大石 慎治 | トジョウエンジン https://eedu.jp/blog 途上国のイメージを豊かにするノンストップ・デイリーマガジン Sat, 27 Dec 2014 06:21:59 +0000 ja hourly 1 https://wordpress.org/?v=5.6.15 【人財募集】インドネシアの子どもたちに光を!2015年、インドネシアに最高の授業を届ける仲間を募集します! https://eedu.jp/blog/2014/12/27/eedu-indonesia-wanted/ https://eedu.jp/blog/2014/12/27/eedu-indonesia-wanted/#respond Fri, 26 Dec 2014 16:00:42 +0000 https://eedu.jp/blog/?p=36202 2014年も残りあとわずかですね。 大学生の皆さんは、今年を振り返ると同時に、漠然と来年に思いを馳せているのではないでしょうか? 良い1年だった人も悔いの残る1年だった人もいるでしょう。その中でも高い目標に向かって挑戦し […]

The post 【人財募集】インドネシアの子どもたちに光を!2015年、インドネシアに最高の授業を届ける仲間を募集します! first appeared on トジョウエンジン.

]]>
IMG_1567

2014年も残りあとわずかですね。

大学生の皆さんは、今年を振り返ると同時に、漠然と来年に思いを馳せているのではないでしょうか?

良い1年だった人も悔いの残る1年だった人もいるでしょう。その中でも高い目標に向かって挑戦してきた、そんな大学生の皆さんにe-Educationから1つお願いがあります。

「インドネシアの子どもたちに、最高の授業を届けにいきませんか?」

私たちは、来年一緒にインドネシアで教育革命に挑戦する新たな仲間を募集します!

SPONSERD LINK

インドネシアプロジェクトとは

改めまして、現在e-Educationインドネシアプロジェクトを担当しています、早稲田大学2年の大石慎治です。2014年3月から今まで、インドネシアにもドラゴン桜を咲かせるべく奔走してきました。

今回の募集にあたって、インドネシアプロジェクトの概要についてお伝えできればと思います。

インドネシアには2つのプロジェクトがあります。

  1. マスタープロジェクト
  2. スンバ島プロジェクト

マスターとは首都ジャカルタ近くにある、ストリートチルドレンのための学校です。ジャカルタの反映の陰の部分の言われる彼らは、先生がひとりもいないなかで自分と将来を変えようと日々勉強しています。

パートナーはインドネシア大学の大学生(経済学部、文学部、工学部、理学部)。インドネシア大学は現地で言う東大。最高峰の学生達と二人三脚でプロジェクトを進めています。

P1020811

インドネシア大学のパートナーたちと

もう一つのプロジェクトサイトであるスンバ島は、バリ島から乗り換えを経て行く小規模な島です。彼らには十分な情報も参考書も与えられません。そんな環境からひとりで飛行機にのって、将来良い仕事を得るために大学受験に望む生徒たちがいます。

スンバ島はインドネシアの人たちに聞いても知らない人がいるほど、マイナーな島です。その島で私たち日本人が教育開発をする必要があるのでしょうか。

答えは「YES」です。

このスンバ島という島には2箇所の空港があります。この空港は今から約70年前に作られました。誰が作ったかわかりますか?

これらの空港は旧日本軍が空輸経路地として作った空港です。僕はスンバ島で活動しているときにこんな事を言われました。

「前はスンバ島を荒らしに来たのに、今度は助けに来てくれたのかい?」

僕はこの言葉を聞いたときに、日本人がここでプロジェクトをやる意義を感じました。

スンバ景色

もうひとつの使命

そして今回募集するインドネシア担当には、もうひとつの使命があります。

それはこの先もずっと広がり続ける教育モデルを作ることです。

今回の募集は、インドネシア担当4代目の募集になります。初代の坂井が0から立ち上げ、2代目尾崎が軌道に乗せ、3代目の僕がスンバ島に活動を広げてきました。

そのインドネシアプロジェクトは今、ひとつの転換期を迎えています。

力強い芽が出たプロジェクトをどう成長させるのか?
教育の先にあるものはなにか?
子供たちのよりよい未来とはなにか?
そのために何ができるのか?

僕たちはこのような問いに対して、現地のパートナーたちと力を合わせて考えていかなければなりません。

皆さんならどう考えますか?

募集要項

業務概要

  • 職種:インドネシアプロジェクトリーダー
  • 対象:大学生
  • 活動場所:インドネシア(ジャカルタ・スンバ島)
  • 活動期間:2015年2月下旬〜9月(要相談※休学を原則とします)
  • 採用人数:1名

求める人物像

《必須》

  • e-Educationの理念や活動に共感していただける方
  • 短期的ではなく、長期的にプロジェクトに関わりたいという方
  • パートナーたちと信頼関係を築くための会話(英語)力がある方
  • 約束を大切にし、一つ一つ確実にやり遂げることができる方
  • 想いと責任を持って最後まで諦めない方

《以下の方は優遇》

  • インドネシア語が話せる方(日常会話レベルで可)
  • インドネシアに行ったことがある方

待遇

  • 渡航費、滞在費、謝金などをお渡しすることは出来ません
  • プロジェクトに係る撮影費や運営費は団体から支出します

募集期間

12月27日(土)〜1月18日(日)23:59まで

応募方法

以上の募集要項を確認いただき、ぜひ参加したいと決意して下さった方は、件名を下記のようにご記入の上、本文をお書きいただき、info[at]eedu.jpまでご連絡をお願い致します。
※[at]は@に変換して下さい。
件名:【インドネシアプロジェクト担当募集への応募】[所属大学と学年・名前(フルネーム)]

応募後の流れ

上記メールアドレスへ応募

弊団体からお返事と共に、一次選考課題となる課題文書を送付

選考課題を提出(1月下旬まで)

担当者と面接(2回:2月上旬まで)

2月上旬~2月中旬に合否通知

2月中旬〜2月下旬まで国内研修

2月下旬〜3月上旬にインドネシアへ出発

P1020694

最後に

現在、インドネシアプロジェクトは転換期を迎えています。

マスターでのコンテンツ拡充、スンバ島での新プロジェクト、持続可能な教育モデルの開発。既にたくさんの人がe-Educationインドネシアプロジェクトに関わり、そして応援してくれています。それ故に、責任感と最後まで諦めない意志のある方にぜひ応募して欲しいと思っています。

「絶対にインドネシアの人たちを笑顔にしたい!」

そんな熱い思いを持った人たちからのご応募をお待ちしております!

The post 【人財募集】インドネシアの子どもたちに光を!2015年、インドネシアに最高の授業を届ける仲間を募集します! first appeared on トジョウエンジン.

