ネパール | トジョウエンジン https://eedu.jp/blog 途上国のイメージを豊かにするノンストップ・デイリーマガジン Sun, 17 Nov 2019 11:07:52 +0000 ja hourly 1 https://wordpress.org/?v=5.6.15 ネパールの果てまで「最高の教育」を届けよう!【プロジェクト紹介】 https://eedu.jp/blog/2019/11/05/nepal_project_intro2019/ https://eedu.jp/blog/2019/11/05/nepal_project_intro2019/#respond Tue, 05 Nov 2019 10:55:43 +0000 https://eedu.jp/blog/?p=49554 山岳地帯が多いネパールでは、都市部と農村部とで様々な格差があります。特に教育機会の格差は著しく、慢性的な教師不足の課題があります。結果として、中学卒業認定試験(SEE)の合格率は、都市部の中学が80%を超えるにもかかわら […]

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山岳地帯が多いネパールでは、都市部と農村部とで様々な格差があります。特に教育機会の格差は著しく、慢性的な教師不足の課題があります。結果として、中学卒業認定試験(SEE)の合格率は、都市部の中学が80%を超えるにもかかわらず、農村部の学校では約30%と、生まれ育った場所を理由に将来が制限されてしまっている現状があります。

e-Educationは、農村部の生徒が学習しやすいようにネパール語での映像授業を制作、提供し、生徒が「いつでもどこでも何度でも」学習できる環境をつくり、誰もが夢や目標に向かって前向きに努力していける社会を実現するために活動しています。

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これまでの実績

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ネパールプロジェクトは2015年から始動しています。同年4月に発生したネパール大地震の被害の大きかったカブレ郡への映像授業提供を始めました。2016年から初代インターン生を派遣し、マクワンプール郡への映像授業の提供へと拡大しました。

これまで800名の生徒へ映像授業を提供し学習支援を行ってきました。2017年よりJICA草の根技術協力事業の採択を受け、さらなるプロジェクト拡大に向けて取り組んでいます。

今後のプロジェクト計画

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本年度までのプロジェクトを通じて、パイロット校における教育課題が数学であることが判明しました。パイロット校の一つであるカブレ校では、中学卒業試験(SEE)不合格者は全て数学の点数が足りずに不合格だったことが判明し、他の地方公立校においても同様の結果となっています。

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これを踏まえ、e-Educationは数学力の向上へ更に注力します。具体的には、SEE合格に不可欠な数学の映像教材を追加作成し、カブレ郡やマクワンプール郡をはじめとした各地域におけるパイロット校における映像授業の活用モニタリング、及び他校で活用されるためのガイドラインや教員研修を行う予定です。

インターン生が取り組む業務

  • カブレ郡、マクワンプール郡のパイロット校における教師のサポート
  • 現地の学習環境改善のため施策実施やモニタリング活動計画の策定
  • 他の学校へ提供拡大するためのガイドライン作成、教育局との協議、教員研修の企画・運営
  • 現地パートナーKids of Kathmanduとの連携、及び他のNGOとの連携による活動拡大

得られる経験やスキル

  • 途上国の教育支援とは何なのかを深く考える経験
  • 農村部のリアルな生活を通して途上国の実態を深く理解できる
  • 汎用性のある教育支援モデルとは何かを考え抜き、実行に移す力
  • 現地NGOや学校の教師を巻き込み動かしているリーダーシップ
  • 行政や国際開発機関等を巻き込み、インパクトの大きいプロジェクト展開ができる力

どういった学生にオススメか

  • 行政連携、企業連携に関心があり、成長したいと思っている人
  • 自分がやりたいことを大切にしながら、現地で必要なことに全力を注げる人
  • 途中で投げ出さない人
  • 忙しさの中から楽しさや意義を自ら見いだせる人
  • 教育を通したビジネスに関心がある人
  • 英語でのコミュニケーションに不安がない人

途上国への熱い思いをもった方、ご応募お待ちしております!

インターン募集要項をみる »

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激動の10日間を最高の仲間と!e-Educationネパールフィールドワーク’19 活動レポート https://eedu.jp/blog/2019/03/16/nepalfw_report_2019/ https://eedu.jp/blog/2019/03/16/nepalfw_report_2019/#respond Sat, 16 Mar 2019 08:36:18 +0000 https://eedu.jp/blog/?p=48639 ナマステ〜! e-Education元ネパールプロジェクト担当の佐藤由季也です。2019年もすでに2ヶ月が経ちました。次の大型連休に向けて海外旅行の計画を立てている方もいらっしゃるのではないでしょうか? 今回は2月15日 […]

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ナマステ〜!

e-Education元ネパールプロジェクト担当の佐藤由季也です。2019年もすでに2ヶ月が経ちました。次の大型連休に向けて海外旅行の計画を立てている方もいらっしゃるのではないでしょうか?

今回は2月15日から24日までの10日間に渡って開催された、ネパールフィールドワーク’19の活動レポートをお届けします。

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スケジュール

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今回のフィールドワークの地は「アジア最貧国」と言われているネパール。インフラの未整備や不安定な政治、貧困問題など様々な課題を抱えている国です。

教育分野では、都市部と農村部の教育格差が大きな課題となっています。10年生終了時に受ける、高校卒業認定試験(通称SEE)の合格率を見てみると、都市部の合格率が90%以上なのに対し、農村部は20%にも届きません。

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e-Educationは、この教育格差を映像授業の力によって解決することを目指してきました。今回のフィールドワークで訪れた農村部の学校(ブメ)では、現在も数学の先生とともに映像授業を使った数学の授業改善を行なっています。

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農村部のパイロット校の様子

今回のフィールドワークでは、e-Educationの活動地の学校の他にもレンガ工場やNGOなど様々な場所を訪問し、参加者は多くのことを学びました。今回は参加者の学びを3つの点に絞ってお伝えします。

1. 途上国のイメージが豊かに

「途上国」と聞いて、皆さんはどのようなイメージを持たれるでしょうか?

レンガ工場で働く女性

多くの人のイメージは「貧しい」「学校がない」「生活が大変」「産業がない」といったものではないでしょうか。フィールドワーク参加者の学生も初めは途上国に対してマイナスなイメージを抱いていました。ネパール人に対して疑いの目をかけることもありました。

しかし様々な分野で活躍されているネパール人にお話を聞き、農村部での2泊3日のホームステイを体験する中で、参加者の途上国へのイメージは変わっていきました。

「人と人との繋がりが強い」
「自分たちには持っていない心の温かさがある」
「思いやる気持ちに溢れた国」

ネパール人と同じご飯をたべ、時間を共有したからこそ学ぶことができた途上国のリアル。参加者は日本との違いに戸惑いながらもそれらを受け入れ、楽しみ、そして違いから多くのことを学びました。

農村部ホームステイ

農村部でのホームステイ

2. 「見る・聞く」から「考える・動く」へ

フィールドワークと聞くと、現地の学校やNGOの視察などをイメージする人が多いと思います。

e-Educationのネパールフィールドワークでは参加者が自ら企画・実行をするチャンスがあります。今回はカトマンズの私立学校と農村部の公立学校で子供たちとのアクティビティを考え・実行しました。

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農村部の学校での日本語教室の様子

英語もネパール語も伝わらない状況で参加者は工夫して子供たちが喜ぶアクティビティーを実践しました。もちろん成功ばかりではありません。リーダーに任せきりになったり、予想外の出来事が起こったりすることがたくさんありました。

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農村部の子供と触れ合う参加学生

時には仲間同士ぶつかったり、失敗したりしながら参加者はアウトプットすることの重要性を学びました。

3. 自分・仲間と向き合う

皆さんは、一週間に一度でも自分と向き合う時間を作っていますか。仕事や学業で精一杯で自分の将来のこと、自分の強みや弱みについて考えることはあまりないという人も多いのではないでしょうか。

