バングラデシュ プロジェクト | トジョウエンジン https://eedu.jp/blog 途上国のイメージを豊かにするノンストップ・デイリーマガジン Tue, 20 Aug 2019 08:33:59 +0000 ja hourly 1 https://wordpress.org/?v=5.6.15 【イベントレポート】「豊かな社会」を問い直す。 ~バングラデシュと繋がるWEB交流会~ https://eedu.jp/blog/2019/08/20/bangladesh_web_interact/ https://eedu.jp/blog/2019/08/20/bangladesh_web_interact/#respond Tue, 20 Aug 2019 08:33:59 +0000 https://eedu.jp/blog/?p=49178   こんにちは! トジョウエンジンを運営している特例認定NPO法人e-EducationPRインターンの原です。 連日熱中症に関するニュースを多く見聞きします。 こまめな水分補給を心掛けて、体調にはお気をつけてお過ごしく […]

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バングラWEB交流会・集合写真
 
こんにちは!
トジョウエンジンを運営している特例認定NPO法人e-EducationPRインターンの原です。

連日熱中症に関するニュースを多く見聞きします。
こまめな水分補給を心掛けて、体調にはお気をつけてお過ごしください!

7月13日(土)、「『豊かな社会』を問い直す。~バングラデシュと繋がるWEB交流会~」が開催されました。
当日は学生・社会人全8名の方にご参加いただきました。

WEB交流会はe-Educationのイベントとしては初めての開催となりました。

バングラデシュ現地とビデオチャットで繋ぎ、e-Educationの卒業生に登場していただきました。
今回はイベント当日の様子をたっぷりとお届けします!

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WEB交流会当日の流れ

  1. 第一部:アイスブレイク、イベントの導入
  2. 第二部:e-Educationの紹介
  3. 第三部:バングラデシュについての紹介
  4. 第四部:バングラデシュと繋がるWEB交流

【第一部】アイスブレイク、イベントの導入

まずはアイスブレイクとして、参加者の方同士で自己紹介を行っていただきました。

その際、「当イベントに興味を持ったきっかけ」をシェアしていただきました。e-Eudcaionのイベントでは参加者同士の距離が近く、多様なバックグラウンドを持つ方々にご参加いただいているため、交流の輪を広げることもできます。

また今回のWeb交流会のテーマである「豊かさを問い直す」

参加者の皆さん一人ひとりに、「あなたにとって幸せな時間・豊かさ感じる時間とはどんな時ですか?」という問いに対する回答を考えていただきました。

目まぐるしく過ぎていく毎日の中で、人生における自分にとっての豊かさや幸せについて考える時間は多くないと思います。今回のWeb交流会の前後で、自分にとっての幸せや豊かさについて、少しでも新たな発見があれば、と考えています。

【第二部】e-Educationの紹介

第二部では、広報担当の水溜よりe-Educationのこれまでの歩みをご紹介しました。

e-Educationが活動をスタートさせることになる2010年当時、アジア最貧国と言われてたバングラデシュでは4万人もの先生不足が深刻な課題となっていました。

首都のダッカには予備校街があり、良質な教育を受ける機会がある一方で、地方には家に電気がないため夜勉強する際、明かりを求めて街灯の下で勉強する子どもたちが。その姿を現地で目の当たりにしたe-Education代表の三輪。

ダッカ予備校街

首都ダッカの予備校街

暗闇で勉強する子ども

暗闇で勉強する、地方の子どもたち

こうした「都会と地方の教育格差をなくしていきたい」という想いからe-Educationの活動が始まりました。

学生時代、映像授業でおなじみの「東進ハイスクール」で学び、アシスタントとして映像の制作・配信の仕事をサポートしていた三輪。この”映像授業”による学習スタイルは、先生が不足しているバングラデシュにおいても有効なのでは、と考え、東進ハイスクールをモデルとしたDVD授業を用いるに至りました。

そして活動を開始してから半年後、1名の学生がバングラデシュのNo.1国立大学であるダッカ大学に合格しました。このプロジェクトをしている村では、元来30年もの間、ダッカ大学の合格者が出ていませんでした。

9年間で250人以上が難関国立大学に進学

難関国立大学合格者たち

9年間で250人以上が難関国立大学に進学を果たし、活動は順調に見えていました。

しかし2016年、衝撃的な事件が起こりました。

バングラデシュの首都、ダッカで発生したテロ事件です。犯人はなんと優秀な若者たちでした。現地にいた三輪は、

「これまで高校生の近くで背中を押してきた自分は、何もできなかったのか。自分がやってきたことは何だったのだろう。自分のせいだ。」

と考えました。

三輪は活動を休まざるを得ない状況になりました。

しかしながら、そうした状況下で力を与えてくれたのは現地の仲間たちでした。彼らのおかげで再び立ち上がることができ、バングラデシュを拠点に活動を再開しました。現地の大学生を相手にセミナーを開催し、1000人以上と対話をしてきました。

その中で、e-Educationの卒業生であるシャフィという一人の青年に出会いました。

シャフィ

e-Education卒業生・シャフィ

彼は現在大学院に通いながら週1回ほどe-Educationのコーチングセンターを訪れ、「自分たちも社会を変えることが出来る」というメッセージを、e-Educationの現役生徒たちに伝えてくれています。そして彼自身も、バングラデシュが抱える問題に立ち向かい、仲間とともに行動を起こしています。

そんなシャフィの姿をみた三輪は

「シャフィという希望を世界の果てまで届けたいー。」

と話しています。

今後もe-Educationは、学習コンテンツを届けるだけでなく「人を育てる組織」でありたいと考えています。

【第三部】バングラデシュについての紹介

第三部では、バングラデシュ担当職員の猪瀬より、バングラデシュの教育等に関する情報を共有しました。

首都ダッカ

首都ダッカ

バングラデシュは近年経済成長が著しく、首都のダッカでは、インターネットの普及により日常が便利になり、車を所有する人の増加で交通渋滞が目立つようになりました。

しかしひとたび農村部に目を向けると、

「そこは別世界」

と猪瀬は語りました。

農村部

農村部に暮らす人々

農村部家庭訪問キッチン

農村部の家庭のキッチン

首都ダッカとは似ても似つかない景色や生活様式。

昨今急成長をみせているバングラデシュですが、人口の7割は農村部に住んでいるといいます。

課題が山積みの農村部で生活する学生たちは、受験に対して不利な状況にあります。バングラデシュの大学受験では、大学入学試験のスコアだけでなく、SSC(中学課程修了試験)及びHSC(高校課程修了試験)のスコアも加味され、合計点で合否が決定します。

農村部の学生は、先生不足などにより中学・高校時に良質な教育を受けていない傾向にあります。さらに大学受験時には、予備校が近くになかったり、あったとしても多大なコストを要するために通うことができなかったりします。

上記のような背景から、バングラデシュでは都市部と農村部で教育格差が広がっています

【第四部】バングラデシュと繋がるWEB交流会

最後に、今回のイベントのメインである、バングラデシュ現地と繋いでのWEB交流会を行いました。

今回の交流会を引き受けてくれたファリッドは農村部出身でe-Educationの卒業生です。国立ダッカ大学・大学院を卒業し、現在はe-Educationのバングラデシュ現地パ―トナーでもあるBacBonに勤めています。

ファリッド

e-Education卒業生・ファリッド

ファリッドのバックグラウンドが分かるような質問をe-Educationスタッフから投げかけ、その後参加者の皆さんからのご質問に答えていただきました。

まずはe-Educationスタッフからの質問とファリッドの回答を以下でご紹介します。

Q1.自己紹介をお願いします。

ダッカ大学及び大学院を卒業し、現在はBacBon(e-Educaionの現地パートナー)で働いています。
私には6人の兄弟姉妹がおり、父はビジネスマンとして竹や木材で建物を作る仕事に携わっています。母は14年前に亡くなりました。

Q2.e-Educationの生徒になる前の自身の状況を教えていただけますか?

中学校を卒業するまで、将来何をしたいかは特に考えていませんでした。当時はただ生き延びることに必死でした。
しかし高校時代は自分の将来について考えるようになりました。高校卒業後は縫製工場もしくは中東に出稼ぎに行くなどして家族を支える必要があったからです。
高校に入るまでは、ダッカ大学についてはよく知りませんでした。自分の地元や学校からダッカ大学に入学した例が無かったからです。しかし高校在学中に自分の兄がダッカ大学の入試を受けることになり、ダッカ大学に関する情報がいくらか入ってきました。そして、私自身もダッカ大学の入試を受ける決意をしました。
その後、ダッカ大学及び他の国立大学の入試について調べました。その中で2つの課題が出てきました。1つは学力不足、2つ目は予備校に通うためのコストに家計が対応できないことです。学力不足のためにも予備校に通わなければならない状況でしたが、ダッカにある予備校に通うのは多大なコストを要します。こうした状況に、私は失望していました

Q3.e-Educationにはどのようにして出会ったのですか?

