佐藤 由季也 | トジョウエンジン https://eedu.jp/blog 途上国のイメージを豊かにするノンストップ・デイリーマガジン Sat, 16 Mar 2019 08:36:18 +0000 ja hourly 1 https://wordpress.org/?v=5.6.15 激動の10日間を最高の仲間と!e-Educationネパールフィールドワーク’19 活動レポート https://eedu.jp/blog/2019/03/16/nepalfw_report_2019/ https://eedu.jp/blog/2019/03/16/nepalfw_report_2019/#respond Sat, 16 Mar 2019 08:36:18 +0000 https://eedu.jp/blog/?p=48639 ナマステ〜! e-Education元ネパールプロジェクト担当の佐藤由季也です。2019年もすでに2ヶ月が経ちました。次の大型連休に向けて海外旅行の計画を立てている方もいらっしゃるのではないでしょうか? 今回は2月15日 […]

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ナマステ〜!

e-Education元ネパールプロジェクト担当の佐藤由季也です。2019年もすでに2ヶ月が経ちました。次の大型連休に向けて海外旅行の計画を立てている方もいらっしゃるのではないでしょうか?

今回は2月15日から24日までの10日間に渡って開催された、ネパールフィールドワーク’19の活動レポートをお届けします。

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スケジュール

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今回のフィールドワークの地は「アジア最貧国」と言われているネパール。インフラの未整備や不安定な政治、貧困問題など様々な課題を抱えている国です。

教育分野では、都市部と農村部の教育格差が大きな課題となっています。10年生終了時に受ける、高校卒業認定試験(通称SEE)の合格率を見てみると、都市部の合格率が90%以上なのに対し、農村部は20%にも届きません。

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e-Educationは、この教育格差を映像授業の力によって解決することを目指してきました。今回のフィールドワークで訪れた農村部の学校(ブメ)では、現在も数学の先生とともに映像授業を使った数学の授業改善を行なっています。

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農村部のパイロット校の様子

今回のフィールドワークでは、e-Educationの活動地の学校の他にもレンガ工場やNGOなど様々な場所を訪問し、参加者は多くのことを学びました。今回は参加者の学びを3つの点に絞ってお伝えします。

1. 途上国のイメージが豊かに

「途上国」と聞いて、皆さんはどのようなイメージを持たれるでしょうか?

レンガ工場で働く女性

多くの人のイメージは「貧しい」「学校がない」「生活が大変」「産業がない」といったものではないでしょうか。フィールドワーク参加者の学生も初めは途上国に対してマイナスなイメージを抱いていました。ネパール人に対して疑いの目をかけることもありました。

しかし様々な分野で活躍されているネパール人にお話を聞き、農村部での2泊3日のホームステイを体験する中で、参加者の途上国へのイメージは変わっていきました。

「人と人との繋がりが強い」
「自分たちには持っていない心の温かさがある」
「思いやる気持ちに溢れた国」

ネパール人と同じご飯をたべ、時間を共有したからこそ学ぶことができた途上国のリアル。参加者は日本との違いに戸惑いながらもそれらを受け入れ、楽しみ、そして違いから多くのことを学びました。

農村部ホームステイ

農村部でのホームステイ

2. 「見る・聞く」から「考える・動く」へ

フィールドワークと聞くと、現地の学校やNGOの視察などをイメージする人が多いと思います。

e-Educationのネパールフィールドワークでは参加者が自ら企画・実行をするチャンスがあります。今回はカトマンズの私立学校と農村部の公立学校で子供たちとのアクティビティを考え・実行しました。

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農村部の学校での日本語教室の様子

英語もネパール語も伝わらない状況で参加者は工夫して子供たちが喜ぶアクティビティーを実践しました。もちろん成功ばかりではありません。リーダーに任せきりになったり、予想外の出来事が起こったりすることがたくさんありました。

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農村部の子供と触れ合う参加学生

時には仲間同士ぶつかったり、失敗したりしながら参加者はアウトプットすることの重要性を学びました。

3. 自分・仲間と向き合う

皆さんは、一週間に一度でも自分と向き合う時間を作っていますか。仕事や学業で精一杯で自分の将来のこと、自分の強みや弱みについて考えることはあまりないという人も多いのではないでしょうか。

