イスラム教における最も大切な一ヶ月「ラマダン(断食月)」が始まりました。
インドネシアやバングラデシュなどアジア各国でラマダンが始まり、これから約4週間、日の出から日没の間に断食が行われます。
さて、旅行やビジネスでイスラム教の国を訪ねる人は日中食事を取ってはいけないでしょうか?
今回は、そんな疑問に答えつつ、旅行やビジネスで覚えておいてほしいことや注意してほしいことをご紹介します。
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ラマダン中、気をつけたい5つのこと
【1】イスラム教徒以外は普通に昼食を食べることができる
バングラデシュなど、イスラム教徒が国民の大半を占める国では、ラマダンになるとレストランの多くが昼間閉まってしまいます。
それだけ見ると、レストランで食事をすること自体が許されない気がしますが、外国人のみならず、イスラム教徒以外の国民は普通に食事をとって問題ありません。
外国人客の多いレストランは空いていることが多いので、どこであれば食事ができるか事前に調べておくと良いでしょう。
【2】ただし、人前や路上で飲食するのは止める
レストランで食べることができるからといって、どこでも食事をしていいというわけではありません。
イスラム教徒の方々の目の前で食事をすることは、タバコが苦手といっている人の前でタバコを吸うことと同じであり、怒られはしないかもしれませんが、印象はとても悪いです。
レストランの多くはカーテンがかけられるなど、外から見えないようになるこのはこのためでもあります。
【3】派手な服や、露出の高い服を着ない
実はラマダンに限った話ではないのですが、特にラマダンの際は、身につける洋服にも気を配りましょう。
よくラマダンは「ただ断食をする期間」と誤解されることがありますが、実際には節制をすることで貧しい人々の気持ちを身をもって経験し、信仰を深めるための期間です。
派手な服は節制とは真逆になり、人前で食事をすることと同様、イスラム教の人たちから見て良い気持ちにはならないので、できる身につける服も気をつけて下さい。
【4】夕方の移動には十分注意を
皆さんは食事が取れなくてイライラしたことはありませんか?
断食期間中、何も食べずに日没まで過ごす人たちにとって、夕方は集中力が欠けてしまいがちです。
また、日没までには家に帰りたいと、急いで帰ろうとする人も多いため、この時期は交通事故も多いと言われています。
夕方の移動には十分にお気をつけください。
【5】柔軟な働き方を検討する
これはビジネス出張に限った話ですが、この期間は仕事のペースやスピードが変わりがちです。
例えば、イスラム教の人たちにとってお昼休憩を取る代わりに、ずっと働いて少し早く帰りたいというのが普通の心境です。
ビジネスの短期出張できていたとしても、やはり相手の文化や風習を大切にした方が上手く話も進むもの。勤務時間やペースなど確認しながら、柔軟な働き方を検討しましょう。
5つの注意点よりも大切なこと
最後に、上で紹介した注意点以上に大切なことをご紹介します。
「分からなかったら、人に聞く」
これに尽きます。
お互い文化を知らないのは当たり前。分からなかったら聞き、できれば自分たちの文化も教えてあげましょう。
ラマダンとは一体どんな意味があるのか?聞けば聞くほど発見があり、見える景色も変わるはずです。
知らないことは話し合い、ぜひラマダン(断食月)を一緒に楽しみましょう!
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