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みなさんは「アルパ」という楽器をご存知ですか?

スペイン語でハープを意味するこのアルパは、メキシコ、ベネズエラ、ペルーなど、中南米諸国を中心に人々に愛され、余暇やパーティーの際にアルパを奏でたり聴いたりして楽しまれています。

今回は、アルパ、特にパラグアイハープ奏者である小野華那子さんに、アルパについて、そしてこれから初めて南米パラグアイへ飛び込む理由についてお聞きしてきました(聞き手:田才諒哉)。

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アルパ奏者・小野華那子さんインタビュー

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ーーまずは、アルパについて知らない方も多いと思うので、アルパのことについて教えてください。

アルパは、オーケストラなどで見かけるグランドハープよりも小型で、明るい音色が特徴です。そのラテン的な音色が、中南米の人々に愛される理由の一つかもしれません。36〜37本のナイロン弦を爪で弾いて演奏します。

アルパの曲には描写曲が多々あります。イグアスの滝をイメージして作られた「カスカーダ」や、蒸気の音、加速や減速、列車の様子を一曲の中で表現した「牛乳列車」が代表的な曲として知られています。

また、アルパを習うにあたって楽譜がないので、アルパを弾いている人の演奏を目で見て、聴いて覚えなければなりません。

ーー次に、アルパを始めたキッカケを教えてください。

10歳の頃に、初めてコンサートでアルパの演奏を聴いたときに、「アルパを弾きたい!」と思いました。

最初は、実家の青森から仙台まで通ってパラグアイアルパを教えてもらった後、今度は東京まで数カ月に一度通い、メキシコのアルパを教えてもらっていました。現在は、メキシコの曲も取り入れつつ、パラグアイのアルパを中心に演奏しています。

好きなことを極めるために途上国へ

ーー来年からアルパを習うためにパラグアイへの留学を決めたそうですが、その理由を教えてください。

10歳からアルパを続けてきて、色々な大会にも出場し、昨年は全日本アルパコンクールで2位にもなることができました。

そうした中で、「本場のアルパを学び、もっと演奏技術を磨きたい」と素直に思ったことが最大の理由です。

パラグアイに行ったことがないよりも、実際にパラグアイという国の空気や文化に触れることで、より自分の演奏が良くなると思ったのです。

もともとパラグアイアルパは、ダンスなどに使われる曲も多く演奏されているので、パラグアイの伝統的なボトルダンス(頭の上に瓶などを何本も乗せて踊るパフォーマンス)や、ダンスのリズムを見て学びたいと思いました。

ーー音楽がキッカケでパラグアイへ行く。途上国へ行くのにもたくさんの理由があるんですね。初めてのパラグアイということですが、不安などはないのでしょうか?

アルパの先生の話で、パラグアイは南米の中でも比較的治安が良く、親日な国だそうなので不安はあまりないかもしれません。

実際に私がこれまで会ったことがあるパラグアイ人の方も、みんな明るくて朗らかで、とても南米らしく陽気な国なんだろうなと思います。

途上国での生活に対する不安よりもむしろ、自分にとって新鮮なものばかりなので、楽しみという気持ちの方が今は強いですね。

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ーー最後に、アルパの魅力を教えてください。

ラテン調の美しい音色、聴いているだけでワクワクする曲が多いことだと思います。また、アルパはパラグアイの民族楽器ですが、「赤とんぼ」など日本の童謡にも良く合う楽器なんです。だから、ラテンの人々だけでなく、日本の方々の心にも響きやすい楽器だと思います。ぜひ実際に演奏を聴いて、アルパの魅力を多くの方に感じてもらいたいです。

アルパの演奏を聴きたい方はチェック!

いかがでしたでしょうか?

南米パラグアイでは、休日の公園やパーティーなどの際に、アルパを奏で、聴いて楽しむ人々が大勢います。その国に訪れた気分で、途上国で愛されている音楽を聴くことも、その国を知る一つの方法かもしれませんね。

実際にアルパの音色を聴いてみたくなった方は、下のイベントで小野さんがアルパの演奏をしてくださるので、ぜひ聴きにきてみてください!


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