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ナマステ!e-Educationネパールプロジェクト担当の中尾知美です。

現在e-Educationは、アジア5カ国での海外インターン生を募集しています。

今回は私が担当するネパールプロジェクトのやりがいと、ネパールで活動する私の思いをお伝えします。

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最も開発が難しい国、ネパール

エベレストで知られるネパールは、険しい山々による交通の便の悪さにより、「最も開発が難しい国」と言われています。電気や道路などの基本的なインフラの開発が難しいだけでなく、教育についても同じことが言えます。

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山岳地帯の公立学校では、高校卒業認定試験の点数が顕著に低い現状にあります。

学校へのアクセスの悪さや、山村での厳しい生活が理由で、山岳地帯の公立学校では教員が不足しています。また、山村の子ども達は学校以外の時間では農作業の手伝いをしなければなりません。

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一方で、都会の私立学校ではほとんどの生徒が高校卒業認定試験で高得点を取っています。

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公立学校の生徒は高校卒業認定試験で良い結果を出せず、卒業後の進学や就職の道が閉ざされてしまいます。

「生まれ育った地域が理由で、夢を諦めてほしくない」

こんなネパールの子供達への熱い思いだけを持って、私はネパールで活動を始めました。

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ネパールプロジェクトへの思い

ネパールプロジェクトは、一昨年2015年から始動しました。

私は初代プロジェクトマネージャーとして2016年3月にネパールへ渡航し、8ヶ月半が経ちました。現在は山岳地帯の公立学校に映像授業を届けることで、学校での勉強時間をより効果的なものにし、「最高の授業を受けられる、最高の学校」を作り上げるために生徒と先生のサポートを行っています。

e-Education海外インターンは日本の学生が一人で海外へ飛び立ち、現地の協力者と共にその国の教育課題を解決するために日々活動しています。

私が初めてネパールに足を踏み入れたのはインターン開始4ヶ月前の旅。その8ヶ月前の2015年4月25日にはネパール大地震が起きていました。山岳地帯の学校を訪れると校舎が全壊し、生徒たちはトタンの屋根の下で熱心に授業を受けていました。生徒たちは限られた資源の中でも「勉強が楽しい」と笑顔で話してくれました。

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「ネパールの山岳地帯に暮らす子ども達に最高の授業を届け、子ども達に明るい未来への道を切り開いてほしい」

生徒たちのために自分が一体何をできるのか、その時は全く分かりませんでしたが、明るい生徒たちの将来の可能性を最大限に引き出すために、絶対にネパールへ戻ってこようと決心しました。

しかし、物事はそんなに簡単ではありません。

学校での映像導入にも、次から次へと問題が積み重なり、何も思う通りにいかずに何度も落ち込みました。渡航前にやるぞと決めていたことは、半年経ってもまだ達成できていません。7ヶ月が経ち、やっと小さな変化が見られるようになりました。

学校の昼休み時間に生徒たちは毎日元気に屋外で走り回っています。教科書を開く生徒はいません。ある日、生徒と日向ぼっこをしていると、パソコンルームからe-Educationの映像授業のイントロの音楽が流れてきました。驚いてパソコンルームに駆け寄ってみると、クラスの数人の生徒が自らノートを開き映像を視聴していました。

先生方も何事かと部屋にやってきて生徒の行動を見ると、私のそばにやってきて、「生徒が自分で空き時間に勉強できるのはいいね」と言ってくれました。この先生の一言と、生徒が映像を通して自ら勉強しようと動き出した行動に涙が出そうになりました。

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7ヶ月かけてそれだけの成果か、と思う方がいるかもしれません。

教育で変化を起こすことは簡単ではありません。大きな成果を出すには50年も100年もかかります。それでも諦めずに、小さな変化を積み重ねていくことが大切です。

この50年、100年の活動を地道に続けることができずに「この国のために何もできない」と諦めてしまう人がたくさんいます。しかし、自分たちができることを全て挑戦し、失敗が続いても諦めなければ、いつか小さな変化を生むことはできます。その変化が見られた時に、一番のやりがいを感じると思います。

これらの小さな変化を積み重ねていくことは一人ではできません。たくさんの人が関わり、活動を繋げていくことが大切です。だからこそe-Educationではそれぞれの活動国の教育を少しずつでも良くするために現地の協力者と共にインターン生がプロジェクトを繋げていきます。

それぞれのインターン生が起こした変化の一つ一つが、活動国の教育を大きく変えることへと繋がります。失敗にも負けず、自分の信念を貫き、現地の子ども達のために走り続けられる仲間へプロジェクトのバトンを渡したいです!

海外インターンプロジェクトへのあなたの応募をお待ちしております!

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