ベトナムの人たちにとって一年で一番心躍る期間、それが2月中旬〜下旬にやってくる「テト(旧正月)」です。
ベトナム2大都市であるハノイやホーチミンは人口が普段の3分の1まで減り、同時に激しい帰省ラッシュが起こります。
大変なのはバス会社。定員をはるかに超えた人員を乗車させ摘発される業者が後を絶ちません。
さて、日本でお正月といえばお年玉を思い浮かべることも多いでしょう。実際、ベトナムにもこのお年玉文化が存在しますが、どうやら少し事情は違っているようです。
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幸せや幸運を運ぶラッキーマネー
ベトナム語でお年玉のことを、北部では「Mừng tuổi(ムントゥオイ)」、南部では「Lì xì(リーシー)」と言い、地域によって呼び方が違います。
また、渡すお金には「幸せ」や「幸運」という意味が込められており、「ラッキーマネー」と呼ばれることもあります。
日本とは少し異なりますね。しかし、まだまだ違いはあります。
お年玉を渡す範囲が広い
日本では自分の子どもや親戚の子どもへ渡すというのが一般的ですが、ベトナムでは自分の子どもはもちろん、親戚、友達の子ども、ご近所の子どもなど会う子供には全員渡します。
お年玉袋に入れなければいけないのかというとそうでもありません。特に訪問した家で初めてあった子どもには現金でそのまま渡します。この年齢まで渡すといった明確なルールは決められていません。
そして日本のお年玉文化との最大の違いは「社会人は自分の親や祖父母、親戚の叔父叔母にも渡す」ことです。特に祖父母などにはよい多く渡す家庭や地域も存在するようです。
金額はいくら?
地域や人間関係によって差はありますので一概には言えませんが、所得の大小によって変わります。また、赤いお札は縁起が良いとされており、お金の代わりに渡す人も多いです。
他にも2米ドル札や日本の1000円札も縁起が良いとされており、ベトナムの人たちに人気があるので、もし日本から旧正月の機会に訪れる機会があれば、ぜひ1000円札をご用意ください。
貧富の格差をなくすお年玉文化
ベトナムのお年玉についてご紹介しましたが、いかがだったでしょうか?
あるベトナムの方がおっしゃっていたことですがベトナムのお年玉文化は「若者や社会人」などお金を持つ人(稼げる人)から「お年寄りや子供」などお金を持たない(稼げない)人へお金の流れを作ることも目的の一つだそうです。
みんなの力で貧富の格差をなくそうとする社会主義国家の一端を垣間見ることができました。
同じようで少し違うお年玉文化。こういったお祭りや行事からその国の文化に触れるのも面白いですね!
[via. Dạy trẻ ứng xử với tiền lì xì ngày Tết – Giáo dục – Đọc báo tin tức, tin mới Ngày nay Online]
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