今回のネパールフィールドワークでは「自分・仲間と向き合うこと」が参加者を大きく成長させました。

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レンガの型取りに真剣に取り組む参加学生

ネパールというフィールドに偶然集まった9名の学生。初めはお互いに「他人」でした。思っていることがあっても心に留めておく。自分のことで精一杯。そんな様子が一変したのはプログラム開始から数日後の振り返りの時間でした。

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毎日行われた振り返りの時間の様子

参加者同士で思っていることをぶつけ合い2時間以上も話し合いが続きました。時には厳しく、時には寄り添いながら共に10日間を過ごしていくうちに「他人」から「仲間」へと変わっていきました。

10日間のフィールドワークを終えて

都市部と農村部の学校やNGO、レンガ工場、病院、ヒンドゥー教寺院など、様々な側面からネパールを見つめた10日間。参加者の学生たちは日本にいたら決して考えることのなかった「自分のこと」「仲間のこと」「社会のこと」に真剣に向き合い、大きな成長を遂げました。

そして参加者全員がネパールを大好きになって帰国しました。

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最終日。Certification授与後

また、今回のフィールドワークは京都外国語大学の単位認定プログラムとしても開催されました(※)。e-Educationは今回のようなフィールドワークを通して日本の未来を背負う若者の人材育成にも力を入れていきたいと考えています。
(※京都外国語大学の単位認定プログラム今年度で一旦終了となります。)

この記事を見て、「ネパールいいな」と思った方は、ぜひ大型連休にネパールを訪れてみてはいかがでしょうか。もしネパールにいけない方は、3月末にネパールの魅力をVRで体験するイベントを催しますので、ぜひいらしてください!

ネパール×VR体験会の申し込みはこちら »

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「自分がしたいことはこれだ!」望みが現実となり、気づきと課題の中でもがくネパールでの100日間。 https://eedu.jp/blog/2018/12/09/nepal-gen-origin/ https://eedu.jp/blog/2018/12/09/nepal-gen-origin/#respond Sun, 09 Dec 2018 08:36:07 +0000 https://eedu.jp/blog/?p=48156 こんにちは!e-Educationネパールプロジェクト4代目カントリースタッフ、九州大学芸術工学部3年の三笘源(みとまげん)です。 2018年8月よりネパールに駐在し、e-Educationカントリースタッフとして、首都 […]

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こんにちは!e-Educationネパールプロジェクト4代目カントリースタッフ、九州大学芸術工学部3年の三笘源(みとまげん)です。

2018年8月よりネパールに駐在し、e-Educationカントリースタッフとして、首都カトマンズと農村部の学校を毎週行ったり来たりしながら、教育支援の活動をしています。
 
私はよく「どうしてネパールに行こうと思ったの?」、「ネパールでどんなことをしているの?」、「ネパールの生活どんな感じ?」とよく聞かれることがあります。

今日は私がe-Educationに出会ったきっかけとネパールで挑戦しようと思った動機、ネパール滞在100日が経過して感じる、気づきと学びについてお話します。

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e-Educationとの出会いは6年前

私がe-Educationと出会ったのは、中学3年生のときのことでした。

きっかけは、ニュース番組「NEWS ZERO」で、e-Educationの活動と創業者の税所篤快さんの特集をたまたま見たことでした。

「自分がしたいのはこれだ!!」

当時の自分はe-Educationの活動に衝撃を受け、これは自分がしたいことだと直感しました。

なぜ衝撃を受けたのか?

それは当時の自分が、「教育」×「映像」×「海外」、この3つのキーワードにとても興味を持っていたからです。

小さいころ、私は学校の先生になりたいと思っていました。当時の自分にとって最も身近にいた大人が先生だったから、そう思ったのかもしれません。

「どうしたら学生が楽しみながら授業を受けることができるだろう?」

そんなことを幼いながら考えているような小学生でした。

当時の私が好きだったテレビ番組は、「わくわく授業―わたしの教え方―」というNHKのドキュメンタリー番組。

番組で紹介される、ユニークな教育手法を実践している先生を見て、「自分も、学生が楽しみながら学べる授業ができるようになりたい!」と考えていました。

そんな教育に興味があった私は、中学3年で「映像教材」に関心をもちはじめます。

私の通っていた公立中学校は市の中でも成績があまり良くはありませんでした。

特に理科は当時の先生が全く実験をしてくれず、ただひたすら板書を書くだけ。いまいち授業内容がピンとこず、友達も同様に感じている子ばかりでした。

自分も映像教材を使ってみよう

そこで私は、放課後に友達をハングアウト(Googleが運営しているオンラインビデオ通話ツール)で繋げて、映像教材を使った勉強会を始めました。当時は理科の実験や社会の解説の映像を使ったりしていました。

映像のもつ伝える力ってすごい!

オンライン勉強会で感じた友達の納得しながら勉強している様子に、私は映像を活用した授業に関心を持つようになりました。

さらに、国際交流を行っているNPO「アジア太平洋こども会議・イン福岡」のプログラムにも参加していた私は、海外にも関心があり、「教育」×「映像」×「海外」で活動しているe-Educationを知り、「自分もいつかe-Educationで挑戦したい!」と心に決めたのです。

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高2の冬、日帰りで福岡から東京へ。創業者税所さんと理事米倉先生との1枚。

ネパールに渡航する理由

それから数年、大学2年の夏。

「e-Educationの活動地を実際に見に行きたい!」

そう思った私は、代表の三輪さんの紹介で、ネパールに1週間滞在しました。

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私と前々任インターンの大竹さん

当時のカントリースタッフ大竹浩貴さんに案内して頂き、農村の家に滞在したときのこと。

農村はとてものどかで、ホームステイした家の人たちも私を笑顔で出迎え、家族同様に接して下さいました。

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農村でのホームステイ

しかし農村での滞在中、浩貴さんからこのようなことを言われました。

「村の学校の子が結婚して、学校に来なくなったんだ。」

浩貴さんと一緒に、その子の家まで様子を見に行きましたが、本人はおらず、両親もどこか複雑な表情を浮かべていました。

「ネパールの現状はこれだけじゃない。身分制度とか、出稼ぎに行った若者のこととか、複雑な課題がたくさんある。」

この言葉を聞いて私は、笑顔でタクシーの客引きをしているダイ(兄ちゃん)から、地面で寝ていたストリートチルドレンの子まで、この滞在中で出会った様々なネパール人の姿を思い出しました。

日本にいたときには分からなかった、ネパールの社会と教育の実態。

「なんだかネパールの人って、幸せなのか幸せじゃないのかよくわからないな…」

私は違和感を感じました。

日本に帰国してからも、ネパールのことをいろいろ知るようになりました。(一度行った国って、ふとその国のニュースや情報を聞いたら、なんか気になっちゃうってことありますよね?)