当時知り合いであったモハマドさんとお茶をする機会がありました。彼はe-Educationのマネージャーだったのです。彼に入試プランについて聞かれた際、自分の想いを全て打ち明けました。すると彼は、e-Educationの予備校へ通うよう提案してくれました。私はe-Educationの生徒になることを決めました
当初、地方の予備校では満足な学びは得られないと考えていました。しかし実際にe-Educationの予備校に行ってみて、映像授業という新鮮さ、地方でも質の高い学びを無料で得られることに驚きました
e-Educationの生徒として勉強し、ベストを尽くしましたが、ダッカ大学の入試は不合格でした。家計を支えるため、私は縫製工場で働くことになりました。
しかし4か月後、もう一度ダッカ大学受験に挑戦するため、再びe-Educationの予備校に通いました。
そうしてしばらく勉強を続け、見事ダッカ大学に合格しました。

Q4-1.ダッカ大学の学生時、どんなことをしていましたか?

大学時代は勉強だけでなく、社会貢献活動を多々していました。洪水被害にあった方々のための募金活動や、性的暴行・テロに対する抗議に何度も参加しました。さらに、ロヒンギャ難民キャンプへ何度か訪問しロヒンギャ難民の人々のサポートもしています。

ファリッドとの対話

Q4-2.大学時代、e-Educationとはどのような関わりがありましたか?

毎年、e-Educationの生徒たちのモチベーションを上げるためにe-Educationの予備校を尋ねていました。生徒が簡単には理解できない部分をベンガル語で教えたり、どうしたらダッカ大学や他の国立大学に入学するチャンスを掴むことが出来るかどうか、指導したりしていました。

Q4-3.なぜ上記のような活動を自分の地元でしようと思ったのですか?

一人の人間として、自分の社会に対して責任があると考えています。私が助けを必要としていた時、e-Educationをはじめ優しい人々がサポートしてくれました。だから私はこの地を選んだのです。

Q5.高い給料が出る一般企業もあった中で、何故BacBon(e-Educationの現地パートナー)への就職を選んだのですか?

自分たちの社会をより良くしていくためには、教育格差を無くし、より多くの人に教育を届ける必要があると考えています。BacBonはまさにその為に尽力をしている組織です。また、自分が助けを必要としているときに手を差し伸べてくれていたのがBacBonとe-Educationだったため、このような決断をしました。

Q6.もしe-Edcuationと出会っていなかったら、どうなっていたと考えますか?

縫製工場での仕事を続けるか、中東に出稼ぎに行っていたと思います。しかしそれは非常に恐ろしいことなんです。特に中東への出稼ぎに関しては、雇用主から暴力を受ける例が多発しています。女性であればレイプされることもあります。(ファリッドの感覚では)出稼ぎに行った8割もの人々が、お金も希望も失うと言われています。

続いて参加者の皆さんからの質問にも回答していただきました。
以下、その一部をご紹介します。

Q7.次のゴール・これから成し遂げたいことを教えてください。

今後も、手が必要な人々のために働いていきたいです。特に教育フィールドには強く興味があります。社会をより良い方向に変えていくためには、教育が必要だと、自身の経験を通じて実感しているため、教育をより多くの人に届けていきたいです。

Q8.実際に農村部の生活は、変わってきていると感じますか?(変わってきているのであれば)それはどのような変化ですか?

移動手段に関して、以前は徒歩・自転車が目立ちましたが、現在ではバス網が少しずつ発達してきて便利になっていると思います。劇的な変化ではなく、少しずつではありますが発展してきているのを感じています

終わりに

今回初の試みとなった、バングラデシュとのWeb交流会。現地の方と参加者の方が言葉を交わす貴重なイベントとなり、e-Educationスタッフ一同にとっても印象深い時間でした。

e-Educationは今後、1人でも多くの学生に良質な学びを届けるためにさらなる挑戦を続けていきます。そのためには、皆さまの温かいご支援が必要不可欠です。

是非私たちとともに、途上国の子どもたちを応援しませんか?

途上国の子どもたちを寄付で応援 »

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【7月14日(木)申込〆切】e-Education発祥の地を訪れる!バングラデシュ視察プログラム参加者を募集します!【2016年8月24日〜8月31日】 https://eedu.jp/blog/2016/06/10/bangladesh-fieldwork/ https://eedu.jp/blog/2016/06/10/bangladesh-fieldwork/#respond Fri, 10 Jun 2016 03:34:34 +0000 https://eedu.jp/blog/?p=41348 みなさん、こんにちは。e-Education事務局長の薄井です。いつもトジョウエンジンを読んでいただき、ありがとうございます。 これまで読者の皆様より、e-Educationの活動地域を訪れたいというご希望や、活動してい […]

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みなさん、こんにちは。e-Education事務局長の薄井です。いつもトジョウエンジンを読んでいただき、ありがとうございます。

これまで読者の皆様より、e-Educationの活動地域を訪れたいというご希望や、活動している現地の仲間たちや生徒たちと交流したいという嬉しい問い合わせを頂いてきました。

今回は、昨年1月に実施したミャンマーでのフィールドワークプログラムに続く待望の第2弾。バングラデシュ視察プログラムのご案内です。

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現地視察プログラムの特徴

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本プログラムは、e-Education創業の地であるバングラデシュのハムチャー村(チッタゴン管区チャンドプール県)を訪れ、映像授業を届けている教室の視察や生徒たちとの交流の機会をご提供します。

e-Education代表・三輪、そして現地プロジェクトリーダーらが現地日程に同行し、バングラデシュの目覚ましい発展やその裏にある課題について詳しいレクチャーを受けられる非常に濃密なプログラムになっています。

また、「視るだけ・行くだけ」ではなく、渡航前研修も充実の内容。プログラム前に計2回の事前研修を設け、参加者同士の交流やワークショップを実施します。渡航前の準備をしっかりと行うことで、不安を解消するとともに現地での学びも深まります。

実施スケジュール

募集期間

2016年6月30日(木) 一次募集締め切り
2016年7月14日(木) 二次募集締め切り
※一次募集期間にお申し込みいただいた方には早割(参加費5,000円引き)が適用されます。
※一次締切で募集定員(15名)に達した場合、二次募集を行わない可能性があります。

プログラムへのお申込はこちらから »

渡航前研修(東京都内にて実施予定)

第1回:2016年8月6日(土)
第2回:2016年8月20日(土)

プログラムスケジュール

8月24日(水) ダッカ空港集合 ※日本出発は前日8月23日(火)
8月31日(水) ダッカ空港解散 ※日本帰国は翌日9月1日(木)

FW in Bangladeshスケジュール

プログラム詳細

活動場所

ハムチャー村(チッタゴン管区チャンドプール県)、ダッカ、東京(国内研修)

募集人数

定員15名
(最少催行人数8名)

参加費用

88,000円(税込)
※早割:83,000円(5,000円引き)

▼参加費用に含まれるもの
・渡航前研修費
・現地コーディネート費(引率費用含む)
・現地宿泊費(ダッカ4泊、農村3泊)
・農村滞在時の食費(計10食分)
・フォローアップ研修費

▼参加費用に含まれないもの
・航空券代(目安:羽田~ダッカ間往復 6万円~15万円程度)
・ダッカ活動時の食費
・海外旅行損害保険加入料(加入必須)

※早割制度・・・一次募集期間(2016年6月30日締め切り)に参加申し込みをいただいた方は、参加費を5,000円引きとさせていただきます。

応募方法

参加申し込み

本プログラムへの参加を希望される方は、下記の申し込みフォームをご記入ください。
バングラデシュ視察プログラム申込フォーム »

申し込み後の流れ

申込フォームをご記入いただいた方へ、e-Educationスタッフよりメールにて「プログラム申込書」及び「参加費のお支払い方法のご案内」をお送りいたします。

プログラム申込書の提出参加費のお支払いをもって、申込完了となります。

申し込み完了後、担当スタッフと一度面談の機会を設けさせていただき、諸注意やフライトスケジュールなどについてご連絡させていただきます。(スカイプ等での面談実施可)

▼参加費のお支払い締切について
・一次募集にてお申し込みの方(早割適用)
 →お支払い締切:7月20日(水)
・二次募集にてお申し込みの方
 →お支払い締切:7月29日(金)

※参加手続き完了後のキャンセルは、現地コーディネートの手配等の都合上、キャンセル料が発生する場合がございますので、ご了承ください。
※期日までに参加費をご用意頂くことが難しい方は、別途ご相談ください。

