久保 唯香 | トジョウエンジン https://eedu.jp/blog 途上国のイメージを豊かにするノンストップ・デイリーマガジン Thu, 16 Jan 2014 22:59:53 +0000 ja hourly 1 https://wordpress.org/?v=5.6.15 バングラデシュに農業革命を!e-Education最強のパートナー・マヒンが「READYFOR?」に挑戦中! https://eedu.jp/blog/2014/01/17/e-farming_start/ https://eedu.jp/blog/2014/01/17/e-farming_start/#comments Thu, 16 Jan 2014 22:55:44 +0000 https://eedu.jp/blog/?p=22348 e-Education Projectがバングラデシュで始まったのは2010年。以来、現地リーダー・マヒン(アブドゥル・シェイク マヒン)は夢を追う高校生に教育を届けるため走り続けてきました。 今回はe-Educatio […]

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e-Education Projectがバングラデシュで始まったのは2010年。以来、現地リーダー・マヒン(アブドゥル・シェイク マヒン)は夢を追う高校生に教育を届けるため走り続けてきました。

今回はe-Education最強のパートナーであるマヒンの新しい挑戦についてお話しさせてください。

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バングラデシュに映像教育革命を!

僕はマヒンに心から、すまない、ありがとう、とつぶやいた(税所篤快『「最高の授業」を、世界の果てまで届けよう』より引用。2013年、飛鳥新社)

バングラデシュでのe-Educationプロジェクトは、今でこそ500人以上の卒業生を世に送り出し、年間15人のダッカ大学(バングラデシュの東大)合格者を輩出する事業へと成長していますが、その道のりは平たんではありませんでした。

2011年、生徒から授業料を徴収しビジネス化に挑戦したものの、失敗。社会的な信用に関わる自体に奔走する中、マヒンは現地でプロジェクトを前へ前へ進め続けたのです。

その年、11人の生徒全員が志望大学に合格。自分の学業も生活も放り出してひたすら自分の生徒の面倒と見続けたマヒンの汗が実を結んだのでした。バトンは、翌年の2012年、そして昨年2013年につながったのです。

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バングラデシュでの成功は、マヒンの活躍なくしてありえませんでした

さて、今回チームe-Educationバングラデシュはその映像授業のノウハウを生かし、バングラデシュの中心産業であり、最も深刻な課題である「農業」分野に革命を起こすべく立ち上がります。

川や河口にある浮島で暮らす貧しい農家の人たちに最高の授業を届ける、e-Farmingプロジェクトです。

なぜ、e-Farmingを?

ハムチャー(Haimchor)村は首都ダッカからボートで6時間ほどの距離にある田舎町です。町の中心部にはお店がいくつも並んでいますが、少し外れると畑ばかり。村で暮らすほとんどの人が農業を仕事にしています。

さらに村を離れ、1時間ほどボートを進ませるとメゾーチョー(Mezor Chor)に着きます。チョー(Chor)とは浮島のことを指し、ここで暮らす人たちのほとんどは農業を営んでいますが、中心部へのアクセスが悪く、貧しい生活を強いられています。

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バングラデシュの8割以上の人が農業を営んでいます

問題は深刻です。

浮島には小学校しかなく、中学校や高校に進学するためにはボートで通う必要があります。しかし、一家庭の平均収入は75ドル程度しかなく、ほとんどの子どもたちは経済的な理由で高校・大学に進学することができません。

これまでe-Education Projectは村の高校生たちが一流大学に進学できるようサポートをしてきましたが、メゾーチョーたちの子どもたちはその入り口にすら立てません。浮島で暮らす子どもたちの夢を叶えるためは、島の中心産業である農業から変える必要があるのです。

農家の一番の課題は知識不足。解決するには「最高の授業」が必要!

浮島で暮らす農家の課題はシンプルです。

一言で言えば「知識不足」であり、彼らは良い農作物をつくり、儲けを増やす方法を知らないのです。無理もないでしょう。彼らのほとんどは中学校に進学しておらず、基礎的な教育をうけていないのです。

もちろん農業技術にかかる教育も受けておらず、彼らは伝統的な技術や道具を用いながら、農業を続けています。これでは、いつまでたっても彼らの生活は改善されません。

一方、首都ダッカ周辺で暮らす農家たちの収入はどんどん増えています。なぜなら、市役所を初めとした地方行政機関が農家向けの研修をしており、彼らは最新の農業技術を積極的に取り入れているからです。

「この問題をDVDの力で解決できないか?」

マヒンはe-Educationプロジェクトを進める傍ら、大学で農業を研究している先生に聞き込みを行い、世界銀行で働かれている方々からアドバイスを頂きながら、農家向けの新しいプロジェクトを考え続けてきました。そして2013年2月。最高の授業を貧しい農家の人たちに届けるe-Farmingプロジェクトがはじまりました。

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故郷の村の人たちの生活を変えたいと語るマヒン

e-Farmingプロジェクトとは?

e-Farmingプロジェクトは単に農業技術をDVDで教えるプロジェクトではありません。たとえ、良い農作物を作ることができたとしても、それによって儲けを作る方法をしなければ、彼らの生活は改善されないのです。そこでe-Farmingプロジェクトでは主に2種類のDVD教材を作ることを目指しています。

【1】新技術の導入

優秀な農業科学者や専門家の授業をDVDに収録し、農家の人たちに届けます。できれば日本の企業とも連携を図り、有機農産物の作り方も伝えていきたいと考えています。

DVDはいつでも・どこでも・何回でも見ることができ、効率的に新技術を導入することができます。

【2】農業同士の連携強化

農業は一人でするものではありません。農家同士が連携しあって農協等の組織を形成して、地域全体の力が問われるものです。

DVDでは、機械の共同購入や銀行口座解説の容易化といった組織づくりの必要性を伝えていきます。

トライアルセミナー開催!

2013年2月、DVD授業作成に先立ち、ハムチャー(Haimchor)村の農業課と協力し、チョー(Chor)地域で農業セミナーを2回実施しました。

200人を超える農業従事者が参加し、農家の人たちから好評をもらいました。リアルなセミナーはやはり非常に効果的です。しかし、今後もセミナーを継続して実施し、さらに国全体に広めていくためには、いくら予算があっても足りません。

そこでDVD教材を作り、どんな農家の人たちでも「最高の授業」を受けられるようにしようと考えました。。これがバングラデシュに農業革命を起こすe-Farmingプロジェクトです。

いつか全ての子どもたちが「最高の授業」を!

マヒンは言います。

e-Farmingプロジェクトによってチョーで暮らす農家の収入が増え、彼らの子どもたちが高校へ進学し、e-Educationプロジェクトによって難関大学へ進学していき、自らの可能性を切り開いていく社会をつくりたい。これが僕の夢です。

マヒンの夢は、もう動き出しています。

彼の夢を叶えるには、皆さんの協力が必要です。クラウドファンディングサービス「READYFOR?」で協力者を募集していますので、良かったらぜひご覧下さい!

皆さんの力で始めることができたDVD教育。この教育をバングラデシュ中に広め、国内すべての問題を解決していきたいです!

もっとe-Farmingについて知りたいという方へ

マヒンのことを、e-Farmingプロジェクトのことを知りたいという方は以下のイベントにぜひご参加ください!

明日1月18日(土)、夜18時からのイベントにて、e-Education共同代表の三輪が、これまでの道のりとマヒンやe-Farmingの魅力について熱く語ります。ぜひご参加宜しくお願いします!