]]>
https://eedu.jp/blog/2014/12/27/eedu-indonesia-wanted/feed/ 0
【インドネシア教育開発vol,47】授業初日がやってきたのに、肝心の○○がない!授業開始に向けて最後の準備を進める https://eedu.jp/blog/2014/12/17/indonesia-dragon47/ https://eedu.jp/blog/2014/12/17/indonesia-dragon47/#respond Tue, 16 Dec 2014 23:00:23 +0000 https://eedu.jp/blog/?p=35451 こんにちは!e-Education Projectインドネシア担当の大石慎治です。 前回、授業の準備が整ったところまでお話させていただきました。今週から授業の様子をお伝え、、、、したいのですが、まだ授業開始まではもう少し […]

The post 【インドネシア教育開発vol,47】授業初日がやってきたのに、肝心の○○がない!授業開始に向けて最後の準備を進める first appeared on トジョウエンジン.

]]>
生徒きあmった!

こんにちは!e-Education Projectインドネシア担当の大石慎治です。

前回、授業の準備が整ったところまでお話させていただきました。今週から授業の様子をお伝え、、、、したいのですが、まだ授業開始まではもう少しかかります。

カリキュラムの次はどんな問題が待っていたのでしょうか?

SPONSERD LINK

生徒がいない

高校終了試験期間のために、学校がしばらくの間休みになりました。先生との話では休み明けから授業開始の予定です。インドネシアに来て初めてゆっくり過ごしつつ、僕はプリントの準備など授業に向けて準備をしていました。

そして迎えた休み明け、いよいよ授業開始です。僕は意気揚々とマスターに向かいました。授業はパソコン室で行われます。今までも何度も入っていましたが、今日はなんだか緊張してしまいます。緊張気合いを入れ直しパソコン室の扉をくぐると、

スクリーンショット 2014-11-11 12.05.22

誰もいません。

時計を確認すると、時間はあっています。場所もあっています。遅刻や欠席だとしても、全員が来ないことは考えられません。どういうことか全くわかりませんでした。

今年は終わり?

別の教室にいた先生を捕まえて事情を尋ねました。先生の回答は、

「今年はもう生徒は来ないよ。高校終了試験で、今学期は終わりさ」

屋根の風景jpg

マスターは先生たちが全員ボランティアということもあり、大学受験まではサポートすることができません。だから高校終了試験をもって授業は終わりなのです。

受験生たちは、これからひとりで勉強をすることになります。それをきいた僕は一瞬、学校が終わりということはe-Educationも今期は授業をしないことになるのだと思いました。そのとき、ひとつの疑問が頭をよぎりました。

「僕はなにをしに来たのだろう・・・」

僕はマスターの子ども達に授業を届けるためにインドネシアに来ました。

ではどうして届けに来たのでしょうか?それは必要としている生徒たちがいるからです。

よりよい将来を掴むために、勉強がしたいのに、環境が授業を与えてくれない生徒たちがいるからです。ならばマスターはもう授業をしないという今こそ、生徒が僕たちの授業を求めているはずでは?

僕は勘違いをしていたのです。マスターが閉まるのは授業ができない理由ではありませんでした。授業をしなければならない理由だったのです。

「先生、受験までは僕たちが授業をします。受験をする生徒たちに、映像授業を受けたい生徒は、明日今までと同じ時間にパソコン室に来るように伝えてください!」

今年の生徒たち

次の日、いつもとは違う緊張と共に、僕はいつも通りマスターに向かいました。

「誰もこなかったらどうしよう・・・」

不安が消え去る間もなく、パソコン室に到着です。そして誰もいなかったら一旦日本に帰ろうかなどと考えながら扉をくぐると

生徒きあmった!

そこにはたくさんの生徒たちがいました。

とても嬉しい瞬間です。

僕はこれから、入試まで彼らとともに戦っていくことになります。嬉しさとともに、いよいよ彼らの人生の転機となりうる大学受験に関わることに改めて責任も感じ、この気持ちを忘れないようにこれからも頑張っていこうと思いました。

僕と生徒たちの最初の挑戦がいよいよスタートします!

The post 【インドネシア教育開発vol,47】授業初日がやってきたのに、肝心の○○がない!授業開始に向けて最後の準備を進める first appeared on トジョウエンジン.

]]>
https://eedu.jp/blog/2014/12/17/indonesia-dragon47/feed/ 0
【インドネシア教育開発vol.46】簡単なことも簡単に進まない、初めて苦しむ日本とインドネシアの違い https://eedu.jp/blog/2014/12/09/indonesia-dragon46/ https://eedu.jp/blog/2014/12/09/indonesia-dragon46/#respond Mon, 08 Dec 2014 23:00:05 +0000 https://eedu.jp/blog/?p=35443 こんにちは、e-Educationインドネシア担当の大石慎治です! 現在インドネシアのストリートチルドレンの子どもたちの学校で大学受験用の映像授業を届けています。前回は僕がインドネシアでぶつかった最初の壁についてお伝えし […]

The post 【インドネシア教育開発vol.46】簡単なことも簡単に進まない、初めて苦しむ日本とインドネシアの違い first appeared on トジョウエンジン.

]]>
パケットCと

こんにちは、e-Educationインドネシア担当の大石慎治です!

現在インドネシアのストリートチルドレンの子どもたちの学校で大学受験用の映像授業を届けています。前回は僕がインドネシアでぶつかった最初の壁についてお伝えしました。

今週は、授業実施の条件のカリキュラム作成の様子についてお伝えします。すぐ終わるように思えたカリキュラム作成。どうして上手く進まなかったのでしょうか?

それでは、今週もよろしくお願いします!

順調なスタート

猫合宿こうほち

まず高校三年生の担任にカリキュラムを作成するように言われたことを、World EducationというイギリスのNGOから派遣されマスターの支援をしているアイさんに伝えました。

そうするとアイさん曰く、ボランティアのひとりのシャムスルさんという方が3年生のカリキュラムを作成中とのことです。だからシャムスルさんと協力をして作成するように言われました。

シャムスルさんに連絡を取ってみると、既に作成し終わった暫定版カリキュラムを送ってくれました。その内容は…ほぼ空白でした。

このカリキュラムは受験生のスケジュールとなるものです。それなのに1日の授業数は1時間だけです。これでは足りるわけがありません。パートナーのリアン、アイさんとシャムスルと相談し、僕とリアンでカリキュラムを作成し直しそれをシャムスルさんに提出することになりました。シャムスルさんのカリキュラムのおかげで学校の日程等が把握できたので、あとは映像授業を当てはめるだけです。

「これはすぐ終わるな。来週から授業ができるぞ!」

そう思った僕はやっぱり途上国初心者でした。

日本なら一週間で終わる

リアンと腹比べ

待ってる間はこんな感じで遊んでました

早速リアンと話し合いを始めました。この時点で4月序盤。6月の入試まで時間は限られています。入試科目、生徒たちは今まで満足な勉強ができていない、パソコン室の使用時間、様々な条件を考慮しなければなりません。またハンデがあるということ、逆転するということは妥協が許されないということです。

「ここでミスをしたら生徒たちは受からない」

自分たちにプレッシャーをかけながらリアンと2人で作成を続けました。まずリアンと自分それぞれで理想のカリキュラムを作成し、議論を交わしながらそれを重ねていきました。そしてついに完成です。あとはシャムスルさんとミーティングをして合意を得るだけです。ミーティングの設定もできました。