本プログラムへの疑問・質問がございましたら、下記連絡先までお気軽にお問い合わせください。

お問い合わせ先:info [at] eedu.jp (担当:薄井)
※上記 [at] の部分を@マークに変えて送信ください。

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【バングラデシュ活動記録Vol.6】ここから、世界へ。 途上国に広がり続ける希望の光「e-Education」 https://eedu.jp/blog/2013/05/09/bangladesh06/ https://eedu.jp/blog/2013/05/09/bangladesh06/#respond Thu, 09 May 2013 12:30:37 +0000 https://eedu.jp/blog/?p=7751 トジョウエンジン読者のみなさま、こんにちは!e-Educationバングラデシュで1か月のインターンを終え、無事帰国した北川 修平です。 バングラデシュの高校生が直面している困難に関しては、前回の記事でe-Educati […]

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トジョウエンジン読者のみなさま、こんにちは!e-Educationバングラデシュで1か月のインターンを終え、無事帰国した北川 修平です。

バングラデシュの高校生が直面している困難に関しては、前回の記事でe-Educationバングラデシュのアリフよりお伝えいたしました。今日はいくつか連載中に取こぼしたお話をお伝えして、次の連載へとつなぎたいと思います。

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チャンドプールという町

夜明けの船着き場、前日の喧噪がうそのようにひっそりと静まり返った船内を抜けて、僕はチャンドプールに降り立ちました。降りてすぐの屋台からは朝食のナンを焼くにおいが漂ってきて、大きなキャリーバッグを抱えた外国人である僕の周りには、物珍しさからすぐに小さな人だかりができした。

朝もやと朝日、幻想的なバングラデシュの夜明けの中を、船着き場からリキシャに乗って移動しました。初めてこの町に降り立った、2か月前のこの光景を、今でもはっきりと覚えています。

バングラデシュの首都ダッカから船で3時間ほど下ったところにある、このチャンドプールという町。ここは現在、e-Educationバングラデシュの活動の中心地となっています。この町で高校生が直面している困難については現地スタッフであるアリフより前回お伝えした通りです。

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チェンジメーカーはだれか?

バングラデシュの高校生は困難を前にして、悲しみに暮れているのでしょうか?確かに彼ら、彼女らが日本の高校生よりも厳しい状況にあります。

しかし、元気がないなんてことは、決してないです。僕は日本の予備校で2年間勤務する中で、高校生と毎週のように面談をして向き合ってきましたが、日本の高校生も、バングラデシュの高校生もそれほど変わりません。むしろバングラデシュの高校生の方が、目に力があると感じました。

そんなことを考えていたとき、e-Educationバングラデシュリーダーである、マヒンが僕に言った言葉が印象的でした。

「僕たちはチェンジメーカーじゃない。チャンスメーカーだ。」

チェンジを起こすことができるかどうかは、あくまでもチャンスを与えられた本人次第である。僕たちはチャンスを与えることがミッションであって、チェンジメーカーは彼ら、彼女ら自身である。そんなマヒンの思いが、e-Educationに参加している高校生に伝わっているからこそ、彼らの目には力があるのかもしれません。

「経済学を勉強して、世界銀行で働きたい。」「大学の教授になって研究がしたい。」「ダッカ大学に入学して自分の未来を変えたい。」そんな夢を語る彼らの顔には、自分の人生は自分で切り開くという確かな覚悟が見えました。

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e-Educationは、ここから、世界へ

このチャンドプールの小さな教室から世界の舞台へ。

そんな、一昔前までは考えられなかったことが今、現実になろうとしています。また、この小さな教室から世界の舞台へと飛び立とうとしているのは生徒だけではありません。

この町で灯った、e-Educationという名の光は世界へと広がっています。ガザへ、ヨルダンへ、ルワンダへ、マニラへ、ミンダナオへ、ミャンマーへ、インドネシアへ、ハンガリーへ。そんな光が描き出す軌跡を、トジョウエンジンを通して読者のみなさんにお届けいたします。

来週からはいよいよ、ミンダナオのチャンスメーカー、佐藤建明のe-Educationミンダナオプロジェクトの連載が始まります!

フィリピンのミンダナオ島でe-Educationの光がどのように灯りそして輝きだすのか、ぜひお楽しみにしていてください。

[e-Education]

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https://eedu.jp/blog/2013/05/09/bangladesh06/feed/ 0
バングラデシュからの手紙。無限の可能性を秘める高校生が直面する困難とは? https://eedu.jp/blog/2013/05/02/bangla-arif/ https://eedu.jp/blog/2013/05/02/bangla-arif/#respond Thu, 02 May 2013 03:00:23 +0000 https://eedu.jp/blog/?p=7394 トジョウエンジン読者のみなさま、はじめまして!e-Educationバングラデシュで3つある教室のまとめ役として活動していますアリフ(Md. Arif Ullah Khan)と申します。 今日はみなさんに、バングラデシュ […]

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トジョウエンジン読者のみなさま、はじめまして!e-Educationバングラデシュで3つある教室のまとめ役として活動していますアリフ(Md. Arif Ullah Khan)と申します。

今日はみなさんに、バングラデシュの高校生が直面している問題についてお話したいと思います。

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ある高校生の進学に関する物語

タンビアは貧しい家庭に育ちました。お父さんは彼が13歳の時にこの世を去り、それ以来、お母さんが女手一つで7人の家族を支えてきました。長男であるタンビアは、非常に熱心に勉強。過去5年間、彼は学校に通いながら、日雇いの仕事をして家族を支え続けていました。

そんな彼に転機をもたらしたのは、HSC(Higher Secondary Certificateの略で、日本のセンター試験のようなもの)でした。高校を卒業するために受験した彼のHSCの得点がバングラデシュの難関大学も十分狙えるほどの結果だったのです。

しかし、彼の望みもむなしく、家族はタンビアの大学進学を望んではいませんでした。お母さんはタンビアの4人の幼い兄弟のためにも、少しでも早く働いて、家族を支えてほしいと思っていたのです。

家計は常にギリギリで、とてもタンビアを大学に進学させることはできませんでした。刻一刻と大学入学試験が迫る中で、家族の協力を得ることができない彼は途方に暮れていました。

厳格なイスラム教の家庭で育った高校生のサンジダは、バングラデシュの首都ダッカから3時間ほど船で下った町、チャンドプールに住んでいます。彼女は1人で外出することすら許されていません。

それでも彼女は大学に進学することを夢見ています。しかし、非常に競争の激しい大学の入学試験を突破するためには、ダッカまで行って大手の予備校で勉強することが欠かせません。

もちろん、そんなことをサンジダの家族が許すはずもありませんでした。

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e-Educationバングラデシュが果たす役割

これはバングラデシュの高校生が直面している困難の、ほんの一部でしかありません。私たちe-Educationバングラデシュは、そんな彼ら、彼女らの夢をかなえる手助けをしてきました。

私たちのプロジェクトは一切のお金を要求せず、すべて無料で授業を提供しています。また、私たちの教室は生徒たちの地元にあるため、わざわざダッカまで行かずとも家から十分に通うことができるのです。

このような利点があるからこそ、実際にタンビアとサンジダはe-Educationを通して大学を受験する許可を、家族から得ることができました。

私は数多くのサクセスストーリーを目にしてきました。しかし、それらはあくまでも私にとっては「どこかのだれか」の物語にすぎませんでした。今、私はe-Educationの設立者である税所篤快とマヒンがバングラデシュ全体を大きく変えようとする姿を目の当たりにしています。

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実際に生徒たちがe-Educationの教室で使っていたテキスト

グローバル世界におけるバングラデシュの現実

バングラデシュは発展途上国であり、まだまだ乗り越えなくてはいけない課題が山積している現状。同時に、多くの困難に直面している高校生がいます。

彼らは目があるのに夢を見ることができません。十分な才能があるのに、貧しいことを理由に大学進学について考えることすらできません。世界を舞台に活躍することができる可能性を秘めているにもかかわらず、家族を養うだけでその一生を終えてしまうことになるかもしれない、数多くの天才たちがいます。

IT技術の発達により、グローバル化の「うねり」はますます大きくなっています。しかし、バングラデシュの田舎に住む貧しい人々は、世界からますます取り残される一方。田舎に住む高校生は、自分の村以外のことを何一つ知りません。彼らがどれほど時代から取り残されていることか!