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インパクト・インベストメントで世界を切り開け! 米NPO団体「ImpactAssets」が選ぶ、優良インベスター50選 https://eedu.jp/blog/2013/11/05/impact-investment-ia-50/ https://eedu.jp/blog/2013/11/05/impact-investment-ia-50/#respond Mon, 04 Nov 2013 22:30:15 +0000 https://eedu.jp/blog/?p=18296 「インパクト・インベストメント(Impact Investment)」という言葉をご存知ですか? 社会や環境、そして経済的な課題を解決するための投資のことです。 2009年にアメリカで設立された非営利組織「ImpactA […]

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IA

「インパクト・インベストメント(Impact Investment)」という言葉をご存知ですか? 社会や環境、そして経済的な課題を解決するための投資のことです。

2009年にアメリカで設立された非営利組織「ImpactAssets (IA)」は、世の中に存在するあらゆる社会問題を解決するために、「資本の力」の最大化を目的に活動しています。

今回は、そんなIAがインパクト・インベストメントの可能性を切り開き、その世界をリードしていく50の団体(IA 50)をまとめていますので紹介します。

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スタートアップからミドル事業へ注がれる期待

下にあるのは、IAが作成した、2011年〜2013年にかけてIA 50に選ばれた団体が特に注力した事業をまとめているグラフです。

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中小規模事業への注目が、3年連続で大幅に伸びていることが分かります。次いで、農業テクノロジー分野の伸びについても垣間見ることができます。

アフリカ・アジアで順調な伸びを見せる

では、エリア(地域)はどうでしょうか。以下のグラフは、IA 50に選ばれた団体が投資している団体の活動地域(つまりファンドの投資地域)の2011年〜2013年の推移です。

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アジア、アフリカは、毎年順調に注目度を高めていることが分かります。

インパクト・インベストメントについてはじめて知ったという方は、事業ベースで調べてみたり、グラフから投資事業や地域の動向をチェックしたりと、IA 50を色々と活用できそうです。

[IA 50]

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[SOCAP13レポート] お金を流して、世界を動かせ! 社会的な影響や意義を重視した投資「インパクト・インベストメント」とは https://eedu.jp/blog/2013/09/09/socap-impact-investment/ https://eedu.jp/blog/2013/09/09/socap-impact-investment/#respond Sun, 08 Sep 2013 23:20:58 +0000 https://eedu.jp/blog/?p=15492 こんにちは!e-Education国内・ファンドレイズ担当の久保唯香です。 私は現在、アメリカはサンフランシスコでSOCAP(Social Capital Markets)というカンファレンスに参加しています。ここでは、 […]

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こんにちは!e-Education国内・ファンドレイズ担当の久保唯香です。

私は現在、アメリカはサンフランシスコでSOCAP(Social Capital Markets)というカンファレンスに参加しています。ここでは、世界中から1800人もの起業家、投資家、法律家、経営者が集まり、Social Goodな事業を促進するためにさまざまなトピックについて話し合います。

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インベストメントという言葉が飛び交う1日

前回の記事では、メイン会場となっている「Impact Hub」をご紹介しました。いよいよ佳境を迎えている今回は、「インパクト・インベストメント(impact investment)」についてをお話しします。

「まず、言っておきます。僕は、社会的な事業に対して、資産の100%を投資したい!」

司会の質問に対して、財団がゆっくりと、しっかりと話し始めます。会場は、拍手喝さい。

「は…?どういうこと…?そんなことできるの…?」

知らない言葉、驚きの発言が飛び交うパラレルセッション。周りの反応に合わせて拍手をしてみたり。でも、本当にそんなことできるのかな。なんとも、煮え切らない気持ちでした。

セッションは、60~120分。テーマは、7つに分かれています。

  • Meaning:テーマの深堀。意味を問うセッション。「リーダーシップ」「ビジョン」などがテーマとなります。
  • Investing:ここではinvestmentと書いてあると「インパクト・インベストメント」(後述)の話が中心です。
  • Health:フード、メディカルケアなど、健康に関するトピックです。
  • Communities:ここには教育や生活など全般が含まれており、社会的な事業における行政との協働などの話も盛り込まれています。
  • Oceans:自然について。カキの養殖の話題から種の保存に関する話まで、自然環境とソーシャルエンタープライズの活動が語られます。
  • SOCAP Art:アート。特定のトピックに対し、どのようなメディアでどのように表現していくかに焦点が当てられています。
  • Open:自由、新しい話題、または上記のカテゴリーに分類されない話題です。
  • Wildcard:ジョーカー。BoPビジネスは、ここに分類されていました。
  • Faith:宗教に関するセッション。1回も行けませんでしたが、毎朝どこかでセッションが行われているという噂でした。

3日目の今日は、あらゆるトピックとinvestment(投資)の組み合わせでセッションが構成。そして、あちこちで「investment」というワードを聞きました。つまり、今日は「インパクト・インベストメント祭り」。

そんな中、私は以下の6つのセッションに参加しました。

  • The Business Solution to Poverty: Creating Productions and Services for Three Billon New Customers
  • Don’t forget Purpose at the Exit
  • Measure What Matters: Special Q&A Workshop for Potential B Corps
  • The Road to 100% Giving Building Sustainable Non-Profits to End Extreme Poverty
  • Going all in :Investing 100% of The Corpus in Line with mission
  • Plenary Session

インパクト・インベストメントとは

「インパクト・インベストメント」とは、従来のリターンを重視した投資とは異なり、事業が持つ社会へのインパクトや意義を重視し、長期的なリターンをも確保しようとする投資のことを言います。

“… using capital to maximize total, combined value with principle aspects of performance”(「パフォーマンス」という重要な側面がもつ価値に合わせて、資本の価値をトータルで最大化する)というわけです(Antony Bugg-Levine, Jed Emerson, 2011 )

今回SOCAPでは、このインパクト・インベストメントを各分野でいかに拡大していくか、深化するかに焦点があてられています。

例えば、「Don’t forget Purpose at the Exit」というセッションには、パネリストに投資家や法律家が参加。その中で、投資というプラクティカルな現場でいかに目的意識を保つかについて語られました。

「Going all in :Investing 100% of The Corpus in Line with mission」というセッションには、財団の面々が登壇しました。現状、返済率は高いとはいえ、投資家にとってはリスクも伴う投資です。

このマーケットを広げていくために、何ができるのか。何をしなければならないのか。会場には、起業家、投資家、財団、約100人が集まり、財団として事業に投資をする際、かなりコアな話し合いが繰り広げられていました。

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セッションの様子

私がe-Educationのファンドレイザーとして特に興味深かったのが、「The Road to 100% Giving Building Sustainable Non-Profits to End Extreme Poverty」というセッションです。

貧困地域で行う非営利事業へ融資を行うUniversal GivingGroundwork OpportunitiesKivaのスタッフがパネリストとして登壇しました。彼らは、それぞれ投資家の資金が、100%現地に寄付される仕組み実現しています。

事業が成功するとリターン(カタチを問わず)があり、さらなる投資がさらなるリターンを生むという仕組み。日本では、このような仕組みを通して、非営利組織や事業への寄付することができますが、これらは途上国のローカルなアントレプレナーに直接投資することができます。

こういう仕組みがあれば、単純な寄付よりも広いマーケットを狙うことできます。発想の奇抜性というところにも、人々の関心を呼ぶことができるのではないかと思いました。

KIVAのモデル

How Kiva Works from Kiva on Vimeo.

