突然ですが、「教会」と聞いて何を思い浮かべるでしょう?
十字架のついた屋根に、色鮮やかなステンドグラス。青空が似合う西洋風の教会を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか?
今回ご紹介する「ラリベラの岩窟教会群」は独特の建築手法により作られた珍しい教会。なんとこの教会、地下にあるのです。
SPONSERD LINK
世界遺産に指定された、世にも珍しい地下の教会
12世紀にエチオピアを統治していたラリベア王は、エルサレムに並ぶ聖地を作ろうと考え、独特の教会づくりを構想し、教会を「彫る」よう命令しました。
ラリベアにある11の教会は、すべて岩を彫り込んで作られています。天井は地面と同じ高さで、地下12mの深さまで彫り続け、巨大な教会を作り出したのです。
建物の中もしっかりデザインされており、壁には窓があるほか、通路や排水路まで整備されています。また、聖書に描かれた場面も彫刻によって描かれており、まるで美術館に飾られたような美しさがあります。
外から見ても地面にしか見えない、世にも珍しい教会には、世界中から観光客が訪れます。エチオピア国名でも6万人を超える巡礼者がこの地を毎年目指しており、「第2のエルサレム」と呼ばれるようになりました。
ラリベアの教会は、王の狙い通り、何百年も人々を魅了し続けているのです。
(photo credit: copepodo via photopin cc)
次回の絶景Q〜ここはどこでしょう?〜
この「絶景Q」のコーナーでは、毎回途上国の素敵な景色をクイズ形式で紹介していきます。
第40問は、こちらの写真。世界で最も星が綺麗に見えると言われている場所。この素晴らしい絶景スポットは次の記事で紹介します。どうぞお楽しみに!
▼「絶景Q」を最初から楽しみたい方はこちらから!

SPONSERD LINK