厳格な身分制度や、SEE(高校卒業認定試験)の合格率の地域格差など、多くのネパールの社会課題を知ることで、自分の中での違和感や、「もっとネパールを知りたい」という欲はずっと高まるようになりました。

私自身も高校受験や大学受験は家計に余裕がなく、自学で勉強して進学した経験も相まって、自分がもともと関心があった教育の分野でネパールに全力で向き合いたい、と考えました。

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野外の光で勉強する村の子ども

これらの感情が重なり、「開発途上国における学習機会に恵まれない人々が夢や思いを実現し、自分に誇りをもって生きていけるようになる社会」というビジョンを掲げるe-Educationで活動したいという思いを、今まで以上により強く持ちました。

こうして私はe-Educationの選考を受けることに決めました。

100日過ぎて感じた気づきと課題

2018年2月に採用が決まって、約半年間日本で渡航準備を進めた後、2018年夏ネパールに渡航しました。

インターンに採用され、期待と不安のなか、熱い想いを持ってネパールに渡航。それからネパールで100日が経過しました。そこで感じた気づきや課題についてお話ししたいと思います。

渡航後最初の大舞台、ワークショップ

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ワークショップの集合写真

渡航してすぐ、私は映像教材に関する農村部の先生からの意見をもらうワークショップに参加しました。このワークショップは前任のカントリースタッフ、佐藤由季也さんが主体で運営していたもので、私にとって初めて現地の先生と映像教材を繋げる舞台でした。

私はそこで、プレゼンをする機会がありました。ネパール語がまだ話せなかった自分は英語でプレゼンしましたが、どうも伝わっている自信がない。

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ワークショップでの私のプレゼン

また、パソコンやスピーカーの機器トラブルなど、途上国特有の課題が次々に起こりました。

「与える側の自己満足で終わらず、相手の内面と相手の実情に寄り添うにはどうしたらいいのだろう?」

到着したばかりの私にとって、様々なことを考えるきっかけとなりました。

意見が割れる

引き継ぎは1ヶ月で終わり、由季也さんが帰国したあとは、自分ひとりでプロジェクトを進めることに。

そこで早速新たな難しさに出くわしました。

私と現地の先生の間、また、私とカウンターパートの現地NGO「Kids of Kathmandu(KOK)」のスタッフの間で、意見が割れることによるすり合わせの難しさ。

それだけではなく、現地の先生、KOKのスタッフ、さらにe-Educationの職員との間でも意見が異なり、難しい調整を強いられる場面が出てくるのです。

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Kids of Kathmanduのメンバーと初対面した時の写真

このプロジェクトを携わるメンバーはみんな、目の前の教育のために全力です。その中でどう最適な手段を導くか。

海外で長期滞在をするのが初めての私にとって、「あ、今自分は日本式に考えてたな…。」と考えることもあれば、「いや、ここはこの方法を突き通すべきだろ」と、様々な思いで逡巡するのです。

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パートナーオフィスにて。ミーティングの様子

「自分軸だけではなく他人軸でも物事を捉え、どう目の前の課題を自分ゴト化してプロジェクトを進めるか」

今までの自分にはなかった新しい目線で物事を捉える難しさを、今も感じています。

先生がいない!?パソコンが動かない!?

農村にあるプロジェクト校まで、首都カトマンズからバスで5時間くらいの所にあるのですが、そこでもトラブルに出くわします。

学校を見回しても、プロジェクトの話をしたい数学の先生とコンピュータの先生がいない…。

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村の学校では教室に先生がこないことも

三笘「あれ数学の先生は?」
校長「実家に帰ってて来てないね」
三笘「コンピュータの先生は?」
校長「結婚の準備で今日から休みだよ」
三笘「そうか…、コンピュータ室の様子は?」
校長「停電でしばらく動いてないね」
三笘「………。」

内心思わず、「自分は何しに村に来たんだ?」と思ってしまいました。

それだけではなく、村の学校の実態を知れば知るほど、「今自分が進めようとしている道はこれであっているのだろうか?」、「他にも解決しないといけない課題はたくさんあるのではないだろうか?」と、不安に感じる場面がたくさん出てきました。

苦労の中でもかすかに感じた希望の光

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村の先生にパワーポイントを教えている所

ただ、この100日間で感じたのは苦労だけではありません。村の数学の先生が、ある時私にこう言いました。

映像教材にはたくさんのアニメーションが入っているけれど、自分でも作れるようになりたい。パワーポイントを使って授業ができるようになりたい。

先生からこのような言葉が出たことに、私はとても驚きました。私がパワーポイントの使い方を教えると、先生はメモを取りながら聞き(ネパールの人ってなかなかメモを取らないことが多いのです)、自分で作ったスライドを嬉しそうに見ていました。

「次もまた教えてね!」

そう笑顔で言う先生を見て、課題続きだった最初の数ヶ月でしたが、自分がこの1年間で活動する上で大切なことがなんとなくわかってきたような気がしました。

例えば、目の前の人の笑顔や自信を大切にする、ということ。

初めは授業の仕方もよくわかっていなかった先生も、映像教材と言うきっかけによって、教える自信が生まれ、次は自分でも教材を作ってみたいと言う気持ちが生まれました。

このような、小さな「できた」を積み重ねて自信が生まれ、新たな目標へと挑戦しようとする原動力にすること。

この笑顔や自信を育むことがネパールの社会や教育のための大きな一歩になると思ってきています。

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首都カトマンズのプロジェクト校にて。先生と一緒にアクティビティを実施しています。

また、活動も100日がすぎると、渡航当初にはわからなかったネパールの良い所、嫌な所が見えてきます。動くほど課題も見えてきます。

インターンの選考のとき、面接担当の職員からこのような質問をされました。

「これから活動する上に当たって、たくさんの苦労や困難が出てくると思いますが、あなたは何を大事にして活動しますか?」という問いに、こう答えたことを覚えています。

確かに、トラブルもたくさん起きるだろうし、自分が1年間活動して残せるものはほんの少ししかないかも知れない。でも、『次の世代に自分がどうバトンを渡すか』、『残された人が思いっきり挑戦できる環境を残したい』。この思いを大事にして1年間頑張りたい。

限られた1年間と言う時間の中で、ネパールの教育のために、今の自分に足りない部分を成長させ、来年の夏、私がネパールを去るときに、先生や生徒が自信を持って教育と共に歩むことができるように。

そのために、今日の私には何ができるか、今このトジョウエンジンの記事を書きながら、もう一度身を引き締めて、残り9ヶ月ネパールで頑張ります!

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前任のカントリースタッフ、佐藤由季也さんとの1枚。

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平成最後の春休みをネパールで!ネパールフィールドワーク4つの魅力 https://eedu.jp/blog/2018/11/09/nepal_fieldwork-2/ https://eedu.jp/blog/2018/11/09/nepal_fieldwork-2/#respond Fri, 09 Nov 2018 09:48:01 +0000 https://eedu.jp/blog/?p=47943 こんにちは。e-Education元ネパールプロジェクト担当の佐藤由季也です。 2018年も残すところあと2ヶ月になりました。みなさんは来年の計画はもう立っているでしょうか。平成最後の春休みをどこでどのように過ごすか悩ん […]

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こんにちは。e-Education元ネパールプロジェクト担当の佐藤由季也です。

2018年も残すところあと2ヶ月になりました。みなさんは来年の計画はもう立っているでしょうか。平成最後の春休みをどこでどのように過ごすか悩んでいる方も多いのではないでしょうか?

今回は、e-Education主催のネパールフィールドワークの魅力を、前回参加者の立場からご紹介します!

ネパールフィールドワークに参加する »

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魅力1 圧倒的成長をたった2週間で!

フィールドワーク参加者の集合写真

フィールドワーク参加者の集合写真

フィールドワークと聞くと、聞き取り調査などをして現地のことを詳しく知る、といったことをイメージしている方が多いのではないでしょうか。

ネパールフィールドワークは現地のことを知ることはもちろん、参加者全員の「成長」に寄り添うことが特徴です。

e-Educationのフィールドワークでは「対話」を何より大切にします。フィールドワーク参加者は「自分との対話」「参加者同士の対話」「社会との対話」を通して2週間で見違えるほどの成長を遂げています。

e-Educationの職員や海外インターン生によるメンタリングは、誰にとっても充実したものになると言っても過言ではありません。

フィールドワークに参加した私自身、自分の課題から目を背けていた時期に、参加学生が対話を通して自分やネパールの課題と真剣に向き合う姿を見て、「このままではダメだ」と気づき前に進む決意ができた、という経験をしました。フィールドワークに参加していなければ、中途半端な一年を過ごしていたかもしれません。

途上国の教育課題を知るためだけでなく、自分自身を成長させたいと思っている方には必見のフィールドワークです!

