皆さんこんにちは。
ルワンダでe-Educationプロジェクトを進めているドガです。
前回の記事では、プロジェクトのキーパーソンとなるアレックスさんから、期待の青年「ロバート」を紹介してもらったことについて書かせて頂きました。
今回は、現地パートナーアレックスと久々に話し合い、ロバートが副代表を務めるNGO「RIDI」の他のメンバーと会ったことについて語らせて下さい。
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絶対に逃したくない大チャンス
前回お話しした、ロバートが所属するNGO「RIDI」の理念は、“農村部でICTを広める開発イニシアチブ”であり、e-Educationとよく似ていました。
「RIDI」は最近設立され、活動許可も数ヶ月前に政府から得たばかりの非常に新しい団体ですが、すでに実績がありました。首都キガリ郊外の学校で、基本的なExcelやWordなどの使い方を生徒達に教えるワークショップを数回実施していたのです。
僕には、何か決断しがたい事があるときに、自分自身に問いかけるフレーズがあります。
「It’s now or never(今やるか、一生やらないか)」
今回も自分に問いかけました。
ルワンダに来て早くも3週目が終わろうとしています。
「このチャンスを逃したら、もう後は無いかもしれない・・・」
そう思い、次の行動を決意しました。
すぐにロバートと連携の話を進めたいところでしたが、その前に一つどうしうてもやらなければいけないことがありました。
現地パートナーアレックスの存在
実は、「kLab」のアレックスさんとの交渉から、ロバートに出会う今に至るまでの一連の活動内容を、僕はあえて現地パートナーのアレックスには共有していませんでした。
大きな理由は、アレックスがNGOとの恊働に対して反対すると思ったからです。
僕が「今、他の団体の一プロジェクトとしてe-Educationを導入して、とにかく早く始める方法を練っている」とアレックスに話した時、アレックスは「なぜ自分とドガだけでプロジェクトを回していく事ができないのか?」と聞いてきました。
自分よりもルワンダでのe-Educationについては長く関わってきているアレックス。e-Education代表のアツさんがアレックスを現地パートナーとしてプロジェクトに誘い、僕が車では、アレックスが中心になってプロジェクトを何とかして始めようと努力してくれていました。
それを突然「RIDI」という団体と一緒にプロジェクトを進めるかもしれない、ということを言ったらどうなるのか?正直、アレックスの反応が読めませんでした。
予想通りの反応。それでも・・・
青年ロバートと話し、「RIDI」の他のメンバーと会う約束をした後、大学のあるルワンダ第二の都市ブタレに住んでいるアレックスを首都キガリに呼び、一対一でこの一週間の出来事を話しました。
アレックスからの回答は予想通りのものでした。
アレックス:「何で、他のNGOと恊働しなきゃいけないんだ。僕は今まで一人で全てこなしてこれたし、これからも一人でやっていける」
ドガ:「アレックス、僕が今回、恊働という手段をとったのは言うまでもないけど、(当初計画していた)政府からの許可をもらって自分たちだけで活動するのがほぼ不可能になったからだ」
アレックス:「RIDIの一プロジェクトとしてe-Educationを導入して、後は僕たちだけでやれないの?」
ドガ:「確かに自分たちだけ進める方法もある。けど聞いてくれ、アレックス。いま考えてみると、ルワンダの既存の団体と一緒にプロジェクトを進めた方がスマートだと感じるようになったんだ」
アレックス:「どうして?プロジェクトの実施校は僕が通うブタレの大学の近くで、時間に関しては問題ない」
ドガ:「それは分かってる。けれど、今後5年10年先のことを考えると、きっと“母体”となる組織が必要不可欠になってくると思うんだ。それに、実施校はブタレの近くでも、まだ決してそこに確定というわけじゃない。あと、僕はルワンダに今後一生住み続ける訳じゃない(たぶん)。つまり、僕がルワンダにいない間、e-Educationのことを全て把握している人がアレックス一人だけじゃだめなんだ。一人じゃいろいろな決断も難しくなるだろうし、信頼できる仲間が絶対にアレックスにも僕にも、そしてe-Educationにも今必要だと思うんだ」
アレックス:「なるほど、分かった。そういうことか。だったら僕もRIDIのチームメンバーに早く会ってみたい!」
ルワンダ人は気持ちの転換が早いとよく言われますが、アレックスの納得の早さには驚きました。
まずはメンバー4人と漫談
左からロバート、エマ、ウィリアム
ロバートと出会ってから数日後、早速RIDIのメンバー3人と話しました。
ロバートは、今年ルワンダの最高峰大学の一つKIST(キガリ工科大学)を卒業し、現在はIT系企業に務めています。
エマは、アレックスと同じNUR(ルワンダ国立大学)の最終学年生です。
ウィリアムは、ロバートと同じKISTの最終学年で、学生団体の代表も歴任した事があるため、KISTの中では有名だそうです。
e-Educationは、“途上国の教育問題を、若者の力で解決する”というスローガンのもと活動しており、彼らはまさにルワンダの未来をつくっていくだろう若者でした。
全員大賛成!
ロバートが、e-EducationとRIDIの恊働の話しを一通りすると、RIDIのメンバー全員からこんなコメントをもらいました。
「それは僕たちが今からやろうとしていたことにすごく似ている!インターネットじゃなくて、あえてDVDを使うというのは思いつかなかった。できる限りのことは一緒にやっていきたいよ!」
まだオフィシャルには何も決まっていなかったものの、このように同じ思いを持つ人たちと活動ができることは、とても幸せなことだと改めて実感しました。
ワクワクが止まらない!
彼らと話す度にワクワクしてきました。
次の展開が良かったとしても悪かったとしても、自分一人ではないチームとして、皆と一緒にプロジェクトを進めることができることが本当に嬉しく、モチベーションが一気に高まります。
次回はRIDIの代表に会い、公式にe-EducationのRIDIが提携するお話をさせて下さい。
今日も最後までお読み頂きありがとうございました!
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