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こんにちは!e-Education Projectミャンマー担当の林直人です。

前回は、ITコンテンツ作成の作成にあたって非常に悩んだことについて書かせていただきました。

今回は、そのニーズを確かめるため、実際に動き、そして最後に気づいた大事なことをご紹介したいと思います。

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トライアル作成

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ITスクールの基礎的な授業を撮らせていただきました

前回、そもそも就活支援コンテンツとして、ITコンテンツが本当に必要とされているのか、というところから悩んでしまいました。

「やっぱり自分で動くしかない!」

そう思い立った僕は、ニーズをしっかり再確認するところから始めるため、10分程度の短いコンテンツを作ろうと決めました。

就職支援コンテンツを作る際、企業側のニーズ、生徒側のニーズの両方がしっかり網羅されている必要があることは、前々から考えていました。

以前、企業側から伺ったお話は、

  • コンピューターってまず何ができてどうやって使うのか
  • ワード・エクセル・パワポをどうやって使うのか
  • グーグル検索をどうやって使いこなすのか

といったことでした。

一方の生徒側のニーズにこそ、僕は疑問を持っていました。

ただ、ここはミャンマー随一の都会、ヤンゴン。農村にこそ可能性があると感じ、とりあえず企業側のニーズのみをもとにした短いコンテンツを作り、農村へ持っていきます。

農村でのニーズ調査

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農村に実際に足を運び、1分でも30秒でもコンテンツを見てくれそうな人には手当たり次第に見せ、意見をもらおうと努めました。

ところで、田舎にはパソコンを持ってない人ももちろんたくさんいます。

ただ、中には持っている人、持っていなくても小さな都市ではネットカフェを使う人もいました。そんな人たちにこのコンテンツを見せたときの感触はかなり良かったです。

このとき、とりあえず動いてみて良かったと率直に思いました。

しかしながら、やはり優先順位を考えると、今年はまずは高校生をターゲットとしたコンテンツに注力するべきではないか、という思いは拭えませんでした。

今年の本当の目的

このトライアル作成は、パートナー候補であるジョンやジョセフにはほとんど手伝ってもらえず、自分1人で何とかしました。

動いてみて分かったことは、動くことには価値があること、と同時に、1人ではできることは相当限られてくるということ。

「このまま頑張って、コンテンツを作成して、学校を1、2校広げたら、1年間終わってしまうのではないか。そして、その後は、どうなってしまうのか。そもそも、コンテンツを作成することが本当に最も大事なことなのだろうか。」

こんな思いにとらわれてしまいました。

絶対に自己満足で終わりたくないし、できれば現地の人が自分たちだけでやっていけるようにしたい、という思いが、悩みに拍車をかけました。

何が大切か、行動しながらも2週間ずっと考え抜きました。

「やはりではないか。人を集め、良いチームを作って帰ることこそ、本当の目標であるべきではないか。」

ミャンマーに来てから2か月半経って、とうとうこのことに気づきました。

そして強く思えました。

「最高のチームを作って帰りたい!」

正直に言う

今まで、ジョンやジョセフには、お前たちならできるから、というようなおだてるようなことを言ってました。そのとき彼らは手伝ってはくれます。ただ、あくまで手伝いであり、彼ら自身がe-Educationプロジェクトを自分たちのプロジェクトだとは思っていませんでした。

「日本人が何かミャンマーのためにやってくれているのだろう」

そんな風にしか感じていなかったのです。ただそれでは彼らは自分たちからは動いてくれません。ましてや来年僕がいなくなった後、プロジェクトを続けてはくれないでしょう。

そこで、もう正直に思いのたけをぶつけました。

「お前たちがいないとこのプロジェクトは来年から続かないかもしれない。どうしても二人にやってほしい。二人じゃないとだめなんだ

これを熱く語り2時間。

僕の本気で伝えた思いの、彼らの答えは、イエスでした。

チーム誕生! “Myanmar e-Education”

2014年7月13日、チーム”Myanmar e-Education”が立ち上がりました。やっとスタートラインに立てたのです。

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「少し時間がかかったけど、ここからできることは格段にふえる。そしてそれが来年以降も続いていくはず」

そんな確信に近いものを抱くことができました。

今回も読んでくださってありがとうございました。


途上国の教育課題を若者の力で解決する

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