今回のネパールフィールドワークでは「自分・仲間と向き合うこと」が参加者を大きく成長させました。

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レンガの型取りに真剣に取り組む参加学生

ネパールというフィールドに偶然集まった9名の学生。初めはお互いに「他人」でした。思っていることがあっても心に留めておく。自分のことで精一杯。そんな様子が一変したのはプログラム開始から数日後の振り返りの時間でした。

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毎日行われた振り返りの時間の様子

参加者同士で思っていることをぶつけ合い2時間以上も話し合いが続きました。時には厳しく、時には寄り添いながら共に10日間を過ごしていくうちに「他人」から「仲間」へと変わっていきました。

10日間のフィールドワークを終えて

都市部と農村部の学校やNGO、レンガ工場、病院、ヒンドゥー教寺院など、様々な側面からネパールを見つめた10日間。参加者の学生たちは日本にいたら決して考えることのなかった「自分のこと」「仲間のこと」「社会のこと」に真剣に向き合い、大きな成長を遂げました。

そして参加者全員がネパールを大好きになって帰国しました。

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最終日。Certification授与後

また、今回のフィールドワークは京都外国語大学の単位認定プログラムとしても開催されました(※)。e-Educationは今回のようなフィールドワークを通して日本の未来を背負う若者の人材育成にも力を入れていきたいと考えています。
(※京都外国語大学の単位認定プログラム今年度で一旦終了となります。)

この記事を見て、「ネパールいいな」と思った方は、ぜひ大型連休にネパールを訪れてみてはいかがでしょうか。もしネパールにいけない方は、3月末にネパールの魅力をVRで体験するイベントを催しますので、ぜひいらしてください!

ネパール×VR体験会の申し込みはこちら »

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平成最後の春休みをネパールで!ネパールフィールドワーク4つの魅力 https://eedu.jp/blog/2018/11/09/nepal_fieldwork-2/ https://eedu.jp/blog/2018/11/09/nepal_fieldwork-2/#respond Fri, 09 Nov 2018 09:48:01 +0000 https://eedu.jp/blog/?p=47943 こんにちは。e-Education元ネパールプロジェクト担当の佐藤由季也です。 2018年も残すところあと2ヶ月になりました。みなさんは来年の計画はもう立っているでしょうか。平成最後の春休みをどこでどのように過ごすか悩ん […]

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こんにちは。e-Education元ネパールプロジェクト担当の佐藤由季也です。

2018年も残すところあと2ヶ月になりました。みなさんは来年の計画はもう立っているでしょうか。平成最後の春休みをどこでどのように過ごすか悩んでいる方も多いのではないでしょうか?

今回は、e-Education主催のネパールフィールドワークの魅力を、前回参加者の立場からご紹介します!

ネパールフィールドワークに参加する »

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魅力1 圧倒的成長をたった2週間で!

フィールドワーク参加者の集合写真

フィールドワーク参加者の集合写真

フィールドワークと聞くと、聞き取り調査などをして現地のことを詳しく知る、といったことをイメージしている方が多いのではないでしょうか。

ネパールフィールドワークは現地のことを知ることはもちろん、参加者全員の「成長」に寄り添うことが特徴です。

e-Educationのフィールドワークでは「対話」を何より大切にします。フィールドワーク参加者は「自分との対話」「参加者同士の対話」「社会との対話」を通して2週間で見違えるほどの成長を遂げています。

e-Educationの職員や海外インターン生によるメンタリングは、誰にとっても充実したものになると言っても過言ではありません。

フィールドワークに参加した私自身、自分の課題から目を背けていた時期に、参加学生が対話を通して自分やネパールの課題と真剣に向き合う姿を見て、「このままではダメだ」と気づき前に進む決意ができた、という経験をしました。フィールドワークに参加していなければ、中途半端な一年を過ごしていたかもしれません。

途上国の教育課題を知るためだけでなく、自分自身を成長させたいと思っている方には必見のフィールドワークです!

