軍隊キャンプのような外構え。しかし、塀の内側にあるのは、スケボーを楽しむ子どもたちの姿。
アフガニスタンに建設された巨大なスポーツ設備を持つ教育機関が、社会問題に悩まされる国において新しい教育を模索しています。この施設を作ったNGO「スケースティタン」の狙いは、スケボーで信頼とつながりを生み出していくことでした。
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学校づくりは安全な場所づくり
タリバンなどの旧支配勢力の脅威にさらされているアフガニスタンでは、教育制度の確立が難しい状況にあります。
地方の学校や女子は襲撃の対象になるなどの危険にさらされています。そこで、スケースティタンは安全な場所の提供することで学び場を提供しようとしているのです。
まず、子どもたちが自分自身で何をしたいのかを決める。そして安全な場所の提供と技術を学ぶ機会を提供することで貢献したいとしています。
図書館など教育施設にも力を入れる。コンテナを積み上げて作られた校舎
働く子どもと女の子に教育を
スケースティタンは働く子どもと女子が参加できるよう注力してきました。アフガニスタンにおいて、女子は危険にさらされるだけでなく自転車に乗ることが禁止されたり制限事項が設けられています。
しかし、スケートボードには制限がないことに目をつけたスケースティタンは、スケートボードで女子を取り込むことにしたのでした。
今ではスケートパークを利用する400人の子どもの半分は女の子だと言われています。宗教や貧富の差は関係なく、ここでは子どもであれば誰でも参加することができるのです。
軍施設を平和利用へ
スケースティタンは地元企業やスポンサーと協働してこの施設を建設。アフガニスタンのように貧困の問題や社会情勢が不安な国では、軍の施設を地元住民のために平和目的で使用し、安全な場所を増やしたいとしています。
スケートボードのようなスポーツを通じて子どもに教育を提供するこの運動は、社会情勢の安定しない国で新しい教育のかたちを模索しているのです。
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