ミャンマー プロジェクト | トジョウエンジン https://eedu.jp/blog 途上国のイメージを豊かにするノンストップ・デイリーマガジン Sun, 23 Nov 2014 04:07:18 +0000 ja hourly 1 https://wordpress.org/?v=5.6.15 【ミャンマー教育開発Vol.64】動いて、考えた抜いた結果今年の本当の目標に気付く!一番大事なのは「チーム」だった! https://eedu.jp/blog/2014/11/23/myanmar64/ https://eedu.jp/blog/2014/11/23/myanmar64/#respond Sun, 23 Nov 2014 04:07:18 +0000 https://eedu.jp/blog/?p=34626 こんにちは!e-Education Projectミャンマー担当の林直人です。 前回は、ITコンテンツ作成の作成にあたって非常に悩んだことについて書かせていただきました。 今回は、そのニーズを確かめるため、実際に動き、そ […]

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こんにちは!e-Education Projectミャンマー担当の林直人です。

前回は、ITコンテンツ作成の作成にあたって非常に悩んだことについて書かせていただきました。

今回は、そのニーズを確かめるため、実際に動き、そして最後に気づいた大事なことをご紹介したいと思います。

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トライアル作成

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ITスクールの基礎的な授業を撮らせていただきました

前回、そもそも就活支援コンテンツとして、ITコンテンツが本当に必要とされているのか、というところから悩んでしまいました。

「やっぱり自分で動くしかない!」

そう思い立った僕は、ニーズをしっかり再確認するところから始めるため、10分程度の短いコンテンツを作ろうと決めました。

就職支援コンテンツを作る際、企業側のニーズ、生徒側のニーズの両方がしっかり網羅されている必要があることは、前々から考えていました。

以前、企業側から伺ったお話は、

  • コンピューターってまず何ができてどうやって使うのか
  • ワード・エクセル・パワポをどうやって使うのか
  • グーグル検索をどうやって使いこなすのか

といったことでした。

一方の生徒側のニーズにこそ、僕は疑問を持っていました。

ただ、ここはミャンマー随一の都会、ヤンゴン。農村にこそ可能性があると感じ、とりあえず企業側のニーズのみをもとにした短いコンテンツを作り、農村へ持っていきます。

農村でのニーズ調査

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農村に実際に足を運び、1分でも30秒でもコンテンツを見てくれそうな人には手当たり次第に見せ、意見をもらおうと努めました。

ところで、田舎にはパソコンを持ってない人ももちろんたくさんいます。

ただ、中には持っている人、持っていなくても小さな都市ではネットカフェを使う人もいました。そんな人たちにこのコンテンツを見せたときの感触はかなり良かったです。

このとき、とりあえず動いてみて良かったと率直に思いました。

しかしながら、やはり優先順位を考えると、今年はまずは高校生をターゲットとしたコンテンツに注力するべきではないか、という思いは拭えませんでした。

今年の本当の目的

このトライアル作成は、パートナー候補であるジョンやジョセフにはほとんど手伝ってもらえず、自分1人で何とかしました。

動いてみて分かったことは、動くことには価値があること、と同時に、1人ではできることは相当限られてくるということ。

「このまま頑張って、コンテンツを作成して、学校を1、2校広げたら、1年間終わってしまうのではないか。そして、その後は、どうなってしまうのか。そもそも、コンテンツを作成することが本当に最も大事なことなのだろうか。」

こんな思いにとらわれてしまいました。

絶対に自己満足で終わりたくないし、できれば現地の人が自分たちだけでやっていけるようにしたい、という思いが、悩みに拍車をかけました。

何が大切か、行動しながらも2週間ずっと考え抜きました。

「やはりではないか。人を集め、良いチームを作って帰ることこそ、本当の目標であるべきではないか。」

ミャンマーに来てから2か月半経って、とうとうこのことに気づきました。

そして強く思えました。

「最高のチームを作って帰りたい!」

正直に言う

今まで、ジョンやジョセフには、お前たちならできるから、というようなおだてるようなことを言ってました。そのとき彼らは手伝ってはくれます。ただ、あくまで手伝いであり、彼ら自身がe-Educationプロジェクトを自分たちのプロジェクトだとは思っていませんでした。

「日本人が何かミャンマーのためにやってくれているのだろう」

そんな風にしか感じていなかったのです。ただそれでは彼らは自分たちからは動いてくれません。ましてや来年僕がいなくなった後、プロジェクトを続けてはくれないでしょう。

そこで、もう正直に思いのたけをぶつけました。

「お前たちがいないとこのプロジェクトは来年から続かないかもしれない。どうしても二人にやってほしい。二人じゃないとだめなんだ

これを熱く語り2時間。

僕の本気で伝えた思いの、彼らの答えは、イエスでした。

チーム誕生! “Myanmar e-Education”

2014年7月13日、チーム”Myanmar e-Education”が立ち上がりました。やっとスタートラインに立てたのです。

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「少し時間がかかったけど、ここからできることは格段にふえる。そしてそれが来年以降も続いていくはず」

そんな確信に近いものを抱くことができました。

今回も読んでくださってありがとうございました。

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【ミャンマー教育開発Vol.63】ITスキルアップ教材を本当に作るべきなのか?悩み、悩み、悩み、動く! https://eedu.jp/blog/2014/10/25/myanmar63/ https://eedu.jp/blog/2014/10/25/myanmar63/#respond Sat, 25 Oct 2014 01:26:38 +0000 https://eedu.jp/blog/?p=34622 こんにちは!e-Education Projectミャンマー担当の林直人です。 前回は、アクシデントがたくさん起こり、撮影までなかなか漕ぎ着けなかったことについて書かせていただきました。 今回は、ITコンテンツ作成にあた […]

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こんにちは!e-Education Projectミャンマー担当の林直人です。

前回は、アクシデントがたくさん起こり、撮影までなかなか漕ぎ着けなかったことについて書かせていただきました。

今回は、ITコンテンツ作成にあたっても非常に悩み、それに対し、どう向き合ったかをご紹介したいと思います。

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ガンゴーへ行こう!

