e-Educationでは、5月9日よりCOVID-19の影響を受けた高校生・大学生に対して、バングラデシュで緊急教育支援を開始しました。(詳細はこちら)
これを期にご支援下さった方はもちろん、以前から支えてくださっている皆様には大変感謝しております。誠にありがとうございます。
本日は緊急支援として5月9日より開始した、バングラデシュのオンライン家庭教師事業の経過のご報告をさせていただきます。本事業では、COVID-19感染拡大により、学校にいけない高校生に学びの機会を、経済的に大きなダメージを受け、中退危機に大学生にアルバイトの機会を提供することで、2つの課題の解決を目指しています。
まず、支援開始にあたり高校生100人、大学生20人に実施したアンケートで、下記のような課題が見えてきました。
▼高校生
・3月上旬〜休校、オンライン授業なし
・学校からの課題もなく、全て自学習
・無料のオンライン授業や学習コンテンツがほとんどない
・高校卒業試験の日程が4月から延期、実施日も未定。
・9割の生徒がCOVID-19の影響で家庭の経済状況が悪化
・インターネット環境も脆弱
▼大学生
・80%の学生が学費、生活費あるいは両方をアルバイトで負担
・COVID-19感染拡大の影響で、95%の大学生がアルバイト収入が減少、80%の学生が収入が0に
・家族の収入も95%が減少
・大学生向けの給付金がほぼない
私たちはアンケートから見えてきた状況を受け、5月9日から事業をスタートさせました。大学生(チューター)20人がオンラインで、音声/ビデオ通話を使った学習支援を、100人の高校生に実施。大学生1人につき、5人の生徒の学習指導を担当し、生徒1人当たり、週2時間(1ヵ月で8-10時間)の学習支援を行っています。
大学生:アトシさん(23歳)
親元を離れて自分で学費・生活費を払いながら大学に通っていたましたが、COVID-19の影響で家庭教師のアルバイトが出来なくなってしまい、「学校を辞めなければいけないかも…」と不安で眠れない日々が続いていました。このプログラムに参加できたことで、「微生物学者」になる夢を追い続けられることができます。でも、それ以上に嬉しいことは、高校生の力になれていることです。COVID-19の影響で勉強もアルバイトもできなくなってしまい、無力感を感じていた自分にとって、彼らの力になれることで、自分の生きる価値を感じられています。
このオンライン家庭教師事業は、単に大学生の経済的な支援を行うこと、高校生の学習支援を行うことにとどまらず、私たちも予想をしなかった、それ以上のものをもたらしてくれました。それは、高校生は大学生との授業の中で将来のロールモデルを見つけてくれたこと。そして大学生は、高校生の夢に伴走できることに、収入を得られること以上の喜びを感じてくれたことです。
バングラデシュの学校再開の目処は今もなお立っていません。大学生の苦しい状況も続きます。私たちは少しでもこの事業を長く続けてゆきたいと考えていますが、先が全く見えない状況にあります。今まさに夢に向かって努力をしている大学生・高校生を救うことができる、オンライン家庭教師事業を行うe-Educationを、応援していただけないでしょうか。
世界中が厳しい状況に直面しておりますが、私たちのミッションである「最高の教育を世界の果てまで」は変わりません。
今回ご支援いただくことで、緊急支援に止まらず、今後より一層子どもたちの支援に力を入れて参りたいと思っております。
ぜひ引き続きみなさまのお力をお貸しいただければと思います。
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