不動産と観光開発を事業とする巨大企業「Amer Group」が、2億5000万ドルの費用をかけて死海のほとりに大規模な観光開発を始動させたと発表しました。
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雇用機会の創出、貧困と失業の改善へ
開発担当者によると、80万平方メートル(東京ドームの約17000倍)の土地に世界的に有名なレストランやカフェ、ホテル、巨大ショッピングモール、スパセンター、医療施設、アミューズメントパークを内包させるとしています。
ヨルダン当局は、このプロジェクトを通じて数千の雇用機会が創出され、地域の貧困と失業の改善につながるだろうと期待しています。
photo credit: nuriko san via photopin cc
2050年には、死海が消滅するとの指摘も
水需要の増加などにより、死海の水位はこの40年間、平均で1年に1メートルのペースで低下しているという調査があります。
その解決策として、紅海沿岸からパイプラインを通じて死海に海水を流し込むプロジェクトが進められていますが、「水位の低下をまかなうことはできない」「死海の成分を変えてしまうのではないか」などの指摘があり、観光産業への影響が懸念されています。
今回の大規模な観光開発により、例えば既存の中小規模の経営体に多大な影響をもたらすことが考えられます。地域全体にどのようなインパクトをもたらすのか、産業として持続可能なのか、今後の動向に注目です。
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