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Kant Kawと書いてガンゴーと読みます

ミャンマーの多くの学校は4月と5月の2ヶ月間いわゆる夏休みで、6月から開始となります。ガンゴーも然りです。あれだけ素晴らしいマインドを持っているガンゴーの生徒。ぜひ皆に会ってみたいと思い、6月の頭にガンゴーに訪れました。

ガンゴーに到着し、事務の方々に挨拶をした後、ちょうど授業が終わったということで、そのまま教室に入ってみました。生徒がかなり残っていたので、僕はここでいきなりe-Educationについてのプレゼンをしてもよいかと提案してみました。

というのも、実は前々から考えていた2つの目的があったからです。

1つは、ITコンテンツについて興味があるかどうかを確かめること。もう1つはe-Educationに興味のある人を集めることです。

嬉しいことにガンゴーの生徒達がOKと言ってくれたので、その教室でプレゼンを始めました。e-Educationがどんな団体で、ITコンテンツ等を作ったらぜひやってほしいという旨を伝えてみました。

ところが、正直反応はあまり良くなかったというのが事実です。e-Educationプロジェクトを新しく一緒にやりたいという人は1人しかいませんでした。また、ITコンテンツについてもニーズが確認できませんでした。

僕が感じたのは、ガンゴーの生徒は皆故郷を助けたいという気持ちはあるものの、それを叶える手段は個人の興味分野によるということでした。その分野は教育やITだけでなく、環境やエネルギー、平和、観光、政治などと多岐に渡っています。

ITコンテンツは必要なのか?

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そして、今年度のシナリオは去年度のニーズ調査をもとに作ったのですが、ITコンテンツを想定したこの専門スキルアップDVDは、対象がガンゴーの生徒ではないのかもしれないと感じ始めていました。

彼らは週一回のパソコンの授業を受けているので、最低限のITスキルがあります。それと同時に、彼ら自身がそこまでITスキルを欲していませんでした。

ただ、地方ではニーズが確かにあるというのを小沼さんから聞いており、誰を対象にしてどうやって作ろうか、そもそも今すぐ作る必要はあるのかどうか、非常に悩んでしまいました。

悩んだときは…

この時期、ITコンテンツをはじめとして、去年度のミャンマー担当の小沼さんが感じたことと、僕が現地で感じることに若干のズレが出てきました。

ただとにかく、去年度のニーズ調査を信じることができないと、つまり、僕がニーズを確信して作らないと、良いコンテンツはできないだろうということは自ずと分かっていました。

そんなとき、

「悩んだときは動いてみるべし!」

と小沼さんからアドバイスをもらいました。また他の先輩たちを見ても、悩むくらいなら行動に移す人ばかりです。

「とりあえずトライアルを作ってたくさんの人から意見をもらおう」

そう心に決め、とにかく足を動かしました。

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今年の本当の目的は?

このように高校生向けのコンテンツも就活生向けのコンテンツも、なんとか今できることを全力でやっていきました。

ただ、何かが空回りしているようにも思われました。コンテンツさえできれば良いのか、これで今年の目的は達成できるのか、来年につながるのか。

次回、とうとう本当の目的に気づき、ミャンマープロジェクトが加速していきます。

今回も読んでくださって、ありがとうございました!

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【ミャンマー教育開発Vol.62】数学の先生が撮影拒否!?度重なるアクシデントに戸惑いながら考えた突破方法 https://eedu.jp/blog/2014/10/12/myanmar62/ https://eedu.jp/blog/2014/10/12/myanmar62/#respond Sat, 11 Oct 2014 23:00:06 +0000 https://eedu.jp/blog/?p=34615 こんにちは!e-Education Projectミャンマー担当の林直人です。 前回は、ビーチでリフレッシュをした後、数学の先生と交渉し、先生から協力の許可をいただいたことについて書かせていただきました。 今回は、アクシ […]

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こんにちは!e-Education Projectミャンマー担当の林直人です。

前回は、ビーチでリフレッシュをした後、数学の先生と交渉し、先生から協力の許可をいただいたことについて書かせていただきました。

今回は、アクシデントがたくさん起こり、撮影までなかなか漕ぎ着けないこと語らせていただきたいと思います。

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約束の日の延期!?

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ミャンマーで使用している携帯電話

ジョセフと一緒に数学の先生と交渉し、OKをもらった僕は楽観的に考えていました。

「再来週には契約をし、その次の週から撮影開始。そして、1週間に1回撮影と考えても、9月中には終わるだろう。十分間に合う!」

この時は6月中旬。生徒達の本番は3月。そこで、生徒達に対しては10月ごろからDVDを配るのがいいのではないか、と考えていました。

というのも、あまり早く配っても、生徒達のモチベーションが続かないと考えていたからです。自分の受験のときを考えても、早くからたくさん勉強していた人は、後半燃え尽きてしまい、成績の伸びがあまり芳しくないという傾向がありました。

特にDVD授業は、講義をする先生本人のやる気が重要です。やる気がないと、きっと子守唄になってしまいます。

そんなことを考えながら、約束の日の前日に確認のため、数学の先生に電話をしてみました。

数学の先生:「あ、やっぱり来週にしてくれるかな?今忙しいから」

と一言。先輩方からこのようなことはよくある話だと聞いていましたが、実際に経験すると、やはりびっくりしてしまいました。アポイントメントに対する意識の違いにショックを隠し切れません。

「では来週どうかよろしくお願い致します」

と心からお願いしました。

パートナー候補のジョセフが就職!?

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この頃、週2~3回くらいの頻度でジョセフに会っていました。ジョンやアーノルドといった他のパートナー候補は、現在学校の授業があり、忙しいとのこと。一方、ジョセフはガンゴーを既に卒業しており就職もしていなかったので、時間があり、パートナー候補として欠かせない存在です。

しかしあるとき、突然言われました。

ジョセフ:「実は就職したんだ。だから、本当に申し訳ないけれど、これからは今までのようには協力できなくなってしまう

この就職先というのはe-Educationではなくて、他の会社です。

気を遣ってくれたのではっきりとは言われませんでしたが、物価が高騰中のヤンゴンで生活するのは楽ではありません。e-Educationにはボランティアとして協力してくれていたので、金銭的にも大変だったのでしょう。

友達として僕は嬉しかったのですが、プロジェクトマネージャーとしては、僕は残念に思わざるを得ませんでした。

「そっか。でも空いている土日だけでも協力してくれると嬉しいよ!」

とまた心からお願いしました。

契約を拒絶!?