GOのモデル


しかし、依然この仕組みが存在したとしても、社会の課題を解決するという価値に投資の価値を見出すことができなければ、インパクト・インベストメントを進めることはできません。

この新しい価値観を、もっともっと深めて、広げていかなければならない、仕組みだけでは実現できないと痛感しました。

SOCAPもついに最終章

SOCAPもとうとう最後の夜。Impact Hubはまるでパーティー会場のようでした。

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一角がジャズステージに!

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でた、ピエロ!

私はもうすでに、ここから飛び出して、実行に移りたい気分です。サンフランシスコで知ったこと、学んだこと、しっかりと考えを巡らせようと思います。

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[SOCAP13レポート] 創造力は空間から!メイン会場「インパクト・ハブ(Impact Hub)」のユニークな空間デザイン https://eedu.jp/blog/2013/09/06/socap13-imapct-hub/ https://eedu.jp/blog/2013/09/06/socap13-imapct-hub/#respond Thu, 05 Sep 2013 23:00:10 +0000 https://eedu.jp/blog/?p=15444 こんにちは!国内・ファンドレイズ担当の久保唯香です。 現在私は、サンフランシスコで開かれているSOCAP(Social Capital Markets)というカンファレンスに参加しています。前回はカンファレンス1日目のま […]

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こんにちは!国内・ファンドレイズ担当の久保唯香です。

現在私は、サンフランシスコで開かれているSOCAP(Social Capital Markets)というカンファレンスに参加しています。前回はカンファレンス1日目のまとめとして“デジタルシェアリング”についてお伝えしました。

今日は、SOCAPのメイン会場「Impact Hub」のユニークなデザインについてご紹介します。


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世界中から1,800人もの人が集まるSOCAP。沢山の来場者をどうやって収容しているのでしょうか?

SOCAPは言うなればネットワーキングの場。そして話し合いや会議の成果は、机の置き方や壁紙の色、話し合いで使う道具一つで、大きく変わってきます。ですから、SOCAP13では空間のデザインに大きな力が入っているのです。

起業家の基地「インパクト・ハブ(Impact Hub)」

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部屋は全部で12室。400人以上を集客するホール(Meaning Tent)から教室サイズの小屋までさまざまです。中でも注目したいのが、メイン会場の「インパクト・ハブ(Impact Hub)」です。

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体育館が4つは入るのではないかという空間に、さまざまな工夫が施されています。

人々が集まり、アイディアが飛び交う“Hub”

Hub(ハブ)とは、人々が集まり、議論を交わし、作業し、アウトプットを出す「拠点」となる空間のことです。この会場には4種類のHubが用意されています。

  1. ミーティング用Hub
  2. 作業用Hub
  3. リラックスHub
  4. スタンディングHub

一つ一つご紹介していきます!

1. ミーティング用Hub

ミーティングスポットです。ここで一人でご飯を食べていると、人が寄ってきて、会話が始まったりします。グループでも個人でも使えるように、大小さまざまなテーブルが用意されています。

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2. 作業用Hub

電源やWi-Fiが完備された場所です。目の前に人がいても何やら黙々と作業を…。

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ここにはときどき、「あ!しゃべりたいと思っていた!」というお目当ての起業家がいたります。私はここにふらーと入っていって、作業中にも関わらず、空気を読まないで話しかけたりします。

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突撃でお話しを聞きました。韓国で、教育映像事業を起業したニューヨーカー。

3. リラックス用Hub

目線が低く、フラットな話ができるように工夫されています。

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なんとも笑顔になってしまうような椅子も。

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ここにはいつも和やかな空気が流れていました。

4. スタンディングHub

パソコンを持ち込んでちょこっと作業したり、立ち話をしたりするスペースです。実はここが一番の人気スポット。場所をとるのも一苦労です。

回転が早いのでちょっと待っていればすぐに利用可能ではあります。が、順番を待たずに「ここ一緒に使ってもいいですか?」と割り込んでくる人が多いこと多いこと。そこからまた会話が始まるという、面白いスペースです。

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ユニークなスポンサーブース

中央にはスポンサーブースが設けられています。お金を払えばスポンサー以外でも出展可能です。このスポンサーが、とにかく面白いのです。

Social Goodな商品を扱うオンラインショップの展示、インパクトインベストメントやBoPビジネス、環境・ヘルス、さまざまなテーマを扱った書店、マネジメントスクールやイノベーションセンター(カリフォルニア大学、スタンフォード大学)、インパクトインベストメントサービス、Impact Accelerateプログラム、個人情報管理クラウドやソーシャルエンタープライズのデータベース、などなど。ここを満喫するのに1時間は必要です。

なんでピエロ?なエンターテイメントスペース

Hubを利用していると、ときどきピエロが表れてスロットカードをくれます。Impact Hubの奥にはエンターテイメントスペースが設けられています。なんだか、みなとみらいに来た気分です。ここで気分をリフレッシュ!という意図なのでしょうか。

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ビールの無料券を配布しているアルコールスペース

こちらは少し高台にあるアルコールスペース。窓からはゴールデンゲートブリッジがくっきりと見えます。なんとここではビールの無料券が配布されています!

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いかがでしょうか。「インパクト・ハブ(Impact Hub)」を体感していただけましたか?

おっと、もうこんな時間ですね。これから、インパクトインベストメントの投資家とのアポイントメントに行ってきます。

SOCAPも残すところあと2日。目当てのセッションがまだまだ続きます!次回もしっかりお伝えしていきますね!

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[SOCAP13レポート] いよいよ開幕した「SOCAP13」ーー世界を切り拓け、デジタルシェアリングエコノミー! https://eedu.jp/blog/2013/09/05/socap13-start/ https://eedu.jp/blog/2013/09/05/socap13-start/#respond Wed, 04 Sep 2013 23:30:17 +0000 https://eedu.jp/blog/?p=15351 こんにちは!e-Education国内・ファンドレイズ担当の久保唯香です。 私は今、SOCAP(Social Capital Market:Social Goodな事業と経済を創り上げるために、社会的起業家、投資家、金融 […]

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こんにちは!e-Education国内・ファンドレイズ担当の久保唯香です。

私は今、SOCAP(Social Capital Market:Social Goodな事業と経済を創り上げるために、社会的起業家、投資家、金融・政府・非営利団体の関係者が一同に会す、世界最大規模のカンファレンス)に参加するために、サンフランシスコに来ています。

SPONSERD LINK

前回の記事では、「Impact Accelerator Program」の様子をお伝えしました。今日は、ついにカンファレンス1日目。

開会前のプレイベントから、1日目最後のイベントまで12時間。その間、ひたすらだれかと話す・聞くということを繰り返しました。まさにこれは、カンファレンスならぬ「アン」・カンファレンス(既存の会議形式にとらわれず自由に話し合う会議)です。

あなたにとって、インパクトとは?

