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こんにちは!

e-Education Projectスリランカ担当の大水希望です。地方学生の可能性を広げることを目標に活動しています。

前回は出発前の国内研修についてお話しさせていただきました。

今回は、スリランカで迎える最初の週末に参加した「日本人交流会」についてお話ししたいと思います。

強力なアドバイザー

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photo:ブログ「女子旅*スリランカ」

スリランカはアーユルヴェーダと呼ばれる予防医学で有名な国です。アーユルヴェーダの施術を受けられるリゾート地も数多くあります。その中でも老舗として有名なのがシッダレパ・アーユルヴェーダヘルスリゾート。e-Educationで国内担当をしていた岡本梨沙さん(以下梨沙さん)がそこでお仕事をされていたのです。

すでにスリランカで数か月を過ごした梨沙さんがいらっしゃるということは、人脈もほとんどない私にとってとても心強かったです。早速、週末に梨沙さん主催で開催された日本人交流会に参加させていただくことになりました。

スリランカには映像教育は必要ない…!?

この日本人会には、青年海外協力隊の方をはじめ、会社経営者の方々も参加されています。私はプロジェクトを立ち上げようとしていること、アドバイスや協力を得たいということなどをお話しさせていただきました。

そんな会に参加して、日本人の方々と話す中で何度も言われたこと。

「映像教育ってスリランカに必要かな?」

前回の記事でスリランカで映像授業を実施することへの迷いについて書かせていただきましたが、日本で調べていた通り、スリランカは教育制度も充実しておりほとんどの学生は学校へ通えているとのこと。驚いたのは、ほかのプロジェクト実施国とは異なり、「先生が不足している」という状況がないということでした。

日本と同じように教師が公務員としての待遇を受けるため、スリランカでは教師は比較的人気のある職種。配属も決定されるため仕事に就けないということはありません。現地を知る日本人の方々からの意見は、ますます私の迷いを深くするのでした。

そもそも「教育」とは何なのか?

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参加者のお一人に教育省でスポーツ関連の省庁で協力隊員として働かれている女性がいました。以前は日本で教師をされており、私が日本を発つ前からスリランカの現状に関してアドバイスなどをいただいていた方です。

「教育格差というけれど、そもそもe-Educationにとっての教育って何?あなたにとっての教育って何?」

私は「教育」そのものについて学んだことはありません。しかし、自分の人生を振り返ってみて教育がどんな意味を持っていたか考えてみた時に、それは「新しい世界を知る場所」でした。

例えば、教育の場としてすぐに思い浮かぶのは学校。図書館に行けば面白い本に出会える。授業では先生の話を聞ける。自分にとって、学校は新しいものとの出会いの場でした。私が自分自身の可能性を知れた場所は学校です。と同時に、人と比較して自分には出来ないと感じたのも学校という場所でした。

自分の経験から、少なくとも教育は新しい自分に出会う場であってほしい、私はそう考えています。だからこそ、映像教育を通して学生が自分自身の可能性をつくれるように、このプロジェクトを進めるのです。

「教育=新しい自分との出会い」

私の答えはこうでした。

ニーズはどこに!?

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日本人の方々とお話しする中では、スリランカで映像授業に対するニーズなどないように思われました。しかし、これから本当に知らなければならないのは学生たちの意見です。やはり内側からスリランカの教育を見ている学生たちに話を聞かなければ本当のニーズは見えてきません。

そもそも映像授業が必要とされているのか?
一体誰が必要としているのか?
彼らはどんな状況にある学生たちなのか?

悩みつつもe-Educationの可能性を信じて、帰路についたのでした。

次回はニーズを探るために実施したe-Education恒例の大学生アンケートについてお話しさせていただきます!


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