「来週から授業ができるぞ!」

前任の綜志さんが作ってくれたビデオの活躍の日が来ると思うと、ワクワクしました。

そしてミーティングの日。

いくら待ってもシャムスルさんは表れません。

これが途上国らしさ

ミーティングはいわゆるドタキャンされてしまいました。ドタキャンは日本でもたまにはあることなので、いちいち気にしてはいられません。

さっそく次のミーティングの約束を数日後にします。今度こそしっかりと許可をもらうために、リアンと僕は打ち合わせを重ねます。時間ができたことは案を詰める時間が増えたのだ、そう思考を転換し、準備を進めました。

「全てをプラスにとらえる」

これは途上国で活動する上で大切なことのひとつです。

そしてシャムスルさんとのミーティングの日がやってきます。約束はマスターに夜の7時です。しかしシャムスルさんは来ません。またもやミーティングはキャンセルされました。

「これが先輩方も苦しんだ、途上国らしさか…」

一刻も早く授業を届けたい

雨の中小さい子とパシャ莉

夜遅くまで待ちながらかわいい子どもたちとパシャリ

さすがに落ち込みそうになりました。

しかし、既に何度も書いていますが、生徒たちには時間がありません。1ヶ月はおろか、1週間が惜しいのです。僕たちのカリキュラムができなくて、影響を受けるのは生徒たちです。僕たちには授業を待っている生徒たちがいるのです。

「全てをプラスに」

授業が始まってからカリキュラムの穴に気がつく、ミーティングが長引きなかなか決まらない、そういうことが起こらないだけの準備ができるのだと思考を転換し、さらにリアンと打ち合わせを重ねました。相手がどんな質問をするのか予想してその回答まで用意していきました。そうして、10分あれば、シャムスルさんが来てくれさえすれば、許可をもらえるような準備ができました。

そして再び迎えたミーティングの日。
約束の時間を過ぎてもシャムスルさんは来ません。リアンと僕は待ちます。1時間程待ったとき、

「遅れてしまってごめん」

シャムスルさんが来ました!やっと念願のミーティングの開始です。僕たちは練りに練ったカリキュラムの説明を始めます。僕とリアンが妥協せず話しあったカリキュラムに、シャムスルさんはすぐに納得してくれました。特に直す必要はなく、そのまま授業を開始していいと言っていただけました。

「これで授業ができる!!」

嬉しい瞬間でした。ついにマスターの子ども達に授業を届けられるのです。自分だけでなく、綜志さんの念願でもあるのです。

これで授業を開始する準備は整った、はずでした。

次回もどうぞお楽しみに!

The post 【インドネシア教育開発vol.46】簡単なことも簡単に進まない、初めて苦しむ日本とインドネシアの違い first appeared on トジョウエンジン.

]]>
https://eedu.jp/blog/2014/12/09/indonesia-dragon46/feed/ 0
【インドネシア教育開発vol.45】何が何だかわからない!僕がインドネシアでぶつかった最初の壁 https://eedu.jp/blog/2014/11/27/indonesia-doragon45/ https://eedu.jp/blog/2014/11/27/indonesia-doragon45/#respond Wed, 26 Nov 2014 23:00:36 +0000 https://eedu.jp/blog/?p=35277 みなさんこんにちは、e-Education Projectインドネシアの担当の大石慎治です。今週もよろしくお願いします! 前回はプロジェクトの引き継ぎの様子についてお話させていただきました。今回は、いよいよ1人になり、イ […]

The post 【インドネシア教育開発vol.45】何が何だかわからない!僕がインドネシアでぶつかった最初の壁 first appeared on トジョウエンジン.

]]>
関取と自撮り

みなさんこんにちは、e-Education Projectインドネシアの担当の大石慎治です。今週もよろしくお願いします!

前回はプロジェクトの引き継ぎの様子についてお話させていただきました。今回は、いよいよ1人になり、インドネシアで最初にぶつかった壁についてお話させていただきます!

SPONSERD LINK

最初の壁

マスターソト」ふうけ

「何が何だかわからない」

これが最初の壁でした。前担当者の後任としてインドネシアにきたものの、日程の関係でプロジェクトの引き継ぎに2日間しかとれず、1人になったインドネシア滞在3日目は何が何だかわかりませんでした(2日間では交通手段と道と食事と最低限の人の顔を覚えるので精一杯)。試験まであと3ヶ月しかないので、心の中は焦りでいっぱいです。

しかし、何曜日の何時から高校3年生の授業が行われているかがまず分かりません。どの先生が高校3年生の担任かも分かりません。どのようなカリキュラムで動いているのかもわかりません。

「一刻も早く授業を生徒達に届けなくてはならないのに!」

不安と焦りを抱えながら、とりあえずマスターに通ってみました。

とにかく根気よく!

授業風景

 「高3生はいつ勉強しているの?」

そう聞いてもほとんどのボランティアの方たちがわからず、正直びっくりしました。どうやらマスターに横たわる問題は先生不足だけではなさそうです。

しかし、色々なひとに話をきいていくうちに、平日の2時〜3時、4時〜5時という日本人の感覚からすると少なすぎるものが高3生の授業時間だとわかりました。

初めて見た驚きの授業

シティさんとヨガ

そしてさっそく授業見学。授業内容はひどいもので、ボランティアの先生はあまり教えることができず、よくわからないスピーチを長々と30分ほどし、生徒たちは自分たちで勉強を始めます。

「これでは受かる子も受からない」

そう思いつつ、このような環境だからこそ映像授業が必要だとも感じました。生徒たちは他の学校の環境を知りません。だからボランティア先生のよくわからないスピーチが大切だと思い真剣に聴き、その先生に与えられたものを自分で勉強をしています。そしてこれが大学入試に向かう正しい道だと信じています。環境が彼らの目隠しになっているのです。環境という目隠しを外し、彼らの夢を叶える武器を届けるのが僕の使命です。

「やはりこの子達に一刻も早く授業を届けなくてはならない」

そう再確認し、ボランティアの先生にこのクラスで映像授業を行いたいということを伝えました。そうすると先生は「カリキュラムを作ってから」と言うのです。そんな悠長なことは言っていられないと思いましたが、この高3生のクラスのボランティアはマスターで校長の次に権力のある人で、保護者たちの対応などをしています。

日本からきたばかりの僕がここで反論をして機嫌を損ねてしまっても前進できないと思い、ここは大人しく従ってまずカリキュラムを作成することにしました。ここにきてやっと授業実施が見えてきました。

次回は少しずつ動き始めたマスターのプロジェクトについてお伝えします!どうぞお楽しみに!

The post 【インドネシア教育開発vol.45】何が何だかわからない!僕がインドネシアでぶつかった最初の壁 first appeared on トジョウエンジン.