魅力2 国際協力の最前線を自分の目で確かめられる!

現地カウンターパートナーのKids of Kathmanduのオフィスにて

e-Educationネパールプロジェクトはネパールの教育課題を解決するために現地のNGOや私立・公立学校と協力して活動しています。

フィールドワークでは活動地の学校やNGOを視察し、現地の教育課題を自分の目で確かめます。

ニバンダ先生

農村部の学校での映像授業の様子

参加者は映像授業がどのように使われているのか、生徒の反応はどうなのか、といった教育支援の最前線の現場を自分の肌で感じることができます。

参加学生の一人は、

「私はただ途上国に行ってみたいという気持ちだけでした。 しかしネパールで国際協力の現場を実際に見てインフラや政治、日本のメディアなどにも興味を持つようになりました。」

というように学校やNGOを訪問したことで、途上国の課題を他人事ではなく自分ごとで捉えることができるようになりました。。

日本にいるとなかなかイメージがしづらい国際協力の活動。実際の現場を見ることで「自分ごと」として途上国の課題を見つめ直してみませんか?

魅力3 旅行では味わえないディープなネパールを体験できる

大自然の中での昼食

ネパールフィールドワークの一番の醍醐味といっていいのが、農村部でのホームステイです。

首都カトマンズからオフロードの道を進むこと6時間。車もない、水道もない、携帯の電波もほとんど届かないような村へ到着します。その村がe-Educationの活動地であり、ホームステイをする村でもあります。

ホストファミリーとの一枚

参加学生は朝起きてから寝床に着くまでの生活をネパール人の家族と共に体験します。子供たちとともに山を下り水を汲みに行く人もいれば、家族とゆったりした時間を過ごす人もいます。

「アジア最貧国」と言われているネパールですが、実際ネパールの農村部での生活を体験してみると貧困=不幸ではないことがわかると思います。

日本では決して味わうことのできない体験をネパールで体験してみませんか?

魅力4 最高の仲間に出会える

フィールドワーク最終日の集合写真

ネパールフィールドワークに参加する学生は

「弱い自分を変えたい」
「卒業する前に途上国を訪れてみたい」
「国際協力の現場に行ってみたい」

など様々な思いや目的を持ってネパールを訪れます。私は年齢や目的、バックグラウンドが異なる人が日々の対話を通して、成長して行く姿を目の当たりにしてきました。

参加者学生の一人は

「今まで逃げてきた自分の甘さ、本当の気持ち、相手に対して真正面から向き合うことができるようになった。自分自身の良い点も悪い点も認めてあげられるようになり自分のことが好きになった。」

というように仲間と真剣に向き合ったことで自分を認められるようになりました。

帰国後は参加者同士で団体を立ち上げてネパール支援の活動をするなど、今でも参加者同士の繋がりは途絶えていません。

「何かアクションを起こしたいけど、仲間がいない・・・」と悩んでいる方は、ネパールで最高の仲間を見つけませんか?

最後に・・・

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たくさんの魅力がぎゅっと詰まったネパールフィールドワーク。平成最後の春休みをネパールで過ごしてみませんか。

興味を持たれた方はぜひご参加ください!

ネパールフィールドワークに申し込む »

詳細はこちら »

前回参加者の声はこちら! »

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「中途半端な自分から抜け出したい」ネパールと私がつながった瞬間から始まる挑戦 https://eedu.jp/blog/2018/10/17/takakokanai_origin/ https://eedu.jp/blog/2018/10/17/takakokanai_origin/#respond Wed, 17 Oct 2018 04:33:30 +0000 https://eedu.jp/blog/?p=47809 こんにちは!慶應義塾大学総合政策学部2年の金井貴佳子です。私は、来年4月からe-Education海外インターンとしてネパールで活動する予定です。 今回は、なぜ私がe-Educationの海外インターンに挑戦しようと思っ […]

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こんにちは!慶應義塾大学総合政策学部2年の金井貴佳子です。私は、来年4月からe-Education海外インターンとしてネパールで活動する予定です。

今回は、なぜ私がe-Educationの海外インターンに挑戦しようと思ったのかご紹介します。

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e-Educationとの出会い

私が初めてe-Educationと出会ったのは、高校一年生の冬でした。当時私の通っていた高校で、「世界の人たれ講演会」というものがあり、そこでお話しされていたのが同じ高校の卒業生で、e-Education の創業者である税所篤快さんの親友の三好大助さんでした。

当時、私は英語がとても大好きで、海外に興味があったものの、イメージする国は、アメリカやカナダ、イギリスなどのいわゆる先進国でした。社会科の授業で少しは発展途上国を聞いたり学んだりしたことがあっても、正直、そこまで興味はありませんでした。

しかし、その講演会で、バングラデシュのリアルについて聞き、そこで初めて先生不足という現状があることや、農村部は都心部に比べ大学に進学する子どもがとても少ないことを知りました。そして、それを解決するために、e-Educationが映像授業モデルを用いて活動していることを聞きました。

これが、私のe-Education と発展途上国に興味を持ちはじめたきっかけでした。

私の生まれ育った場所、島根

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筆者が通っていた小学校

少し話は変わりますが、私は、生まれてから高校を卒業するまで島根県松江市で過ごしました。

今となってはネタですが、「砂丘のあるところね!」とか「ゲゲゲの鬼太郎ができたところでしょ!」と言われることが多く、「それは鳥取で、島根はその左です!」と何度も訂正するたびに自分の地元に対してネガティブなイメージを持っていました。

高校生になると、課外活動をすることに関心を持ち始めた私は、好きな英語をいろんな人と一緒に学べたらいいなという思いで、「高校生と一緒に学ぶ英語教室」というものを仲間と行いました。

人が集まらなかったり、学業との両立がうまくいかなかったり、何かと大変だったことはありますが、それでも約1年間、たくさんの人の協力を得て、心の底から「やりきった!」と言える経験をすることができました。

ある種の成功体験のおかげで、自信を得て、大学で学びたいことも見つかりました。無事第一志望校の大学に合格した私は、「将来、島根のために役に立てる人間になるぞ!」と志高く上京したのです。

e-Educationとの再会

意気揚々と上京したものの、数ヶ月後には、その思いは見事に打ち砕かれました。周りにいる友人と比べては、劣等感を感じ、何かやりたい!と思っても自分は何がしたいのかわからないし、自信がないうえに失敗することが怖くひたすら安全な場所を求めるようになりました。

例えば、大学の授業で手を挙げれば挑戦できるような環境があっても、「誰も応援してくれなかったらどうしよう」とか、「変な目で見られたらどうしよう」と周りの目ばかり気になるのです。

何より、大学には帰国子女がたくさんいるので、自分の好きだった英語に自信がなくなったのです。想像していた大学生活とはかけ離れた、涙の多い学生生活でした。

大学生活にもようやく慣れてきた2年生、人とは違うことがしたい、違う経験をしたいと思った単純な私は、アフリカに行ってみたいと思い始めました。アフリカンフェスティバルに行ってみたりアフリカに行ったことがある人に話を聞きに行ったり、とにかく情報を集めに動き回りました。