信じられないでしょうが、彼らの多くは自分の国についてすらほとんど何も知らないのです。彼らの多くは食べることだけが生きることだと思っています。

そんな彼らに大学進学の重要性を説明することは、困難を極めます。このような状況の中でe-Educationバングラデシュは大学進学の重要性を説く地道な努力を重ねてきました。

そして今、チャンドプールに住む多くの高校生とその保護者は高等教育の重要性についてだんだんと理解してきています。もし、貧しい家庭に育った子どもが大学で勉強する機会を得ることができれば、彼の次の世代は、ひいては彼の故郷は、大きく改善されるでしょう。

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夢をかなえる場所「e-Education」

「HSCが終わったら、僕は大学受験をして、ダッカ大学(日本で言う東京大学)で会計の勉強をしたいと思っていました。世界を代表するようなビジネスリーダーになることが僕の夢でした。」

サイカットは一息にそう言いました。彼は今、チッタゴン大学(日本で言えば京都大学のような大学)で会計の勉強をしています。

5人兄弟の末子で、一番上のお姉さんはすでに結婚していました。3人の兄弟は大学で勉強しています。お父さんは出稼ぎのためにサウジアラビアに行っていました。その時、すべては順調でした。

何よりも彼は成績優秀で、ダッカ大学に合格する自信があったのです。誰の目にもサイカットの大学進学には、何も問題ないように見えました。

しかし、すべての夢は打ち砕かれてしまいました。彼のお父さんがHSCの直前にサウジアラビアからバングラデシュへと強制送還されてしまったのです。家族を支えるためには、どうしても、もう一人働き手が必要でした。

「家族はみんな、僕の将来を心配していましたが、僕はHSCが終わったら大学には行かず、家族を支えるために働き始めようと決意しました。家には僕が予備校に通うだけの余裕は全くなかったので、ほかに選択肢はありませんでした。」と、サイカットはその頃のことを思い出しながらそう言いました。

そんな彼がe-Educationという無料の予備校の噂を聞きつけたのは、ちょうどこの時でした。彼はすぐに参加することを決意し、非常に熱心にDVDで行われるその授業を受講しました。そしてついに、20倍を超える競争を勝ち抜きチッタゴン大学への切符を手に入れたのでした。

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手紙の最後に

サンジダや、タンビア、サイカットのように数百人もの高校生が、e-Educationを通して「夢」を実現してきました。私は、夢を見る人こそ人生の勝者であると信じています。バングラデシュの片田舎に住む高校性が、今や世界のリーダーになることを夢見ています。

私たちは、バングラデシュに住む高校生が直面する障害を、取り除くことができます。私たちにはこの国をより住みやすくすることができるという確信と、そうしなくてはならないという責任があるのです。

(訳:北川修平)

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【バングラデシュ活動記録Vol.5】e-Educationを日本人の誇りに。インターンを終えた僕が次に目指すもの https://eedu.jp/blog/2013/04/25/bangladesh05/ https://eedu.jp/blog/2013/04/25/bangladesh05/#respond Thu, 25 Apr 2013 03:00:04 +0000 https://eedu.jp/blog/?p=6757 トジョウエンジン読者のみなさま、こんにちは!バングラデシュでのインターンを無事終えて、日本に帰国した北川です。広告による資金集めがうまくいかず、挫折を経験したことは、前回の記事でお伝えしました。 僕の活動記録、最終回とな […]

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トジョウエンジン読者のみなさま、こんにちは!バングラデシュでのインターンを無事終えて、日本に帰国した北川です。広告による資金集めがうまくいかず、挫折を経験したことは、前回の記事でお伝えしました。

僕の活動記録、最終回となる今回は、これら僕が目指すものについてお伝えしたいと思います。

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何もできなかった挑戦の春

3月28日。バングラデシュのシャージャラル国際空港を出発した僕は、曇り空の成田空港に降り立ちました。季節は冬から春へと移りかけていて、それと同時に僕の春休みは終わりを迎えようとしていました。

何もできなかった。そんな思いが、僕の頭から離れませんでした。やはり、僕にとって一番大きかったのは、広告による資金集めを実現できなかったこと。

バングラデシュで広告による資金集めを成功させて、日本に凱旋帰国する。出国前にそんな自分を想像していた僕にとっては、今回のインターンを「失敗」としてしか捉えることができませんでした。

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反省する日々の中で結果を受け止める

反省はたくさんあります。日本に帰ってきた後で、あのとき、こうしていればもっと違った結果になったのではないかと思うことは何度もありました。

ただ、結果は結果として受け止めたいと思っています。できたこと、できなかったことにきちんと目を向け、そのうえで、バングラデシュから日本に持ち帰ってきたたくさんの「宿題」に取り組みます。

人はあきらめたとき、挑戦することからおりてしまったとき、はじめて「失敗」するのだと思っています。なぜなら、最後の最後に「成功」できれば、その途中にある失敗はあくまでも「成功」までの過程にすぎないからです。今回の僕のインターンは、お世辞に結果を残したとは言えません。

しかし僕は今回のインターンで挑戦者としての切符を手に入れました。もし、1月のあの時e-Education副代表の開人さん(三輪開人)からのバングラデシュインターンの話を断っていたら、僕はまた挑戦者にすらなれなかっただろう思います。

これはまだまだ、ここから始まる僕の長い闘いの、序章に過ぎないのだと思います。ここからが本番。そう思って今、課題に取り組んでいきます。

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現地で息吹くe-Educationの種

バングラデシュから帰ってきて感じたのは、日本の「居心地の良さ」でした。正直に言えば、日本の方がバングラデシュより100倍ぐらい、居心地がいい。停電もない、ご飯はおいしいし、シャワーは温水だし、コミュニケーションには余計な気を遣わなくていいから楽です。

そんな日本を飛び出した僕は、バングラデシュでe-Educationがもたらしている光を確かにこの目で見ました。夢を語る生徒の顔に、教室に飾ってある集合写真の中に、パソコンの小さな画面の中に、確かにその光を見ました。僕が税所さん(税所篤快)の「前へ!前へ!前へ!」と出会って感じた可能性、それは間違えではありませんでした。

ただ、そんな大きな可能性にもかかわらず、e-Educationは未だ、順調とは言い難い状況です。第1の問題は、何と言っても圧倒的な資金不足です。e-Educationバングラデシュは現在、日本の大学からの寄付によって何とか運営されていますが、それでも3教室を運営するのが限界です。

バングラデシュでの知名度は大きく上がっていて、それに合わせて生徒の志願者数も伸びているのに、生徒を受け入れるだけの十分な資金がない。バングラデシュリーダーのマヒンをはじめ、現地のスタッフはこんな葛藤を抱えていました。

まだまだ、バングラデシュには数えきれないほどの才能ある高校生が、貧しさから十分な教育の機会を得ることができていません。そんな彼ら、彼女らを映像授業によって貧困の連鎖から切り離すことができれば、バングラデシュという国全体を大きく変えることができると僕は信じています。

再び前へ!挑戦は続く

また、バングラデシュ以外の国でも、死にもの狂いで頑張っているe-Educationの仲間がいます。そんな彼らも、いずれはお金の問題に突き当たるときが必ずやってくるはずです。だからこそ、僕はこの問題に取り組みます。

僕には目標があります。

それは、「e-Educationを日本人の誇りとなるようなプロジェクトにする」ことです。そのために、僕は再び前へ、進み続けます。

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連載の最後に

来週は、最後にe-Educationバングラデシュで現場の指揮を執っているアリフから、e-Educationバングラデシュで何が起こっているのかをお伝えします。200人以上の生徒を抱えるに至ったe-Educationバングラデシュでスタッフや生徒はどんな問題に直面しているのか。ぜひお楽しみにしていてください!

ラルフ・ワルド・エマーソンの”leave the world a bit better”ということばによって幕を開けた僕のインターン。終わってみれば、とても「世界に良いものを残せた」と言える結果ではありません。だからこそ、「世界に少しでも良いものを残す」ためにぼくの挑戦は続きます。

トジョウエンジン読者のみなさまには、僕の活動記録におつきあいいただきまして本当にありがとうござました。そんな長い長い僕の「序章」の最後も、僕の行動規範となっているラルフ・ワルド・エマーソンのことばで閉めたいと思います。

“Do not go where the path may lead, go instead where there is no path and leave a trail”
すでに道があるところを歩むな、道なきところに足跡を残して進め

また、世界のどこかで。

[e-Education Project]

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【バングラデシュ活動記録Vol.4】e-Educationのマネタイズモデルを摸索する! 当たって砕けろ精神で立ち向かった末に得た自信 https://eedu.jp/blog/2013/04/18/bangladesh04/ https://eedu.jp/blog/2013/04/18/bangladesh04/#comments Thu, 18 Apr 2013 03:00:13 +0000 https://eedu.jp/blog/?p=6097 トジョウエンジン読者のみなさま、こんにちは!バングラデシュでインターン中の北川修平です。前回の記事ではバングラデシュでの人間関係を、僕がいかに乗り越えたかお話ししました。 いきなりですが、みなさんは、現在e-Educat […]

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トジョウエンジン読者のみなさま、こんにちは!バングラデシュでインターン中の北川修平です。前回の記事ではバングラデシュでの人間関係を、僕がいかに乗り越えたかお話ししました。

いきなりですが、みなさんは、現在e-Educationバングラデシュが抱えている大きな問題をご存知でしょうか?

それは「お金」です。実はこの問題を解決することこそ、僕に課せられた任務の1つだったのです。今日は実際に僕がインターンとしてこの「お金」の問題にどのように取り組んだのか、そのことについてお話ししたいと思います。


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お金はどこからやってくるのか?