]]>
https://eedu.jp/blog/2014/11/27/indonesia-doragon45/feed/ 0
【インドネシア教育開発vol.44】2日間しかない!「はじめまして」を何度も繰り返す怒濤の引き継ぎを実施! https://eedu.jp/blog/2014/11/20/indonesia-dragon44/ https://eedu.jp/blog/2014/11/20/indonesia-dragon44/#respond Wed, 19 Nov 2014 23:00:13 +0000 https://eedu.jp/blog/?p=34544 こんにちは!e-Education Projectインドネシア担当の大石です。 前回は初めて訪れたインドネシアで受けた洗礼と、前任の尾崎綜志さんと出会うところまでお話させていただきました。今週は、綜志さんからのプロジェク […]

The post 【インドネシア教育開発vol.44】2日間しかない!「はじめまして」を何度も繰り返す怒濤の引き継ぎを実施! first appeared on トジョウエンジン.

]]>
コーラは安いのです

こんにちは!e-Education Projectインドネシア担当の大石です。

前回は初めて訪れたインドネシアで受けた洗礼と、前任の尾崎綜志さんと出会うところまでお話させていただきました。今週は、綜志さんからのプロジェクトを引き継ぎの様子についてお話させていただきます。今週もよろしくお願いします!

SPONSERD LINK

まずは一番の目的地、マスターへ!

まず、引き継ぎの時間は2日間しかありませんでした。大学の卒業や就職のため、綜志さんが日本へ帰国する日は事前に決まっていました。

そのため、生徒やパートナー達に迷惑をかけないように、そしてプロジェクトを前に進めるためにも、この2日間でしっかりと引き継ぎをしなければいけません。

マスター

引き継ぎの最初に、実施校であるマスターに行きました。

初めて行くマスターに僕は驚きます。日本では見たことがない環境に子どもたち。子どもたちは新しく来た外国人である僕に興味津々です。

「ソウシ!隣りの人は誰?名前はなに?」

マスターはストリートチルドレン達の家と学校を兼ねた施設で、日本で話を聞いていた分にはとても暗い「かわいそう」なイメージでした。しかし、目の前にはとても楽しそうな、元気いっぱいの笑顔を持った子ども達がいます。

百聞は一見に如かずとはよく言いますが、教科書や噂で固定化したイメージと、実際の目や耳で感じる途上国のギャップを痛感しました。

僕はここで挨拶をしなければならない人がいます。それは校長のヌロヒムさんです。これからはここが僕の活動の舞台となるのでしっかりと挨拶をしました。ヌロヒムさんはとても優しい笑顔で僕を迎えてくれ、ほっとしました。

この後、NGOからマスターの運営能力強化の支援にきているアイさんにも挨拶をしました。

挨拶や人の名前と顔を懸命に覚えながら、次の目的地インドネシア大学に行きます。

初めてのインドネシア大学

「なんだこれは!」

初めてのインドネシア大学に、僕はかなり驚きました。

パソコンルームは全部Mac。日本の大学と同じがそれ以上にお洒落なキャンパス。構内にはスターバックス。

マスターを見た後だったため、なおさらです。マスターから車で10分ほどのところだと思うと、インドネシアの発展の陰を感じずにはいられません。自分がこれから取り組む教育課題が身近に感じられた瞬間でした。

そうしさんとカフェ

構内のカフェで待っていると英語のチューターのインドネシア大学生、ヨガが来ました。

お互いに自己紹介をした後、綜志さんとヨガはミーティングを始めます。英語の苦手な僕はほとんどなにを言っているかわかりませんでした。

しかし、ここでは僕が話す機会はあまりなかったので、まだ僕の英語が壊滅的だということはバレませんでした(僕の壊滅的な英語がバレ、そしてそれがある仲間に救われるエピソードは、また改めて紹介させていただきます)。

他の仲間たちにも、はじめまして

ミーティングが終わり、インドネシア大学を後にして、その後も現地の仲間たちと初対面を済ませます。

リアンティオ初対面

インドネシア大学生のリアンティオです。

綜志さんの半年間のプロジェクトを2日間で全て引き継ぐのは不可能です。したがって僕はこれから、弟子のように彼らに様々なことを教えてもらいながら活動していくことになります。

まず

まずは注文の仕方を教えてもらいました笑

こうして、1日に何人もの人に会う引き継ぎの2日間はあっという間に終わりました。ドタバタ感は伝わりましたでしょうか?

最低限の人たちに会い、最低限プロジェクトの輪郭を掴み、最低限の交通や食事などの情報はなんとか頭にとにかく叩き込みました。

次回からはいよいよ、1人での戦いが始まります。どうぞお楽しみに!

The post 【インドネシア教育開発vol.44】2日間しかない!「はじめまして」を何度も繰り返す怒濤の引き継ぎを実施! first appeared on トジョウエンジン.

]]>
https://eedu.jp/blog/2014/11/20/indonesia-dragon44/feed/ 0
【インドネシア教育開発vol.43】ついにインドネシアへ!初めての途上国で待ち受けていた洗礼とは? https://eedu.jp/blog/2014/10/22/indonesia-doragon43/ https://eedu.jp/blog/2014/10/22/indonesia-doragon43/#respond Wed, 22 Oct 2014 05:21:19 +0000 https://eedu.jp/blog/?p=34536 こんにちは!e-Education Projectインドネシア担当の大石慎治です。 勉強したくても環境に阻まれるインドネシアの高校生に、大学受験用の映像授業を提供しています。 前回は僕がe-Educationに参加したき […]

The post 【インドネシア教育開発vol.43】ついにインドネシアへ!初めての途上国で待ち受けていた洗礼とは? first appeared on トジョウエンジン.

]]>
全体写真

こんにちは!e-Education Projectインドネシア担当の大石慎治です。

勉強したくても環境に阻まれるインドネシアの高校生に、大学受験用の映像授業を提供しています。

前回は僕がe-Educationに参加したきっかけについてお話させていただきました。今週はインドネシアへの渡航、そして前任の尾崎綜志さんと出会うところまでをお話させていただきたいと思います。

SPONSERD LINK

初めての途上国へ

「ああ寝坊した!!!」

インドネシア出発の朝だというのに、完全に寝坊・・・。あと2分遅れたら電車に乗れず飛行機にも乗れなくなるところでした。

しかもインドネシア入国には帰りの航空券が必要だと知っていたにも関わらず、それを印刷することを忘れてしまいました。

褒められたものではありませんが、自分らしいスタートです。

途上国に行くのは初めてで、実はかなり緊張していました。本当に自分にできるのか、インドネシアで待っている未知の生活とミッションを思うと毎晩不安でいっぱいでした。近づいて来る渡航日を楽しみに思う一方、どこか怖いと思っている自分がいました。

しかし出発の日、あまりに自分らしいスタートに「インドネシアに行ってもきっと自分は自分なんだな」と思うことができ、純粋にワクワクした気持ちで日本を発つことができました。

出発、ごんと

途上国の洗礼

6時間のフライトの後、クアラルンプールで乗り継ぎをし、再び2時間飛行機にのると、インドネシアに到着です。

心配していた入国審査もすんなり通ることができました。

そして預けていた荷物を取りにいくと、1人のインドネシア人に話しかけられました。

「どこから来たの?クアラルンプールなら荷物はあそこだよ」

初めての途上国に緊張していた僕は、英語で話しかけられて嬉しくなってしまいました。それからも色々と質問をされ、気がつけば荷物を持ってもらっていました。そのまま列に並び、荷物検査を抜けると彼は言います。

「チップちょうだい」

なるほど。ただの優しい人だと思っていたら、そういうことだったのか。ただの優しい人だと思っていましたし、インドネシア人との最初の関わりだったので少しショックです。

「途上国の英語で話かけてくるやけに優しい人」には注意が必要だと身を以て学びました。久しぶりの海外に浮かれていたので、ここで改めて気を引き締めることができました。

そうしさん、こんばんは!