そしてなんと、アフリカに行くために参加していたイベントにe-Education の方たちがいたのです。これが、高校生ぶりのe-Educationとの再会でした。

その後も、アフリカに行こうと準備を進めていた私は、ケニアにある学生のためのITの学校にインターンしようとしていました。アフリカのどこに行くかも何をするのかもだいたい決まりかけあとは親を説得するだけとなった頃、「結局、アフリカに行っても私は何も変わらないのではないか」と思うようになったのです。

アフリカに行ってみたところで新しい経験はできても、それは私が本当に求めているものではないと直感的に感じていたときに、イベントで再会したe-Educationのチラシに目がいったのです。

「中途半端な自分」から抜け出す覚悟

自分を変えたい思いが募ってきて、「中途半端な自分」から抜け出したい思いが日に日に強くなりました。大学でもサークルでもインターンでもどこか他人事で関わっていた私。

できない理由を探し、言い訳を重ね続けた私に、「やりきった」と言える感覚が持てないのは今から考えれば当たり前のことです。

全力で向き合って、壁にもぶつかって、それを乗り越えてこそ心の底から「やりきった」と言えるはず。私にはその経験が必要だ。

そう思い、インターンに応募することを決めました。

応募してからも、自分の嫌なところ、好きになれないところと何度も向き合うことになりました。変わりたいけど、どう変わりたいのか言葉にできず涙することは多々ありました。

それでも、e-Educationの職員の方たちは、全力で向き合ってくださり、何より、インターン生が話を聞いてくれたり、乗り越えるために私の中にあるものと足りないものを教えてくれました。

インターンの応募中は、決して楽しいだけのものではなかったけれど、久しぶりに自分が自分に必死になれた瞬間でした。まだ、自分には変わることができる可能性があるかもしれない。いや、変わることができる。そう信じることができました。

なぜネパールで挑戦するのか

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そして、海外インターンの場所で、フィリピンとネパールの2つの選択肢があった中で、ネパールを選んだのは、ネパールの活動地と私の出身である島根が重なったことにあります。

私は、島根という都市部から比べる田舎の地域で育ちました。それでも、自分が心から楽しめる経験ができたり、ワクワクする瞬間をたくさん味わうことができた小中高時代でした。ネパールでの活動地も、都心からやや離れたところで、より現場に近いところで活動する予定です。

どんな環境でも自信を持って生きていけると伝えたい。そのために全力で向き合ってネパールの子どもたちも先生方も私も一緒に成長したい、そう強く思っています。

行ってみよう、ネパールへ

そして実は、ネパール担当として1年間現地に行きますが、私はまだネパールに行ったことがありません。出会ったことがあるネパール人といえば、近所のインド料理屋さんの店主くらいでしょうか。

それでも、先輩インターン生から聞く現地の話や、長期休みにネパールへ訪れた友人から話を聴くと、「リピートしたくなる国!もう一回行きたい!」という声や「日本とは違う時間が流れているから、ネパールに住んでみたい!」という声を聞き、ますます行きたくなりました。

きっとこのように、友人から旅の話を聞いたり魅力的な景色をテレビで見たりして、行きたい!けど時間がなくて行けない、、、という経験をされたことがある人は少なくないはずです。

なんと、そんな方達にも、まるでネパールに行ったかのような体験ができるチャンスがあります!

ネパールの絶景を!生活風景を!VRで体験することができるクラウドファンディングを始めました!今まで、行きたいと思っていても、時間がなくて行くことができなかった方でも、そんな距離を超えてネパールを旅することができるチャンスです!!

私も、未だ訪れたことのないネパールに、VRで一足先に体験できると思うととてもワクワクします。

皆様の応援なしには、このプロジェクトは実現できません。11月15日まで、約1ヶ月間の挑戦となりますので、どうか最初の一歩のご支援をよろしくお願いいたします。

そして、皆様も途上国のリアルを知る新しいカタチを一緒に創ってみませんか??

ワンダーネパールへ旅をする!ークラウドファンディング挑戦中 »

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「気付くこと」の大切さ。ネパールと仙台育英学園高校をつなぐWeb交流第3回実施! https://eedu.jp/blog/2018/10/13/sendaiikuei_nepal_03/ https://eedu.jp/blog/2018/10/13/sendaiikuei_nepal_03/#respond Fri, 12 Oct 2018 23:00:36 +0000 https://eedu.jp/blog/?p=47686 トジョウエンジン運営団体であるNPO法人e-Educationと、宮城県にある仙台育英学園高等学校が行っている新たな取り組み、Web交流。前回は第2回目のWeb交流の活動報告と、ネパールの実施校の先生の活動にかける想いや […]

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仙台育英TEファーストビュー

トジョウエンジン運営団体であるNPO法人e-Educationと、宮城県にある仙台育英学園高等学校が行っている新たな取り組み、Web交流。前回は第2回目のWeb交流の活動報告と、ネパールの実施校の先生の活動にかける想いや、生徒たちのWeb交流から学んだ「違いから学ぶこと」などについてお伝えしました。

ネパールの若者と日本の若者とを繋ぐWeb交流について、今回は先日行われた3回目のWeb交流の活動レポートと、仙台育英高校の先生のWeb交流にかける想いや生徒たちのWeb交流を通して得た気づきなどについて生の声をお届けしたいと思います!

今回も前回までと同様、「世界のために私たちができることを探したい」という熱い想いを持ってこのWeb交流を始めた仙台育英学園の生徒たちが活動報告レポートを書いてくれました!

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第3回Web交流を行いました!

こんにちは!仙台育英高校の佐藤と八島です。

先月に第3回目の仙台育英とネパールのWeb交流を行いました!
今回のテーマは「言語」

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実際に手書きされているネパール語を初めて見る。流石に予想するのも難しい

それぞれの言語で小芝居をして、何を話しているのかを当てるゲームをやってみると、予想以上に難しく、これがなかなか当たらない。

自分たちがネパール語を聞くときには自然とボディーランゲージや顔の表情に注目していることに気がつきました。そこで、私たちが見せる時には何度か繰り返し、よりボディーランゲージで伝わるように工夫してみることに。
違う言語の人と会話する時は、いかに手振り、身振り、フェイシャルエクスプレッションを使えるかが第一印象を決める!といっても過言ではないかもしれません。

仙台育英TE1

画面を見たい私たちはぎゅうぎゅうに覗き込む

新たな発見はネパール語でのペンの発音が、ウガンダ語と同じだったこと!ウガンダ人レイチェルが、「これウガンダ語も同じ!!」と一言。これには一同驚きでした。なんといってもネパールとウガンダは直線距離約6000kmも離れているのです。

言語はこういった偶然か必然かわからないような共通点も見つけられるということからも、やっぱり面白いなぁと思わされました。

前回は「ダンス」がテーマの交流でしたが、今回の「言語」は前回に比べ、教えあうということに少し難しさを感ました。主な理由は…

・第二外国語、英語でコミュニケーションを取っていること。
・発音に関して、母語には全く存在しない発音が多くあること。
・zoomを介したWeb上での会話

等々たくさんあります。

筆者である私たち佐藤、八島は日本語と英語で普段授業を受け、それぞれ中国語、スペイン語は第三ヶ国語として現在勉強中のため、言語にはとても興味があります。その中でも、こういった言語の大きな壁に気づくことは言語習得や他国の人々と友好な関係を築くという点において大きな一歩だと考えています。

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ネパールでもみんなが画面を覗き込む

一見小さなことに見えますが、この言語の壁という限界に気づかなければ、本当の意味での言語学習、多文化理解は始まりません。この「気づき」があって、今後何が必要なのかという「考え」に至り、ここで初めて「実行する」に移していく。その気づきがなければ、どんなことも始まらず、進みません。そんなところから、その気づく、という部分をお互いにすることができた、良い交流であったと感じています。

(筆:仙台育英学園高等学校 佐藤、八島)

Web交流を通じて見えたこととは ー仙台育英学園高校

前回はネパールの先生や生徒のインタビューをお届けしましたが、今回は仙台育英学園の先生と生徒のインタビュー内容をお届けします!