数学の先生は英語は多少話せるものの、円滑にコミュニケーションをとるためにはミャンマー語で交渉をする必要があると考えました。実際、英語よりミャンマー語をしゃべりたいという数学の先生の気持ちははよく理解できました。

そこでジョセフ以外の協力してくれるミャンマー人を探し、一緒に数学の先生のところへ行きました。

その協力者の名前はメイと言います。彼女は去年パートナーだったピョーと同じ学校に通っており、英語が話せます。

メイは優秀で、数学の先生にコンテンツに対する要求を的確に伝えてくれました。そして、両者の合意が取れた後、僕がメイに契約について話をするようお願いしました。

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これは去年も、そして他の国でも行っていることで、きっちり撮影をしましょうという覚書にサインをしてもらうことです。途中で何かトラブルがあったときの対策にもなり、撮影中の雰囲気も引き締まると考えていました。

しかし、メイが契約について話し始めたら急に空気が変わりました。

数学の先生:「契約をするならば、撮影は拒否する。これはビジネスではなくボランティアだ」

とはっきり拒絶されました。ミャンマーは歴史的背景から分かる通り、皆政府を怖がります。e-Educationのような小さなNGO団体と覚書とはいえ契約をするのは、とても抵抗があるようでした。

「これは一緒にやっていく上で、とても大事なことなんです!」

と説明をしても全く応じません。目的は契約でなく、撮影なのでここは一旦引き下がることにしました。そして、数学の先生からの信頼を得るため、団体の構成や資金面等の情報をより明確にし、政府からの許可も提示する旨を伝え、来週もう一度会う約束をしました。

思い通りにいかないこと、特に撮影開始が遅れてしまっていることに対する焦りは、徐々に大きくなっていきます。それでも今すべきこと、できることに集中することで少しずつ乗り越えていきました。

次回は、今年度のもう一つの目的であるITコンテンツ撮影がなかなか思い通りにいかなったことや、それにどう向き合ったかについて紹介させていただきます。

どうぞよろしくお願いいたします。

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【ミャンマー教育開発Vol.61】ビーチでリフレッシュをし、いよいよ数学の先生と交渉!早くも成功!? https://eedu.jp/blog/2014/09/28/myanmar61/ https://eedu.jp/blog/2014/09/28/myanmar61/#respond Sun, 28 Sep 2014 04:19:44 +0000 https://eedu.jp/blog/?p=33773 こんにちは!e-Education Projectミャンマー担当の林直人です。 前回は、去年の実施校を回りつつ、ガンゴーの生徒に会ってきたお話について書かせていただきました。今回は、リフレッシュのため旅行に行った後、数学 […]

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こんにちは!e-Education Projectミャンマー担当の林直人です。

前回は、去年の実施校を回りつつ、ガンゴーの生徒に会ってきたお話について書かせていただきました。今回は、リフレッシュのため旅行に行った後、数学の先生との交渉に臨んだことを語らせていただきたいと思います。

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他国の先人に学ぼう

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農村からも帰ってきて、やっとミャンマーという国になじんできたと思えるようになってきた僕でしたが、「プロジェクト」という面ではまだまだ未熟です。

最初に意識したことは他国の先人に学ぶことでした。

国は違えども、フィリピン・インドネシアなどはミャンマーと同じかそれ以上のステージで戦っているはず。

そこでスカイプを使って、プロジェクトの進め方から、休日の過ごし方まで、幅広く聞きました。そこでは色々な学びがありましたが、一番印象的だったのは、みなさん自分の考え方を持ち、自分に合ったやり方を駆使していたことです。

また、運動をしたり、休む時間をうまく作ったりして、自分らしくいられるようにセルフマネジメントをしているようにも感じられました。

初の休暇はビーチ!

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農村から帰ってきて間もないこの時期、ほとんど休まず動いていた僕は正直相当疲れていました。

このときちょうどタイミングよく、上手く休むのも大切!と先人方から聞いた僕は、旅行に行くことにしました。ガンゴーの生徒の一人、アーノルドと、彼の実家パテインという街とその近くのビーチ、チャウンターまでの旅です。

この旅で驚いたのは彼が交通手段からホテルまで全てを準備してくれたことでした。彼の家族や友達も丁寧に紹介してくれ、僕は全くストレスなく楽しく旅行することができました。

「ミャンマー人代表として、やし(僕のあだ名)を歓迎したいんだ。」

とアーノルドは言ってくれました。ただ逆に自分は日本人代表として見られているかもしれないんだ、と思うと気が引き締まりました。

ところで、この旅で休むこと以外に僕が意識したのは、彼を理解することでした。彼をミャンマー人の一人として、ガンゴーの生徒の一人として、そして一人の人間として理解することが大事だということを、直観的に感じていました。

また小沼さんは僕を理解してもらうことも非常に重要だと、しばしば言っていました。この旅はこういった意味でも、大変有意義なものとなりました。

初の交渉は成功!?

さあ、休みから戻ったらギアを上げてまた始動です!

今年の目標の一つは、パートナーをしっかり見つけ、彼らと一緒にプロジェクトを行っていくこと。そこで、ジョセフに頼みました。

「ねえねえ、新しい数学の先生と交渉をしに行きたいのだけど、ミャンマー語しゃべれないから、ジョセフ、お願い!」

自分の力のなさを上手くアピールして、パートナーを頼るということは、ミャンマーの先人である小沼さんからのお教えです。

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ヤンゴンの塾の一例

去年度からお世話になっている化学の先生と物理の先生も力を貸してくれ、以前ニーズ調査で知った数学の先生にコンタクトをとることができました。そして、いよいよジョセフと一緒に数学の先生の塾まで足を運べることに!

