【絶景Q】No.038 大自然が作り出した美しい剣山！マダガスカルの「ツィンギ・ド・ベマラハ」

三輪開人 — Tue, 04 Jun 2013 23:30:27 +0000

マダガスカルは自然の宝庫と呼ばれており、数えきれないほどの動物たちが生活しています。

豊かな気候に、適度な雨。動物や植物が反映しやすいこの環境で、異彩を放っている場所が「ツィンギ・ド・ベマラハ」。

世界遺産にも登録された、マダガスカルの絶景スポットをご紹介しましょう。

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独特の進化を遂げた剣の山と動物たち

「ツィンギ・ド・ベマラハ」は一言でいえば剣の山。剣のように鋭く尖った岩が無数に並び、岩の森を作り出しているのです。

この地形は石灰岩の浸食によるもの。数万年に渡る雨や風によって、岩が徐々に削られてきてきたエチオピアの大地は、彫刻芸術のように美しい地へと変化していきました。

変化したのは地形だけではありません。岩山と岩山の谷間に豊かな原生林が育った他、水が溜まらない岩山の中には、乾燥地域でも逞しく生きる独特の生態系が形作られていきました。

そのうちの一つがバオバブの木。乾燥した気候に対応し、水を蓄える力を身に付けました。植物の他に生物も独特の進化を遂げ、1990年に世界遺産登録されました。

現在は国立公園として、景観や生態系の保護に力を入れているマダガスカルの大自然。専用のツアーもありますので、自然が好きな方はぜひ行かれてみてはいかがでしょう？

(Text: 三輪開人)
(photo credit: copepodo via photopin cc)

この「絶景Q」のコーナーでは、毎回途上国の素敵な景色をクイズ形式で紹介していきます。

第39問は、こちらの写真。岩から作られた不思議な教会。この素晴らしい絶景スポットは次の記事で紹介します。どうぞお楽しみに！

三輪開人 — Mon, 29 Apr 2013 23:30:45 +0000

童話『星の王子さま』に登場するあの場所をご存知ですか？

童話を読んだことのない方であっても、おそらく一度は見たことがあるであろうバオバブの木。一度見たら忘れることはない独特のカタチを持つバオバブは世界に9種類あり、そのうち8種類はマダガスカルに存在します。そんなマダガスカルの絶景スポットをご紹介しましょう。

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マダガスカルには世界のほとんどの種類のバオバブがあり、その形はどれも独特。幹の根が２つに分かれてV字型になった通称「双子のバオバブ」やT字型のバオバブなど、形はどれもバラバラです。

その中でも一番有名なのはグラン・ディディエリという種類で、乾季の葉っぱがない様子はフォークのように、何かを指すような独特のカタチをしています。『星の王子さま』でも登場しており、悪役のイメージを持ってしまう人が多いかもしれません。

バオバブは現地の人々にとって大切なパートナーです。果肉は貴重な食料であり、樹脂は油として活用され、若葉から取り出す汁も飲料として活用されます。樹木自体は非常に硬いため、伐採などはこれまでせず、現地の人々と生活を共にしてきました。

しかし、最近はサイクロンなどの被害や虫害によってマダガスカルのバオバブたちは絶滅の危機に瀕しています。現地の人たちと共に暮らしてきた貴重な樹木を守る活動は日本でも取り組まれていますので、ご関心ある方はぜひご参加ください。

この「絶景Q」のコーナーでは、毎回途上国の素敵な景色をクイズ形式で紹介していきます。

第８問は、こちらの写真。その昔、アメリカのルーズベルト大統領が感動したという世界最大級の滝。どこか分かりますか？この素晴らしい絶景スポットは次の記事で紹介します。どうぞお楽しみに！