アジア最貧国バングラデシュ。
よくこのフレーズを耳にしますが、マイクロクレジットの仕組みでノーベル平和賞を受賞したムハマド・ユヌス氏で有名なように、近年はソーシャルビジネスもどんどん立ち上がってきています。
今回は、そんなユヌス氏からも評価された、バングラデシュの伝統刺繍による女性自立支援プロジェクトについてご紹介いたします。
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伝統刺繍を通じて女性の自立支援を!
バングラデシュ人の旦那さんをもつ、シャア順子(よりこ)さん。大学院の夏休みの旅行中にバングラデシュで出会ったのが、現地の伝統的な技術である「ノクシカタ」でした。シャアさんは、このノクシカタでバングラデシュ農村部の女性自立支援を行っています。
バングラデシュには他にもノクシカタを生産しているNGOがいくつもありますが、あるとき彼らが支払っている労働対価があまりにも安いことに気づいて驚きました。
そこで、日本でも高い値段で販売できる質の高いノクシカタを作ることで、彼女たちの給与水準を上げようと考えました。
商品には、一つひとつ作った縫子さんのイニシャルが入っており、「途上国の人たちはかわいそうだから買ってあげよう」ではなく、「美しく便利だから、素敵だから買いたい!」と言っていただける商品を作ることをポリシーに生産をしています。
一つひとつ縫子さんが想いを込めて製作しています
農村女性の可能性を信じ続けるシャアさんの熱い想い
しかし、急激な経済成長を遂げているバングラデシュにおいて、ノクシカタを中心にした手工芸品の技術は、田舎の女性が家事の片手間にやっているものという認識しかされず、笑われることもしばしばありました。
それでも、新しいデザインや質の高いノクシカタを販売することで、絶対ノクシカタの可能性と労働対価への認識を現地から変えていけると彼女は信じ続けました。
バングラデシュの女性たちなら、「とりあえず言われたものを作ればお金がもらえる」という仕事の仕方ではなく、自分たちでも工夫して「売れる商品を作りたい」というレベルになれると確信しています。
こう話すシャアさんは、さらに現地でのノクシカタの販促を進めるため、現在READYFORにてクラウドファンディングに挑戦しています。
支援した方には、実際に現地の縫子さんが製作した手工芸品が手に入るそう。彼女の挑戦が気になる方、応援したい方は、ぜひクラウドファンディングのページをご覧ください!
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