2010年に授業を開始したe-Educationバングラデシュは現在200人以上の生徒を抱えています。当然、授業のためには教室代や教科書代をはじめ多くのお金が必要となります。

しかしながら、e-Educationの対象となっている生徒の多くは貧しい家庭に育った高校生です。そんな彼ら彼女らに十分な授業料を払う余裕は、もちろんありません。したがって授業はすべて無料で提供しています。では、授業に必要なお金はどこから来ているのでしょうか?

そのようなお金は、現在ほぼすべて、寄付によって賄っています。しかしながら、その寄付もいつまでもらえるかは分かりません。どうしても、活動を安定して継続させるためには自前での資金調達が必要となってくるのです。「いかに自分たちの力でお金を稼ぐか」。e-Educationバングラデシュはまさにこの大問題に直面していました。

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「絶対に成功させてやる!」

「映像授業に広告をつけたら、面白いと思うんだよね」

出国前に会ったe-Education副代表の三輪さん(三輪開人)はそう言っていました。e-Educationバングラデシュで使われている映像授業に広告枠を設けて、それを企業に売ること。e-Educationバングラデシュが自らの力で資金調達をする方法として三輪さんが目をつけていたのが、この「広告」でした。

「あ、それ面白いですね!!やってきます!」と軽く引き受ける僕。こうして僕のインターンの任務の1つにこの広告による資金集めが付け加えられましたのでした。「これを成功させられれば、すごくかっこいいじゃん!」その時の僕は単純にそう思っていました。

またなんとなく、これはうまくいきそうだという自信もありました。「絶対に成功させてやる!」そんな思いで僕は意気揚々と、e-Educationバングラデシュの活動の本拠地でありゲストハウスのあるチャンドプールへと乗り込んでいったのでした。

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なさけなくて、途方にくれて

「だめだ、だめだ。それをやりたいんだったら、自分で新しいプロジェクトを立ち上げるんだね。」授業に広告を付けて資金を集めたい。チャンドプールに着いて早々、e-Educationバングラデシュ副リーダーであるトゥヒンは、そんな提案をした僕に向かってはっきりと言いました。

その言葉の背後には「これは僕たちのプロジェクトなんだから、お前はそんなことをする必要はない」という思いがはっきりと感じられました。

予想もしていなかった完全却下に僕は動揺してしまいました。たぶん、うまくいくだろう。そんな僕の甘い考えは全く通用しないことが、この時初めてわかりました。

結果を出さなくてはいけないと焦る気持ちとは裏腹に、広告による資金集めは遅々として進みませんでした。「自分で別のプロジェクトを立ち上げるんだね。」トゥヒンの言ったその言葉が、僕の頭の中でぐるぐると回っていました。

時間は限られているにもかかわらず、まったくどうすればいいのか分からない。他のe-Educationのメンバーのようにどんどんとプロジェクトを押し進めている自分の姿を想像していた僕は、現実とのあまりのギャップに自分がなさけなくて、なさけなくて、どうしようもなくなってしまったのです。

自分を送り出してくれた三輪さん(三輪開人)になんて説明すればいのだろうか。チャンドプールのゲストハウスについて1週間で僕は自分のあまりのなさけなさに、いつしか朝、ベッドから起き上がる事すら苦痛に感じるようになってしまいました。ベッドから起きたら、この現実を直視しなくてはいけない。窓のない、薄暗いゲストハウスの一室で僕はひとり途方に暮れていました。

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「失敗したくない」からの脱出!

そんな時、ふと、1冊の本が僕の目に留まりました。それは日本から僕が持ってきた、e-Education代表の税所さん(税所篤快)の「前へ!前へ!前へ!」でした。僕がe-Educationとであったきっかけであり、僕の原点でもあるその本を、僕はすがりつくような思いで読み始めたのです。

たった十数人の生徒から始まったe-Education誕生の物語。その本の中の1つの場面で、ページをめくる手が止まりました。それは代表の税所さん(税所篤快)が、e-Educationを始めるために、資金集めをしようとする場面でした。

「失敗したくない。」そんな思いから、資金集めに踏み込めない税所さんはあることに気が付きます。それはあきらめない限り、常に可能性はあり続けるということでした。たとえ何社に断られようとも、必ず次がある。失敗することで失うことなんて何もない、そう気づいた税所さんは資金集めへと奔走し始めるのでした。

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再スタートの決意

「これって・・・おれじゃん・・」

自分はただのインターンだ。失敗することで失うものなんて、それこそ何もない。だったら、何度だって当たって砕けてやろうじゃないか!ゲストハウスの小さなベランダから見える夕日に、僕は固く誓ったのでした。

それからの日々はとにかく提案の繰り返しでした。考え、提案し、修正する。今までの「失敗したくない」という思いから、頭の中だけで考えてうじうじしていた自分はいつの間にかどこかに行っていました。

夜中にどうすべきか考えていたら、あまりにも興奮しすぎて、半分眠っていた現地メンバーのアリフを無理やりたたき起し、2人で朝まで話し合ったこともありました。

結果から言えば、実はこのとき考えた広告による資金集めのモデルは、企業との交渉を目前にしてストップがかかってしまい、僕のインターン期間では実現することはできませんでした。資金集めは日本に帰ってからの僕の宿題という形になってしまいました。

あきらめずに取り組み続けた末に得た自信

ただ、この経験から僕が得たものがあります。それは自信です。あのとき、確かに逃げずに壁に立ち向かっていったという自信。その自信さえあれば、日本でもあきらめずに「前へ!前へ!前へ!」進むことができる。僕はそう信じています。

もちろん、バングラデシュで広告を実現できなかったという悔しさはあります。ただ、まだまだあきらめたわけではありません。日本にいながらできること、日本にいなくてはできないことが山積しています。だからこそ僕はこれからも進み続けたいと思っています。

[e-Education Project]

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【バングラデシュ活動記録Vol.3】全力でバングラデシュにぶつかる! “わからない”を乗り越えるために僕が考え出したこと https://eedu.jp/blog/2013/04/11/bangladesh03/ https://eedu.jp/blog/2013/04/11/bangladesh03/#respond Thu, 11 Apr 2013 03:00:45 +0000 https://eedu.jp/blog/?p=4807 トジョウエンジン読者のみなさま、こんにちは!e-Educationバングラデシュでインターンをしております、北川修平です。 前回の記事では、僕がバングラデシュに渡って実際に目にした現地の様子をご紹介しました。今回はゲスト […]

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トジョウエンジン読者のみなさま、こんにちは!e-Educationバングラデシュでインターンをしております、北川修平です。

前回の記事では、僕がバングラデシュに渡って実際に目にした現地の様子をご紹介しました。今回はゲストハウスでの生活で僕が直面した困難についてお話ししたいと思います。

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プレゼンテーション1

バングラデシュで仲良くなったベンガル人のおじさんたち

想像してみてください。

あなたが見ず知らずのベンガル人と、突如として1つの部屋で共同生活を始めることを。ベンガル人がどんな人たちかわからない方のために、簡単にベンガル人の特徴を説明したいと思います。あなたが今までの人生の中であった一番人懐っこい人を思い起こしてください。その人懐っこさが、まさにベンガル人の性格を端的に表しています。

もし、その人が色黒であるか、やたらと彫が深いか、もしくは色黒で彫が深かったりする場合には、その人こそベンガル人である可能性すらあります。

こんなベンガル人とのゲストハウスでの共同生活によって始まった僕のインターンは、そもそもインターン以前の段階でつまずいていました。それは、ベンガル人とのコミュニケーション。「なぜ、そんなことをするのかわからない・・・」。というようなつまずきから、僕が学んだことを書きたいと思います。

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手前に写っているのが僕が滞在した部屋、奥に写っているのがもう1つの部屋

わからない、わからない

2Kのゲストハウスは、まず入り口から入った部屋に大きなベッドが1つ。そして、ドアでつながった奥の部屋にキッチンと大きなベッドが2つ置いてあります。そして、僕が与えられたのが、入ってすぐのベッドが1つの部屋。

奥のベッドが2つある部屋には、最初のころはe-Educationの調査に来たバブールとシャントという2人のベンガル人のリサーチャーが滞在していました。しかし、彼らの仕事が終わって、チャンドプールからいなくなった後は、e-Educationバングラデシュのメンバーであるアリフやモミンが主に泊まりに来てくれていました。

「修平、なんで一緒にこっちで寝ないんだ?」

当たり前のように手前の1人部屋(と言っても、奥の部屋と手前の部屋はドアで直接つながっているため、正確には一人部屋ではないのですが)で寝ようしている僕に、奥の部屋から聞こえてきたのが、そんな声でした。最初、なんでそんなことを聞くのかさっぱり意味が分かりませんでした。

僕は少しだけ頭にきました。なぜなら、僕はどちらかといえば朝方のタイプで、夜は早く寝たかった。しかし、バングラデシュで僕が一緒に活動していたメンバーは2時か3時ごろ寝ることが多かったため、部屋が空いているのだったら、別々に寝るのが当たり前に見えたからです。