魅力2 国際協力の最前線を自分の目で確かめられる!

現地カウンターパートナーのKids of Kathmanduのオフィスにて

e-Educationネパールプロジェクトはネパールの教育課題を解決するために現地のNGOや私立・公立学校と協力して活動しています。

フィールドワークでは活動地の学校やNGOを視察し、現地の教育課題を自分の目で確かめます。

ニバンダ先生

農村部の学校での映像授業の様子

参加者は映像授業がどのように使われているのか、生徒の反応はどうなのか、といった教育支援の最前線の現場を自分の肌で感じることができます。

参加学生の一人は、

「私はただ途上国に行ってみたいという気持ちだけでした。 しかしネパールで国際協力の現場を実際に見てインフラや政治、日本のメディアなどにも興味を持つようになりました。」

というように学校やNGOを訪問したことで、途上国の課題を他人事ではなく自分ごとで捉えることができるようになりました。。

日本にいるとなかなかイメージがしづらい国際協力の活動。実際の現場を見ることで「自分ごと」として途上国の課題を見つめ直してみませんか?

魅力3 旅行では味わえないディープなネパールを体験できる

大自然の中での昼食

ネパールフィールドワークの一番の醍醐味といっていいのが、農村部でのホームステイです。

首都カトマンズからオフロードの道を進むこと6時間。車もない、水道もない、携帯の電波もほとんど届かないような村へ到着します。その村がe-Educationの活動地であり、ホームステイをする村でもあります。

ホストファミリーとの一枚

参加学生は朝起きてから寝床に着くまでの生活をネパール人の家族と共に体験します。子供たちとともに山を下り水を汲みに行く人もいれば、家族とゆったりした時間を過ごす人もいます。

「アジア最貧国」と言われているネパールですが、実際ネパールの農村部での生活を体験してみると貧困=不幸ではないことがわかると思います。

日本では決して味わうことのできない体験をネパールで体験してみませんか?

魅力4 最高の仲間に出会える

フィールドワーク最終日の集合写真

ネパールフィールドワークに参加する学生は

「弱い自分を変えたい」
「卒業する前に途上国を訪れてみたい」
「国際協力の現場に行ってみたい」

など様々な思いや目的を持ってネパールを訪れます。私は年齢や目的、バックグラウンドが異なる人が日々の対話を通して、成長して行く姿を目の当たりにしてきました。

参加者学生の一人は

「今まで逃げてきた自分の甘さ、本当の気持ち、相手に対して真正面から向き合うことができるようになった。自分自身の良い点も悪い点も認めてあげられるようになり自分のことが好きになった。」

というように仲間と真剣に向き合ったことで自分を認められるようになりました。

帰国後は参加者同士で団体を立ち上げてネパール支援の活動をするなど、今でも参加者同士の繋がりは途絶えていません。

「何かアクションを起こしたいけど、仲間がいない・・・」と悩んでいる方は、ネパールで最高の仲間を見つけませんか?

最後に・・・

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たくさんの魅力がぎゅっと詰まったネパールフィールドワーク。平成最後の春休みをネパールで過ごしてみませんか。

興味を持たれた方はぜひご参加ください!

ネパールフィールドワークに申し込む »

詳細はこちら »

前回参加者の声はこちら! »

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ネパールの5ヶ月にわたるインターンで気づいた海外で働く「理想」と「現実」 https://eedu.jp/blog/2018/04/15/nepal_internship/ https://eedu.jp/blog/2018/04/15/nepal_internship/#respond Sun, 15 Apr 2018 07:56:55 +0000 https://eedu.jp/blog/?p=46889   ナマステ〜!e-Educationネパールプロジェクト担当の佐藤由季也です。前回の記事では、村育ちの私が大学を休学してネパールに来るまでの経緯について書きました。みなさん、「海外で働く(インターンする)」こ […]

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ナマステ〜!e-Educationネパールプロジェクト担当の佐藤由季也です。前回の記事では、村育ちの私が大学を休学してネパールに来るまでの経緯について書きました。みなさん、「海外で働く(インターンする)」ことにどのようなイメージを持たれているでしょうか。

「かっこいい」「大変そう」「しがらみがなくて楽そう」「英語で仕事は難しそう」など様々なイメージがあることと思います。今回は私がネパールで五ヶ月間インターンをしてみてわかった海外で働くことの理想と現実についてお届けしたいと思います!

