現地情報

【インタビュー】「私だけが高校に通っている」ローズマリーさん

こんにちは!
現在は国内インターン、9月からはフィリピン担当インターンとして現地に渡航予定の大岡です。

 

梅雨の季節になり、紫陽花が美しく咲く頃となりました。蒸し暑い日が続いておりますが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。

本日は、先日のジェッサに続き、e-Educationの生徒、フィリピンからの現地インタビューをお伝えさせていただきます。

 

ジェッサのインタビューはこちら

https://eedu.jp/localreport/20240524.html

 

今回ご紹介するのはローズマリー(以下、ローズ)。

フィリピンの10年生、日本で言うと高校1年生のe-Educationの生徒です。

彼女はジェッサととても仲の良い友人です。私が現地でインタビューをした際も、仲よく2人でじゃれ合う姿が微笑ましかったです。

 



【インタビュー】「私だけが高校に通っている」ローズマリーさん

ジェッサは陽気な子、ローズはシャイで、控えめな子というのが私の第一印象でした。

しかし、彼女は決して控えめではなかったことをインタビューを通して知ることになります。

 

心に秘めた熱い思い、つらい経験、悲しみ、そして決意をローズは涙ながらに打ち明けてくれました。

 

インタビュー時の写真

  

ローズもジェッサも、生まれた時から貧しい環境の中で、日々様々な困難に直面しています。

お金がなくて、学校までの交通費が支払えないので、みんながバスで通う距離を歩いて学校に行くとき。


貧しくて日々の生活で精一杯なのに、家族を支えるために1人で毎日一生懸命に働くお母さんに、学校の課題で必要な教材を買ってほしい、と頼むとき。

そんなお母さんが病気になってしまったとき。

 

同じような経験をされたことはありますか?

もしかしたら皆さまの中にもいらっしゃるかもしれません。


「私は家族で唯一、学校に通っています。たくさん努力して、両親を支えたい。だからこそ自分の夢を実現したい。」


これはローズの言葉です。

これまでの悲しい経験があるから、幼い頃からずっと働き続ける母親を見てきたから、貧しくてつらい現実を変えたいから、

困難な環境にあっても、絶対に達成すると決めた将来の夢を持ち、それに向かって力強く大胆に行動し続ける少女がいます。
 

「e-Educationが、これからもずっと、より多くの生徒に支援を届けることができるよう、心から願っています。」

ローズの心からの言葉で、彼女の熱い思い、硬い決意と支援者の皆さまへの感謝をお届けできればと思います。


ぜひ、ご一読いただけますと幸いです。



ーー自己紹介をお願いします。

私の名前はRosemarie Villacora(ローズマリー・ヴィラコラ)です。

16歳で、カママン=アン国際高校の10年生(日本の高校1年生に相当)です。

カママン=アン地区のヴァルジャヤ、ボロンシリに住んでいて、兄弟は7人いますが、両親と暮らしているのは私だけです。



ーー経済状況を教えてください。

働いているのは母だけで、マッサージ師として働いています。(これはフィリピンでは貧しい方が就くことの多い職業の一つです)

学校の課題や支払いのためにお金が必要なときは、いつも母に尋ねます。

母の収入は私たちの日々の生活を支えるのに精一杯です。厳しく、余裕がありません。


家族との写真。1番左がローズマリー。右から2番目がお母さん



ーー学習上の困難はありますか?

母に仕事がなくてお金がないとき、学校に行くのがとても難しくなります。

学校に行くための交通費を支払えないからです。

時には学校まで歩いたり、

最悪の場合は学校に行けなくなります。



ーーなぜe-Educationに参加しましたか?

e-Educatioに参加したのは、

もっと自分の知識を向上させたかったからです。

ある特定の科目をもっと一生懸命にやりたかったからです。



ーー将来の夢を教えてください。

私はエンジニアになりたいです。

両親を支えるために、一生懸命に努力します。

両親はたくさんの苦労をしています。

母は病気ですが、本当に最善を尽くして私たちを支えようとしています。

私は家族で唯一、学校に通っています。

たくさん努力して、自分の夢を実現したいです。

 

勉強している姿



ーー学習支援を受けて、将来の夢にどのような影響がありましたか?

私はエンジニアとなり、人生でやりたいことを達成したいです。

私には強い熱意があります。

私は家族とe-Educationからたくさんの支えてもらっています。

だからこそ、夢を達成するために一生懸命に努力できます。



ーー支援者の皆さまに伝えたいメッセージはありますか?

支援者の皆さま、e-Educationを支えてくれて、本当に、ありがとうございます。

私はe-Educationの支援に心から感謝しています。

e-Educationは私にとって、とても大切です。

知識を高めるために、たくさん助けてくれました。

e-Educationが、これからもずっと、さらに多くの生徒の夢を実現するサポートを継続できることを願っています。

そして、支援者の皆さまがe-Educationをこれからも支援してくださることを心から願っています。

家の中で


 

いかがでしたでしょうか?

 

家族を背負って勉強を続けるローズ。

私は、努力を続ける聡明で魅力的な少女に出会うことができました。

彼女の言葉から、強い意志と家族を一番に思う優しさを感じました。

 

彼女のように、強かな心を持ち、明るい未来を切り開くために一生懸命努力し続ける生徒がe-Educationにはたくさんいます。さらに多くの生徒の夢を実現するため、これからも活動を続けてまいります。

 

皆様のあたたかいご支援を、引き続きどうぞよろしくお願いいたします。

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