さて、今回参加したセッションは以下の通りです。

  • The Power of Sharing (Exploring the Digital Sharing Economy at the Base of the Pyramid)
  • Managing Impact for the Long Term
  • The Doctor is out: Health Happens Where You Live, Work and Play
  • Indigenous Culture & Health
  • Indiegogo Crowd funding Social Impact Reception

セッションとセッションの間には長めの休憩時間が設けられており、各種飲み物、食べ物がそろっている「Impact Hub」にて、ネットワーキング(それぞれが話し合い、意識・アイディア・経験を共有、議論すること)が行われます。

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はじめのセッションは、BoP層へのアプローチとして注目されているインターネットを通した資金調達についてでした。

The power of Sharing(NESsT主催)

いつでもどこでも目的の物事に簡単にアクセスし、友達にシェアしたりコラボレーションできるだけではなく、売り買いまでできる世の中になりました。

このテクノロジーを途上国の問題解決に応用しようというのが「デジタルシェアリングエコノミー」です。どんなに良いものがあっても、値段が安くても、これまで途上国に住む人々は、そのような商品にはアクセスすることができません。

しかし、テクノロジーは、この問題を解決することができる可能性を秘めています。例えば、自転車。途上国でも馴染み深い携帯電話を使って、自転車の貸し出しを行っている現地企業があります(Hanzhou Public Bicycle)。

「シェア」という行為が、携帯電話というテクノロジーによって可能になったわけです。このデジタルシェアエコノミーには、大きな強みがあります。

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まずは、オープンであること。2つ目は、コストが抑えられるということです。

たとえば、みなさんご存じの「Wikipedia」。現在では、世界中で利用されています。Wikipediaによって、私たちはインターネットにさえアクセスできればどんなことでも、たいていはまとまった文章から知ることができるようになりました。

このアイデアを活用したのが、「クラウドファンディング」です。これは、テクノロジーをつかってお金の流れをつくる仕組みです。

The Power of Sharing (NESsT主催)のワークショップには、世界中から非営利団体、研究者、開発関係者、そして4つのクラウドファンディングファームCatarse, Wikipedia Zero, Open IDEO, KIVAからスタッフが参加しました。

持続的なファンディングにするために

ワークショップは8:00~12:00までの長丁場。しかし、それを思わせないほどの濃いディスカッションが繰り広げられました。

一番の課題は、「クラウドファンディングの持続性」と「ハイパーローカルな事業体づくり」。テクノロジーそのものは、投資家や寄付者の関心を惹きつけることはできません。1回1回のキャンペーンのリピート率は、徐々に低下していくのが通常です。

果たして持続的な手段は、クラウドファンディングに存在するのでしょうか。人々の関心をつなぎとめるために、何が活用できるのでしょうか。まさに、私たちがいま直面している問題が、ここにありました。

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Catarseのトップページ

Catarseは、ブラジルに根差したクラウドファンディング事業を展開しています。コミュニティ別のカテゴリーがあったり、現地の言語に特化しています。友達、家族、資金調達を行う人や事業のファンが寄付や投資をすることになるため、コミュニティとローカルさをとても大切に扱かっています。

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Wikipedia Zero

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Open IDEO

一方、Wikipedia Zeroはすでに世界中に広がりを持つ、Wikipedia財団が主体となっている事業です。携帯電話でWikipediaにアクセスできるよう、仕組みづくりに取り組んでいます。さらに、Open IDEOも海外展開を見せている事業です。

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Kiva

Kivaは、クラウドファンディングの先駆けといわれている事業です。Kivaの場合には、従来のマイクロファイナンスだけではなく、市場のニーズをつかみ新しい取り組みを行うことが最重要課題なのだそうです。

日本の寄付市場を変えるのはコミュニケーション?

私は、クラウドファンディング事業主一人ひとりに、こうつぶやきました。

「日本の寄付市場は小さい。この市場を変えないと、クラウドファンディングを導入したとしても、うまくいかないと思います。持続的ではありません。これは日本の文化であり、考え方なんです。仕方ないんです」

「そんなの、アメリカだって一緒よ」

ランチタイムに、ふと近寄ってきたNPO経営者が私に言いました。

「そんなの、やり方次第なんじゃないの?コミュニケーションよ、コミュニケーション」

そうかもなあ、と思う出来事でした。

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Indiegogo

Indiegogo Crowd funding Social Impact Reception

その夜、もう一つの有名なクラウドファンディングサイト「Indiegogo」のレセプションパーティがありました。今度は、Indiegogoのスタッフと資金調達を行う非営利団体スタッフのパネルディスカッション。

ミッションがないなら、クラウドファンディングは使うな!

非営利団体のスタッフは、繰り返します。

時間とお金の無駄だ。事業をやりたいだけなら、クラウドファンディングは向かない。でも、ビジョンがあって、ミッションがあって、ゴールがあるのであれば、それを伝えるべきだ。お金を出す人とお金を使う人が、一つのミッションを通して繋がることができる。それがクラウドファンディングだ。

e-Educationはどのように映る?

さて、会場では、たくさんの人が交差します。セッションでは、右にも左にも人がいて、ワークショップやレセプションなんかに行けば、きょろきょろしている人がたくさんいます。

起業家か、投資家か、企業の人か。1分間のエレベーターピッチ(簡潔なプレゼンテーション)を繰り返すことになります。

そんな中で、e-Educationは、どのように映るのでしょうか。もちろん自分でピッチをするので、厳密にどのように思われているかはわかりませんが、よく言われることがあります。

「それはうちの国でもできるよ!」

つくづく、ニーズが強いと感じます。それから、何回か繰り返すうちに、これは抑えておこうと思ったポイントがあります。

まず、e-Educationは、インターネットがつながらない地域の子どもたちが対象だということ。オフラインの子どもたちは、途上国の大部分を占めます。ここにニーズを見出したことを簡潔に伝えます。

次に、現地の教育機関と大学生が活躍すること。SOCAPでは、すでにいくつか教育関係のプロジェクトにも出会いましたが、自信を持てたのがこの2点でした。

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1分で自分を伝えるエレベーターピッチ

会場のあちらこちらで、このエレベーターピッチが繰り返されています。難しく、また、工夫のしがいがあります。なんとか最終日までに、納得のいくピッチができるようになりたいです。

また、SOCAPには、専用のアプリが用意されており、SNSとして活用すれば、参加者がオンラインで繋がることができます。このネットワークを通して、私にもアポイントメントが入りました。

アプリもうまく活用して、SOCAPを楽しんでいきたいです。

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[SOCAP13レポート] 世界にインパクトを与えるのは誰だ!? 「Impact Accelerator Program」のセッションを紹介します! https://eedu.jp/blog/2013/09/04/impact-accelerator-program/ https://eedu.jp/blog/2013/09/04/impact-accelerator-program/#respond Tue, 03 Sep 2013 23:10:52 +0000 https://eedu.jp/blog/?p=15269 via Social Capital Markets こんにちは!e-Education国内・ファンドレイジング担当の久保唯香です。 私は現在、サンフランシスコで行われている「SOCAP(Social Capital M […]

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via Social Capital Markets

こんにちは!e-Education国内・ファンドレイジング担当の久保唯香です。

私は現在、サンフランシスコで行われている「SOCAP(Social Capital Market)」に参加しています。SOCAPは、社会的な事業への投資を加速させるためのカンファレンスです。

社会的起業家、投資家をはじめ、経営者、ファンドレイザー、そして政府、一般企業からも、世界中のSocial Goodな事業に関心のある人々、その数1600人がサンフランシスコで一同に会し、ネットワーキングや商談、社会的事業に対するアイディアの深堀が行われます。

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Impact Accelerator Programとは?

Impact Accelerator」という言葉を聞いたことはありますか?