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英語を使って仕事をしたい!?

 理想

私は大学で英語教育を専攻していることもあって実際に英語を使って仕事をしてみたいという憧れがありました。「英語で交渉する」「英語でスカイプ」「英語でミーティング」ってすごく憧れますよね。私も御多分に洩れずそういった憧れを抱いていた大学生でした。

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実際にネパールで活動を始めて5ヶ月。日々英語とネパール語を使ってプロジェクトを進めています。つまり「英語を使って仕事がしたい」という夢がひとつ叶ったわけです!

しかし現実は・・・

 英語が伝わらないのです・・・。「伝わらない」というのは、おそらく私の英語力がとてつもなく低いわけでもなければ発音が悪すぎるわけでもありません。英語という言語に乗せて伝わるべき自分の主張や相手にしてほしいことが伝わらないのです。何度言っても相手が動いてくれないし、自分の意見も通らない。なぜだ。なぜだ・・・。

伝わらない理由を考えた結果、私は「話す」ことに意識が向いていて、「伝える」ための努力を怠っていたということに気づきました。原稿を棒読みしているだけの人のプレゼンはどんなに内容が優れていても心に響かないのと同じで、どんな素晴らしいアイデアや戦略も「伝える」努力を怠ったら、ただのかっこいい言葉の羅列になるだけです。

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私が実践するシンプルかつ効果的な伝え方

その事実に気づいてから私が意識するようになったのは伝える順番です。

  1. Why
  2. How
  3. What

この3つの順番で物事を伝えるように意識するようにしています。非常にシンプルですがかなり効果的です。共通認識がなかったり、始めてプロジェクトを説明するときなどには特にこの3つの順序を意識して伝えます。この伝え方はSimon SinekのTEDスピーチをみて学びました。時間のある方はぜひ動画をご覧ください。

 
TOEFLや英検などの英語試験においてはReading, Listening, Writing, Speakingという4つの技能で英語力を図ります。しかし、英語に限らず、あらゆる言語において私は4技能+ Delivereingの能力が必要だと考えています。ただ話すのではなく、相手に伝わるように、表情や視線、文章構成などを工夫して自分の考えをDeliverする能力こそ海外で働くには必要な語学スキルの一つだと思います。
 

海外に行ったら成長できる!?

 理想

私はe-Educationのインターンに応募する前、トジョウエンジンの記事に載っている海外インターン生の姿を見て「自分もこんな風になりたい!」と思っていました。「自分も海外でインターンすればこんな先輩方のように成長できるに違いない!」そんな風に渡航前は思っていたわけです。

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渡航前私はある3つの思い込みをしていました。

  1. 環境が変われば成長できるという思い込み
  2. 海外に行けばスーパーマンの如く自分の全能力が成長するという思い込み
  3. 成長は誰かが与えてくれるものという思い込み

 

しかし現実は・・・

この3つの思い込みはどれも間違っていることに気がつきました。

ネパールに来て初めの3ヶ月間は正直成長を実感できませんでした。成長を実感できたのはネパール語力くらいです。渡航してから3ヶ月間はプロジェクト云々より「自分どうしよう・・・」ということばかり悩み、しょっちゅう体調を崩していました。渡航前に描いていた「海外インターン」とは遠くかけ離れたインターン生活だったわけです。

しかし渡航4ヶ月目あたりから徐々に自分の成長が見えるようになってきました。それは「成長の方向性」が定まったからです。

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3つの対話が大切

成長の方向性を定めるために大切なのは3つの「対話」だと考えています。

  1. 自分自身との対話
  2. 他者との対話
  3. 社会との対話(社会に対してなぜ?を問い続ける)

