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授業実施校の一つマカバラン高校の先生とチューターの生徒たち

こんにちは!本日もご愛読くださり誠にありがとうございます。

e-Educationミンダナオ島プロジェクト担当の佐藤建明(たてあき)です。「教育開発」という夢を掲げ、フィリピンのミンダナオ島にて映像授業を活用した教育プロジェクトを展開しようと奮戦しております。

前回の記事では、「国際協力」という視座に立ち返り、現地の教育局関係者を日本に招聘し、日本の教育システムについて学んでもらう「訪日研修」を構想したところまでお話ししました。

今回の記事では、具体的にどのようなコンセプトで「訪日研修」を企画し、その実際の準備にあたったかということに関してお話したいと思います。

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「訪日研修」の目的

今回実施を検討することとなった現地教育局関係者の「訪日研修」は、以下のような目的をもって実施準備を開始しました。

  1. 現在協力いただいている大学機関や日系企業の方々へ現状報告を行い、日比の事業関係者が合同で次年度の事業戦略に関して意見交換を行うこと
  2. 現地教育局のトップ層への特別な研修を実施することで、彼らのリーダーシップとこの事業への情熱を高めること
  3. 日本においてICTを活用しているの教育現場への視察を通じ、映像教育に関する理解と考察を深め、現地でも活用できる実践的手法を考えること
  4. フィリピンにおける新教育制度K-12導入に向けて教育委員会や学校関係者と意見交換を実施し、教育制度の違いと新制度に向けた教育プログラム案を作成すること

これらの目的を実現するため、日本サイドでは、事業スポンサーであるClothes for Smiles (UNIQLO)の方々や大学機関など、様々な分野のステークホルダーへの連携・協力打診を行いました。

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映像授業の開始にあたって実施したプレテストの様子

現地サイドにおける準備

また現地サイドにおける準備もなかなか簡単な仕事ではありません。

現地の教育局長はじめ行政の方を日本に招致するためには、招聘状の準備からビザの獲得に至るまで、様々なプロセスを踏む必要が有ります。

日本サイドで準備した招聘状は、当団体e-Edcuationと一橋大学の米倉誠一郎先生の二通りを用意しました。さらに、フィリピン中央教育省からの許可を得るため、渉外部事務次官のマリオさんへアプローチをかけました。7月にマニラできちんと挨拶に伺ったことが、ここで功を奏したと思います。

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マニラの中央教育省にて(マニラ事業担当の磯部と)

中央教育省へのアプローチを進める一方で、現地教育局長や局次長、プロジェクトコーディネーターのアクロさん、ジョジョさんとも何度も「訪日研修」の目的や意義、そして次年度に向けた事業展開の中で、今回の訪日がどのような位置を占めるか、何度も話し合いました。

加速する現地の動き

訪日研修の準備が具体的に進んでくると、現場の映像授業作成や授業実施のスピード、コミットメントもますます大きくなりました。

ミンダナオ事業では、現地教育局と連携して事業を展開しているため、組織のリーダーのコミット次第で、そのスピードやモチベーションは大きく変わってきます。

またトップダウンのみでは現場は疲弊し、現場のメンバーは事業に対して疑問や不信感を抱くこともあるので、局内での仕事を進める一方、現地の各高校を廻りながら現場メンバーの意見や要望を汲み取りながら、彼らとのコミュニケーションにも注力しました。

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授業の様子

現場の動きが盛り上がってくると、それに呼応するように、教育局や現地の市長から「訪日研修」のための資金援助を頂くこともできました。

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現地のエレナ局長(左から2番目)やコーディネーターのアクロさん(右端)と

まだ準備段階の部分も多いのですが、10月最終週に、現地の仲間達と日本を訪れます。どうぞお楽しみに!

本日もご愛読くださり誠にありがとうございました!


途上国の教育課題を若者の力で解決する

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