社会へのインパクトをより現実的に、そして大きくするために、社会的起業家のビジョン(目標)とアクション(行動)をデザイン(描く)、コーディネート(まとめる)、そしてファシリテート(進める)していく人のことをいいます。

SOCAPの「Impact Accelerator Program」では、世界中から厳選された100人の起業家と50人のImpact Accelerator leadersが、さまざまなセッションを繰り広げるのです。

私は今回、日本代表の一員として、このプログラムに参加しています。

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ストーリーテリングのファシリテーションが行われた、評判のセッションの様子。

社会的起業家とimpact acceleratorが繰り広げる世界

セッションは全部で20個。1時間のセッションが4つ同時進行で、4回行われます。その間、エレベーターピッチ(1~5分という限られた時間の中で事業を端的に説明する短いプレゼンテーション)の練習コースが用意されています。

セッションとセッションの間には、ネットワーキングブレイクという時間があります。そこで、セッションで盛り上がった人々は部屋に残り、次のセッションまでディスカッションを続けることが可能です。

お昼休みの前後にはインパクトインベストメント(Impact Investment)の最新情報のプレゼンテーションが行われます。さまざまなセッションの中から、私は以下の6つのセッションを選択しました。

  • Keeping the Vision: Holding your values as you glow
  • Testing Your Business Strategy As You Grow (aka providing that you add value to the world)
  • Getting the most out of SOCAP
  • Infrastructure Products for the Good Economy
  • What should Entrepreneurs think of Accelerators?
  • The power of Pro-Bono: How Lawyers Can Help Your Start Up and Scale

この記事では、その中から3つのセッションをご紹介します。

Testing Your Business Strategy As You Grow

ビジネスの成長段階を4つに分け、それぞれの段階にある事業を起業家たちがピッチしていきます。事業のどこに価値があるのか、どこに改善の余地があるのか、そしてその価値と改善点はどのように探し出すのか。

スタッフ、顧客とのコミュニケーションの取り方についてまで、ディスカッションが行われました。

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白熱するセッション。

1時間と時間は限られていましたが、AcceleratorのJosephと起業家とのやりとりが絶妙で、とても効率的に進んでいきました。スタッフや顧客との対話に関しては、起業家ならではの悩みが炸裂。そこに「そう、それだ!」と言葉が飛び交います。

最後にビジネスモデルの描き方がレクチャーされ、セッションは終了。セッションの内容自体は一般的な理論から外れることはありませんでしたが、起業家のアイデア、意見の交流が非常に魅力的なセッションでした。

Infrastructure Products for the Good Economy

このセッションでは、社会的な投資をより促進するためのプロダクト(製品、仕組み)が、いくつか紹介されました。会場からも「どうやって事業の価値をはかるのか」「十分に投資を集められるシステムが整っているのか」など、どこからともなく質問が飛び出してきます。

その中でも印象的だったのが「Artha」というプラットフォーム。インドに特化しているプラットフォームですが、投資家とドナー、そして社会的起業家とつなぐオンラインコミュニティとなっています。

Artha

What should Entrepreneurs think of Accelerators?

社会的起業家とImpact Acceleratorの関係性を議論するセッションです。時に、Acceleratorは起業家のメンターとなってしまうことがあります。しかし、そういった関係は本当に社会的起業家を本質的なところでサポート・発展させることにつながるのでしょうか。

Acceleratorがいることによるメリット、デメリットなどをグループに分かれてディスカッションします。グループの中には起業家だけではなく、Acceleratorを目指す人もおり、議論は白熱しました。

「日本にはImpact Acceleratorはいるの?」

同様にディスカッションの中で「日本にはマイクロファイナンスがあるの?」と聞かれた世界大会(2012年、ワシントンD.C.)で覚えたひやっとした感覚を思い出しました。厳密には、日本にはまだ浸透していません。

今回SOCAPをコーディネートしているHub Tokyoが、今年から始めたプログラムが先駆けの取り組みとなっています。ただし、マイクロファイナンスやImpact Acceleratorは、英語の言葉の意味が日本に存在しないといいきることはできず、同じような取り組みがどこかにあるんじゃないかなとは期待しています。

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さて、今日からSOCAPは本番です!

さっそく教育関連の起業家とコネクションをつくり、事業モデルの情報収集を始めています。おもしろい事例が紹介できたらと考えています。

よき出会いがありますように!少し肌寒い、サンフランシスコより。

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バングラデシュの医療の現状とはーー国際医療NGO 「Future Code」とタッグを組み、より安全で適切な教育支援を! https://eedu.jp/blog/2013/09/03/e-education-future-code-readyfor/ https://eedu.jp/blog/2013/09/03/e-education-future-code-readyfor/#respond Mon, 02 Sep 2013 23:30:40 +0000 https://eedu.jp/blog/?p=15114 現在、支援を集めているバングラデシュの看護師を育成するプロジェクト『「最高の授業」をナースの卵に届けよう』は、e-Educationの「教育」と国際NGO「Future Code」の「医療」という強みを生かして、現地の看 […]

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現在、支援を集めているバングラデシュの看護師を育成するプロジェクト『「最高の授業」をナースの卵に届けよう』は、e-Educationの「教育」と国際NGO「Future Code」の「医療」という強みを生かして、現地の看護師不足に挑む、という取り組みです。

これまで、e-Educationの映像授業を受けてきたのは、若い学生や先生が中心でした。それが、なぜ看護師なのか?この記事では、バングラデシュの看護師の現状をお話しします。

バングラの看護師は、お手伝いさん?

こちらの写真をご覧ください。これは、国立病院ICU内の様子です。

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国立病院ICU内で患者の入院に付き添う家族の様子 [Photo: Future Code]

看護師・医師・病院等の不足状態にあるバングラデシュでは、なんと、床で処置を受けざるを得ない患者もいるといいます。2006年に、より患者中心で、実践的な内容である看護師教育の新カリキュラムが、改訂されました。

しかし、依然看護師一人当たりの人口5782人という深刻な看護師不足も影響し、他の国では看護師が行っているような業務も、内容によっては医師だけではなく患者の家族や病院のサポートスタッフが行っていることもあるそう。

そのため、患者の入院に付き添う家族の負担も大きなものとなっています。バングラデシュの看護師の社会的地位は低く、看護師のイメージは、「お手伝いさん」であると言います。

バングラデシュでは文化的背景から、看護師が夜間に勤務をすることで売春婦と思われたり、女性が男性の患者の身体に触れることを良く思わなかったりと、汚い仕事というイメージをもたれています。これが看護師の社会的地位向上を妨げ、そして、看護師不足へと繫がっているのです。

より安全で適切な看護提供を!

患者の命を預かる、看護師。

その看護師が、適切な教育を受け、命を救う「プロフェッショナル」となることで、バングラデシュの医療の現状は改善できるかもしれない。私たちはだからこそ、「教育」の機会提供にこだわっています。

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使用予定の講義室 [Photo: Future Code]

バングラデシュでは、空調設備がなく天井に大きな扇風機を備えただけの講義室もあります。このプロジェクトでは、看護師がより集中して授業に取り組むことが出来るよう、Future Codeバングラデシュ支部が空調設備の整った講義室を準備しています。

バングラデシュでは停電も珍しくありません。この建物には、自家用発電機が完備されているため、停電時にも講義を中断することはありません。

こちらは、普段もセミナー会場・会議室としても使用されています。そのため、プロジェクタースクリーン・音響システム・ホワイトボード・30名の生徒が使用する机と椅子など、講義に必要な設備があらかじめ整えられています。

また、この講義室のすぐ隣の部屋を、デモンストレーションルームとして看護技術指導時に使用する予定です。さらには、講義室と同じ階には事務所として使用できるスペースがあり、この事務所内に図書館を作ります。

9月、看護師への授業開始!

9月から、看護師への授業がスタートします。お伝えした通り、授業の準備・撮影も、着々と進んでいます。

READYFOR?のプロジェクトへのご参加は、9月14日までです。ぜひ、みなさまのご参加・ご支援、お待ちしております!

[READYFOR?]