私が「成長の方向性」を定めること、対話をすることの大切さに気づいたのは3月に行われたネパールフィールドワークの時でした。

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対話で急成長する学生たち

フィールドワークには、15名ほどの学生が参加し2週間ネパールの農村や企業、学校を訪問しました。参加した学生はネパールで途上国のリアルや、社会を良くしようと奮闘する人をみて、自分と向き合い、参加者同士で語り合い、ネパール社会に対して「なぜ?」を問い続けていました。

ネパール渡航前は、「何かしたいと思っていたが、行動に移せなかった」のが、渡航後には「将来の迷いがなくなった」、「将来の一歩を決断できた」 など自分がどこへ向かって努力するべきか明確になっていました。人は2週間でここまで大きく成長できるのだということに驚きを隠せませんでした。

私はこの1年間、教育という分野に成長の方向性を定め、一直線に進む覚悟でいます。1年後にはまた違う方向になっているかもしれませんが、この1年間はひたむきに教育と向き合って行きたいと考えています。

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社会を変えたい!?

理想

e-Educationのインターン最終選考の面接の時、代表の三輪さんに「ネパールでの1年間、社会を変えるための1年間にしたいか、それとも自分を変えるための1年間にしたいか」と問われました。私は少し考え、「社会を変えるための1年にしたい」と答えました。

「よし、ネパールの教育を少しでもよくするために全力を尽くそう!」と決意し、渡航したわけです。その時はモチベーションマックスでした。自分ならできる、という根拠のない自信しかありませんでした。

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渡航前「行ってきますプレゼン」の様子

 

しかし現実は・・・

ネパールでの活動は想像以上にハードでした。渡航前は「映像授業で農村の生徒の学力バリバリ上げてやる!」なんてイメージしていたのが、いざ学校へ行ってみると、パソコンが壊れている・・・。パソコンをなんとか修理して「よしやっと映像授業を見せられる!」と思っていたら今度は生徒が、

生徒:「ユキ、ファイルが開けないよ」

佐藤:「ダブルクリックすれば開けるよ」

生徒:「ダブルクリックって何?」

佐藤:「は〜(溜息)ダブルクリックは、こうするんだよ(カチカチ)」

生徒:「そんな早く二回クリックできないよ!(カチッ・・・カチッ)」

佐藤:「ケガルネ?(ネパール語でどうしよう、の意)」

と行った感じで何も進まない。

映像授業の様子

農村での映像授業の様子

無力を実感

一ヶ月、二ヶ月とどんどん時間は過ぎていくのにプロジェクトは一向に進む気配がありません。ここで踏ん張ればいいのですが、私が思ったのは

「教育の専門家でも無いし、第一教育実習でしか教壇に立ったことない一大学生がネパールの教育を変えるなんて何を考えているんだろう。」

といった諦めでした。

3つの支え

しかし私は今ネパールで五ヶ月目を迎え、今前を向いて活動しています。自分がネパールの教育に少しでも貢献できると信じています。では、何が私の支えになっているかというと、

  • 「仲間の存在」
  • 「子供の笑顔」
  • 「存在価値の発見」

この3つが私を支えてくれています。

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特に「仲間の存在」は大きいです。プロジェクトのことで悩んでいる時、電話でアドバイスをくれる同期インターン生。忙しいスケジュールの合間を縫ってインターン生の成長を支えて下さっているe-Educationの職員の方々。そしてネパールで一緒に活動している先生や現地NGOパートナー。私は心底人に恵まれているなと思います。

微力だけど無力ではない

e-Education海外統括担当の吉川さんがよく言う言葉があります。

微力だけど無力ではない

自分がこの世界に対してできることは本当に小さいことかもしれない。でも無駄なことは一つもない。そう思えた時、「自分がここいるだけでなんらかの価値をうみだしている」という「自分の存在価値」を発見できました。

私はすごく単純な人間なので、自分にできることを全てやろうと考えました。自分のできることを全てリスト化しそれをWordに打ち込んで、「家庭教師やります。なんでも教えます!」というチラシを配って歩きました。結果、予想以上に申し込みが来て個別指導する時間が取れなくなったので、子供たちを朝近くのお寺に集めて青空教室をはじめました!