「ごめん、ごめん。ただ、起きる時間も寝る時間も違うから、こっちの方がいいかと思って」

僕がそんな返事をすると、なんとなく気まずい空気が流れたあとで、「そうかそうか、ごめん」そんな返事が返ってきました。

そんなやり取りを、3回も4回も繰り返すと、僕もだんだんとイライラしてくる。「なんでそんなこと聞くんだ?当たり前だろ!」内心ではそう思うようになってきました。

僕には他にもわからないことがありました。バングラデシュの現地メンバーは僕を自分の実家や招待してくれます。もちろん招待してくれるのは、歓迎のしるしなので、すごくうれしいのですが、それがほぼ毎日のようになってくると、こちらも気を使ってなんとなく行きづらくなってきます。

それが家族ならまだわかるのですが、親戚だったりする場合には、わざわざ仕事を中断してまで行く理由がわかりませんでした。何度となく中断される仕事、うまくいかない英語でのコミュニケーション、僕のイライラはゲストハウスに到着して数日で、ピークに達し始めていました。

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悩んだときはいつもここでどうすべきか考えていたゲストハウスのテラス。

全力でバングラデシュにぶつかるという覚悟

「このままだと、もたない」

はっきりとそう感じた僕は、ある決意をしました。それは、「バングラデシュの文化に全力でぶつかること」。

それまでの僕は、なぜかわからないこと、納得がいかないことがあっても、なんとなく受け流していました。でもそれだと、そんな違和感に慣れはするが、理解することはできないと思ったのがきっかけでした。

だからこそ、僕はけんかになってもいいから、とにかくがっぷり四つでぶつかりあう決意をしたのです。わからないもの、納得できないものは、はっきりと言う。その上で、何が問題なのか、どうすればいいのかを一緒に考えていていく。相手は当たり前だと思っていることなので、指摘すると驚かれるし、ときにはけんかにもなりました。

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向かって左が現地メンバーのアリフ、右が同じく現地メンバーのモミン

引かないこと、受け流さないこと

たとえば、現地メンバーのモミンと食事を巡ってけんかになったことがありました。原因は僕が、「おなかがいっぱいだ」と言っているのに、彼が何度も、「本当にいっぱいなのか?これも食べろ。」と僕の皿に食べ物を載せたことでした。

はたから見ている分には、非常にかわいい原因ですが、そのとき胃炎気味だった僕にはかなりきつかったのです。しかもモミンは、断り続ける僕に対して「ほかの現地メンバーといた時はもっと食べていたのに、なんで僕の時は食べないんだ?」とまで言ってきます。

こんな言葉を、到着当初の僕なら、1歩引いて笑って受け流していたところでしたが、そこはもう引きません。結果として若干の口論になり、1時間ほど2人の間に気まずい空気が流れることに。

最後には「僕がおなかがいっぱいと言ったら、本当におなかがいっぱいであること」と、「バングラデシュでは客人に料理を勧めるのは歓迎のしるしであって、より料理を楽しんでもらうためだ」ということを2人で確認し合って終わることができました。

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僕が見つけた”分かり合う”方法

僕はこの国の人が本当に大好きです。だからこそ、本当に理解したいと思っています。そのために僕は全力でぶつかっているのです。今は、ぶつかって、ぶつかって、その先にあるのが理解なのだと思っています。

一歩引いて、単に「これは相手の国の文化なのだからしょうがない」と思って自分を納得させることはできます。現に到着した最初のころは僕もそうしていました。でも、それはお互いを本当に理解したことにはつながらないと思っています。

これからも僕は全力でバングラデシュにぶつかっていくし、何度もけんかをすると思います。それでも、ぶつかるのを避けて、ただ表面的に受け入れたフリをするよりはずっといい結果が待っていると信じています。

僕は「互いに相手のすべてのことを理解している」とか「お互いの意見が完全に一致する」とか、そういうことは不可能ではないかと思っています。人と人の間の距離は、実は途方もなく遠い。それが、国が違うともなれば、あまりの遠さに目がくらみそうになります。

その距離の遠さを見つめずに、あたかもそばに寄り添っているフリをすることはできます。でも僕は、相手と自分との途方もない距離を見つめながらも、それでも互いに必死になってその距離を埋めようともがく、その先にこそ本当の「分かり合う」は存在していると信じています。

[e-Education Project]

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【バングラデシュ活動記録Vol.2】バングラデシュの今! 最悪のタイミングで到着した僕が感じたe-Educationへの大きな期待 https://eedu.jp/blog/2013/04/04/bangladesh02/ https://eedu.jp/blog/2013/04/04/bangladesh02/#respond Thu, 04 Apr 2013 10:00:01 +0000 https://eedu.jp/blog/?p=4651 トジョウエンジン読者のみなさま、こんにちは!e-Educationバングラデシュでインターン中の北川修平です。 前回の記事では、僕が映像編集を通して得た気づきをご紹介しました。今回からはいよいよ、バングラデシュに渡って実 […]

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トジョウエンジン読者のみなさま、こんにちは!e-Educationバングラデシュでインターン中の北川修平です。

前回の記事では、僕が映像編集を通して得た気づきをご紹介しました。今回からはいよいよ、バングラデシュに渡って実際に五感で感じた現地の様子をお伝えしたいと思います。

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すべてはこの1通のメールから始まりました。

「バングラデシュリーダーのマヒンの手伝いだったら可能です。」

e-Education副代表、三輪さん(三輪開人)からのメールにはそう書かれていました。「1ヶ月、e-Educationを手伝わせてください!」そんなメールを送ったのが、2012年、年の瀬のこと。断られることも十分覚悟していたので、そんなメールを三輪さんから受け取った時、僕は数秒考えて、すぐに返事をしました。

「行きます!」

何か具体的にやりたいことがあったわけではありませんでした。しかし、本当に直感で、そこに飛び込めば、必ず面白いことが待っている気がしたのです。こうして僕は、乾期で土埃舞う3月、バングラデシュの空の玄関口であるシャージャラル国際空港に降り立ちました。

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不安9割、期待1割でのバングラデシュ到着

シャージャラル国際空港は意外なことに、日本の女子大生であふれていました。なんのために来たのかと聞くと、ほとんどの全員が、1週間のスタディーツアーに参加するとのこと。

どこのホテルに泊まるだとか、日本にいるときからSNSを通じてスタディーツアーの参加者と仲良くなっただとか、そんな話をする彼女たちが輝いて見えました。そんな中、ただ1人、1ヶ月のインターンシップに参加するというむさくるしい恰好をした僕に対して、1人の女の子が聞きました。

「ところで、北川さんはどこに泊まるんですか?」
「わかりません・・・。」
「どんな日程で活動するんですか?」
「聞いてないです・・・」
「なんで参加しようと思ったんですか?」
「面白そうだったからです・・・」
「そもそも、どこでインターンするんですか?」
「e-Educationです!」
「・・・知りません・・・」

怪訝そうな顔をする彼女たちを後にして、僕は1人、空港の出口へと向かいました。正直に言えば、これから何が起こるのか全くわかっていませんでした。そして、不安9割、期待1割の心持ちで、バングラデシュの大地に踏み出しました。

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向かって右がマヒンの弟のトゥヒン、左が現地メンバーのモミン

死者80人以上!最悪のタイミング

「最悪のタイミングで、バングラデシュに来たね!」

空港に僕を迎えに来てくれた、マヒンの弟 トゥヒンは満面の笑みでそう言いました。実はこの時、バングラデシュは独立以来の一大事を迎えていたのです。

ことの始まりは、1971年のバングラデシュ独立戦争までさかのぼります。約40年前、バングラデシュ(当時は東パキスタン)はパキスタン(当時は西パキスタン)との独立を求めた戦争に勝利しました。その戦争中、バングラデシュ内においてパキスタン軍を支援し、パキスタン軍の戦時中の蛮行にも加担したとされる、「ラザカー」という集団がいたのです。

そのラザカーを、当時指揮していたのがジャマティ・イスラムという政党。このジャマティ・イスラムはバングラデシュ独立後もバングラデシュ国内の正式な政党として活動して、今に至ります。

そして、今年に入ってから、ジャマティ・イスラムの指導者らに対する、戦争責任を問う裁判が行われました。結果は党代表の終身刑。この結果に黙っていなかったのが、市民でした。彼らは首都ダッカに集結し、十数日間にも及ぶ座り込みによる抗議活動を実施。この時に参加した人数が、数万人にも及ぶことからも、この問題に対する市民の強い気持ちがうかがえます。

この事態が急変したのが、僕がダッカにつく前日、2月28日のことでした。戦争責任を問う裁判で、ジャマティ・イスラム副代表への絞首刑判決が下されたのです。ダッカで座り込みを続けていた市民はこの結果に歓喜しました。

しかし、この判決に今度はジャマティ・イスラムの支持者たちが激怒。この結果を受けた彼らは、バングラデシュ各地で警官隊と衝突し、80人以上の死者を出しました。

僕がダッカに到着したのが、こんな衝突の残り火がくすぶる、翌3月1日のことでした。「こんなことは独立以来、初めてのことだよ。」僕が会ったベンガル人は口をそろえて言っていました。

「1人の人間を巡って、100人が死ぬ。それがこの国だよ。」 その日の午後に会ったマヒンの言葉が、やけに僕の耳に残りました。

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向かって右手がチャンドプールの教室&ゲストルームが入ったマンション

e-Educationバングラデシュは今!

