photo credit: Timbuktu Chronicles
世界で7億7500万人が文字を読めない。このうち3分の2を女性が占める。——UNESCO(2012)
これが近年の世界の現状です。
そんな中、マリの農村で成人識字率を向上させるために行われているプロジェクト「キンカジュー・マイクロフィルム・プロジェクター」をご紹介します。
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農村部の学習環境を大幅に改善!
実は、途上国の地方では、成人向けの識字教室が開催されているところがあります。
しかし、多くは彼らの仕事が終わる夜間に行われており、電気のない農村部では、真っ暗な中で本を広げて勉強しなければなりません。
このキンカジュー・マイクロフィルム・プロジェクターは、LEDランプによって効率良く明かりを照らします。
マイクロフィルム内に学習内容を保存することができるので、高価で全員に行き渡らせることが難しかった本が不要に。さらには、送電網のないところでも使えるようにソーラーパネルが備え付けられています。
photo credit: Design that Matters
教育へのアクセスを改善・拡大
このプロジェクターを持ち運べば、本がなくても電気がなくても、どこでも識字教室を行うことができます。これまでマリの45の農村で3000人以上の読み書き学習を支援してきました。
最大のターゲットは、貧しい農村女性。彼女らの識字率向上によって、健康や子どもの栄養状態の改善など、地域社会に様々な恩恵をもたらしています。
冒頭で取り上げた、7億7500万人の非識字者。彼らに授業を届けるこの取り組みは、私たちe-Education Projectと同じように、格差をなくし、様々なチャンスを生み出すことに繋がるのではないでしょうか。
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