Web交流実施校・仙台育英学園高校のAnthony Sweeney先生へのインタビュー

–この企画を通して生徒にとってどのよう学びがあると思いますか?

このWeb交流は自分の文化を伝えると同時に、自分たち自身が日本の文化について理解を進め、自国の文化の良さを再確認することができるプロジェクトだと思います。
幼い頃から、自国の文化の他に様々な文化に触れることによって多くの違った価値観に触れ、自分のアイデンティーを作り上げて行く一つの柱になることでしょう。国によって、文化の違いによって、常識が180度異なるということを知ることもできたようです。

仙台育英TEアンソニー先生

仙台育英学園高等学校スウィーニー・アンソニー(Anthony Sweeney)先生

日本の高校生が外の国へ行く機会は多くないですが、それをzoomというツールを通してならばWeb上であっても海外に訪れる時にしか味わえないような感覚を得ることができるのだと感じます。
また、本校では国際交流、異文化交流を活動的に生徒が行なってはいますが、ネパールには姉妹校などの関係がないため、今までネパール文化に関わる機会はありませんでした。しかし、今回のインターネットを使うという新しい発想のもと新しい文化に触れる場を設けることができ、双方向にとても良い学びになったと感じています。
また、今回のWeb交流では異文化理解という学びだけに留まらず、Web上でのコミュニケーションをとることは、普段フェイストゥーフェイスで話すのとは違うスキルが養われると感じています。これからの未来を生きる生徒たちに必要なスキルも養われた活動でした。

Web交流に参加してくれていた生徒たちへのインタビュー

–Web交流を通しての感想を教えてください。

王一博(高校3年)中国
私たちの学校では、他の国の中学生と直接関わる機会があまりないので、このプロジェクトは私にとってユニークで面白い活動だと思っています。異文化や私たちの当たり前だと思っていることなどを共有することで、楽しみながら新たに学ぶことができました。初めのWeb交流に比べネパールの生徒たちの表情や話し方が変わり、より多くの話をしてくれるようになったことで、心を開いてくれているのが伝わり、とても嬉しく思いました。

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少しシャイなネパール人。だんだんと心を開いてくれるようになりました

津田京香(高校2年)日本
ネパールとの交流を始めて、ネパールの良さを学ぶと同時に日本を誇りに思うようになりました。ネパールと日本では言語や文化、若者の流行りなど多くのことが異なります。お互いに新しい発見ばかりでとてもいい勉強になり、これからの将来に繋げることができる大切な機会になっていると思います。残りの時間を大切に異文化理解を深めていきたいです。
レイチェル(高校2年)ウガンダ
このWeb交流は、異なる視点や文化を共有するとてもいい機会になりました。またダンスや挨拶の仕方など、ネパールの生活スタイルを垣間見ることができました。この企画によって、私はネパールに対してより知りたいと思うようになりました。このような素晴らしい機会を設けてくれたe-Educationの方々に感謝したいです。ありがとうございます。

(聞き手:仙台育英学園高等学校佐藤、八島)

終わりに

今回が第3回目となったWeb交流。手探りから始まった活動は、次回で最終回となります。第4回目のWeb交流は、普段ネパールでこの活動を支えていたe-Educationのインターン生・佐藤由季也が仙台育英学園高校に足を運び、報告を交えた形で行います。

仙台育英の高校生たちが熱い想いを持って、自分たちの力で進めてきたこのプロジェクト。最終回も乞うご期待ください!

Web交流初回のレポートを読む »

第2回Web交流のレポートを読む »

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いよいよ第3回!e-Educationネパールフィールドワーク ’19を開催します【2019年2月15日〜24日】 https://eedu.jp/blog/2018/10/10/nepalfieldwork_2019/ https://eedu.jp/blog/2018/10/10/nepalfieldwork_2019/#respond Wed, 10 Oct 2018 09:00:40 +0000 https://eedu.jp/blog/?p=47753 こんにちは。e-Educationグローバル事業部ネパール担当の椎木です。 私たちは、「世界の果てまで最高の授業を届ける」というミッションのもと、映像授業によって一人でも多くの子どもたちが最高の授業で学ぶことができるよう […]

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ネパールフィールドワーク-2

こんにちは。e-Educationグローバル事業部ネパール担当の椎木です。

私たちは、「世界の果てまで最高の授業を届ける」というミッションのもと、映像授業によって一人でも多くの子どもたちが最高の授業で学ぶことができるように活動を行っています。

今回は、第3回目となる現地視察のフィールドワークについてお知らせしたいと思います。実際に活動地を訪れ、教育課題の実態を調査したり、映像授業が活用されている学校を一緒に見て回るフィールドワークを企画いたしました。対象国はネパールで、e-Educationの事業の中ではもっとも新しいプロジェクトです。

途上国の現場を見てみたい、教育支援のNGOがどのように活動しているのか学びたいといったみなさんとともに、現地で充実した活動ができればと思っています。

同じ志や問題意識を持った素敵な仲間との出会いもフィールドワークの醍醐味です。みなさんのご参加、心よりお待ちしております!

フィールドワークに申し込む »

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世界で最も開発が難しい国 ネパール

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エベレストを始めとした標高5000mクラスの山々が連なり、海がなく道も険しく、大国インドと中国に挟まれているネパールは、世界で最も開発が難しい国とも言われています。

首都であるカトマンズには多くの人が密集してはいますが、他のアジアの国々と比べても発展しているとは言えません。都市部と農村部の格差も大きく、子どもたちの教育環境は恵まれていません。農村部ではなかなか仕事に就くことができず、海外へ出稼ぎに行かざるを得ない状況です。

途上国の実態、どうすれば解決に近づくのかを、今回のフィールドワークでみなさんと一緒に考えて、アクションを起こしていきたいと思っています。

一方、ネパールでは独特な伝統文化やあたたかい人々と出会えるのも魅力の1つです。ゆっくりと流れる時間の中で、自分自身を見つめ直す機会になると思います。

国民の8割がヒンドゥー教を信仰するこの国には、ヒンドゥー教の聖地パシュパティナート寺院をはじめとする多くの歴史的で魅力溢れる世界遺産に恵まれています。パシュパティナートはガンジス川に通ずる火葬場で、人間の生と死に向き合える場所でもあります。また、カトマンズを少し離れると自然豊かな山々が広がり、皆さんが訪れる2月は乾季になりますので、ヒマラヤの山々を見ることができるかもしれません。

日本の生活と比べる非日常の体験が多くできることに加え、食事もおいしいですし、ネパール人は非常に親日なので、また必ず戻ってきたくなる、そんな旅になると思います。

e-Educationだからこそできる旅

今回のフィールドワークのポイントを3点ご紹介します。e-Educationのフィールドワークだからこそ体験できること、出会える仲間、触れられる世界があると思っています!