そんな不穏な空気が漂うダッカを、到着後すぐに離れた僕とトゥヒンは、一路チャンドプールへと向かいました。最初にe-Educationが奇跡を起こしたハムチャー村から1時間ほど離れたこの町こそ、現在 e-Educationの中心となっているところです。

大きな川のほとりにある、青い5階建ての立派なマンションの1階には、e-Educationの教室とオフィスが、4階にはなんと、間取り2Kのゲストハウス(僕が主に滞在したのがここ)まで用意されているのです。

この建物からもわかる通り、2010年に授業を開始したe-Educationは開始からたったの3年で、その規模を大きく拡大しています。生徒数は、2010年の46人から200人へと4倍以上に増加し、その200人の枠に対しても、500人以上の高校生から申し込みが殺到しました。

急ピッチで事業を拡大してはいるものの、申込者数の増加にはとても追いつかない状況です。さらに2013年度に関しては、まだプロモーションが始まる前にも関わらず、3月20日の段階で、すでに20人以上の高校生から正式な申し込みを受けています(授業開始は5月)。マヒン曰く「こんなことは、始まって以来、初めてのこと」だそうです。

e-Educationが現地で注目を集める理由とは

なぜこれほどまでに、e-Educationが地元の高校生から熱い注目を集めるのでしょうか?その理由は、なんといってもその実績です。

ダッカ大学をはじめ、学費の安いバングラデシュの国立大学の倍率は軒並み20倍を超えます。このような状況の中で、田舎に住む貧し高校生が、都会に住む裕福な学生との競争に勝ち抜き、国立大学の合格を手にすることなど、夢のまた夢でした。

ごく一部の恵まれた学生の中の、さらに一握りが国立大学への合格を手にすることができるのです。それにも関わらず、e-Educationは毎年のように、田舎の高校生から国立大学の合格者を出し続けています。

「農村に住む学生を国立大学へ」

そんな夢を現実にする場所、それがバングラデシュで僕が目にしたe-Educationの姿でした。

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街中を走るCNG。バングラデシュでは街中の移動は基本的に徒歩かリキシャかCNG

始まりは突然に・・・

こうして、チャンドプールにも到着し、晴れて僕のインターン生活が幕を開けるはずだったのですが、実は初めの1週間はほとんどインターンらしいことをしませんでした。

マヒンの実家に泊まらせてもらったり、現在バングラデシュで進行中のe-Farmingプロジェクト(e-Educationの農業版)の舞台となる島を見学したりと、バングラデシュを満喫していました。ただ、そんな旅行者気分が長続きするはずもありません。

到着から1週間ほどたった日、マヒンの実家からCNG(バングラデシュの三輪タクシー)に乗ってチャンドプールにつくと、マヒンが言いました「じゃあ、僕はこのままダッカに帰るね。あとのことはチャンドプールのメンバーに任せてあるから、よろしく!」

おもむろに目の前を走り去るCNG。こうして、ゲストハウスでの僕とベンガル人の共同生活、僕のバングラデシュインターンシップが、突如としてその幕を開けたのでした!

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【バングラデシュ活動記録Vol.1】誇りを持って熱い人になりたい! 映像編集初心者の僕が失敗を通して学んだ大切なこと https://eedu.jp/blog/2013/03/28/bangladesh01/ https://eedu.jp/blog/2013/03/28/bangladesh01/#respond Thu, 28 Mar 2013 11:00:09 +0000 https://eedu.jp/blog/?p=3994 トジョウエンジンの読者のみなさま、こんにちは!e-Educationバングラデシュインターンの北川修平です。 前回の記事では僕が海外インターンに挑戦しようと思った理由をご紹介しました。今回は、僕がバングラデシュに出発する […]

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トジョウエンジンの読者のみなさま、こんにちは!e-Educationバングラデシュインターンの北川修平です。

前回の記事では僕が海外インターンに挑戦しようと思った理由をご紹介しました。今回は、僕がバングラデシュに出発するまでに打ち込んでいたプロジェクトPR映像作りの様子をお伝えします。

自分の無力さ、e-Educationメンバーの本気度を実感した、長い長い1週間でした。

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「じゃあ、4日間で映像つくってもらってもいい?」

2月初旬の渋谷。e-Education副代表兼鬼コーチである三輪さん(三輪開人)はそう言い残して去っていきました。「何でもやります!」と言ったものの、パソコンといえばWordやExcelぐらいしか知らない僕が、バングラデシュのプロジェクトを国際コンペティション「Dell Social Innovation Challenge」に出願するためのPR映像を作るとは予想していませんでした。

そもそも、「Dell Social Innovation Challenge」といえば、世界各国の学生が磨き上げてきたプロジェクトを競い合う世界規模の大会。そんな大会に出すPR映像を、映像作成初心者の僕が、4日で作るなんて・・・

「無理です」

そう断ろうとしたとき、そこにはすでに三輪さんの姿はありませんでした。これが長い1週間の幕開けでした。

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「集団から抜け出せない」という病

今思えば、当時の僕のモチベーションは、お世辞にも高いとは言えませんでした。与えられた4日間のうち、初めの2日間は、ほとんど何も進みませんでした。「ああ、このままだとやばいな」そんな気持ちはありましたが、なんとなくその焦りもどこか他人事のよう。

まずいのは分かっていました。でもなんとなく、最初からトップスピードになれない。それは別に、今に始まったことではありませんでした。僕は昔から、周囲の人から自分が「浮く」のが嫌で、いつも周りの様子をうかがいながら、なんとなくみんなと同じペースに合わせようとするクセがありました。

なんとなく、みんながやるからやる。みんながやらないなら、僕もやらない。大学受験ですら、僕にとっては「みんながやるからやる」ものでした。だからこそ、僕はいざ集団から放り出されて、1人で何かをしようとすると、まったくもってどんなペースでやればいいのかわからなくなってしまうのです。

そして、この集団から「抜け出せない」ことこそ、僕の大きな問題でした。そんな調子だった僕は、その時もペースがつかめないまま「まあ、どうにかなるだろ」とそう思っていました。

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映像は完成せず。そして・・・

ただ、結論から言うと、どうにかなりませんでした。

残り2日になってから本格的に始めた編集作業は、思いのほか手間取り、約束の4日後、2月15日の23時59分の段階で、2分間の映像のうち、1分程度しかできていないという有り様でした。しかも、翌日16日の早朝には、長野県の農村にボランティアへと旅立つ予定だったのです。

「おとなしく、謝ろう。」

三輪さんに謝罪のメールを送ったのが、2月16日午前3時ごろでした。「まあ、間に合わなかったんだからしょうがないか」そう思っていた僕のもとに、三輪さんからの返信が来たのは長野へと向かうバスの中でした。

「学生レベルのタスク管理です。」

三輪さんからのメールには、そう書かれていました。

なんとなく集まって、なんとなく活動して、なんとなくみんなが楽しければいい。そんな「学生らしさ」が嫌でたどり着いたのがe-Educationでした。代表の税所さん(税所 篤快)や他のメンバーの「学生らしからぬ」姿に強く惹かれたことがe-Educationに参加した理由の1つでした。

また、メンバーは明らかに集団から「浮きまくっている」いる人たちばかりだったのも、僕にとっては大きな衝撃でした。

「ここなら、“学生らしさ”から抜け出せる」

そう思って参加した割に、今回の僕の行動はあまりにも「学生らしい」もの。僕と他のメンバーの違いはなんなのか?三輪さんからのメールを受け取った後、真剣に考えてみました。

メンバーの原動力は、やはり気持ちの「熱さ」でした。「熱さ」があるからこそ、メンバーの行動には迷いがない。だからこそ、ためらいもなく、集団から浮いていられる。この「熱さ」こそ、僕に最も足りないことだと気が付きました。

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必死にならないのが、かっこいい?

