SALT(大水)

はじめまして!

佐賀大学経済学部4回生の大水希望です。3月よりe-Educationスリランカプロジェクト立ち上げを行っています。

今回は、私がe-Educationに参加した経緯をお話しさせていただきます。

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自分にはできない

みなさんはどんなことで自分の限界に挑戦した経験がありますか?

多くの方が勉強や部活など何かしらの形で挑戦をしていることと思いますが、私は違いました。

「人と接するのが苦手だから」入りたい部活があっても友人と同じ部活を選びました。そして「自分には無理だから」地元に近く合格圏内の大学を選びました。

こうして自分の限界をつくることで挑戦することから逃げていたのです。

人と違うことが許されない環境

机

私は生まれてから高校を卒業するまで離島で育ちました。

みんな同じ保育園を卒業し、同じ高校へ行きます。そこで育った友人たちとは、経験したことのほとんどが同じでした。同じ基準の中で優劣がつけられ、みんなと同じことができなければ浮いてしまうという環境。

「人と違うことがしたい!」

そう思っても、地方の限られたリソースの中ではなかなか出来ることは見つかりませんでした。

初めてのカルチャーショック

変化が訪れたのは大学時代。

高校を卒業して地元を離れ大学に入ると、様々な考え方を持ち好きなことに全力で打ち込んでいる友人たちに出会いました。

個人の意見が尊重され、多くの選択肢があり、その中から自由に選べる環境は、狭い世界で育った私にとってはとても新鮮なものでしたが、いざ自分の好きなことに挑戦しようと思っても、なかなか足が動きません。

自分自身の「逃げ癖」だけでは説明でないチャンスの格差があることを実感しました。

肌で感じた情報格差

sibuya

「もっと好きなことにどんどん挑戦しなくては!」

私は自分を変えるために、どんどん外へと目を向けました。

大学2年生の春休みには、東京のNGOでの2か月ほどのインターンシップへ参加しました。めったにない機会なので地方にいてもできないことをしようと思い、東京滞在中はほぼ毎日のように様々なNGOが主催するセミナーなどに積極的に足を運びました。

東京での滞在を通じて実感したこと、それは地方と都市部の情報格差です。地方でどれだけ必死にアンテナを張っても入ってこない情報がどんどん入ってくるという状況に、とてつもないショックを受けました。

都市には、地方にはないチャンスがあふれている。

二度目のカルチャーショックでした。大学にいる今でさえも、都市部との格差はまだ存在していたのです。

インドで学んだこと

「大学に入ったら国際協力をテーマに活動しよう!」

こう思ったのは高校生の頃。「人と違うこと」を探していた当時、私はテレビで見た海外という舞台にあこがれを持ちました。

「途上国」というキーワードなら同級生の誰ともかぶらないだろう。国際協力に興味を持ったきっかけはそんな自分本位なものでした。

大水

そして大学生になり、長期休みを利用してアジアを回ることにしました。インドを1ヵ月間訪れ、現地のNGOの活動を見学させてもらいました。しかし、単純な英語すら話せず現地NGOスタッフからは相手にされません。

正直にいうと、何か力になれることがあるのではないかと期待していました。チャンスの格差を知っている自分なら、途上国の人たちの気持ちを理解してあげることができると思っていたのです。

しかし、実際は何かを教えてあげるどころか、教えてもらってばかり。インドに限らず途上国を「先進国の人間」という立場から見ていた自分に気づき、恥ずかしくなりました。

「海外の国を知るには、自分もその国の人間と同じ感覚を持たなければならない」

そして選んだのが留学という選択肢でした。学生という視点から現地学生と一緒にその国について考えようと思い、大学のプログラムの中にあったスリランカへの交換留学を決意したです。

私が見つけた挑戦の場

募集記事

留学が決まったものの、ずっともやもやした気持ちを抱えていました。

「人と違うことがしたい」
「チャンスの格差をなくしたい」

そう思っていたはずなのに、気づけば交換留学という多くの学生が経験する道を選んでいる。これでいいのだろうか、という自問自答は続きました。そんな時に、あるFacebookの記事が目に留まりました。

e-Education Project共同代表のアツさん(税所篤快)が書いた新メンバー募集の記事でした。

「これだ!これしかない!!」

締め切りまでもう時間がなかったこともあり、その場で「参加したいです!」とメールを送りました。

幸いにも留学先であるスリランカは、プロジェクト立ち上げが検討されている地域であり、ありったけの想いを書類選考、面接選考でぶつけました。

そして・・・合格!これほど嬉しかったことは、今まで一度もありませんでした。

「今度こそ絶対に逃げないし、チャンスを掴んでみせる!」

こうして人生最大の挑戦が始まったのです。

「地方出身」を武器にする

e-Educationの映像授業を受けるのはどんな学生でしょうか?

それは「挑戦したいのに挑戦する場がない、というジレンマを抱える学生たち」です。

「自分は大学には行けない、お金がないから」
こんな理由で選択肢が狭まってしまうのが途上国の現実です。
「自分には挑戦できないんだ、地方にいるから」
こう思って私自身諦めてきたことも多くありました。

日本と途上国というように程度は違えども「環境」を理由に可能性に限界を作ってしまう状況は、まさに私自身が経験したものと同じです。

「地方出身」であるという私のコンプレックスを、途上国の人たちの心を理解するための武器に変えようと誓いました。

「いなかもん」の可能性

「いなかもん」という表現はあまりポジティブな言葉ではないかもしれません。

もし「環境に翻弄されて挑戦の場が限られている人」を自分の経験から「いなかもん」と定義するとしたら、私はそんないなかもんの学生たちが自分自身の可能性に気付くチャンスをつくっていきたいのです。

いなかもんの私だからこそできることがあると信じて。

スリランカの学生たちに最高の教育を届けてきます!


途上国の教育課題を若者の力で解決する

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