nurseducation

現在、支援を集めているバングラデシュの看護師を育成するプロジェクト『「最高の授業」をナースの卵に届けよう』は、e-Educationの「教育」と国際NGO「Future Code」の「医療」という強みを生かして、現地の看護師不足に挑む、という取り組みです。

これまで、e-Educationの映像授業を受けてきたのは、若い学生や先生が中心でした。それが、なぜ看護師なのか?この記事では、バングラデシュの看護師の現状をお話しします。

バングラの看護師は、お手伝いさん?

こちらの写真をご覧ください。これは、国立病院ICU内の様子です。

vol.11-pic1

国立病院ICU内で患者の入院に付き添う家族の様子 [Photo: Future Code]

看護師・医師・病院等の不足状態にあるバングラデシュでは、なんと、床で処置を受けざるを得ない患者もいるといいます。2006年に、より患者中心で、実践的な内容である看護師教育の新カリキュラムが、改訂されました。

しかし、依然看護師一人当たりの人口5782人という深刻な看護師不足も影響し、他の国では看護師が行っているような業務も、内容によっては医師だけではなく患者の家族や病院のサポートスタッフが行っていることもあるそう。

そのため、患者の入院に付き添う家族の負担も大きなものとなっています。バングラデシュの看護師の社会的地位は低く、看護師のイメージは、「お手伝いさん」であると言います。

バングラデシュでは文化的背景から、看護師が夜間に勤務をすることで売春婦と思われたり、女性が男性の患者の身体に触れることを良く思わなかったりと、汚い仕事というイメージをもたれています。これが看護師の社会的地位向上を妨げ、そして、看護師不足へと繫がっているのです。

より安全で適切な看護提供を!

患者の命を預かる、看護師。

その看護師が、適切な教育を受け、命を救う「プロフェッショナル」となることで、バングラデシュの医療の現状は改善できるかもしれない。私たちはだからこそ、「教育」の機会提供にこだわっています。

vol.12-pic1

使用予定の講義室 [Photo: Future Code]

バングラデシュでは、空調設備がなく天井に大きな扇風機を備えただけの講義室もあります。このプロジェクトでは、看護師がより集中して授業に取り組むことが出来るよう、Future Codeバングラデシュ支部が空調設備の整った講義室を準備しています。

バングラデシュでは停電も珍しくありません。この建物には、自家用発電機が完備されているため、停電時にも講義を中断することはありません。

こちらは、普段もセミナー会場・会議室としても使用されています。そのため、プロジェクタースクリーン・音響システム・ホワイトボード・30名の生徒が使用する机と椅子など、講義に必要な設備があらかじめ整えられています。

また、この講義室のすぐ隣の部屋を、デモンストレーションルームとして看護技術指導時に使用する予定です。さらには、講義室と同じ階には事務所として使用できるスペースがあり、この事務所内に図書館を作ります。

9月、看護師への授業開始!

9月から、看護師への授業がスタートします。お伝えした通り、授業の準備・撮影も、着々と進んでいます。

READYFOR?のプロジェクトへのご参加は、9月14日までです。ぜひ、みなさまのご参加・ご支援、お待ちしております!

[READYFOR?]


途上国の教育課題を若者の力で解決する

SPONSERD LINK