「とにかく、必死になって残りの映像を完成させよう!」

三輪さんからのメールを受け取った僕は、とにかく必死になって映像編集に取り組みました。日中は活動があったため、使えるのは、すべての活動が終わった、深夜のみでした。それでもどうにか、こうにか映像はそれから2日後には完成しました。

頑張らない、熱くならないことが、なんとなくクールでかっこいい、僕はずっとそんな空気の中で生きてきました。そんな中で、何度か、人から「大人っぽいよね」といわれたことがあります。それは何のほめ言葉でもなく、ただ単に何事にも必死になれない、僕の姿を見て言った言葉なのだと思います。

でも、大人になるということは、きっと「必死にならなくなる」ということではないのだろうと思っています。現に、僕がe-Educationに関わるようになって出会った大人は、みんな必死でした。彼らはとにかく周囲から突き抜けていました。そんな大人が、とにかくガムシャラに、目の前の問題にぶつかっていく姿は、爽快ですらありました。そして、そんな大人は、僕の目にすごくかっこよく映りました。

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誇りを持って、熱い人間でありたい!

e-Educationのチームメンバー全員がみんなどこか過剰で、集団から浮いています。みんな常に必死で全力投球です。ただ、考えてみれば「世界にある問題を解決したい」、そんな気持ちで集まったメンバーなのだから、それは当然なのかもしれません。

そこにはクールさやスマートさよりも「熱さ」を歓迎する空気が流れています。何よりも当のメンバー自身が、ものすごく熱い。この熱が、今まさにバングラデシュをはじめ多くの国で、大きな「うねり」を起こそうとしています。

だからこそ、e-Educationの原動力となってきたその熱を、今度は僕が発する番だと思っています。

「お前って熱いよな」

誇りを持って、常に周りからそう言われる人間でありたい。バングラデシュに出発する前に、これまでどこか冷めていたエンジンに火がつきました。

[e-Education Project]

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エスカレーターから飛び降りる! 自分の足で一歩前に進むための海外インターン挑戦(早稲田大学2年・北川修平) https://eedu.jp/blog/2013/03/21/bangladesh0/ https://eedu.jp/blog/2013/03/21/bangladesh0/#comments Thu, 21 Mar 2013 08:00:10 +0000 https://eedu.jp/blog/?p=2978 こんにちは。バングラデシュでe-Educationプロジェクトを行っている早稲田大学2年の北川修平です!3月から1ヶ月間インターンとして映像授業の提供に向け奔走しています。 今回は、どうして僕がこのプロジェクトに参加して […]

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こんにちは。バングラデシュでe-Educationプロジェクトを行っている早稲田大学2年の北川修平です!3月から1ヶ月間インターンとして映像授業の提供に向け奔走しています。

今回は、どうして僕がこのプロジェクトに参加しているのか、そして海外でのインターンを決意したのかについてお伝えできればと思います。

SPONSERD LINK

人生における「成功」について考えてみる

突然ですが、みなさんにとって人生の「成功」とは、なんですか?お金をたくさん貯めることですか?いい仕事に就くことですか?温かい家庭を築くことですか?答えは人それぞれだと思います。

20歳の僕が暫定的に出した結論は、“To leave the world a bit better”。日本語に直すと「世界に少しでも良いものを残して死ぬこと」でした。

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死ぬときに後悔しないように生きたい!

僕には1つ、どうしても子どもの時から怖いことがありました。それは、死ぬことです。僕は死ぬということに対して、人一倍強い恐怖心を持った子どもでした。それは幼い時に祖父母を立て続けに亡くしたことが大きな原因だったのだと思います。

母親も父親も姉も、そして僕自身もいつか死ぬときがやってくる。小学生だった僕は、そのことを考えては怖くて怖くて、布団の中で泣いてしまいました。

死ぬということは、冷静になって考えてみるとかなり怖いことですよね。僕はいまだに夜寝るときに、うっかり自分の死について考えてしったものなら、1時間は確実に寝ることができなくなってしまいます。

死ぬというのは、そこから先に、なにもなくなってしまうってことなんだ。そんな思いが、小学生のときから、ふとした拍子に頭に浮かぶようになりました。

いつまで、自分は生きられるのか。60年先か70年先か、はたまた明日までか、僕にはわかりません。ただ、もし人生に限りがあるならば、「死ぬときに自分の人生には意味があったと思えることをやりたい」と考えるようになりました。

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人生の「成功」とはいったい何か?

「死ぬときに、自分の人生には意味があったと思えるためにはどうすればよいのか?」「人生において、成功とは何を意味するのか?」。

大学生になった僕は、こんなことばかり考えていました。大企業に就職し、いい給料をもらえたら人生は成功、そのような大学での空気を疑問に感じたことがきっかけでした。

成功とは何なのでしょうか?競争倍率の高い大企業に入って、高い給料をもらって、そしたら人生は成功なのでしょうか?自分には、それが絶対的な答えだと思えませんでした。

なぜなら、やはり、人はいつか必ず死ぬからです。いつか死ぬのに、お金や地位にどれほどの価値があるのか、自分にはそれが疑問で仕方ありませんでした。

あるとき見つけたアメリカの哲学者の詩「Success」

スティーブ・ジョブズは有名なスタンフォード大学での基調講演で「自分は死ぬということを覚えておけば、人生における重大な決断をする際の助けとなる」と言っています。「私たちはいつか必ず死ぬ。そのとき、お金や地位や名誉が一体どれほどの意味を持つのか?」と、彼はそう問いかけています。

しかし、もしそうならば、逆に死ぬときに意味があるもの、それはなんなのか?自分にとって何が人生の「成功」なのか?そんなことを考えて、悶々としているときに偶然見つけたのが、アメリカの哲学者 Ralph Waldo Emersonの「Success」という詩でした。

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世界に少しでも、良いものを残して死ぬ!

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「世界に少しでも良いものを残して死ぬこと」

これは、「Success」の中の一節です。偶然、本で出会ったこの詩を読んだ瞬間、人生における「成功」に対して、今までずっと言葉にできず、漠然と持っていた僕の思いが一気に輪郭を持ち始めました。

僕はいつか、必ず死にます。でも、もしその一生の中で、少しでも世界にとって良いものを残せれば、僕が生きた意味があったと言える。そう確信した僕は「世界に少しでも良いものを残すため」に動き出しました。

とにかく、本を読み、面白そうなもの、自分が貢献できそうなものを探す。そんなときに出会ったのが、e-Education代表である税所篤快さんの『前へ!前へ!前へ!』でした。

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衝撃的な出会い、そして飛び込む

「なんじゃこりゃぁぁあ!」

初めて税所さんの本を読んだとき、あまりの衝撃に僕は自宅近くの駅を4駅乗り過ごし、危うくもう1駅乗り過ごすところでした。税所さんの本は今まで読んだどの本とも違っていました。

驚異的な行動力で自分の人生を切り開くその姿に、僕は「踏み出せ!飛び出せ!行動しろ!」という強いメッセージを感じ取りました。

ちょうど募集していたインターンに前のめりにお願い!

ただ、あくまでその時の僕にとって、e-Educationは遠い存在であって、まさかその後自分が参加することになるとは夢にも思っていませんでした。

しかし、そんな僕に思わぬ幸運が舞い降りたのは大学2年の春。税所さんが関わっていた学生団体と接点ができ、その団体経由でe-Educationのことを紹介してもらったのです。

数日後に面接してもらった副代表の三輪さんから、バングラデシュで新しいプロジェクトを立ち上げるための短期インターン生をちょうど募集しようとしていたという話を聞き、迷わず「行かせてください!」とお願いしました。

この時、実はいくつか考えていた春休みの予定。しかし、「ここで飛びこまなければ、ずっと変わることができない!」と思い、春休みとそれまでの全ての時間をe-Educationに充てることを決心しました。

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エスカレーターを飛び下りるということ

大学という場所は、自分にとっての「成功」のカタチを探すところではないかと考えています。僕自身、今も悩み続けており、ぼんやり見えてきた「成功」の意味はまだまだ変わっていくことでしょう。

ただ、大切にしたいことは自分なりの成功の定義を、自分の足を使って探し続けること。この一点を貫くためにe-Educationに参加を決めました。

大学にいると、まるでみんなが、社会人へ自動的に近づいていくエスカレーターに乗っているかのような印象を受けました。みんなが礼儀正しく列を作って、どこかに運んでくれるのを待っているかのように見えたのです。

でも、自分の人生の決定者は自分自身です。もしエスカレーターが止まってしまったら誰も助けてはくれません。だからこそ、エスカレーターを飛び下りて自分の足で一歩踏み出すことが今の自分には必要ではないかと思ったのです。

この海外インターンが、世界に少しでも良いモノを残すための第一歩

大学2年生の春休み、僕はこれまで歩いてきた道から少しだけ外れます。正直、どこまでバングラデシュのプロジェクトに貢献できるか分かりません。そして、何もできないのではないかという不安もあります。

ただ、この一歩は”To leave the world a bit better(世界に少しでも良いモノを残す)”へとつながる大きな一歩だという自信があります。今いる場所から一歩踏み出すことでどう変わるのか?このブログ連載を通じて、そんな変化をみなさんにお伝えしていけたらと思います。

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