コスの写真(夜)

チップを渡し、いよいよ空港を出ました。

「暑い…」

夜の暑い湿った風が、僕のインドネシア生活の始まりを告げます。

僕は出口まで来てくれることになっている前任の尾崎綜志さんを待ちます。次々と話しかけてくるタクシーの運転手たちを無視し続けていると、右から日本人らしき人が歩いてきました。

「慎治?よく来たね!こんなに運転手に囲まれてる人は初めてみたよ!」

こうして無事綜志さんに会うことができ、2人で安全なタクシーに乗り込み下宿に向かいます。疲れていたので到着するとすぐに床につきました。

「パートナーに会ったらなんて挨拶しよう」
「学校はどんなところだろう」
「インドネシアの食事はどんな味だろう」

四方八方に想像を巡らせながら、僕はインドネシアで初めての眠りに落ちました。

さあ、翌日からいよいよ僕の挑戦の幕開けです。

続きはまた来週に。どうもありがとうございました!

The post 【インドネシア教育開発vol.43】ついにインドネシアへ!初めての途上国で待ち受けていた洗礼とは? first appeared on トジョウエンジン.

]]>
https://eedu.jp/blog/2014/10/22/indonesia-doragon43/feed/ 0
みんなの力でインドネシアにドラゴン桜を!学校に通えない高校生たちは、難関大学受験を突破できたのか?【Moonshot活動報告会】 https://eedu.jp/blog/2014/09/06/indonesia_moonshot_event/ https://eedu.jp/blog/2014/09/06/indonesia_moonshot_event/#respond Sat, 06 Sep 2014 10:23:36 +0000 https://eedu.jp/blog/?p=33130 e-Education Projectインドネシア担当の大石慎治です。現在インドネシアの貧しい子どもたちの大学受験を応援するドラゴン桜プロジェクトの担当をしています。 こちらのプロジェクトでは今年4月から6月にかけてクラ […]

The post みんなの力でインドネシアにドラゴン桜を!学校に通えない高校生たちは、難関大学受験を突破できたのか?【Moonshot活動報告会】 first appeared on トジョウエンジン.

]]>
写真1

e-Education Projectインドネシア担当の大石慎治です。現在インドネシアの貧しい子どもたちの大学受験を応援するドラゴン桜プロジェクトの担当をしています。

こちらのプロジェクトでは今年4月から6月にかけてクラウドファンディング「moonshot」で50万円以上を集めており、その支援者の方々を含む30人以上の方々が、先日8月27日に開催した活動報告イベントに参加してくださいました。

今回はそのイベントの模様をレポートしたいと思います!

SPONSERD LINK

当日の流れ

写真2

当日はe-Education Project新代表の三輪から団体について、インドネシアプロジェクト立ち上げ者の坂井からインドネシアにおけるこれまでの取り組みについて、そして最後に現インドネシア担当の僕から「マスター・プロジェクト」の概要と2014年上半期活動報告という流れでプレゼンテーションを行いました。

「マスタープロジェクト」とは?

よくある授業中明るめ

インドネシアプロジェクトの実施校の名前はマスターといいます。ストリートチルドレンや、年間3,000円の学費が払えない子どものための無償の学校です。

マスターの先生は全員ボランティアです。インドネシアに着いてすぐに授業を見学しましたが、それは授業とは呼べない代物でした。

彼らまともに勉強を教えられておらず、そのためよくわからないスピーチ(音読学習)を延々としています。どう見ても授業ではありません。しかし生徒たちは他の学校を知らないため、真剣な顔でスピーチに取り組んでいました。

「絶対に自分がこの子たちに最高の授業を届けなければ!」

この授業を見学したとき、プロジェクトに挑戦する決意がしっかりと固まりました。そんなマスターで、2014年4月から映像授業の実施を開始します。目標は6月に行われる国立大学の受験突破!

しかし、そこには予想外の3つの問題がありました。合格にどうしても必要なものが3つ足りなかったのです。

【問題1】生徒がいない

10603325_597034223739224_2328919902061082083_n

1つ目の問題は生徒です。

何を言っているのかと思う方も多いとは思いますが、本当に生徒がいなかったのです。実施校のマスターは、先生全員がボランティアであるため大学受験のサポートまではできず、4月の高校終了試験をもって授業は終わってしまうのです。

そのため、授業実施のために訪れた教室はもぬけの殻であり、プロジェクトは中止かと思われました。

しかし、ここで引き下がる訳にはいきません!

僕たちe-Educationの役割は、マスターがサポートしきれない部分をサポートするためのはず。ならばなおさら出番だと思いました。そこでマスターの先生にプロジェクト続行と、プログラム参加希望者は翌日パソコン室にきて欲しい旨を伝えると、「生徒が来るかどうかはわからない、でも言ってみるよ」と言ってくれました。

そして翌日。

心臓が飛び出しそうな気持ちでパソコン室を開けると、そこにはたくさんの生徒たちがいました。

「勉強がしたい!」

その一心でe-Educationのプロジェクト(映像授業)に参加してくれたのです。嬉しく思うと同時に、絶対に裏切らないと誓った瞬間でした。

やっと、授業開始です。

【問題2】チューターがいない

しかし、授業をはじめて何かが足りないことに気がつきました。そう、チューターがいなかったのです。

生徒たちは全力で勉強をします。では僕たちは授業以外にどんなサポートができるのか。僕の答えは最強のチューターを見つけることでした。

「生徒の全力×最高のDVD授業×最強のチューター=受験突破!」

これが合格への方程式です。

そう決めた僕は、インドネシア最強の学生達に協力を要請しました。国内最高学府インドネシア大学の中でも最難関である経済学部に、厳しい学習環境にいる子どもたちに勉強を教える活動をしている学生たちがいたのです。

写真5

彼らにも自分たちの活動と勉強があります。だから正直、仕事を増やすことは彼らにとって大変なことです。

しかしリーダーの学生は、「一緒に生徒たちをサポートしよう。メンバーたちは僕が説得するよ」と言ってくれました。

実は彼自身も勉強で苦労してきた過去があったのです。彼は高校時代周りの友達が塾に通う中、お金がなくていけませんでした。それが悔しかった彼は自分の部屋でひたすら勉強に没頭しました。そしてインドネシア最難関を突破したのです。

プロジェクトに共感して参加してくれた頼もしいパートナー。また、彼が他のメンバーを説得してくれ、チームができました。

それから毎日、最強のチューター達がマスターに来るようになりました。

【問題3】○○が足りない

名称未設定.JPG

最強のチューター達のおかげで勉強はどんどん進んでいきました。

しかし、まだ何かが足りないと感じるようになっていきました。生徒たちはとんでもない偉業にチャレンジしています。その背中を押すためにまだ足りないものがあるのではないか?