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青空教室の様子

 

 0から1へ

「0→1を創り出したい!けど自分には何もスキルがないし・・・」

「社会課題を解決してみたい。けど自分に何ができるんだろう・・・」

そういった悩みを抱えている人たちに伝えたいのは

まずは0の自分に1を足すことから初めてみませんか?

ということです。自分ができないことは一旦脇に置いておいて、「自分は何ができるのか?」を考えて行動してみたら道が開けてくるのではないかと思います。

さいごに・・・

海外で働きたい、インターンをしたいという人は直面するであろう理想と現実のギャップ。理想が高ければ高いほど、現実を知った時のショックは大きいです。しかし大切なのは現実をどう受け止め、次の行動に移すかだと思っています。残り5ヶ月間のネパール生活を全力で駆け抜けます!最後まで読んでいただきありがとうございました!

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「先生、僕大学辞めます」村育ちの私が挫折を乗り越え、ネパールの教育課題へ挑む理由 https://eedu.jp/blog/2018/01/15/yukiya_origin_nepal/ https://eedu.jp/blog/2018/01/15/yukiya_origin_nepal/#respond Sun, 14 Jan 2018 23:00:26 +0000 https://eedu.jp/blog/?p=44938 こんにちは!岩手大学教育学部4年の佐藤由季也です。e-Education海外インターンとして昨年11月からネパールで活動しています。今回は、なぜ岩手の村育ちの私が、ネパールで教育の課題解決に挑もうと決意したのかをご紹介し […]

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こんにちは!岩手大学教育学部4年の佐藤由季也です。e-Education海外インターンとして昨年11月からネパールで活動しています。今回は、なぜ岩手の村育ちの私が、ネパールで教育の課題解決に挑もうと決意したのかをご紹介します。

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途上国との出会い

「あなたとはもう付き合えない」
この言葉が私を途上国へと導いた引き金でした。

大学一年の冬、2年あまり付き合っていた彼女に別れを告げられ、路頭に迷っていました。「何かアクションを起こさないときっと自分は腐ってしまう」そう考えていた時、たまたま大学のポスター掲示で「フィリピン英語語学研修」と書かれたポスターを目にしました。

「これにかけるしかない」

当時の私はフィリピンに行けば何かあるのかもしれない、何か変わるかもしれないと藁にもすがる思いで、フィリピンへ飛び立ちました。

「ねえ、タバコ吸わない?」

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フィリピンでは首都マニラにある大学付属の語学学校で英語を勉強しました。フィリピンでの生活にも慣れ始めた頃、友達とストリートバスケをすることになりました。

バスケットボールコートに着くと一人の男の子が私の元へ近づいて来ました。背丈からして小学校高学年くらいの年齢だったと思います。そんな彼が私にむかってこう言いました。

「Do you want to smoke?」

私は驚きで声を失ってしまいました。フィリピンに来てまさか小学生にタバコを勧められるとは思っていませんでした。

その出来事があってからフィリピンの町の至る所で物乞いをする子供たちの姿が嫌でも目にとまるようになり、「なぜ世界には教育を受けられない子供たちがたくさんいるのだろうか」と毎日考える日々が続きました。

初めて渡航した海外がフィリピンだったのは良くも悪くも私の人生に大きな影響を与えることになります。

e-Educationとの出会い

日本へ帰国してからもフィリピンであった少年のことを忘れることはありませんでした。今まで途上国の問題について1mmも知らなかったこともあり、フィリピンでの経験は、私がフィリピンや途上国について深く考えるきっかけを与えてくれました。

「フィリピンの子供達に自分ができることはないだろうか」という思いが高まる一方で、何をしていいのかわからない中で何もできないという葛藤がありました。「何かヒントになるものはないだろうか」と考え、私は心理学・哲学・教育学などあらゆるジャンルの本を読み漁っていました。大学2年の夏のことです。