交渉は終始ジョセフに任せ、僕は隣で交渉をほぼ傍観する形でした。このときミャンマー語は全くわからないので、会話の意味は理解できません。気難しそうな先生だなあというのが第一印象でしたが、最後の方は空気が良くなっていくのに気付きました。

結果が気になってしょうがないまま交渉が終わって、外に出るやいなや、僕は聞きます。

僕:「どうだった!?」

ジョセフはしたり顔で振り向き、少しもったいぶりながら、答えます。

ジョセフ:「うん、とうとうやったよ。やってくれるって!」

そうして僕たちは、初の交渉が成功したことに喜びを噛みしめました。成功を噛みしめているジョセフの姿にも嬉しくなりました。

そう、このようにプロジェクトの出だしはなかなかに上手くいっていたのです。思っていたよりも思い通りになるな、と感じていました。

ただこれから、どれだけ思い通りにならないかということを知る羽目になります。

この続きはまた来週!
今週も読んでくださってどうもありがとうございました。

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【ミャンマー教育開発vol.60】e-Educationをやるならここしかない!初めて訪れた途上国の農村と、肌で感じた新しい価値観 https://eedu.jp/blog/2014/09/14/myanmar60/ https://eedu.jp/blog/2014/09/14/myanmar60/#respond Sat, 13 Sep 2014 23:00:03 +0000 https://eedu.jp/blog/?p=33562 こんにちは!e-Education Projectミャンマー担当の林直人です。 前回は、小沼さんと一緒に農村行き、ガンゴーの生徒に出会ったお話について書かせていただきました。 今回は、農村編の続きで、去年の実施校を回りミ […]

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こんにちは!e-Education Projectミャンマー担当の林直人です。

前回は、小沼さんと一緒に農村行き、ガンゴーの生徒に出会ったお話について書かせていただきました。

今回は、農村編の続きで、去年の実施校を回りミャンマーの農村を肌で感じたこと、そしてまたまた新しいガンゴーの生徒に出会えたことを語らせていただきたいと思います。

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旅の目的

この農村を巡る旅は、2つの目的があります。

1つは、僕が農村への行き方、農村での生き方を覚えること。次からは、独力で去年の実施校へたどりつき、生活していく必要があるからです。

もう1つは、ガンゴーの生徒にたくさん会うこと。前回も述べたように、この期間彼らは農村で、先生のボランティアをしています。彼らに会いに行き、共に時間を過ごすことで、お互いを理解し、プロジェクトのパートナーとなってくれる生徒を見つけられるかもしれません。

去年の実施校へ

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メイミョーの実施校

この旅では、メイミョ―・マンダレー・カンピューにある去年の実施校3校を訪れました。

この時期、ミャンマーではちょうど夏休みにあたり、通常休校で、生徒はいません。今回は校長先生にあたる方々と、昨年一緒にプロジェクトをマネジメントしてくれた方々に会いました。

まだ去年の試験の結果も出ていないため、プロジェクトの詳しい話はせず、自己紹介と、「今年もよろしくお願いします」と伝えるだけの、シンプルな挨拶となりました。

このとき、一番驚いたのはカンピューの「田舎さ」です。

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村のいたるところを鶏や牛が歩いています。住民のほとんどが農民で、住まいは竹作りの家が大半です。彼らは朝早くから仕事をして、その後昼前からのんびり紅茶を飲んで、おしゃべりしたり、ボーっとすごしたり、していました。

一日のうちで電気が使えるのは、夜の7時から10時までで、日中は電気が使えません。もちろんインターネットは全く使えません。

けれども、そんな農村はのどかで、居心地が良く、不覚にも気に入ってしまいました。小沼さんが言っていたことがなんとなく分かった気がします。

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移動はマンダレーという都市まで、この船で1時間、もう少し大きい船で4時間、計5時間の旅。

「勉強したいという想いがある生徒がいるならば、こここそまさにe-Education Projectをやる価値がある」

そう確信できました。

ガンゴーの生徒めぐり

ガンゴーの生徒に会うため、ザガイン、メイミョーの隣町、そしてナトージという村をめぐりました。ジョン以外にも、プロジェクトに興味を持ってくれたのはアーノルドという生徒。

聞けば、社会問題に関係する仕事をしたいとのこと。サラリーについてはあまり気にしていませんでした。

ただ、彼の両親が、彼にはエンジニアになって、稼いでもらいたいと思っているらしく、なかなか折り合いがつかないらしいです。

彼の話も聞き、こちらもプロジェクト紹介したり、どうしてプロジェクトに参加したのかを伝えるうちに、仲良くなり、今度彼の故郷に遊びにいく約束をしました。

卒業生、ジョセフ

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ジョセフと小沼さんとカフェにて

農村から帰ってきてからも、小沼さんがたくさんの人を紹介してくれました。なかでも、ジョセフは、パートナー第一候補となりました。

「故郷でのDVDを使って、子供達をサポートしたいんだ」

と弱気に語るジョセフ。彼もガンゴーの卒業生で想いを持っていました。

引き継ぎ終了!

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引き継ぎも無事終わり、最後の夜はシャン料理(ミャンマーのシャン州の料理)をつまみながらウィスキーを飲みました。

「次は日本で会いましょう!それかまたは、ミャンマーに遊びに来てください(笑)」

そう小沼さんに言って、見送りました。

渡航から3週間という短いスパンだけれども、引き継ぎが完了し、パートナー候補も見つかり、数学の先生にも当てがあります。なかなかの快調な出だしに、充実感を感じていました。

さあ、これから現地では本当に1人でプロジェクトを行っていきます。

次回もどうぞよろしくお願いします。

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【ミャンマー教育開発Vol.59】日本の学生とここまで違うものなのか。農村で出会ったガンゴーの生徒たちが抱く「故郷を助けたい」という強い想い https://eedu.jp/blog/2014/09/05/myanmar59/ https://eedu.jp/blog/2014/09/05/myanmar59/#respond Thu, 04 Sep 2014 23:45:47 +0000 https://eedu.jp/blog/?p=33140 こんにちは!e-Education Projectミャンマー担当の林直人です。 前回は、僕にとって未踏の地「ミャンマー」への渡航前後のお話について書かせていただきました。 今回は、いよいよ小沼さんと一緒にミャンマーの農村 […]

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こんにちは!e-Education Projectミャンマー担当の林直人です。

前回は、僕にとって未踏の地「ミャンマー」への渡航前後のお話について書かせていただきました。

今回は、いよいよ小沼さんと一緒にミャンマーの農村へ行き、学校を回る中で「ガンゴーの生徒」に出会えたことを語らせていただきたいと思います。

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今年度のシナリオ

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今年度のシナリオ

その前に、まずは渡航前に引き継いだ情報や自分で調べた情報をもとに打ち立てた、今年度のプラン(仮説)について説明いたします。

今年度のプランは上図のように二本立て。第一に、ミャンマーには、高校卒業のために必要なセーダン試験というものがあります。これは社会のスタートラインにたてるかどうかを分かつ、重要なテストなのです。

しかし、農村では先生が不足し、先生の質もイマイチということも多いので、合格率が非常に悪く、都市部と農村部における「地域間格差による教育の格差」が生じています。

第二に、大学を卒業した後は、就職するのがミャンマーでも普通です。しかし、大学の授業の質が悪い場合が多く、大学を出てもスキルが付きません。企業も大学を信用しておらず、そのため、スキルを養うために語学スクールやITスクールに通う人が多いのです。

しかし、貧困層はそういったスクールには通えず、希望に沿った就職ができないので、「所得格差による教育格差」が生じています。

これらについて、DVD授業こそまさに有効なのではないかと考えました。ちなみに第一のプロジェクトは去年度からやっているもの、第二のプロジェクトは今年度から始めようと考えているものです。

ガンゴーって?