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そのクリックが、社会を動かす!? インターネットで社会貢献できる、オンライン寄付や社会的な購買モデル https://eedu.jp/blog/2013/09/02/internet-social-good/ https://eedu.jp/blog/2013/09/02/internet-social-good/#respond Sun, 01 Sep 2013 23:30:11 +0000 https://eedu.jp/blog/?p=15096 現在e-Educationは、国際NGO Future Codeと共に、バングラデシュの看護師養成のプロジェクト『「最高の授業」をナースの卵に届けよう』に取り組んでいます。 バングラデシュに存在する、6万人の看護師不足と […]

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現在e-Educationは、国際NGO Future Codeと共に、バングラデシュの看護師養成のプロジェクト『「最高の授業」をナースの卵に届けよう』に取り組んでいます。

バングラデシュに存在する、6万人の看護師不足という問題解決のために、看護師の養成が急務である。そのために、急ピッチで80万円の資金を調達する必要があり、今回もREADYFOR?を活用しています。

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READYFOR? をはじめとする、オンライン寄付や社会性をもった新しい購買モデル。簡単に、気軽に参加することができる社会貢献活動の新しいカタチです。

「オンライン寄付」をおすすめするワケ

日本は「つり銭型寄付社会」(*1)と言われるほど、街頭の単発寄付が浸透しています。実際、2012年度の寄付の手段を見てみると、寄付をした人の50.7%が手渡し、26.8%が募金箱を利用した寄付、18.8%が街頭募金を利用しているのです(*2)。

*1 2009年、鵜尾雅隆
*2 複数選択可。2012年、日本ファンドレイジング協会

確かにその場での単発の寄付には、気軽に参加できます。その一方で、支援者が社会課題や活動そのもの、成果には関心を持ちにくいという傾向があり、この類の寄付は持続的とは言えません。

「オンライン寄付」は、「簡単・気軽に」という部分を残しつつ、支援がどのように使われているのか、どのような成果が表れたのか、支援者は情報を逐一キャッチアップすることができます。その意味で、支援者の意志が反映せれやすい寄付の仕組みになっています。

この記事では、4つのおすすめのオンライン寄付サイトをご紹介します。みなさんも、ぜひ、想いのこもったアクションをおこしてみませんか?

  1. READYFOR?
  2. JustGiving Japan
  3. Give One
  4. イーココロ

1. READYFOR?

実行者が指定した期間内に指定した目標金額を達成すべく、資金を集めるサイト(仕組みはEコマースと同じ)。実行者は、プロジェクト開始時に公開した情報に加えて、毎日何度でも新着情報を更新することができます。

寄付は、すべて単発。実行者と支援者はコメント欄で交流することができるため、支援者は非常に近い距離で実行者の行動を見守ることができます。

ただし、寄付は目標金額が達成できないと受け取ることができず、手取りがない状態で新着を更新しなくてはならないので、実行者にとっては厳しい側面もあります。

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【ポイント】支援したくなる、目標設定とクーポン

最大の魅力は、支援へのモチベーションが上がる「仕掛け」です。一つ目の仕掛けは、「目標」。期間と目標金額を、実行者自らが設定します。

達成できなければ、支援者からの寄付は引き落とされません。当然、実行者も支援を受け取ることができないのです。これが支援者と実行者のモチベーションにつながります。

二つ目の仕掛けは、クーポン。支援金額が設定されており、金額ごとにクーポンがついています。クーポンの内容は報告書からギフトまで実行者によってさまざまです。ちなみに、e-Educationの場合は報告会のチケットやフォトブックなど、バラエティに富んだクーポンをご用意しております。

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READYFOR?を通した支援の方法

①支援するプロジェクトを探す

「プロジェクトを探す」をクリックすると、プロジェクトの一覧が表示されます。60以上のプロジェクトが出てきました。新着順に並んでいます。

②プロジェクトを閲覧

プロジェクトをクリックすると、概要を読むことができます。右側にクーポンの案内。タブには「新着情報」「応援コメント一覧」。「新着情報」では、プロジェクトの準備がどのように進んでいるのかをチェックすることができます。

③支援金額と個人情報の入力

「このプロジェクトに参加する」をクリックすると、支援金額を選択できます。支援金額は実行者が指定した金額単位となっています。金額を設定すると、個人情報の入力です。それが済めば、支援完了。

READYFOR-3.

READYFOR?をつかった感想

実行者の顔や想いがよく見える仕組みになっています。期間が決まっているので「支援しなきゃ!」というモチベーションが生まれます。

これまで2億6000万円もの資金調達を達成しているそう。単発の支援ですから、2億6000万円が支援者の意志によって動いたということでしょうか。

また、SNSと連動しており、FacebookやTwitterからのアクセスも簡単です。ただ、カテゴリーや団体の検索機能がついていないので、「このプロジェクトを応援したい!」と支援するプロジェクトが特定できていないと、何から支援してよいかわからなくなるかもしれません。

2. JustGiving Japan

支援者自身が選んだNPOに支援者自身の「チャレンジ」を通して寄付する、というちょっと変わった仕組みです。

支援者といっても、お金を出したい人、行動で示したい人、知ることで貢献したい人、さまざまな意識がある中で、多くの人が社会貢献への参加を楽しむことができる寄付のカタチとなっています。これまで10億もの資金調達を達成しており、寄付回数はもうすぐ10万回に到達します。

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【ポイント】選べる支援方法

Just Givingの支援者は2通り。一つは「チャレンジャー」、もう一つは「サポーター」です。チャレンジャーは「6キロ痩せる!」「マラソン完走する!」自分の目標を宣言。そして、「よし、その頑張りに寄付しよう!」というサポーターを募るのです。

チャレンジャーとサポーターは、854もの団体(2013年8月30日現在)から支援先と自分に合った支援方法を選ぶことができます。寄付以外にも、NPOやNGOの活動が分かりやすく、かつ客観的に紹介されているので、NPOやNGOの活動をぐっと身近にひきつけてくれます。

JustGiving Japanを通じた寄付の方法(「チャレンジャー」になる場合)

①支援したい団体を選ぶ

854の団体の中から、寄付したい団体を選択。「子どもをささえる」「人権をまもる」「医療をささえる」などカテゴリー別にアイコンが並んでいます。選択すると、団体を絞り込んでくれます。

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団体をクリックすると、詳しい活動の内容をチェックすることができます。「支援(寄付)する」と「寄付を集めるチャレンジを作成する」という2つの選択肢があります。

Just Givingを通して直接寄付することもでき、寄付の場合は、クレジット決済となります。Just Givingの会員でなくても支援可能なようで、寄付の金額の初期設定は5,000円でした。

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②チャレンジを作成!目標金額を決める(自分のチャレンジページをつくる)

「寄付を集めるチャレンジを作成する」を選択すると、チャレンジ作成画面が出てきます。入力はそれほど多くはなく、負担には感じられない分量です。困った時のために、チャレンジの内容は一覧になっています。

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③自分がチャレンジすることで、寄付を呼びかける

ページができたら、友達や家族、ファンに呼びかけます。

④サポーター(友達、家族、ファン)が寄付をする

チャレンジやNPOの活動に賛同した人が、寄付をしていきます。サポーターからのコメントがチャレンジの画面下に表示されていきます。

JustGiving Japanを利用した感想

寄付がとても身近に感じられるサイトです。自分のチャレンジを赤裸々に宣言しにくい人にとってはちょっと参加しづらいかもしれません。しかし、サポーターとしての参加は気軽にできそうです。

寄付という活動が身近になるのはとてもよい一方で、費用対効果はそれほど高くないかもしれません。あくまで、支援者広く募る活動と認識すると良いと思います。

3. Give one

144の支援団体への寄付を、プロジェクトを通じて受け付けるサイトです。その団体が何をしているのかが、よく理解できる仕組みになっています。

ある特定の社会課題に対して支援したいけど、どの団体がよいのかわからないというときにおすすめです。災害時の緊急支援の際には多く利用され、東日本大震災では31団体に2300万以上の資金を調達しました。

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【ポイント】自分の問題意識に、ピンポイント!