僕はe-Education Projectの初代プロジェクト、バングラデシュプロジェクトのことを思い出していました。

バングラデシュの生徒たちは、「あること」を経て受験に挑み合格をつかみ取りました。それが生徒たちに自信を付けさせ最後に背中を押したのです。お分かりですか?

ずばり、合宿です!

仲間とスパルタ合宿を乗り切ることで、環境によって自信を奪われてきた生徒たちに自信を付けさせてあげられるはずです。

そう思った僕は1週間のスパルタ合宿を企画しました。

朝4時半から始まり夜9時まで勉強漬けにしました。朝のランニング、昼のボランティアとの勉強、夜の自習、生徒たちのやる気が熱かったです。

熱かったのは生徒だけではありません。チューターたちも全力です。一緒に泊まってくれる学生もいて、生徒が寝たあとにその日の反省会をしていました。

生徒とチューターのやる気が合わさり、最高に充実した時間が過ぎていきました。

停電もおきましたが、問題ありません。参加者皆でスマートフォンを集め始めます。

写真7

スマートフォンの明りで勉強をするのです。バングラデシュでも同じようなことがあったとは聞いていましたが、実際に目の前にすると襲ってくるのは強烈な感動です。

さらには、皆が寝たあとロウソクで勉強を続ける生徒がいました。

このとき、今まで僕の中にあった不安は消えていました。

「こいつらが受からなかったら誰が受かるんだ」

勝負の時

写真8

1週間に及んだスパルタ合宿も終わりました。

前日の決起集会を経て、いよいよ勝負の時です。

生徒たちの顔には自信が満ちています。

最初は不安だらけだったと思います。

それがこの自信溢れる顔になったのです。

「シンジ、頑張ってくるよ!」

僕はただ、うなずくだけでした。

結果発表

写真9

入試の一ヶ月後に合格発表がありました。

1年の打ち上げで生徒たちとケンタッキーで食事をしたあと、そのままノートパソコンで1人ずつチェックしました。生徒たちの顔には「落ち着かない落ち着かない落ち着かない」と書いてあります。

結果は………………

写真10-540x405

UNJ合格!!!

UNJというのはインドネシア大学に次いで僕たちの2番目の目標です。

彼の名前はパトリックといい、合宿にも参加してくれて特に頑張ってくれた生徒の1人です。

「成果が出なかったらどうしよう・・・」

僕はインドネシアに来てからずっと焦っていました。成果がでなかったら自分の半年が無意味になるようで怖かったのです。

だから半年を経てパトリックの笑顔を見たときは、感動で涙が落ちそうになりました。

写真11

初年度の成果とこれから

写真12

e-Education導入前の昨年、マスターからはインドネシア大学もUNJも1人も合格者がでませんでした。

それが今年はパトリック含め4人がUNJに合格したのです。

この変化は決して小さいものではありません。
彼らの可能性を証明するものだからです。

今年彼らは自分たちの可能性を示してくれました。だから僕たちはこれからも彼らの可能性が最大限生きるように、インドネシア大学合格を目指してマスターでプロジェクトを続けていきます。

そして今年度はもう1つ目標があります。

「インドネシア最果ての地でドラゴン桜」

今年度は都市部以外にもアプローチをしていきます。

東西に長いインドネシアの東端の地域に属する、スンバ島という島がプロジェクト実施の候補地として挙っております。ニーズを確かめるために9月から僕が現地に調査にいく予定です。

都市部と農村部という2つの目標を掲げ、インドネシアプロジェクトは進んでいきます!

初年度に成果を出すことができたのも、これから活動を続けることができるのも、Moonshotでのご支援のおかげです。

本当にありがとうございました!

新年度を迎え、ますます盛り上がっていくインドネシアプロジェクト。

これからもどうぞご声援よろしくお願い致します!

The post みんなの力でインドネシアにドラゴン桜を!学校に通えない高校生たちは、難関大学受験を突破できたのか?【Moonshot活動報告会】 first appeared on トジョウエンジン.

]]>
https://eedu.jp/blog/2014/09/06/indonesia_moonshot_event/feed/ 0
途上国の子どもたちと一緒に“やればできた”を作りたい。逃げ続けてきた僕が、これから海外で挑戦する理由(早稲田大学2年・大石慎治) https://eedu.jp/blog/2014/07/31/indonesia-shinji-oishi/ https://eedu.jp/blog/2014/07/31/indonesia-shinji-oishi/#respond Thu, 31 Jul 2014 00:18:03 +0000 https://eedu.jp/blog/?p=31536 初めまして、北海道出身、早稲田大学文化構想学部2年の大石慎治です! 現在休学をしてe-Education Projectのインドネシア担当として活動しています。今日は僕がe-Education参加を決意した理由についてお […]

The post 途上国の子どもたちと一緒に“やればできた”を作りたい。逃げ続けてきた僕が、これから海外で挑戦する理由(早稲田大学2年・大石慎治) first appeared on トジョウエンジン.

]]>
外で弁当、ソロ

初めまして、北海道出身、早稲田大学文化構想学部2年の大石慎治です!

現在休学をしてe-Education Projectのインドネシア担当として活動しています。今日は僕がe-Education参加を決意した理由についてお話させていただきます。

拙い文章ですが、最後まで読んで頂ければ幸いです。

SPONSERD LINK

「やればできる」

札南体育館

「やればできる」

みなさんはそう思ったことがありますか?

今までの僕のシンボルのような言葉です。
この言葉がずっと僕の隠れ蓑でした。

「勉強?やればできる」
「英語?留学すればできる」

口では大きなことばかり言っているのに何の努力もなし。勉強でもスポーツでも、ちょっとでも難しいことに出会うとすぐに逃げてきました。

どれも「やればできる」と言うだけでした。

弟であるということ

兄貴

兄の大石俊太郎。南米にて。

生まれつきこのような性格であった訳ではありません。

こうなった理由は優秀な兄です。

僕は兄を尊敬していると同時にひどく妬んできました。小さいころから勉強もスポーツも自分よりできる兄。負けず嫌いだった僕にとっては、なにをしても兄に勝てないことがとても辛かったです。

もちろん親は優しいので絶対に比べたりしません。

しかしその分、僕は自分で勝手に比べて自分で自分を傷つけてきました。そして負けては負けて、比べては比べていくうちに、もう負けることが怖くなったのです。

気づけば努力をすることすら怖くなっていました。

高校も最初のテストで兄のような点数が取れなかったことがきっかけで「努力してもできない」ことが怖く、あえて落ちこぼれる道を選び親にもたくさんの迷惑と心配をかけてきました。学年ワースト3に入ることもありました。