【1】e-Educationのプロジェクト地を実際に訪問

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e-Educationネパールプロジェクトの様子

2015年から開始したネパールでのe-Educationプロジェクト。現地パートナーや協力してくれている先生方とのディスカッションを行ったり、実際に活用している生徒の様子を見にいきます。農村部の子どもたちに最高の授業を届けるために何が必要なのか、私たちに何ができるのかを一緒に考えましょう。

【2】農村での生活体験ができるホームステイ

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実際に農村の営みを知れる旅。

日本の生活とは全く異なる農村部での生活。時間、家族、食べ物、水、生き物、自然、愛、友情、様々なことをこれまでとは違った視点で考えるきっかけになると思います。日本では当たり前すぎて気が付かないことを、ネパールが教えてくれます。本当の家族のように接する中で、みなさんの世界もきっと広がると思います。

【3】人との対話により気づきを深める

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前回フィールドワーク参加者とパートナー団体Kids of Katmandu

e-Educationプロジェクトは、現地パートナーや学校の先生、教育省の方々など多くの方との議論をもとに活動を行っています。見て回るだけではなく、実際に先生や生徒とやりとりを行い、対話を通して気づきや発見を深めていきます。

加えて、ともに当フィールドワーク参加者のみなさん同士での交流も大切にしています。異なるバックグラウンドの方々が参加されることになると思いますが、プログラム終了時にはかけがえのない仲間になっていること間違いなしです。

前回フィールドワーク参加者の声

男性 匿名 「私はただ途上国に行ってみたいという気持ちだけでした。社会問題や環境について知ろうと思うのかなと思っていましたが、インフラや政治、日本のメディアに興味を持ちました。日本にいたら一瞬で過ぎていく14日間なのに、こんなにも人って変化するんだと思いました。」(H.S)
スクリーンショット 2018-05-23 18.40.07 「ネパール人は生まれながらのgiverでみんな本当に相手のこと、相手に与えることしか考えてない。「もうちょっと自分のことも考えて!」って思っちゃうくらい。いつも自分のことばっかり考えて自分の心配ばっかりして。神社に行っても自分の将来や健康のことばっかり祈って。そんな自分、めちゃくちゃダサいなって、そう思いました。」(T.Y)
男性 匿名 「今まで逃げてきた自分の甘さ、本当の気持、相手に対して真正面から向き合うことができた。自分自身の良い点も悪い点も認めてあげられるようになり自分のことが好きになった。」(Y.Y)

前回参加者の声を詳しく読む »

前回フィールドワークの活動レポートはこちら »

プログラム概要

現地活動期間
2019年2月15日(金)〜2019年2月24日(月)(現地10日間)

活動場所
カトマンズ、カブレ

参加資格
18歳以上(20歳未満の方は保護者の同意が必要になります)

参加費用
169,800円:税込/人(※早割:5000円引き)
<費用に含まれるもの>
現地での宿泊費、朝食費、ネパール国内交通費、研修・コーディネート費
<費用に含まれないもの>
航空券、ビザ申請費、海外旅行保険(加入必須)、昼・夕食費、各自お土産等の費用

推奨フライト
【往路】
・キャセイパシフィック航空(CX501)
2019年2月15日(金)
10:35 成田発→22:05 カトマンズ着
【復路】
・キャセイパシフィック航空(CX5103)
2019年2月24日(日)
23:15 カトマンズ発→ 25日(月)13:10 成田着

定員
15名
*定員に達し次第、受付を締め切らせて頂きます。

最少催行人数
8名

申し込み〆切
2018年11月9日(早割〆切日は11月9日)
2018年12月10日(最終締め切り)

スケジュール

NepalFWschedule19

※スケジュールは変更の可能性があります。

お申込み

フィールドワークへのお申込みは、こちらの申込みフォームからお願いします。

お申込み後の流れ

申込フォームをご記入いただいた方へ、e-Educationスタッフよりメールにて「プログラム申込書」及び「参加費のお支払い方法のご案内」をお送りいたします。プログラム申込書の提出と参加費のお支払いをもって、申込完了となります。

申し込み完了後、担当スタッフと一度面談の機会を設けさせていただき、諸注意やフライトスケジュールなどについて(遠方の方はスカイプ等を活用して)ご連絡させていただきます。
※参加手続き完了後のキャンセルは、現地コーディネートの手配等の都合上、キャンセル料が発生する場合がございますので、ご了承ください。

本プログラムへの疑問・質問がございましたら、下記連絡先までお気軽にお問い合わせください。

お問い合わせ先:info [at] eedu.jp (担当:椎木)
※上記 [at] の部分を@マークに変えて送信ください。

皆様のお申込みを心よりお待ちしております!

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「違い」から学ぶこと。 ネパールと仙台育英学園高校をつなぐWeb交流第2回実施! https://eedu.jp/blog/2018/08/27/senndaiikuei_nepal_02/ https://eedu.jp/blog/2018/08/27/senndaiikuei_nepal_02/#respond Sun, 26 Aug 2018 23:00:42 +0000 https://eedu.jp/blog/?p=47655 トジョウエンジン運営団体であるNPO法人e-Educationと、宮城県にある仙台育英学園高等学校が行っている新たな取り組み、Web交流。前回は仙台育英の生徒たちの「世界のためにできることを探したい」という想いについてお […]

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トジョウエンジン運営団体であるNPO法人e-Educationと、宮城県にある仙台育英学園高等学校が行っている新たな取り組み、Web交流。前回は仙台育英の生徒たちの「世界のためにできることを探したい」という想いについてお伝えしました。

ネパールの若者と日本の若者とを繋ぐWeb交流について、今回は先日行われた2回目のWeb交流の活動レポートと、ネパールの先生のWeb交流にかける想いやネパールの生徒たちのWeb交流を通して得た気づきなどについて生の声をお届けしたいと思います!

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前回に引き続き、今回も仙台育英の生徒に活動レポートを書いてもらいました!

緊張とわくわくが混ざった初回のWeb交流から約1ヶ月、仕様がわかり上手くコミュニケーションも取れるようになってきた2回目の交流では、仙台育英の生徒にも、ネパールの生徒にも、一生懸命「伝えよう」と工夫して話している姿が見られました。

そんな2回目の交流は彼・彼女らにとってどのようなものとなったのかお伝えできればと思います。

第2回Web交流を行いました!

前回に引き続き、7月30日に第2回目の仙台育英とネパールの交流を行いました!前回は初回だったこともあり簡単な自己紹介とレクリエーションが中心でしたが、今回は「ダンス」をテーマに行うことに。

ネパールの学生がダンスが好きだということを聞き、日本、ネパール、中国、ウガンダの4カ国のダンスをビデオ交流で共有しました。

私たちは仙台育英高校の国際バカロレアで学んでいることもあり、多様な国籍の仲間がいます。そんな仲間のうち中国とウガンダにルーツを持つ2人も参加してくれていることもあり、この日本、ネパール、中国、ウガンダの4カ国をピックアップし、ダンスを通じて交流しました。

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ネパール側のダンスは女の子たちが踊ってくれました

私たちが交流しているネパールの学生のほとんどがグルン族という民族で、年中行事では踊る習慣があるそうです。彼女たちのお気に入りの伝統的なダンスを踊ってくれました。

日本、中国、ウガンダからはそれぞれの国で一番身近なポップカルチャーの中からダンスや歌を共有しました。

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日本では昨年大流行したあのダンスをみんなで踊りました!

各国のダンスや歌には、踊り方、特に体の使っている部分や、リズム、使われている言語といった、違いがあるということを見いだすことができました。

ネパールのダンスの動きや曲の第一印象は、日本の盆踊り。かすかに聞こえて来た曲に使われる楽器や腰や手の動かし方は中国やインドの伝統的な踊りに近いように感じました。

最後には、日本とネパールのダンスを教え合い、間違いやすいところは何度かやり直しながらも、日本もネパールもみんな楽しく踊ることができました。

印象的だったのは、ネパールの生徒たちは日頃からダンスに親しんでいて、日本よりも踊りの文化が根付いていることがよくわかるほどみんな上手だったこと。みんなが踊れる伝統的な踊りがあるというのは日本にはあまりないことで、驚きであり羨ましくも思いました。

ダンス交流の後には、今人気の歌手がそれぞれの国々で誰なのかを写真を見せあい、その人たちが何歳なのか当てるクイズをしました。

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アイドルグループ「嵐」のメンバーの年齢を20歳と予想したネパールの生徒たち!流石に若すぎ!