ところで、冒頭で紹介した「ガンゴー」とは何でしょうか?実は前任の小沼さんの記事で何回か出てきていますが、ここで改めてご説明を。

答えは、ミャンマーの少数民族の若者が集まる学校です。生徒たちの大半は、大学卒業後、田舎からミャンマーで一番大きな都市、ヤンゴンに出てきて、ガンゴーで英語を中心に勉強し、スキルを磨いています。

しかし、最大の特徴は英語でも他のものでもない、「家族を助けたい」「故郷を救いたい」「国を変えたい」という彼らの強い想いだと、僕は小沼さんから聞いていました。

ならば、彼らが自分の故郷の高校生をマネジメントし、支えてあげればいいのではないかと考え、上図の②から①への矢印(←)を書き足したのです。

ただ、この時点では、ガンゴーの生徒に実際に会ったことはなく、全て聞いたことから推察しただけにすぎません。

長々話しましたが、とにかくシナリオは描くことができました。あとは走るだけです。

農村へ!

さあ、お待たせしました。行く行くと言っていた農村にいよいよ本当に行きます。タイミングのいいことに、ガンゴーの生徒はこの時期、学校のプログラムの一環として農村でボランティアの先生をしています。

農村を巡るにあたって、小沼さんはこう言いました。

「まずはザガインに行って、ジョンに会おう!」

ジョンが誰か分からぬまま、まずザガインという村を目指しました。ちなみに、ミャンマーはエイのような形をしていますが、ザガインはその胴体部分の真ん中あたりに位置します。

ヤンゴンから夜行バスに揺られマンダレーへ、次の朝は、カタコトで乗り場を探し、トラックの荷台のようなところに積まれ1時間、その後バイクタクシーで迷いながら20分。

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トラックの荷台を改造した乗り物「フェリー」

お尻が痛くなりながらもなんとか到着した学校は、思ったよりも大きくて立派でした。

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ザガインの僧院学校

どれほど違うのか?

着いて初めに会ったのは、ジョンという名前の青年の「お坊さん」です。名前から想像していたイメージとは随分異なりましたが、聞くと、彼こそガンゴーの生徒ということです。

ところで、ミャンマーでは僧院がお金のない子供たちのために学校を開いていることが多いのです。この学校もその一つで、僧院学校ということになります。

ジョンの案内によって、そこの僧院学校を統括している僧侶とお話ができました。

僧侶:「ここで勉強するためには1年で1ドルくらい払わなければなりませんね」
僕:「…安い…!」
僧侶:「ただ、それでも払えず通えない学生もいるのです」
僕:「…」

そしてその後、実際に教室にいって生徒の前で自己紹介をしました。ゆっくり英語でしゃべり、それをジョンが通訳してくれる形です。セーダン試験がどれだけ難しいかから始まり、将来何をしたいのかなど、聞いてみました。

生徒にとっては、煙たい外国人だったかもしれません。僕が高校生のとき、こんな人が来たら間違いなく煙たがったでしょう。ただ、生徒は歓迎してくれました。汗をかいていたら、ウチワの代わりにノートを貸してくれたほどです。

夜はジョンともう一人のガンゴーの生徒、ピピと語りました。ジョンは教育の観点から、ピピは環境の観点から、故郷を助けたいという強い想いを確かに持っていました。

ここで感じたのは、彼らと僕ら日本人がどれほど違うのかでした。

生徒たちは、貧しいですが勤勉で夜まで勉強します。昼休みは竹で作ったサッカーボールで楽しく遊ぶこともあります。大変な環境で生きているのに、僕からはなんだか幸せそうに見えました。

またジョンとピピは、年は20ちょっとという僕と同じような感じなのに、故郷のために、国のために、と考えています。

単純に違いを実感せざるを得ませんでした。

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小沼さんとジョンとピピと僕

次の学校へ!

そんな生活を3日ほどし、次の学校へ行く日に。ジョンとピピとは、プロジェクトのパートナーになってくれるかどうかの前に、もう友人でした。

「次はヤンゴンで!」

そう言って、ザガインを後にしました。

この後、さらに田舎なところへ行ってきます。他のガンゴーの生徒との新しい出会いがありますが、今回はこの辺りで。

次回もどうぞよろしくお願いします。

[photo from travel215.blogspot.com]

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【ミャンマー教育開発Vol.58】まずは「慣れる」ことから!初めての国ミャンマーで、新しいプロジェクトがスタート! https://eedu.jp/blog/2014/08/22/myanmar58/ https://eedu.jp/blog/2014/08/22/myanmar58/#respond Thu, 21 Aug 2014 23:55:58 +0000 https://eedu.jp/blog/?p=32119 こんにちは!e-Education Projectミャンマー担当の林直人です。 前回は僕がなぜミャンマープロジェクトに参加したのかについて紹介させていただきました。今回は、渡航までの準備、そしていよいよミャンマーへ渡航し […]

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こんにちは!e-Education Projectミャンマー担当の林直人です。

前回は僕がなぜミャンマープロジェクトに参加したのかについて紹介させていただきました。今回は、渡航までの準備、そしていよいよミャンマーへ渡航し、新しいプロジェクトがスタートしたことについてお伝えしたいと思います。

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渡航までの入念な準備

「必要な物ってなんだろう」

渡航まであと3週間というとき、プロジェクトで必要なもの以前に、まず生きていくために必要なものを考え始めました。

予防接種、薬、衣類、貴重品類などなど、自分の中では万全を心がけました。いくら自分の意思とはいえ、ミャンマーは行ったことがない国なので、少なからず心配もあるからです。