そんなある日、たまたま地元盛岡の書店で見かけて手に取った本が、e-Education元代表である税所篤快さんの「最高の授業を世界の果てまで届けよう」でした。

私は元来飽き性で、本を最後まで読みきることはほとんどありません。しかし今回だけは違いました。私は気づくと最後のページをめくり終えていました。

最高の

これほど心を動かされたことは人生の中で初めてでした。私は書店から出るとすぐさま帰宅し、パソコンを開いて2週間後のフィリピンへのフライトを予約していました。「大学生でも社会を変えられるんだ!」そう思えた瞬間でした。

「先生、僕大学辞めます」

フィリピンでインパクトを残したいと思い飛び立ったものの、当時の私には同じ志を持った仲間がいるわけでもなければ、抜群の行動力があったわけでもありません。結果は最初から見えていました。2週間の滞在で私は何も成し遂げることなく、自信をなくして帰国しました。

「結局なにもできない人間なんだ。」

それ以降、何をするにもやる気が出なくなり、4ヶ月ほど大学へは行かず家に引きこもる日々が続きました。引きこもり生活の中で私は「悪いのは自分ではない。自分を取り巻く環境だ。環境を変えれば自分が変わるに違いない」と思うようになりました。そして大学2年の終わりに私は大学を辞め、海外へ行く決意をします。

「先生、僕大学を辞めます」

なんの説明もなしに、退学させてくれるほど世の中は甘くありませんでした。私の退学届は無残にも却下されてしまいました。

私はその時、いかに自分の堅い殻に閉じこもって外界を見ようとしてこなかったかを思い知らされました。退学届が却下され家に帰った私は、人生で初めて自分の心の声を素直に聞きました。私の素直な心はこう言っていました。

「お前は逃げているだけだ。環境は確かに悪いかもしれない。でも今の環境で出来る最大限の努力をすれば、海外にいくより何倍も成長できる。だから諦めるな。」

私は心の声に従うことに決めました。2016年3月31日、私は退学届を破り捨て、新たな人生の一歩を踏み出しました。

e-Educationとの再会

気づけば、3年生も終わりに近づき、私の耳には「就活」「大学院」「教採」という言葉が頻繁に聞こえるようになり、もれなく私も決断を迫られていました。決断の時が刻々と迫っている中、Facebookをぼーっと眺めていた時です。「e-Education海外インターン生募集」という言葉が私の視界に入りました。

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その時、私の頭の中では大学2年生の時、税所さんの本を読んで心に火が灯ったこと、そのあとフィリピンで挫折し大学を退学しかけたこと、今再びe-Educationと出会ったことが一直線につながった感覚がありました。

「これが最後のチャンスなのかもしれない」

とは言うものの、あと半年で卒業できるのに休学するのは勇気のいることでした。

「自分にとっての幸せってなんだろう?」

大学院進学が最有力だったため、私は自分にこんな問いを投げかけてみました。

「大学院に進学したらあと2年は学生として過ごすことになる。もしあと2年で死ぬとしたら自分はどういう選択をするだろうか。

私の答えは「とりあえず好きなこと、満足することだけして生きたい」でした。しかしこの答えに納得がいかなかったので、もう一つの問いを自分自身に投げかけました。

「自分は1年と364日の寿命を使い果たした。今は病院のベットに横になり愛する家族、親友、恋人に囲まれながら死期を待つのみ。死ぬ直前になってテレビの画面に目を向けると、そこにはフィリピンの路上で暮らす子どもたちの姿。そんな子供たちの姿を死に際に見たとき、果たして自分は満足して死にきれるだろうか。

私の答えは「死にきれない」でした。

「世界全体の幸福無くして、個人の幸福はありえない」

岩手の誇る宮沢賢治が残した名言です。私はこの精神を心に刻み、自分の人生の決定軸にしようと決心しました。そしてe-Educationの門を叩く事に決めました。

生まれた環境、育った環境に関係なく、人は可能性を秘めている

e-Educationの海外インターン選考で1番自分が考えたことは「自分にしか生み出せない価値とは何だろう?」ということです。

田野畑村の観光名所「北山崎」

田野畑村の観光名所「北山崎」

私は岩手県田野畑村という人口3000人余りの小さな村で生まれ育ちました。塾もない、コンビニもない、まさに「無い無い尽くし」の村でした。そんな環境で育ったためか、高校・大学と進むにつれて田舎コンプレックスは高まるばかりでした。自分が失敗するといつも「田舎で生まれたから、自分は何もできないのだ」と生まれた環境や育った環境のせいにしていました。

