こんにちは!e-Education代表の三輪です。
2016年もいよいよ本日で終わり。皆さんにとって、今年はどんな1年でしたでしょうか?
「世界の果てまで、最高の授業を届ける」をミッションに掲げ、途上国で教育支援を行うe-Educationにとって、今年は例年以上に新しいことに挑戦した1年でした。
この記事では、そんな私たちの1年間の取り組みを7つに分けてご紹介します。
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バングラデシュでOBOGを巻き込んだ新事業開始
今年から始まったバングラデシュの「インターン&奨学金」事業。過去にe-Educationの映像授業を受講して現在大学へ進学している学生へ奨学金を提供するプロジェクトを開始しました。
これはただの奨学金ではなく、選ばれた学生はe-Educationのメンターとして地元の高校生に対して、大学の面白さや受験勉強のノウハウについて特別授業を提供しました。
今年ダッカ大学に合格した村の女子高校生たち
その結果、今年は昨年を上回る6人のダッカ大学(日本でいう東京大学)への合格者を輩出。合格した生徒たちに聞くと、先輩メンターに背中を押してもらったという、確かな手応えをつかむことができました。
来年はもっとたくさんの大学生をメンターとして巻き込み、もっと大きな教育改革を仕掛けていきます。
ネパールで大学生インターン派遣開始
私たちe-Educationが手がけるプロジェクトの大きな特徴である大学生インターン派遣。これまで各国に日本人大学生を派遣してきましたが、今年からネパールでの派遣を開始しました。
たくさんの応募があった中で選ばれたのは、現在京都大学の大学院生である中尾知美。持ち前の明るさで、すぐに現地に馴染み、今はプロジェクトリーダーとして活躍しています。
今年からいよいよ映像授業の提供が開始したネパール。目標は来年3月にやってくるSLC(中等教育課程卒業試験)。合格率50%を下回る難関試験を突破できるよう、引き続きしっかりサポートしていきます!
ラオスでの活動が優秀学生顕彰の「社会貢献」部門大賞に
昨年までラオスで活躍していた高木一樹の活動が、今年の日本学生支援機構が選ぶ優秀学生顕彰「社会貢献」部門で大賞に選ばれました。
ラオスの子どもたちの多くが基礎的な算数でつまづいていることに注目し、「かけ算九九の歌」を独自につくり、800人を超える先生と生徒たちへ新しい教育を届けてきた彼の活動は、今もまだ拡大しています。
そんな彼の後を引き継ぎ、現在ラオスに渡航している横浜国立大学の小川哲志も新しい挑戦を始めています。観光立国であり、多くの人が英語を学ぼうとしている現状を踏まえて、英語を学ぶコンテンツを製作しています。完成まであとわずか。完成をご期待ください!
フィリピンで国家プロジェクト開始
活動4年目を迎えるフィリピンでは、大きなプロジェクトが動き出しています。今年の9月より、JICA事業『紙とテジタルの複合教材「スマートレクチャー」を用いた数学力向上に関する案件化調査』のプロジェクトチームの一員として、現地教育局みなさんと共に新しい挑戦を開始しました。
「これはきっと国家プロジェクトになる」
JICAでの打ち合わせ後、e-Educationの現地パートナーでもあるマニエルさん(カガヤンデオロ市教育局次長)は興奮気味に、プロジェクト開始にかける意気込みを語ってくれました。来年から本格的にはじまる大きなプロジェクト、これからが楽しみです。
インドネシアでドキュメンタリー映画を製作
今年の春にクラウドファンディングに挑戦したインドネシア。内容は、団体初となるドキュメンタリー映画の製作でした。
発起人は現地で1年近く活躍していた早稲田大学の島田颯。なにもかも手探りの中、スラムの高校生がNo.1国立大学へ合格するまでの道のりを描く映像製作がはじまりました。
109人の方から100万円以上の支援が集まり、無事に完成したドキュメンタリー。完成を記念して、映画の主人公でもあるドドとシンティアという2人の大学生を日本へ招待して、上映会を開催しました。
会場は満員。インドネシアから来た2人も大喜びで、e-Educationの活動を通じて学んだこと、これからやりたいことを熱く語ってもらいました。来年は彼らが中心となって、もっと大きなプロジェクトが生まれることでしょう。
ミャンマーの最果てまで最高の授業を
ミャンマーでは、現地リーダーのジョセフと、インターン生である一橋大学の安田雄貴が中心となって、団体史上最も大きなクラウドファンディングの挑戦が始まりました。
ミャンマーの最果てと呼ばれるチン州。その中でもさらに僻地にあるパレワという村を舞台にしたプロジェクトが動きだしました。
対象は村の高校生。100人中たった3人しか高校卒業試験を突破できないという厳しい環境下でも、決して夢を諦めない子どもたちへ希望の授業を届けるる挑戦です。
今回おクラウドファンディングでは263名の方にご支援いただき、目標金額を大幅に上回る410万円ものお金が集まりました。来年は皆さんからいただいた資金と想いをプロジェクトに変え、ミャンマーの最果てまで最高の授業を届けて来ます。
新しい職員2人が参画、日本チームは5人に
一昨年まで1人しかいなかった職員が、今年で5人に。今年参画した新しい2人の職員によって、団体は新しいステージへと進みつつあります。
中野は製薬会社から、古波津は総合商社からe-Educationへ。ふたりとも、途上国の教育支援に対して熱い想いを持っており、自らがリーダーとなって新しい事業がいくつも生まれました。
「早く行きたいなら一人で行け。でも、遠くへ行きたいならみんなで行け」
これはあるアフリカの諺であり、国際協力の分野でもしばしば引用される有名な言葉ですが、職員が増えるたびにこの意味が少しずつ分かって来た気がします。
なかなか先の見えない国際協力の世界で、それでも前に進み続けるにはどんな環境でも乗り越えられるチームワークが不可欠であり、e-Educationに集まってくれた仲間こそが最高の財産です。
私たちは更にたくさんの仲間と共に遠くを目指そうと思っており、一緒に夢を追いかけてくれる人を探しています。良かったらぜひご応募ください!
合わせて学生インターンの募集もおこなっています。どちらも募集は1月8日まで。ぜひご応募検討よろしくお願い致します!
最後に。
今年はバングラデシュのテロ事件をはじめ、悲しい事件もたくさんありました。でも、そんな今だからこそ、私たちにできることは必ずあると信じています。
e-Education応援者の皆さん、トジョウエンジン読者の皆さん、今年は本当にお世話になりました。来年もどうぞよろしくお願いいたします!
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