そしてもちろん、プロジェクトについても考えます。まずは、今年の予定です。自分でネット上で調査もしつつ、先任の小沼さんと一緒に考えていきました。

ここで考えた今年の方向性は大きく分けて2つ。

  • ミャンマーにおける高校卒業試験対策のDVDを引き続き作成すること。
  • ミャンマーにおける職業訓練対策のDVDを新しく作成すること。

これらについては、次回以降それぞれ詳しく語りたいと思います。とりあえず、この2つを念頭に置き、その後も、資料作りを行っていきました。

そして、苦手な英語のプレゼンもなんとか作ってみて、準備万端、気合十分。

いよいよ出発の日がやってまいりました。

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いざミャンマーへ

「とうとうか!」

羽田ロビーで飛行機を待っていながら、ぼーっと考えていました。未体験なこと、未知のことに飛び込んでいく前は、いつも独特な気分になります。不安3、期待7ぐらいの割合です。

そして、そんなことを考えているうちに、時間が意外となくなり、いそいそと搭乗ゲートへ向かいます。

今回は羽田から、3か所ほど経由し、24時間以上という長い旅路。それを超えて、とうとうミャンマーの地に降り立ちました。

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まずは慣れることから

空港を一歩出ると、夏真っ盛り。摂氏40度を超える暑さの中では、10メートル歩くだけで汗が出ます。

そして考えました。

「ここでどうやって生活をしていこうか」

最初のミッションは「慣れる」ことです。とりあえず空港から家までタクシーで行き、荷物を置きました。そして、好奇心旺盛に家の周辺を歩きます。この日の目標は、コンビニやスーパーを見つけ出すこと。

ミャンマー人もやはり暑いのか、男性の中には上裸の人が多いです。アスファルトはボコボコで、歩道もなく、車の運転は荒い。クラクションが蝉みたいに至る所で鳴っています。

「これがミャンマーか…」

やっとコンビニを見つけ、ジュースを買った頃には、対して歩いていないのにもかかわらず、疲れていました。

「とにかく暑い…」

慣れるまで、まだまだ時間がかかりそうです。

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初の聞き込みは…

プロジェクトリスタートにあたって、最初にやるべきは、数学の先生を探すこと。

去年度小沼さんが、高校卒業試験対策コンテンツとして、英語、物理、化学の3科目を残してくれました。今年度は、数学のコンテンツを作ります。

到着して次の日から、小沼さん同様、まずはインヤー湖という若者が集まる場所で聞き込み開始です。炎天下の中、学生を見つけては、英語と身振り手振りを使って、「数学の先生を知らないか?」と尋ねました。

3時間程歩き回り、3、40人に声をかけてなんとか有名な先生が聞き出せました。プロジェクト初の成果は、純粋に嬉しいものがありました。

合流!

1人で2日ほど動いたあと、夜、1人の来客がありました。

「お疲れ様!」

そう言ってミャンマーにやってきたは、先任担当の小沼さんでした。ここから3週間、引き継ぎを兼ねて、農村を一緒に回ります。

「よろしくお願いします!」

そう答えた僕は、また未体験なことを前にしたときのあの気持ちになっていました。さあ、いよいよ農村へ行き、実施校を回る旅が始まります!

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東大にはない教育の可能性を信じて。将来に迷い続けた僕が、ミャンマーで挑戦してきます!(東京大学大学院1年・林直人) https://eedu.jp/blog/2014/07/04/hayashi_naoto/ Fri, 04 Jul 2014 06:56:30 +0000 https://eedu.jp/blog/?p=27960 はじめまして! 今年の4月からe-Educationミャンマープロジェクトを担当することになりました林直人です。 今回は、ずっと人生迷子だった僕が、なぜe-Educationに参加しミャンマープロジェクトを進めていくこと […]

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はじめまして!

今年の4月からe-Educationミャンマープロジェクトを担当することになりました林直人です。

今回は、ずっと人生迷子だった僕が、なぜe-Educationに参加しミャンマープロジェクトを進めていくことになったのかをお話させていただきます。

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ずっと迷子だった大学生活

上にも書いたように、大学に入ってから、僕はずっと迷子でした。

「本当にやりたいことって何だろう?」

どれだけ自分に問いかけたのか分かりません。正直なところ、指針がないまま生活していくのは不安であり、とても心苦しかったです。

そんな迷いを抜け出したく、大学に入ってからは、とにかく色々なことをしました。ママチャリで横浜から徳島まで行って、阿波踊りを踊ったり、バックパックで北欧を回り、オーロラを見に行ったり。バイトやサークルも様々なことをやってみました。

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でも、「なぜいろいろなことをしたのか?」と聞かれると「ただ楽しそうだったから」としか答えられません。

自分の将来を見据え、成長しよう、などとはあまり思っていませんでした。ただ、そのとき、その瞬間、楽しいと思えることをしたいなあ、と思っていただけでした。

でもそれはおそらく、自分の中に指針や目標がなかったからです。ふとしたときに、考えてしまうようになっていました。

「自分って一体何が合っていて、何がしたいのだろう…」

過去を美化してきて

そんな中、いつも自分は大学時代を高校時代と比べていました。なぜなら高校生活は最高に楽しかったからです。

いつも友達とバカなことばかりしていました。
アホな内輪ネタが最高に好きでした。

けれども、口に出して表現はしないけれど、お互い尊敬しあえる仲間でした。そして、部活だったり、大学受験だったり、その時々で明確な目標がありました。

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もちろん辛いこともありましたが、それを含めて楽しめたと今では思いますし、確かに乗り越えてこられたものもありました。

大学時代、「高校時代は楽しかったなあ、戻りたいなあ。」とよく言っていました。

そして口にするたびに、何とも言えない無力感に襲ってくるのです。

IT系へ進路選択をするも…

色んなことをするも、たいして将来のことを考えないまま、大学2年生になっていました。

僕の通っていた東京大学では、1年生から2年生の前期までは、大ざっぱに理系・文系で各々3つずつ分けられていただけでしたが、いよいよ細かい専門分野を選ぶ段階に来てしまったのです。

そこで僕は、ITに多少なりとも興味があり、さらに将来の就職には困らないだろうという漠然とした思いで、そちらの分野へ進みました。そして、そのまま3年生に上がると、実験が多くなって、実践的なことも増えてきました。