退学を取り消し、がむしゃらに行動していた大学3年のある日、「夜と霧」という本と出会いました。その本に書かれていた言葉によって私の考え方は180度変わりました。

あなたが経験したことは、この世のどんな力も奪えない

この言葉と出会った時、「生まれた環境や育った環境は確かに悪かったかもしれない。しかしこの経験をしたのは自分だけだ。この経験こそが自分にしか生み出せない価値を作り出すのかもしれない」と思いました。インターン選考では「生まれた環境、育った環境になく人は可能性を秘めている。それを証明したい。」と宣言し、海外インターンとしてネパールで活動させていただける事になりました。

与えられる人生から与える人生へ

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2年前私はフィリピンで大きな挫折を経験しました。あの時は、助けてくれる仲間もいなければ、困難な状況を突破する力もありませんでした。しかし今は一緒にネパールで活動する大竹浩貴e-Educationの心強い仲間がいます。

22年間の人生を思い返すと私の人生は様々な人から何かを「与えられる」人生でした。ネパールでの1年間は今まで与えられた分を倍にして「与える」ことができるように、仲間とともに頑張っていきます!

最後まで読んでいただきありがとうございました。

ネパールフィールドワーク参加者募集中!

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現在、私が活動するネパールのフィールドワークの参加者を募集しています。ご関心のある方はぜひ以下も御覧ください!
フィールドワークに申し込む »

プログラム概要

現地活動期間
2018年3月3日(土)~3月16日(金)(現地13泊14日)
※2週間の参加が難しい方のために、3月10日(土)までの前半1週間のプログラムもご用意しております。ご興味のある方は下記連絡先まで、お気軽にお問合せください。

活動場所
カトマンズ、カブレ、バクタプール

参加資格
18歳以上(未成年の方は保護者の同意が必要です)

参加費用
149,800円
<費用に含まれるもの>
現地での宿泊費、朝食費、ネパール国内交通費、研修・コーディネート費
<費用に含まれないもの>
航空券、ビザ申請費、海外旅行保険、各自お土産等の費用、昼食、夕食

推奨フライト
【往路】
・大韓航空(KE706,KE695)
・3月3日(土) 9時10分成田発
→(インチョンにてトランジット)
→3月3日(土)18時05分カトマンズ着
【復路】
・大韓航空(KE696、KE703)
→3月16日(金)20時30分カトマンズ発
→(インチョンにてトランジット)
→3月17日(土)12時30分成田着

定員
20名
*定員に達し次第、受付を締め切らせて頂きます。

申し込み〆切
2018年1月28日(日)

スケジュール

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※スケジュールは変更の可能性があります。

お申込み

フィールドワークへのお申込みは、こちらの申込みフォームからお願いします。

お申込み後の流れ

申込フォームをご記入いただいた方へ、e-Educationスタッフよりメールにて「プログラム申込書」及び「参加費のお支払い方法のご案内」をお送りいたします。プログラム申込書の提出と参加費のお支払いをもって、申込完了となります。

申し込み完了後、担当スタッフと一度面談の機会を設けさせていただき、諸注意やフライトスケジュールなどについて(遠方の方はスカイプ等を活用して)ご連絡させていただきます。
※参加手続き完了後のキャンセルは、現地コーディネートの手配等の都合上、キャンセル料が発生する場合がございますので、ご了承ください。

本プログラムへの疑問・質問がございましたら、下記連絡先までお気軽にお問い合わせください。

お問い合わせ先:info [at] eedu.jp (担当:椎木)
※上記 [at] の部分を@マークに変えて送信ください。

皆様のお申込みを心よりお待ちしております!

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The post 「先生、僕大学辞めます」村育ちの私が挫折を乗り越え、ネパールの教育課題へ挑む理由 first appeared on トジョウエンジン.

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