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World Tourism and Travel Council(世界のツーリズム産業関連企業のトップ約100名で構成される非営利団体)が、今年で10年目を迎える「Tourism for Tomorrow Awards」のファイナリストを発表しました。

これは国際的な観光産業分野の代表的なアワードのひとつで、「持続可能な観光(観光対象の持続可能性を考慮する旅行のあり方)」に基づいてベストな活動をした組織が表彰されるものです。

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世界で2200人以上の現地スタッフを雇う組織

Abercrombie and Kent(以下、A&K) は、コミュニティ分野で表彰されました。現地コミュニティの雇用の改善や文化的な遺産保護の分野においてリーダーシップを発揮したとして高く評価されたのです。

A&Kは、1982年に創業し、今年で50周年の誕生記念を迎える伝統ある組織。現在は7大陸でオペレーションしていますが、どのプロジェクトにおいても現地のコミュニティが中心となっていることに変わりはありません。

具体的には、世界展開を通して、2200人以上の現地スタッフを雇い、ハイレベルなトレーニ ング(サファリにおいての運転技術やメカニクス、歴史、地理、天然資源、保護についての教育)を実践。現地のインフラ建設をサポートし、ホストとゲスト双方に利益をもたらしているのです。

現地の子どもが観光客と同じツアーを体験

劇的な人口の変化によって、天然資源への悪影響や、人間と動物たちの争いが起こっているのが、アフリカ・ケニアのマサイマラ(サバンナ)です。A&K は、ここでもこの土地に生きるマサイ族に考慮した、地域に根付いた活動を展開しています。

例えば、観光産業に使用される土地の賃借金や旅行滞在者の一泊あたりの手数料を地域コミュニティに還元したり、スタッフの半分にマサイ族が雇用している、などが挙げられます。2012年のこのコミュニティの収益は、なんと約172万ドル以上にものぼります。

50年後の未来を見据えて、A&K はコミュニティ内での教育にも積極的に取り組んでいます。「サイの観察ツアー」がその実践例。これはマサイの子どもたちが、観光客が参加するツアーと同じ内容のツアーを体験することができるというものです。

彼らの土地をツアーを通じて体験させることで、彼らが住む、マサイマラへの理解を促したり、この地においてなくてはならない(ケニアはサバンナ観光を経済的に重要視しています)観光産業に関する知識と理解、どうあるべきなのかという見識を得てもらうことを目的としています。

「サイの観察ツアー」は、子どもたちの間で人気となり、彼らの先生や、家族など、これまで1500名以上もの現地民がA&Kのサポートを受けながら参加しています。

この他にも、コミュニティベースの観光を実践するにあたり、A&Kの取り組みは非常に参考になると思われます。

[WTTC]


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