みなさん、こんにちは。e-Educationミャンマー担当の小沼です。
先日案内したミャンマーフィールドワークの募集案内は、目を通していただけたでしょうか?
今回の記事では、ツアーで訪れる学校情報などを紹介致します。全体の概要は、募集案内をご覧ください。
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カンピュー村とは?
今回ツアーで2日目に訪れるカンピュー村は、マンダレーという都市から車で3時間ほど走らせたところにある農村です。みなさまには静寂な時間が流れているカンピュー村で村にある瞑想センターで瞑想体験などを行ってもらいます。
その後、e-Education実施校に移動。一心不乱に勉強をする学生たちの様子を見学してもらう予定です。
街灯の下で勉強する学生
e-Educationの映像授業を受ける学生
必死で勉強する学生の姿に僕は心を打たれ、今では、彼らが僕のメンターになっています。またゆっくり時間を過ごす村人には、「幸せとは何か?」を教わりました。彼らは、経済的に豊かではありませんが、精神的には豊かなのです。
村の人々達を交流してもらい、皆様には多くのことを吸収してほしいと考えています。
僧院に関して
3日目には、ミャンマーで1番大きいと言われるPhaung Daw Oo Schoolに訪問してもらう予定です。ミャンマーでは、僧院と呼ばれる学校が1,000校以上存在し、Phaung Daw Oo Schoolはその中でも1番有名な学校です。
少数民族の難民、孤児、経済的に苦しい家庭の子が集まり、みんな学校で一心不乱に学び、そして遊んでいます。ここでは、少数民族の問題やミャンマーの学校教育など学んでいただきます。
少数民族出身のガイドに関して
今回のツアーの見所の一つは、ガイドが少数民族出身ということです。ミャンマーには、135以上の民族がいると言われ、カチン族やチン族、ビルマ族など多くの民族が住んでいます。
しかし多くの少数民族の人たちは、歴史的・政治的背景から地方に追いやられ、経済的に厳しい生活を過ごしていることを皆さんはご存知でしょうか?
僕の友人の1人はこう言いました。
僕はビルマ人が嫌いなんだ。なぜならおじいちゃんの土地を勝手に奪っていったから。
衝撃を受けました。ミャンマーにいる人を「ミャンマー人」と一括りにしていた僕は、こんな事情があったことを頭で認識はしていたものの、見聞きしたことがなく、他人事のようでした。この言葉を聞いて以来、ミャンマーのことが深く理解出来たように思います。
真ん中がチン出身のジョセフ
そういった経験を皆様にはしてほしいと考え、今回のガイドは少数民族の学生に行ってもらいます。
ガイドの1人であるジョンは、北部のカチン出身。カチンは、最近まで内戦が起きていた地方で、多くの難民がいる地域です。その環境の中で育ってきたジョンは、e-Educationの理念に賛同し、現在カチンで難民の学生たちに教育支援を行っています。
もう1人のガイドであるジョセフは、北西部のチン出身。地理的・経済的に苦しいチンでは、教育環境が著しく悪く、高校終了試験合格率は国平均の半分、約16%と言われています。そんな環境下で育ったジョセフは、育った村のためにと今必死で教育環境改善に努めています。
僕は彼らと交流し、人生が変わりました。彼らと出会えたことがミャンマーに一年間滞在して得た大きなものです。皆様には、ぜひ彼らと交流し、少数民族理解、メディアを通してでは見えない本当のミャンマーを見つけてほしいと思います。
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