皆さんは親日の国と言えば、どの国が思い浮かぶでしょうか。
台湾?トルコ?それとも、日本と国旗が似ているバングラデシュでしょうか?
今回は、国交樹立から60年以上経つスリランカと日本について。すべての日本人に知ってほしい、日本とスリランカの深い関係をご紹介します。
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(首相官邸Facebookページより)
日本と一番早く外交を結んだ国、スリランカ
意外に思われると思いますが、世界で一番早く正式に日本と外交関係を結んだのはスリランカでした。他にも日本と関係の深い国はたくさんあったはずですが、なぜスリランカが一番早かったのでしょう。
そのきっかけとなった出来事は、第二次世界大戦敗戦後の1951年サンフランシスコ講和会議。戦争に勝ったアメリカ、イギリス、ソ連、中国によって作られた「日本分割占領案」により、日本は4地域に分割される予定でした。
(Wikipediaより)
日本を救ったスリランカ大統領の名演説
当時のスリランカ(セイロン)大統領・ジャヤワルダナ氏は、「戦争に負けた日本にもう一度チャンスを与えるべき」「憎しみは何も生み出さない」と戦勝国に対しスピーチを行いました。その背景には、同じアジアの日本に対する深い尊敬の念があったそうです。
以下、ジャヤワルダナ大統領の演説を抜粋して紹介します。
「何故アジアの諸国民は、日本は自由であるべきだと切望するのでしょうか。それは我々の日本との永年に亘るかかわり合いの故であり、又アジア諸国民が日本に対して持っていた高い尊敬の故であり、日本がアジア緒国民の中でただ一人強く自由であった時、我々は日本を保護者として又友人として仰いでいた時に、日本に対して抱いていた高い尊敬の為でもあります」
「人はただ愛によってのみ憎しみを越えられる。人は憎しみによっては憎しみを越えられない。実にこの世においては怨みに報いるに怨みを以てしたならば、ついに怨みの恩むことがない」
この演説によって戦勝国は日本占領に対する考えを変え、日本は分割されずに済みました。結果、日本が国際社会に復帰する道すじをつくったと言われています。
スリランカ大統領の名演説おかげもあり、今の日本があると言っても過言ではないのではないでしょうか。
日本とスリランカの深イイ話、いかがでしたでしょうか?
スリランカの情報をもっと知りたくなった方は、最近リニューアルした、スリランカ政府観光局の情報をチェックしてみてください。
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