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こんにちは!e-Educationインドネシアプロジェクト責任者の坂井健です!

現在クラウドファンディングサービス「moonshot(ムーンショット)」にて挑戦しています!

先日はプロジェクトの土台を作った尾崎綜志のインタビューを紹介しましたが、今回は現在のプロジェクトリーダーの大石慎治(早稲田大学2年生)へのインタビューをご紹介します!

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「かわいそう」を壊してくれたマスターという学校

ーーこんにちは!まず現在どのような活動をしているのか教えてください。

こんにちは!大石です。

現在は6月中旬の大学入試に向けて既に作成が終了した三本のビデオ(数学、英語、経済)を効果的に活用できるようサポートを行っています。具体的には、演習を効果的に行うためのチューターの準備、教材準備、学習スケジュール作成、生徒の計画管理、授業の実施、等です。

授業は始まったばかりなので、トライ&エラーの日々です。

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ーー実際に行ってみて、マスターとマスター生徒たちにどのような印象を持ちましたか?

実際にマスターを訪れるまで、僕はマスターを絶望感漂う「かわいそう」な場所だと思っていました。しかしその先入観はすぐに壊されました。絶望感は漂っておらず、むしろ活気が溢れていました。それは設備や教育が整っているという意味ではなく、子どもたちの居場所として「家」のような雰囲気であるということです。だから今はマスターに行く際は、子どもたちの家に遊びにいくような感覚です。

また、マスターの子どもたちはとても多様です。先生が居ないから独学でずっとヴァイオリンを練習している生徒、絵が好きで美術系の大学に行くために絵の練習をしている生徒、職業訓練を受けている生徒、パソコンが得意で映像の編集も手伝ってくれる生徒、そして勉強を頑張っている生徒。日本の均一な学校しか知らない僕には大変驚きでした。

そしてこの多様な子どもたちの多様性を損なわずに受け入れるマスターという受け皿は、非常に価値があるものだと思っています。

マスター卒業生たちが、僕の心に火をつけてくれた

ーーそれでも異国の学校ですよね、異国の地においてたった1人でこのプロジェクトを行うモチベーションはどこから来るのですか?

インドネシアに来る前はe-Educationへのやる気だけでした。実際に現地に来て先任の尾崎綜志さんから直接プロジェクトを引き継いだのですが、期間が2日間しかなく僕の吸収力不足もあり、十分な引き継ぎが行えませんでした。

だから1人になった最初の一週間は、マスターのこともプロジェクトのことも現地パートナーのこともよくわからず毎晩泣きそうでした。しかし1人になって一週間が経つころに、僕のモチベーションに火がつく出来事が起きたのです。

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前任、尾崎綜志との写真

ある日の深夜のことでした。

マスターでミーティングを終え帰宅しようとしたときに二人の青年から話しかけられたのです。ストリートチルドレン出身のマスターで勉強をして大学進学を果たしたマスターの象徴のような元生徒、マスター出身の大学生で現在マスターにおいてボランティアをしている元生徒の二人です。時間は午前一時、昼とはうってかわって静かなマスターの夜です。

元生徒:「やあシンジ!もうマスターには慣れたかい?」
僕:「慣れてきたよ。みんながこうやって声をかけてくれるからね」
元生徒:「それはよかった。ところでシンジは。マスターをどう思う?」
僕:「すごくいいところだと思う。本当に多様な生徒がそれぞれ生き生きとしていて、まるで家のようだと思った。僕もマスターが好きになったよ。」

このとき彼の顔に、僕にはもうできないような屈託のない幸せそうな笑顔が浮かびました。

元生徒:「そうなんだよシンジ!僕たちはみんなマスターが大好きで、家なんだ!だからここはとても大切な場所なんだ!」

この瞬間、上手く言葉にはできないけど、僕は本当にマスターが大好きになりました。

「こんな素敵な場所に、肝心な授業が欠けているなんてもったいない。僕が頑張ればその穴を埋められるのなら、できることはなんだってしよう!」

この日、僕の心に火がつき、モチベーションが一気に上がりました。

ーー熱い言葉ありがとうございます。映像教育はマスターの致命的な欠点を補えるということですか?

その通りです。

これもマスターの素敵なところなのですが、マスターにはボランティアの方々がたくさんいます。彼らは自分の仕事もあるのでメインとなって授業を行うことはできません。しかし熱意を持ってできる限り生徒の勉強のサポートをしてくれています。だからこそ映像が有効だと思うのです。

映像を受験への学習のメインとし、ボランティアの方々が暖かい生身のサポートをする、これができるマスターの教員不足には映像教育が非常に効果的だと感じています。映像教育はマスターの素敵なところを活かすものなんです。

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マスターの子どもたちとインドネシアの未来を変えたい

ーーではこれからの目標をきかせてください。

一番目先の目標としては、今年6月の大学入試です。

現在ある三本のビデオ(数学、英語、経済)を用いて挑みます。時間があるとは言えない状況ですが、毎日生徒のやる気をひしひしと感じているので突破の可能性は絶対にあります。

今日も「ごはん食べにいこうよ!」と生徒を誘ったところ、「あと数学2問やってから!!!」と断られるという出来事がありました。僕のサポートの仕方次第で彼らは入試を合格できると思っています。僕の方が生徒たちよりプレッシャーを感じているかもしれません。

そして6月下旬以降はついに、皆様からご支援いただいた資金を元に理系コンテンツの作成に取りかかる予定です。しかし、これは現地のパートナーたちとしっかり話し合い、みなさんから寄付いただいた資金は、本当の意味で「現地の子どもたちのためとなる」ことを考えていこうと思っています。

ーーでは最後に一言お願いします。

ずっとマスターについて話してきましたが、このコンテンツはマスターのためだけのものではありません。

マスターで成果を出せた後には、何十、何百校に今回作成したコンテンツを広げることができるのです。ですから皆様に支援していただいた資金は「マスターの教育を変える」だけではなく、「マスターからインドネシアを変えていく」可能性そのものなのです。

どうかマスターとマスターの生徒たちの夢と、この壮大な可能性に、ぜひご支援よろしくお願いいたします!

(インタビュー終わり)

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