「そうそう、この問題の解決に貢献したかったんだ!」「こういうプロジェクトなら寄付してもいいかな」というものが多くあります。

一方で、大きな団体や機関に寄付をすると、寄付金の用途が分かりにくい点もあります。でもこのサイトなら、問題関心に合わせたピンポイントな寄付ができ、寄付頻度や引き落としの回数も自分で選択できます。

Give Oneを通した寄付の方法

①寄付をするプロジェクトを探す

興味のあるテーマ、地域、そして団体から探すことができます。テーマや地域で絞ったあとも、「環境」「人権」などアイコンを選択できるようになっています。「子ども・青少年」を選択すると、87件のプロジェクトが絞りだされました。上から更新日時の新しい順に並んでいます。

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プロジェクトを選択すると、プロジェクトの詳しい内容を見ることができます。

②寄付回数と金額を決める

開いた画面の右側に寄付回数と金額を決めるタブがあります。回数は、単発(1回)、毎月、6か月に1回、1年に1回から選ぶことが可能です。金額は自分で決めます。

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③決済する

「カートに入れる」をクリックすると、カートの中身の確認画面が現れます。この先に進むためには、Give Oneへの会員登録が必要です。

Give Oneをつかった感想

お金の流れがきれいにわかり、アマゾンでお買い物しているような感覚で寄付に参加できます。ただ、お友達や家族が頑張っているプロジェクトだからということなら別ですが、問題意識が高くないと莫大な数のプロジェクトの中から一つのプロジェクトを選べないかもしれません。

4. イーココロ!

企業とうまく連携をとっている募金サイト。支援者が企業にアクセスすることで企業側に課金される仕組みになっています。用意されているのは、ショッピング募金、アクション募金、クリック募金の3種類。

ショッピング募金は楽天ブックスをはじめとするオンラインショッピングで買い物をすると、購入額の0.5%~1.5%が自分で指定した団体に寄付されるというものです。

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【ポイント】お買い物×寄付!

お買い物や資料請求、会員登録をするだけで寄付ができるのです。400以上の企業サイトから寄付が可能で、寄付先も自分で指定できます。

イーココロ!を通した寄付の方法

①会員登録と支援団体の選択

まずは会員登録をします。名前、メールアドレス、住所などを登録。そして、支援団体を選びます。支援先は、一覧から選択することができます。

「募金先」をクリックすると、「自然を守る」「社会を動かす」などカテゴリーの一覧が表示。例えば、「子どもをささえる」を選択すると、60の団体が絞りこまれました。

②アクション開始

クリック募金の場合、1日に1回までクリックするだけです。ショッピング募金だと、ホームページ上のリンクからショッピングサイトに飛ぶことができます。また、支援団体に直接募金することも可能です。

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イーココロ!をつかった感想

お買い物や資料請求をするだけで募金できるというところにお得感を感じます。ただ、素晴らしいの仕組みですが、普通に買い物しているときには気が付かないと感じました。

オンライン寄付で社会貢献を!

いかがでしたでしょうか。

今日は、特に日本のオンライン寄付サイト、①READYFOR? ②JustGiving Japan ③Give One ④イーココロの4つをご紹介しました。

次は、海外にも視野を広げてオンライン寄付を探してみたいと思います。また、ユニークで参加しやすいオンライン寄付がありましたら、情報をお寄せください。お待ちしております。

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「人と組織と社会をつなぎたい」ーーファンドレイジングで社会を変える!(早稲田大学4年・久保唯香) https://eedu.jp/blog/2013/08/29/fundraising-e-education/ https://eedu.jp/blog/2013/08/29/fundraising-e-education/#respond Wed, 28 Aug 2013 23:20:24 +0000 https://eedu.jp/blog/?p=14385 e-Educationの仲間たち。2013年、日本にて。 みなさん、こんにちは!e-Educationプロジェクト国内・ファンドレイズ担当の早稲田大学4年の久保唯香です。今回は、e-Educationの途上国での活動では […]

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e-Educationの仲間たち。2013年、日本にて。

みなさん、こんにちは!e-Educationプロジェクト国内・ファンドレイズ担当の早稲田大学4年の久保唯香です。今回は、e-Educationの途上国での活動ではなく、少し趣向を変えて、資金調達(ファンドレイジング)についてお話しさせていただきます。

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「寄付金での活動は長続きしない」

「支援は対等ではない」

非営利団体は素晴らしい活動を行う一方で、資金調達には批判もあります。NPOやNGO、ボランティア活動に関心のある方は、一度は考えることかもしれません。特に途上国での活動には、切っても切り離せない、お金の話しです。

NPO・NGOの大切な役割

私も、同じような意見も持つ一人でした。寄付に頼った活動って、どうなんだろう。だから、ビジネスの力を生かした社会貢献、いわゆる「ソーシャルビジネス」にも強い関心を抱いていました。

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ソーシャルビジネスを学びにアメリカへ。2010年、サンフランシスコにて。

しかし、実際に非営利活動に関わり始めて、気が付いたことがあります。非営利活動には、持続性とか、立場とか、そんなことよりももっと根本的な役割があるということ。それが、以下の3つです。

  • 意志を行動につなげること
  • 行動を成果につなげること
  • 生まれた成果から行動しようという意志の輪を広げること

非営利団体においては、「意志」「行動」「成果」の循環を、純粋に追い求めることができます。お金を稼ぐ手段を活動の目的にしなくてもよい、そんな特殊な組織なのです。
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2011年、ルワンダにて。

「ファンドレイズ」という可能性

ビジネスという「手段」が「成果」を生む一番適切な方法ならそれでよし。

しかし、寄付という手段もそれなりに、社会をよくしていくための「手段」として、改めてその価値が認められてもいいのではないかと、私は考えます。

寄付をした、その1円には強い想いが詰まっているのかもしれません。もしかしたら、ちょっとした偽善の気持ちなのかもしれません。いずれにしても、寄付という「行動」は、社会の課題を解決したいという「意志」が「行動」につながったという証なのです。

寄付に頼る活動は、本当に非持続的でしょうか。

人が強い意志と行動が継続できれば、寄付に支えられた活動も大いに持続的であるはず。大切なのは、意志と行動を持続させることです。意志と行動を持続させるためには、地味で継続的な努力が必要。しかし、これは非営利団体の義務といっても過言ではないと思います。

寄付による支援は、不等(対等ではない、という意味)でしょうか。

これは資金の出どころというより、活動の質に関わる議論です。現場の関係性に課題があるなら、活動の質を見直すべきではないでしょうか(このとき、ビジネスという手段を使ったほうがよい場合があります。そういった活動にこそ、ビジネスの力を用いるべきです。でも、それがすべてではないと考えます)。

ただし、いくら非営利活動でも、活動自体は組織で行うことになります。特に現場では、チームは不可欠。組織には、意思決定が必要。そして、組織が大きくなれば決断には時間がかかります。活動にも色々な制約が生まれます。すべての想いが行動になるわけではありません。

そして、残念なことに、すべての行動が素晴らしい成果を生むとも限りません。現場で活動する人は、プロフェッショナルでなくてはなりませんが、それでも失敗することはあります。

