10492502_732142000183722_8486890057666766593_n

みなさん、こんにちは!

e-Education Projectマニラ担当の磯部香里です。フィリピンの首都マニラの公立高校に通う高校生たちに「最高の授業」を届ける活動をしています。

前回の記事では、多くの生徒に質の高い授業を届けるためのチーム作りについてお話ししました。

今回は、歴代のマニラプロジェクト担当者3人がマニラに集合した際の出来事をお伝えします。

SPONSERD LINK

歴代担当者の2人の先輩がマニラに

6月中旬の金曜日、私は朝からソワソワしながら実施校を周ったりと活動をしていました。

それはそう、マニラプロジェクト歴代担当者の2人、秦さんとアキさんがマニラに来る日だったからです。

e-Educationマニラプロジェクトは、2012年冬に初代の秦さんがプロジェクを立ち上げプロジェクトの基盤を作り、それを引き継いだアキさんが公立高校での初めての映像授業の実施を行い、2年目を私が引き継いで担当しています。

秦さん、アキさんとはそれぞれ個別ではお会いしていましたが、まさかここマニラで3人揃うことができるとは思わず、とてもワクワクしていました。

久しぶりの日本食に大興奮

10464011_301859946657853_3127331489790806212_n

「お〜〜!べっち〜!お疲れ〜!」

集合場所のカフェに着くと秦さんの姿が。
約1年ぶりのマニラに秦さんは少しばかり、輝いてみえました(笑)

合流した後、都市部に移動し、私たっての希望で日本食をごちそうに。

普段の生活では食べることのできない鰻の蒲焼きやお刺身などをいただき、秦さんとプロジェクトのお話や、お仕事のお話など色んな話をすることができ大満足の夕食となりました。

プロジェクトの視察へ

photo 2

真剣な様子で授業を見守る秦さん

次の日、3校の実施校を訪ね授業の視察を行いました。

実は、秦さんにとって実際に行われている授業を見るのは初めて。
秦さんがイメージしていた授業を行えているのか心配でしたが、無事に視察が終わりました。

視察途中には、昨年からの実施校であるマサイ高校のレックス先生や、プロジェクトパートナーのパトリックとの1年半ぶりの再会に私も感慨深いものがありました。

photo 4

レックス先生とお昼ご飯を

photo 3

二人が話しているのを見るのは不思議な感じがします(笑)

懐かしい仲間との再会も

秦さん、アキさんの滞在中には二人がお世話になっていたアテネオ大学出身の友人ティムにも会うことができました。

プロジェクト発足当時、色んなことを相談していたと言います。お二人にとって本当に大きな存在だった仲間に会うことができ、私も嬉しい気持ちでいっぱいでした。

photo5

またおなじみのパトリックやアルビンとみんなでご飯も食べることができ、昔の思い出等を話したりととても楽しい時間を過ごすことができました。

photo6

プロジェクトを引き継ぐということ

マニラに来てから私の中にはずっと「不安」がありました。

プロジェクトをこの地で始めようと決意して0から立ち上げた秦さんの大きな想い、そして前例がないなかで生徒に授業を届けきったアキさんの強い想い。

プロジェクトを立ち上げるには大きな決意と強い想いが伴います。
しかし、その思いを経験していない私が、歴代の先輩方の思いをしっかりと引き継いでこれているのか本当に形になっているのか、ずっと不安でした。

プロジェクトの視察を終えた後も「お二人の納得のいく授業だっただろうか」と自信がありませんでした。

しかし、そんな私の不安を自信に変えてくれたのが、秦さんからの1通のメッセージでした。

秦さんからのメッセージ

秦さんが日本に帰国した日、このようなメッセージをいただきました。

べっち、2日間ありがとう!
久しぶりにこれて一番感じたのは、べっちに託してよかったなということでした。

なにもないところに、種をうえて、アキがそれを確固たるものに作ってくれて、べっちがそれを大きくしてくれて。すごい感慨深かったです。

べっちの(部屋の)壁にはられていた生徒が第一ということが、昨日の視察でとてもひしひしと感じられて、このプロジェクトをやっていく上で、大事なものに改めて気づかされました。

また、集まってくれたチューターのコミットをみて、協力してもらってるんじゃなくて、一緒に作ってる姿勢を感じました。
べっちは彼らに、協力してもらっているんじゃなくて、いきがいとか、お金でかえない出会いを提供しているんだなと思いました。

べっちのまかされたのは、飛躍のフェーズ行動量がもとめられる、かつ予算があるイレギュラーなフェイズ。

それをここまでしっかりやり遂げているのは本当にすごいと思います。本当にありがとう!

「べっちに託して良かった」

この一言で今までの不安が一気になくなったように感じました。

秦さんとアキさんの想いを少しでも形にできていること、しっかりとを引き継ぐことができていると実感することができ、プロジェクトに対して少しずつ自信が生まれてきました。

さらに気づけたこと

また、秦さんからいただいたメッセージで、このプロジェクトにボランティアとして参加してくれている現地大学生(チューター)と一緒に作り上げることができているということに気がつくことができました。

私はずっと現地のボランティアの学生に助けてもらってばっかりだと思っていました。

しかし、私からもe-Educationを通して、ボランティアで参加してくれている大学生の仲間達に、やりがいだったり、先生になるための練習の場であったり、新たな発見の場になったりと、素敵な経験を提供できていると認識することができました。

みんなで一緒につくるプロジェクトに

photo

授業中にボランティアの学生と機材の動作確認をしている1枚

週末の2日間という短い期間でしたが、マニラで全力を尽くして頑張っていた二人の先輩に会い、たくさんのエネルギーをもらうことができました。

フィリピン大学入学試験まであと1ヶ月と少し。
より多くの生徒に夢の一歩を踏み出せるきっかけを作れるよう、授業を受けている高校生たち、ボランティアとして参加してくれている現地の大学生、そして実施校の先生方を巻き込みながら走り切りたいと思います。

どうぞ応援宜しくお願い致します!

本日もお読み頂き、ありがとうございました!


途上国の教育課題を若者の力で解決する

SPONSERD LINK