「世界を舞台に活躍できる人間になりたい」
おそらく誰もが一度は考えたことがあるでしょう。しかし、「世界」がどのような舞台なのかハッキリとイメージできている人は少ないはず。
シリコンバレーの起業家は今何を考えているのか?
アフリカにはどんな課題が眠っているのか?
そんな疑問の答えを探すように、2年間で世界50カ国を回った旅人・太田英基さん。
今回は太田さんが見た世界の「深さ」を、皆さんにぜひご紹介したいと思います。
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世界を教養として旅する1冊
『僕らはまだ、世界を1ミリも知らない』は一言で言えば、太田さんの世界一周の記録です。
とは言っても、絶景スポットの紹介などはほぼありません。本全体を通して写真は少なく、海外コーナーではなくビジネスコーナーにおかれているという、何とも不思議な1冊です。
しかし、読み進めていけばきっと疑問も晴れるはず。フィリピンの語学スクールから旅をはじめ、世界一周後に自らの会社を立ち上げるまでのストーリーは、言ってしまえば会社創業紀です。
0から旅を始め、起業するまでにどんな出会いがあったのか?ここでは世界の「深さ」を太田さんが知ることになった7つの出会いに絞ってご紹介できればと思います。
世界の「深さ」を知るための7つの出会い
1.バックパックをくれた見知らぬ女子大生@日本
太田さんの旅は文字通り0からのスタート。荷物を持ち歩くためのバックパックすら持っていませんでした。
「どなたか使っていないバックパックが押し入れの中に眠っていたりしませんか?」
こうTwitterでつぶやくと、見知らぬ現役大学生の女の子がすぐに反応をくれ、バックパックを譲り受けました。
このようにSNSを活用しながら、人との繋がりをどんどん作っていった太田さん。このスキルは旅の道中でも役に立つことになります。
2.カウチサーフィンで知り合ったフィリピン人女性@フィリピン
世界一周に先立ち、3ヶ月英語を磨くためにフィリピンへ。
外国人向けの語学学校に留学し、本格的に英語を学び始めるものの、予想以上の苦戦を強いられます。
「このままではマズイ・・・」
そうして学校に通う時間以外でも積極的に英語に触れる機会を探し始めた太田さん。
という旅行者が世界中の人たちと知り合うことができるサービスを使い、ホームステイさせてもらったり、街の案内をしてもらうことから始めました。
特にフィリピンで仲良くなったのがドミニクというフィリピン人女性。学校以外の生きた英語を学べるチャンスを掴み、世界へ飛び立つ準備が進んでいきます。
フィリピンの語学学校はマンツーマンでの指導を中心に学習
3.シリコンバレーで出会ったタクシードライバー@アメリカ
フィリピン語学留学を終え、最初に飛んだ先はアメリカのシリコンバレー。世界を牽引するITベンチャーが集まる「起業家の聖地」とも呼ばれる場所です。
ここではGooglをはじめ、世界名だたる企業を巡りましたが、特に驚いたのはタクシードライバーだったとのこと。
「俺は以前シリコンバレーの企業でエンジニアをやっていたんだ。でも、今はリストラにあって、そこから再就職できずにタクシードライバーをしながら、次のチャンスを待っているんだよ」
この後訪れたラスベガスでも「賭けるなら、私に賭けろ!」というホームレスに出会いますが、彼も夢を決して諦めていませんでした。
「アメリカンドリーム」という言葉はよく耳にしますが、確かにアメリカには夢を追い続ける文化があったのです。
4.軍隊任務を終えて旅に出たイスラエル人女性2人@コスタリカ
中南米のコスタリカではイスラエル人女性二人と出会いました。
二人の前職は軍隊。イスラエルには兵役の義務が男女問わず課せられており、彼女達は兵役を終わって旅をしていました。
「(軍隊では)武器の使い方を教えていたの」
平然と語る彼女たち。
世界各国で戦いや争いが起こっていることはニュースでよく目にしますが、実際に世界の現実として身近に感じることは滅多にありません。
こうやってテレビの中の情報にリアルに触れることが、旅の財産となりました。
コスタリカでは珍しい自然と触れるエコツーリズムにも参加
5.停電のおかげで知り合ったネットカフェのオーナー@ウガンダ
南米の次はアフリカへ。アフリカと言えば、世界で最も発展途上の地であり、インフラ整備も整っていません。
ウガンダのインターネットカフェを訪れたとき、このインフラ不足の問題にぶつかります。しばらくネットが使えなくなり、インターネットカフェのオーナーと話すことになりました。
「なあ、君はビジネスをやっていだんだろ?だったら、どうやって俺が設けられるのか提案してくれたまえ」
突然の相談でしたが、太田さんはWEBデザインのスクールの開設から、欧米企業を対象にしたインターネットビジネスまで、いくつかの提案をします。
このように突然依頼や相談を受けることも途上国ならよくあることなのです。
6.太陽光発電の企業イベントで出会ったイタリア人セールスマン@ドイツ)
ドイツを訪問した時は、太陽光発電に関わる大規模な企業イベントにも参加しました。
そこには世界各国の企業からセールス担当のスタッフが参加しており、それぞれ自社の商品の売り込みを行っていました。
その中でも印象的だったのがイタリア人男性で、彼は勢いよくしゃべりかけてきます。
「日本の機会は、正直10年世界の先をいっている凄い代物なんだ!ただ、残念ながら日本企業以外の世界の人たちは誰も存在すら知らないんだ…。日本人は本当に勿体ない。彼らは、いくらすごい製品をつくったとしても、自分たちで直接売り込む能力がないのだから」
日本の『モノ』の素晴らしさと、『ヒト』で負けている悔しさを同時に味わう経験となりました。
7.字幕無しで英語版映画を笑って楽しむ一般の人たち@インド
世界一周の最後に訪ねたアジア。その中でもインドは太田さんの思い出の地であり、ここで新たな発見がありました。
それはインドの人たちが英語版映画を字幕無しで楽しんでいたこと。そのとき見た『ミッション・インポッシブル4』でしたが、作戦会議のような複雑な英語を字幕無しで楽しんでいたのです。
アメリカやヨーロッパで英語を磨き、自信がついてきた太田さんにとってこれは衝撃的な事実でした。
インド人の英語はなまっていると、馬鹿にする日本人がいます。しかし、映画を見ていたインドの人たちの英語は遥かに日本人の平均を凌駕しており、これが世界という舞台で活躍するために必要な力を見つめ直す大きなキッカケとなりました。
インドでもカウチサーフィンを活用してホームステイ
まとめ〜世界を「深く」知るために一歩を踏み出す〜
The World is smaller than we think.
(世界は、僕らが思っている以上に小さい)
これは太田さんが旅で出会った好きな言葉の一つだそうで、旅をすることで世界はより遠くて大きなものではなく、身近で小さなものに感じられるようになったとのこと。
しかし、それはあくまで「距離」や「大きな」の話であり、「深さ」まで理解できるという意味ではありません。
今回ご紹介した7つのことのように、「深さ」を知るためには人に出会う必要があり、そのためにはコミュニケーションをとるための「語学(英語
)」が大切になってきます。
このような気づきのもと、太田さんは帰国後にSchool Withというフィリピン留学の口コミ情報サイトを立ちあげました。
「世界を舞台に活躍できる人間を増やしたい」
2年間の旅の終わりに、新しい挑戦をはじめることを決意した太田さん。
そんな2年間の歩みをもっと知りたい方は、ぜひ本をご覧下さい!
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[写真は太田さんのブログ「サムライバックパッカー」より引用]
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