育ってゆく劣等感

そんな自分を守ってきたのが「やればできる」の言葉だったのです。

嫉妬や劣等感という汚い感情を周りに気づかれるのが怖くて、壁から逃げ続ける自分が恥ずかしくて、常に自信満々の自分に見せたくて、ごまかし続けました。

上手いこと理由をつけて「やればできる」と言えば周りの目は何とかごまかすことができました。

自分の心も最初はごまかすことができました。
しかし時が経つに連れて劣等感は成長していきます。
だんだんと心が押しつぶされそうになっていきます。

どんどん置いていかれる

早稲田

大学に入っても僕は何も変わりません。

周りの人々はさらに色々なことに挑戦していきます。

しかも大学に入るとfacebook等を通して、友人たちの輝く姿がどんどんと入ってきます。サークル、スポーツ、インターン、ボランティア、留学、日本一周や社会企業×世界一周というテーマでの世界一周をする兄。

ここまでくるともう劣等感に耐えられなくなりました。
世間から自分をシャットアウトしたいくらいでした。

「やればできた」へ

そして大学1年の6月、自分を変えるきっかけが訪れました。

サークルを離れることになったのです。

大学1年の6月なので友達も全然おらず、自分に何もありません。大学には居場所はなく、ひたすら家でもの思いにふけりました。

駒込の家

このベッドからの景色ばかり見る日々でした

「本当に自分にはなにもないんだな」

口先だけで張ってきた虚勢。劣等感しかありません。

「もう逃げられない」

そう思いました。

このままなにもせず過ごしていたら、これから先ずっと苦しむことになる。もうこんなに周りを羨ましく思いながら生きたくない。僕だってやりたいことに堂々と挑戦して生きたい。家で兄を見て肩身が狭い思いなんてもうしたくない。

「やればできる」を「やればできた」に変えるのは今しかない。

今まで逃げてきた壁より大きな壁に挑戦して、一番やりたかったことに挑戦して、嫌な自分にしっかり別れを告げたい。こう思ってようやく「一歩」を踏み出す覚悟ができました。

海の向こうにある壁

将来「教育」に携わりたいと思っていたこともあり、e-Educationのことは友人から聞き、知っていました。

海の向こうには、先生がいないという致命的なハンデを抱えながらも、大学受験という壁に立ち向かっている子どもたちがいます。周り不可能だと言われ思われながらも、未来のために頑張り、僕が逃げてきた壁なんかよりも遥かに高い壁に挑んでいる子どもたちがいます。

「彼らと一緒にもっと高い壁を超え、“やればできた”と言いたい!」

次の「一歩」が決まりました。
もう迷うことはありません。

こうして僕は、e-Educationの扉をノックしました。

不可能といわれる大勝負

インドネシアでは現在、マスターという学校でプロジェクトを行っています。

マスターは正式な学校ですらありません。大学受験を教えられる先生はいません。あるのは寄付されたパソコンだけです。

おそらくほとんどの人はマスターからインドネシアの難関大学へいくなど不可能だと言うでしょう。

僕がインドネシアに到着すると受験までちょうど3ヶ月。前述の通りマスターはかなり厳しい環境ですが、そのぶんそこで咲く合格の花はきっと今まで見たこともないくらい美しいはず。

僕はもう逃げません。

インドネシアでドラゴン桜を、咲かせてきます!

お知らせ

現在e-Education Projectは一緒に海外で挑戦する新しい仲間を探しています。

募集は7/31の23:59まで。良かったらぜひをご覧下さい!

応募の詳細を見る »

The post 途上国の子どもたちと一緒に“やればできた”を作りたい。逃げ続けてきた僕が、これから海外で挑戦する理由(早稲田大学2年・大石慎治) first appeared on トジョウエンジン.

]]>
https://eedu.jp/blog/2014/07/31/indonesia-shinji-oishi/feed/ 0
【moonshot終了まであと6日!】映像教育で子どもたちの可能性に火をともしたいーーインドネシアプロジェクト特別インタビュー https://eedu.jp/blog/2014/06/02/moonshot-ooishi-interview/ https://eedu.jp/blog/2014/06/02/moonshot-ooishi-interview/#respond Sun, 01 Jun 2014 23:50:29 +0000 https://eedu.jp/blog/?p=28672 こんにちは!e-Educationインドネシアプロジェクト責任者の坂井健です! 現在クラウドファンディングサービス「moonshot(ムーンショット)」にて挑戦しています! 先日はプロジェクトの土台を作った尾崎綜志のイン […]

The post 【moonshot終了まであと6日!】映像教育で子どもたちの可能性に火をともしたいーーインドネシアプロジェクト特別インタビュー first appeared on トジョウエンジン.

]]>
86933
こんにちは!e-Educationインドネシアプロジェクト責任者の坂井健です!

現在クラウドファンディングサービス「moonshot(ムーンショット)」にて挑戦しています!

先日はプロジェクトの土台を作った尾崎綜志のインタビューを紹介しましたが、今回は現在のプロジェクトリーダーの大石慎治(早稲田大学2年生)へのインタビューをご紹介します!

SPONSERD LINK

「かわいそう」を壊してくれたマスターという学校

ーーこんにちは!まず現在どのような活動をしているのか教えてください。

こんにちは!大石です。

現在は6月中旬の大学入試に向けて既に作成が終了した三本のビデオ(数学、英語、経済)を効果的に活用できるようサポートを行っています。具体的には、演習を効果的に行うためのチューターの準備、教材準備、学習スケジュール作成、生徒の計画管理、授業の実施、等です。

授業は始まったばかりなので、トライ&エラーの日々です。

86890

ーー実際に行ってみて、マスターとマスター生徒たちにどのような印象を持ちましたか?

実際にマスターを訪れるまで、僕はマスターを絶望感漂う「かわいそう」な場所だと思っていました。しかしその先入観はすぐに壊されました。絶望感は漂っておらず、むしろ活気が溢れていました。それは設備や教育が整っているという意味ではなく、子どもたちの居場所として「家」のような雰囲気であるということです。だから今はマスターに行く際は、子どもたちの家に遊びにいくような感覚です。

また、マスターの子どもたちはとても多様です。先生が居ないから独学でずっとヴァイオリンを練習している生徒、絵が好きで美術系の大学に行くために絵の練習をしている生徒、職業訓練を受けている生徒、パソコンが得意で映像の編集も手伝ってくれる生徒、そして勉強を頑張っている生徒。日本の均一な学校しか知らない僕には大変驚きでした。

そしてこの多様な子どもたちの多様性を損なわずに受け入れるマスターという受け皿は、非常に価値があるものだと思っています。

マスター卒業生たちが、僕の心に火をつけてくれた

ーーそれでも異国の学校ですよね、異国の地においてたった1人でこのプロジェクトを行うモチベーションはどこから来るのですか?