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ところが、実践的になればなるほど、これを生涯の仕事にしていくことに違和感を持ちはじめていました。

なぜなら、「やりがい」を中々感じることができなかったからです。学校のカリキュラムで楽しいと思える時間はあまりなかったと思います。

一方で、同じ学科の中には目を輝かせながら研究に打ち込む人たちもいました。

「小さいころから電子工作をしていました」
「自作のパソコンを持っています」
「プログラミングが3度の飯より好きです」

彼らと話せば話すほど、ギャップを感じていました。

「自分って一体何が合っていて、何がしたいのだろう…」

思いはさらに強くなっていきました。

カンボジアへボランティアに

そんなとき、友達が「カンボジアに体育を教えにいくっていうボランティアに行ってきて楽しかったよ」と言っていました。

これは、カンボジアの小学校には体育の授業がないので、日本人が現地の学校に教えに行く、といったものです。単純に「面白そうだなあ」と思い、大学3年生の終わりに行ってみました。

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「ボランティアなんて思い出作りだろう」

正直、僕もこのように思ったことがあります。なぜなら、ボランティアの中には、すぐ枯れてしまうような井戸を作ったり、そもそも先生が足りないのに学校を作ったりするものもあるからです。ときには、単なる自己満足になる危険性があります。

しかし、体育を教えることは違いました。

彼らが友達や、さらに将来大きくなって彼らの子供たちに体育を伝えていければ、長い目で見ればとてもたくさんの人が体育を知ることができます。

確かに残るものがあると思いました。

このことを行くまで知らなかったので、教育にかかわるボランティアに行けたのは本当に運が良かったと言うしかありません。

そして、このボランティアに行って、教育にとても興味を持ちました。

「教育はものすごい可能性がある!」

ようやく光が見えた気がしました。

それでも続く将来への心配

ボランティアから帰ってきて、4年生になりました。IT分野の研究をしつつも、将来への疑問は強くなるばかりでした。

「自分って一体何が合っていて、何がしたいのだろう…」

そして、やっぱりこのときも、「高校時代は楽しかったなあ」という想いをぶら下げていました。

しかし一方で、4年生で研究をしていくうちに、はっきりと認識したこともあります。

「ITは技術自体も大事だけど、どう使うかも非常に大事だ。ITはツールでしかない。」

本との出会い

そんなとき、一冊の本「前へ!前へ!前へ!」に出会いました。読んだとき、もちろん感動したのですが、同時にワクワクしました。

ITをうまく使って、教育を変えているからです。
ITも教育も、自分の興味のある分野です。

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その後、ネット上でe-Educationの新メンバーの応募を見つけました。ワクワクが止まりませんでした。

「高校時代は最高だった、とかはもう言いたくない。今も、そしてこれからも最高だ、と言いたい。やるなら、今しかない!」

こう思い、応募を決意しました。

今自分だからこそ

人によっては、こんなに長く迷うなんておかしいと思うかもしれません。

とくに既にやりたいこと・やるべきことがはっきり決まっている人にとっては、滑稽に見えるかもしれません。

それはおそらく、僕が「小学校や中学校時代の悩みなんて今思えばどうでもよかったなあ」と考えることと同じようなことかもしれないと思います。

けれども、そのときその瞬間の自分にとっては、その悩みがとても大きかったように思えます。そして、いかなるときも、その時点における精一杯の答えを出すしかありません。

まずは、僕はミャンマーで、できることをしたいです。DVDを届けるだけでなく、教育の可能性を信じ、様々な面から手助けできたらいいなと思っています。

それが僕の今の一つの指針であり、目標です。

そして、その先にも何かがあると信じて。
ミャンマーへ行ってきます。

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いじめられっ子、成績は学年ビリ。 勉強も教師も大嫌いだった僕がミャンマーの子どもたちに一年間教育を届けてきた結果(神田外語大学4年・小沼武彦) https://eedu.jp/blog/2014/05/23/myanmar_konuma/ https://eedu.jp/blog/2014/05/23/myanmar_konuma/#respond Thu, 22 May 2014 23:00:56 +0000 https://eedu.jp/blog/?p=29180 こんにちは!e-Educationの小沼です。ミャンマーの担当として活動し始めてから、もう1年以上経ちます。 e-Educationに参加したばかりの頃、一年間活動すれば何かでっかくて凄いことができそうな気がしましたが、 […]

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こんにちは!e-Educationの小沼です。ミャンマーの担当として活動し始めてから、もう1年以上経ちます。

e-Educationに参加したばかりの頃、一年間活動すれば何かでっかくて凄いことができそうな気がしましたが、現実はそう甘くありませんでした。

しかし、この一年間でミャンマーで小さなうねりを生み出すことができました。そして現在、小さなうねりを現地の仲間が大きなうねりしています。

「修行をしたい」と言ってミャンマーに飛び込んだこの一年間。一年間の締めくくりとして、プロジェクトを通して学んだこと、特に印象的だったこと、感じたことをお伝えしたいと思います。

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わからないことへの挑戦

「行ってどうするの?どんなスキルが身に付くの?」

2012 年12月にe-Educationに入り、ミャンマーにいく際にある友人からそんな言葉を投げかけられました。その当時は、「わからない…」としか答えられなかったが、活動を一年間終えた今なら答えられます。

「わからないから行く意味がある」

2013年3月にミャンマーに入り、一年間走り続けました。子どもたちに教育のチャンスを与えることを目指しつつ、同時に自分自身の成長を求めていました。

そのため、プロジェクトを進めている最中によく友人の言葉を思い出し、「自分は成長しているだろうか?プロジェクトのスピード、質は良いのだろうか?友達と比べて仕事のスキルはどうか?」などよく考えました。

今、振り返ると手先のスキルばかりに目がいっていたと思います。もちろん、そんなスキルを得るため、ミャンマーへ行ったわけではありません。

では、具体的に何を得たかというとそれはまだ見つかっていないし、あまり見つけようとしていません。そのうち、将来ひょこっと顔だしてくれると信じています。

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仲間との一枚

一人では何もできない

このことを痛感した一年間でした。

そんな時、いつも助けてくれたのは友人たち。右も左もわからない辛い時に、仲間に支えられプロジェクトを行えたことは本当に幸せでした。

「この人と一緒活動したい」

そう思って仲間達と活動し、共有している時間は、ワクワクするし、本当に楽しかったです。

楽しいと思う一方、プロジェクトを行っていくと文化の違いからよく壁に当たることがありました。壁を壊したと思うと、また壁に当たる。その度に仲間と話し合い、助け合い、挑戦が続けられたのは最高の経験だったと心の底から思います。