私は、だからこそ、非営利活動をあきらめたくないのです。私たちの意志が組織を動かし、その行動が社会に成果をもたらすまでは。

さて、寄付についてお話ししてきましたが、なにもe-Educationの資金調達を寄付に頼ろうと考えているわけではありません。人と組織と社会をつなげる。かつ、e-Educationにもっとも適切な資金調達のモデルをつくること。それが、今の私の一番の関心であり課題なのです。

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SIFEワールドカップ。2011年、クアラルンプールにて。

e-Educationでお金の動きをつくりたい理由

e-Educationには2年間関わっていますが、私がファンドレイザーを名乗り始めたのは、就職活動を終えた最近のことです。これまでの2年間は、e-Educationと共に国際的なコンテストを渡り歩きました。

日本ではそれほどメジャーではありませんが、近年、学生の起業や社会貢献活動の支援を目的としたコンテストが、アメリカを中心に盛んにおこなわれています。

私は、世界中から集まる学生起業家、それをサポートするビジネスパーソン、学者、彼らが醸し出す熱気に衝撃を受け、魅了され、もう一回、もう一回とその世界に引き込まれていきました。

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Dell Social innovation Challengeの決勝ラウンド。2012年、テキサスにて。

世界という舞台でも、e-Educationは徐々に評価を得始めました。しかし、次第に疑問が膨れ上がります。アイデアと行動力は世界一。でもまだ、人を巻き込む体制、お金の流れをつくる仕組みができていない。この仕事、だれがやるんだろう。

私は、自分では、この仕事は務まらないだろうと考えていました。普通の女子大生で、大きな組織で働いたこともない。ましてや社会を変えたという実感を得た経験なんてありません。

そんな人間に、人と組織と社会をつなげることはできない。社会に出て、そして、組織で働ける人になるんだ。2012年10月ワシントンD.C.で行われた世界大会を最後に、私は就職活動を始めました。

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Enactusワールドカップ。2012年、ワシントンD.C.にて。

やっぱり、やってみよう。やってみたい。

就職活動中、たくさんの先輩社会人と話しました。自分のこと、組織のこと、社会のことを何度も繰り返し考えました。そして、就職活動を終え、一つの答えにたどり着いたのです。

力不足はあるかもしれないけど、想いはやっぱり、行動にしてみよう。成果がでるまで、やってみよう。組織で働く、動かす、成果を出す、という目標は変わりません。でも、それは、今行動しない理由には、どうしてもなりませんでした。

人と組織と社会をつなげたい。e-Educationで。

そして、少しずつではありますが、ファンドレイザーとして活動を開始したのでした。さて、今年の夏は、世界の最先端でファンドレイズを学ぼうと、日本代表として”SOCAP”にも挑戦します。

世界とともに、社会とお金の動きを語ろう!

「社会を変えたい、動かしたい」。志高き起業家たち。

「意思をもってお金を使いたい」。意思をもつ投資家たち。

SOCAP(Social Capital markets)は、そんな起業家、投資家、さらには行政、支援団体、インキュベーターや財団関係者たち1800人が一同に会す、世界最大規模のカンファレンスです。

そんなSOCAPでは、あらゆる分野で活躍するスペシャリストによって、会場のあちらこちらでセッションが開催。そのテーマも教育、経営、投資、資金調達、リーダーシップなど多岐にわたります。

Photo : SOCAP

私は、日本の代表チームの一人として、このカンファレンスに参加予定です。人と組織と社会をつなぐために、世界最先端のファンドレイズマネジメントを学んできます。

そして、e-Educationのアイデアと活動を、世界で語ってきます。このブログでは、そんなSOCAPの様子もお伝えしていく予定です。お楽しみに!

e-Education「日本プロジェクト」は、もう始まっている!

今回は、ファンドレイザーとしての考えと、そこに至るまでの経緯をつづらせていただきました。これから、活動を一つひとつ重ね、仲間とともに、多くの方に信頼させるプロジェクトを育てていきたいです。

これからも、e-Educationを、そして、日本をベースとする活動も併せて、どうぞよろしくお願いします!

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「最高の授業」をナースの卵に届けよう! バングラデシュの医療を変える、授業撮影がスタート https://eedu.jp/blog/2013/08/15/e-education-nurse-bangladesh/ https://eedu.jp/blog/2013/08/15/e-education-nurse-bangladesh/#respond Wed, 14 Aug 2013 23:30:06 +0000 https://eedu.jp/blog/?p=14182 「最高の授業」をバングラデシュのナースの卵に届ける! 8月9日、その肝となる「最高の授業」の撮影を開始しました。 SPONSERD LINK バングラデシュの患者を救え!最高の授業をナースの卵に届けよう 誰にでもわかる人 […]

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「最高の授業」をバングラデシュのナースの卵に届ける!

8月9日、その肝となる「最高の授業」の撮影を開始しました。

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バングラデシュの患者を救え!最高の授業をナースの卵に届けよう

誰にでもわかる人工呼吸器の使い方を撮ろう!

参加したのは、3人のプロフェッショナルたち。

JICA青年海外協力隊医療機器隊員としてご活躍経験のある宮川牧子さん(臨床工学技士)、Future Codeで活躍中、看護師の中村由梨子さん、小笠原妹さん。そして、e-Educationからは久保が参加しました。

部屋に入ると、目の前にあったのは、人工呼吸器。この台本を作る宮川さん曰く、「看護学生は医療機器に触れる授業がほとんどない」とのこと。

「新人ナースが簡単で、分かりやすく、短い時間で学べる映像をみて、患者さんの看護を安全に行えるきっかけにつながれば」という思いをこめているのです。

バングラデシュの状況を考えながらの撮影

まずは、人工呼吸器の使い方から。スイッチの入れ方から接続、アラーム解除まで、丁寧に撮影していきます。

人工呼吸器自体はあっても、日本では当たり前にある機器や道具がバングラデシュにあるとは限りません。そのため、現地の情報をもとに、撮影を進めていきます。

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「機器を発明した人の熱意を、患者に直接届けられるのは看護師さんなのです。私は、その伝書バトになれれば。」

宮川さんが青年海外協力隊としてバングラデシュに派遣されたのは、2010年。バングラデシュの病院で2年間、医療機器を取り巻くスタッフの育成に関わり続けました。

現地に機材はあっても、使い方を教えてもらうチャンスの無い看護師たち。彼女たちが、縦社会の厳しいイスラム教国の環境下で、医師に理不尽に怒られる現状をみて、看護師であることに自信をもてるチャンスを早く作らなくては、と熱い思いを抱いたそうです。

人工呼吸器の使い方を映像授業にする理由

なぜ、人工呼吸器の使い方を映像授業にしたのでしょうか。その理由は、宮川さんが現場で抱いた問題意識にあります。

「取扱説明書は全部英語で、彼らはネイティブではないから全く理解できない」

「この機器は、生命を維持する重要な医療機器。気道にチューブがあって、話せない患者の辛さを代弁している。最低限おさえておきたい内容を、新人看護師が把握すれば、安全性は保たれる

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左からFuture Code小笠原さん、中村さん、e-Education久保、元青年海外協力隊 宮川さん

撮影しながら、医療に携わる方々はこうやって、一つ一つ命を救う方法を考えているんだと知り、本当に頭が下がりました。この映像授業を、バングラデシュのナースたちがどんな顔してみるのだろうと、今から楽しみです。

さて、このプロジェクトですが、皆様からのご支援あって、授業の撮影を始めることができました。Future Codee-Education、それぞれの強みをいかし、「最高の授業」づくりを続けていきます!

バングラデシュの患者を救え!最高の授業をナースの卵に届けよう

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