インドネシアに来る前はe-Educationへのやる気だけでした。実際に現地に来て先任の尾崎綜志さんから直接プロジェクトを引き継いだのですが、期間が2日間しかなく僕の吸収力不足もあり、十分な引き継ぎが行えませんでした。

だから1人になった最初の一週間は、マスターのこともプロジェクトのことも現地パートナーのこともよくわからず毎晩泣きそうでした。しかし1人になって一週間が経つころに、僕のモチベーションに火がつく出来事が起きたのです。

86889

前任、尾崎綜志との写真

ある日の深夜のことでした。

マスターでミーティングを終え帰宅しようとしたときに二人の青年から話しかけられたのです。ストリートチルドレン出身のマスターで勉強をして大学進学を果たしたマスターの象徴のような元生徒、マスター出身の大学生で現在マスターにおいてボランティアをしている元生徒の二人です。時間は午前一時、昼とはうってかわって静かなマスターの夜です。

元生徒:「やあシンジ!もうマスターには慣れたかい?」
僕:「慣れてきたよ。みんながこうやって声をかけてくれるからね」
元生徒:「それはよかった。ところでシンジは。マスターをどう思う?」
僕:「すごくいいところだと思う。本当に多様な生徒がそれぞれ生き生きとしていて、まるで家のようだと思った。僕もマスターが好きになったよ。」

このとき彼の顔に、僕にはもうできないような屈託のない幸せそうな笑顔が浮かびました。

元生徒:「そうなんだよシンジ!僕たちはみんなマスターが大好きで、家なんだ!だからここはとても大切な場所なんだ!」

この瞬間、上手く言葉にはできないけど、僕は本当にマスターが大好きになりました。

「こんな素敵な場所に、肝心な授業が欠けているなんてもったいない。僕が頑張ればその穴を埋められるのなら、できることはなんだってしよう!」

この日、僕の心に火がつき、モチベーションが一気に上がりました。

ーー熱い言葉ありがとうございます。映像教育はマスターの致命的な欠点を補えるということですか?

その通りです。

これもマスターの素敵なところなのですが、マスターにはボランティアの方々がたくさんいます。彼らは自分の仕事もあるのでメインとなって授業を行うことはできません。しかし熱意を持ってできる限り生徒の勉強のサポートをしてくれています。だからこそ映像が有効だと思うのです。

映像を受験への学習のメインとし、ボランティアの方々が暖かい生身のサポートをする、これができるマスターの教員不足には映像教育が非常に効果的だと感じています。映像教育はマスターの素敵なところを活かすものなんです。

86888

マスターの子どもたちとインドネシアの未来を変えたい

ーーではこれからの目標をきかせてください。

一番目先の目標としては、今年6月の大学入試です。

現在ある三本のビデオ(数学、英語、経済)を用いて挑みます。時間があるとは言えない状況ですが、毎日生徒のやる気をひしひしと感じているので突破の可能性は絶対にあります。

今日も「ごはん食べにいこうよ!」と生徒を誘ったところ、「あと数学2問やってから!!!」と断られるという出来事がありました。僕のサポートの仕方次第で彼らは入試を合格できると思っています。僕の方が生徒たちよりプレッシャーを感じているかもしれません。

そして6月下旬以降はついに、皆様からご支援いただいた資金を元に理系コンテンツの作成に取りかかる予定です。しかし、これは現地のパートナーたちとしっかり話し合い、みなさんから寄付いただいた資金は、本当の意味で「現地の子どもたちのためとなる」ことを考えていこうと思っています。

ーーでは最後に一言お願いします。

ずっとマスターについて話してきましたが、このコンテンツはマスターのためだけのものではありません。

マスターで成果を出せた後には、何十、何百校に今回作成したコンテンツを広げることができるのです。ですから皆様に支援していただいた資金は「マスターの教育を変える」だけではなく、「マスターからインドネシアを変えていく」可能性そのものなのです。

どうかマスターとマスターの生徒たちの夢と、この壮大な可能性に、ぜひご支援よろしくお願いいたします!

(インタビュー終わり)

インドネシアプロジェクトを応援する方法

私たちは今クラウドファンディングサービス「moonshot」を通じて、課題である資金集めをしております。

インドネシアの貧しい子どもたちに希望の授業を届けるためのプロジェクト。良かったらぜひご協力よろしくお願いします!

moonshotで応援する »

The post 【moonshot終了まであと6日!】映像教育で子どもたちの可能性に火をともしたいーーインドネシアプロジェクト特別インタビュー first appeared on トジョウエンジン.

]]>
https://eedu.jp/blog/2014/06/02/moonshot-ooishi-interview/feed/ 0
まるで別世界! インドネシアの火山から注ぐ”青い溶岩の川” https://eedu.jp/blog/2014/05/07/indonesia-volcano/ https://eedu.jp/blog/2014/05/07/indonesia-volcano/#respond Tue, 06 May 2014 23:00:57 +0000 https://eedu.jp/blog/?p=28228 photo credit:inhabitat 壮大な青い輝きを放つ溶岩の川。 インドネシアの鉱山の美しい噴火を撮影したのは写真家オリヴィエ・グリューネさん。2008年のこの現象の存在を知ってからずっと、彼は友人とこの現象 […]

The post まるで別世界! インドネシアの火山から注ぐ”青い溶岩の川” first appeared on トジョウエンジン.

]]>
Typical blue flames of sulfuric gaz Kawah Ijen

photo credit:inhabitat

壮大な青い輝きを放つ溶岩の川。

インドネシアの鉱山の美しい噴火を撮影したのは写真家オリヴィエ・グリューネさん。2008年のこの現象の存在を知ってからずっと、彼は友人とこの現象を撮影してきたのです。

SPONSERD LINK

それも噴火する火口の近くという非常に危険な状況の元で。

硫黄の流れが青い川に

火山2

photo credit: inhabitat

この山の名前は「カワフ・イジュン」といいます。世界最大の酸性の湖の端に位置するこの山の噴火口は、何十年もの間、硫黄の採掘場として利用されてきました。

夜には液状の硫黄が上昇し噴火口を通り流れ出し、その硫黄の流れは電撃的な青い光に支配された光景を作り出します。その美しさはまるで別世界のようです。

どうしてこの現象が起きるのか?

Typical blue flames of sulfuric gaz Kawah Ijen

photo credit:inhabitat

この青い光は硫黄が燃焼する炎の輝きです。

硫黄は空気に触れることで燃焼し、そして液化し感動的な青い炎の川となり流れるのです。その火柱は最大5メートルにも及びます。

とても暑い採掘作業

鉱夫たちは1日に2キロの硫黄を取り出さなければならないのですが、日中は暑すぎてとても作業のできる環境ではないので、作業は基本的に夜に行っています。

しかしこれまで紹介してきたように美しい光景を目にすることができます。実際に見ると感動すること間違いだろう、この美しくも危険な硫黄の川、ぜひ直接見てみたいですね。

inhabitat

The post まるで別世界! インドネシアの火山から注ぐ”青い溶岩の川” first appeared on トジョウエンジン.

]]>
https://eedu.jp/blog/2014/05/07/indonesia-volcano/feed/ 0