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尊敬できる友人たち

ガンゴーの生徒と出会う

その仲間の中で、特に少数民族の学生が集まるガンゴースクールの学生と出会えたことは、本当に僕に影響を与えました。彼らは、田舎からヤンゴンに出てきて、英語の授業を通して自分たちのスキルを磨いています。「お金のためかな?」と思いましたが、彼らは違いました。

彼らは、故郷、国を良くするために必死で学び、そして将来、社会を変えていきたいと語ります。そのため、彼らは「強い想い」を持って日々勉強しているのです。

自分の想いに対してまっすぐ生きていて、本当にいつも感動します。彼らは僕のメンターであり、追いつきたい存在です。これからも、まっすぐに自分の夢を語る彼らと一生の友達ですし、本当に出会えてよかったです。

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新しい価値観と出会う

活動を行っていると、時折、「幸せとは何か?」と考えることがありました。

ミャンマーの農村部を訪れた際、のどかな生活が僕を待っていました。電気も綺麗な水も十分に行き届いていない村でも、人々は実に幸せそうに暮らしています。一日数時間だけ働き、他の時間は友人、家族と笑って過ごすのです。

「こういう考え方もあるんだ」

農村部での生活は、本当に新しい価値観が僕の中に入り込んで来て、具体的には言えませんが、確かに僕の中で何かが変わりました。

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またカレン族の難民キャンプを訪れたときも新しい価値観が入り込んできました。キャンプ地の人は、厳しい状況にも関わらずみんな笑顔でした。本当に笑顔が素敵で、僕もこれから笑顔でいようと決意した時です。

それ以来、笑顔であることが増え、過去の自分の写真と比べてみると笑顔の写真が今では多いです。本当に大切なことを教えてもらいました。

「幸せだから笑うのではなく、笑うから幸せ」

本当にその通りだなと思います。

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そしてこれから

一年間の任期が終わり、桜が咲き始めた時期に、日本で帰ってきました。日本で不具合なしに住めるのに違和感を感じながら、プロジェクトのマネジメントに現在携わっています。

現地では信頼できる後任、ミャンマー人の仲間が活動しているので、これから活動をどんどん広げていき、多くの人に教育を届けていくはずです。そんな仲間を持てたことを誇りに思います。

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ミャンマーで見えたこと

「これからどうしようか…」

そう自問自答しながら、これからの生き方を考えています。僕は、ここ数年間自分の好きなこと、夢などを追いかけ生きてきました。これから先、追い続けられるかどうか心配になるときもありますが、ガンゴーの生徒のように、僕らしく好きなことを追い続けていきたいと思います。

自分の心の声に従い、前に進むこと

ミャンマーでの生活、活動を通して学んだこのことを活かして、これからも教育に携わっていきます。

一年間応援ありがとうございました。

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【ミャンマー教育開発Vol.57】1年間のプロジェクト任期が遂に終了。バトンを渡し、新しい挑戦が始まる! https://eedu.jp/blog/2014/05/04/myanmar57/ https://eedu.jp/blog/2014/05/04/myanmar57/#respond Sun, 04 May 2014 07:07:49 +0000 https://eedu.jp/blog/?p=28301 みなさん、こんにちは。e-Education Project|eラーニングで途上国に教育革命を!ミャンマー代表のぬまです。現在、1年間の任期が終わり、日本のe-Educationオフィスで働いています。 先週の記事では、 […]

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みなさん、こんにちは。e-Education Project|eラーニングで途上国に教育革命を!ミャンマー代表のぬまです。現在、1年間の任期が終わり、日本のe-Educationオフィスで働いています。

先週の記事では、日本へ帰国し、後任へプロジェクト引き継ぎを行っている様子を綴りました。

今回の記事では、 彼と仲良くなり、彼がミャンマーへ渡航するまでのことを綴りたいと思います。

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プロジェクトの講演会を行う

後任の直人(林くんという呼び名から直人と呼ぶようになりました)と合宿を行った後すぐに、共同代表三輪と講演会がありました。三輪がe-Education全体のことを話し、僕はミャンマープロジェクトのことを話しました。

「本当にプロジェクトは、終わったんだなぁ」

プレゼンをしている間に、ふと終わりを感じました。2013年3月からミャンマーに入国しニーズ調査、そして2014年3月に受験までの一年間の写真をプレゼン資料に入れ発表していると、一年間の思い出が頭の中で走馬灯のように流れます。色々辛いこと、楽しいことがありました。それらは、来週の記事にまとめて紹介しますので、楽しみにしといてください。

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知人へ紹介

国内合宿が終え、直人の出国が遂に一週間前になりました。直人と出国する前にできるだけ人を紹介しようとキーパーソンに連絡を取り、直人を紹介。

実は、この時期はミャンマーは水祭りのため10日ほど休みが続いており、多くの方が日本に一時帰国していました。お祭りの関係もあり、部屋の同居人や現地のオフィスで働いている方とお会いし、直人を直接紹介することができたのです。

遂に出国の日

直人は、 日本でやれるだけのことをやって出国当日を迎えた様子でした。一人でミャンマー関係者に会いに行き、e-Educationのプロジェクト説明。英語で資料作りなどを行い、プレゼン練習も行っていました。知人を紹介した際にも、ミャンマーのことを熱心に聞いていました。

「頼もしいやつだなぁ!頑張ってこい!」

そう直人の背中を見送り、直人はミャンマーへ旅立ちました。

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一年間の任期が終わる

直人を見送り自宅に戻った後、僕は一年間やってきたこと整理し始めました。

一体このプロジェクトで、何を学び何を得たのか。何を生徒達に与えられたのか。「修行したい」と言い、飛び出した結果僕は成長できたのだろうか?それとも何も変わってないのだろうか。

そんなことを頭の中でグルグル考え始めました。悩めば、悩むほどわからなくなりましたが、最近になりようやく整理出来始めました。自分の中で整理したもの、この一年で得たものを次の記事では綴りたいと思います。

今週もありがとうございました!

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