次回は3回目になるWeb交流。次の交流の内容を考えることもとても楽しく、次回が待ちきれません!

(仙台育英学園高等学校 佐藤・屋島)

ネパールのWeb交流にかける「想い」とは

ここまで仙台育英高校の生徒によるレポートをお届けしましたが、ここからは2回目のWeb交流後に行ったネパールの先生と生徒へのインタビューをお届けします!

Web交流実施校の校長Prakash Pant先生へのインタビュー

–WEB交流を通して生徒の変化は見られましたか?

生徒たちは日本の文化を知ることで、改めて自分たちの文化に目を向けています。
日本から見たネパールとネパールの生徒が見るネパールの姿は異なります。その違いに生徒が気づき始め、改めて自分たちの文化を見つめ直す機会になっていると思います。

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Web交流実施校SanskarEnglishSchoolの校長先生

–WEB交流を通して生徒にどんなことを望みますか。

WEB交流を通して主に二つのことを大切にしてほしいと思っています。
 
一つ目は双方向の学びです。私たちの生徒はきっと日本の学生から多くのことを学ぶと思います。同時に日本の学生もネパールから多くのことを学んでほしいです。双方向の学びが実現することで、お互いの学生の可能性が広がることを願っています。
 
二つ目は、文化や言葉の違いを肌で感じ取ること。私は学校の学びとは、教科書の学びだけでは不十分だと考えています。子供たちは様々なメディアを通して世界中から情報を集める必要があります。
 
このWEB交流は海外の学生とリアルタイムで会話ができ、教科書で学ぶことのできない生きた知識を得ることができます。私たちの学校ではこの交流が海外について学ぶための一番大切なプラットフォームになると思います。
 
今後私たちの学校だけでなく、ネパールの様々な学校で広がって欲しいですね。

Web交流をした7年生の生徒へのインタビュー

―-第2回目のWEB交流の感想を教えてください。

Dipshika Gurung (7年生)
日本のダンスがとても気に入りました。踊りのステップや音楽、衣装がすごくキュートでした。これからもWeb交流を続けていって、もっとお互いの国について理解を深めていきたいです。

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Roshina Gurung (7年生)
日本の言葉やダンス、文化を学ぶことができました。また海外のことについて知ることが大切だと思いました。なぜなら私たちは「違い」から学ぶことが多いからです。今回の交流では「踊り」を通してお互いの国の違いに気づくことができました。これから日本とネパールの違いをもっと知りたいです

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Prajwol Gurung (7年生)
WEB交流を通して、私たちの文化と日本の文化が異なるということに気づきました。踊り一つとっても手足の動きや衣装が違い、驚きました。次回の交流ではお互いの国の言葉について紹介し合いたいです。

(聞き手:e-Educationネパール担当インターン佐藤由季也)
 

終わりに

今回で2回目となったWeb交流。

日本の高校生の「自分が世界にできることを探したい」という思いから始まったこの新たな取り組みを通じて、日本・ネパール共に様々な気づきを得、新しい「知りたい」という欲求が出てきているようです。

少しずつ変化が見られる生徒たち。このWeb交流で新たな気づき得て、またその気づきが「生きた学び」になることを期待し、残り2回のWeb交流を充実させてほしいと思います。

あと2回となったWeb交流。今後もこちらで発信していきますのでお楽しみに!

WEB交流初回のレポートも読む »

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「世界のために自分ができることを見つけたい」ネパールと仙台育英学園高校をつなぐWeb交流始動! https://eedu.jp/blog/2018/07/26/sendaiikuei_nepal_01/ https://eedu.jp/blog/2018/07/26/sendaiikuei_nepal_01/#respond Wed, 25 Jul 2018 23:00:08 +0000 https://eedu.jp/blog/?p=47598 こんにちは! トジョウエンジン編集部です。今回、トジョウエンジンの運営団体である特例認定NPO法人e-Educationと宮城県にある仙台育英学園高等学校がWeb交流事業という新たな取り組みを始めました! 日本の高校生た […]

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仙台育英×ネパール5

こんにちは!
トジョウエンジン編集部です。今回、トジョウエンジンの運営団体である特例認定NPO法人e-Educationと宮城県にある仙台育英学園高等学校がWeb交流事業という新たな取り組みを始めました!

日本の高校生たちの「自分たちが世界のためにできることを見つけたい」という思いで始まったこのWeb交流。4回に渡ってネパールと仙台育英高校の若者を繋ぐWeb交流事業の第1回目が先日行われました。今回はその様子をお届けします!

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e-Educationが行う「Web交流」とは?

世界には貧困、戦争や紛争、難民、食糧危機など挙げきれないほど多くの問題がありますが、「何かしたいけれど自分にできることがわからない」「日本人の私にもできることはなんだろう」と思ったことがある人は少なくないのではないでしょうか。

今回のe-Education仙台育英学園高等学校が4回に渡って行うWeb交流も、仙台育英高校の生徒からの「自分にできることを見つけたい」という思いで始まりました。

Web交流の目的は、新興国と日本の同年代の生徒がテクノロジーを用いた具体的な交流を通じて“世界のリアル”を肌で感じられるきっかけを提供することです。

思春期に世界とリアルに繋がることは、これからの社会を生きていく若者が世界を身近に感じ、これからの世界でどのように自分が役割を担っていくのかを考える一つのきっかけになるのではないかと考えています。

世界のために自分ができることを見つけたい

そんな想いを語ってくれた仙台育英高校の生徒たち。Web交流が実現するまでに何度もミーティングを重ね、目的を考え、ネパールとのWeb交流の意義を深めてくれました。

仙台育英高校の生徒の皆さんの発案で実現したネパールの子どもたちと繋がるWeb交流は、交流の内容や毎回のゴールの設定なども仙台育英高校の生徒たちが中心に考えてくれています。

そんなWeb交流の第1回目が先月行われました!仙台育英高校の生徒たちに交流にかける想いや、第1回目の交流の様子をレポートしてもらいます!

仙台育英高等学校の生徒からの活動レポート

こんにちは!仙台育英学園高校の佐藤と八島です。

先日6月25日(月)にネパールと初めてのWeb交流を行いました。

私たちは国際バカロレアで学ぶIB(International Baccalaureate)生です。教育プログラムの一貫で、より平和な世界の実現を目指して、自分たちにできることは何かを考え、活動を企画し、実行しています。

育英IB生集合写真

仙台育英学園IB生です!

私たちは、「教育」とは、将来の可能性を広げ、安定した自給力をつけるきっかけになり、多くの人が直面しているそれぞれの問題から抜け出す一つの有効的な手段だと考えます。

私たちにできることは何か?を考える中で、e-Educationの三輪開人さんのプレゼンテーションをネットで見つけ、世界で幅広い教育支援をしているe–Educationの活動に興味をもちました。

春にe-Educationとのコンタクトを取り始め、三ヶ月の話し合いを経て、ネパールとの交流が決定しました!

テーマはお互いに「当たり前が当たり前でないことに気づく」こと。そして目的は「ネパール学生の勉強に対するモチベーションをあげる」こと。

このテーマを元に、異文化の興味深さや、奥深さを見つめ、理解を深め、視野を広げることを目標としました。実際には、4回のWeb交流で日本やネパール、中国、ウガンダの4つの文化の共有を行い、目標を達成することを目指します。

第一回ネパールとのWeb交流

仙台育英×ネパール1

好きなタイプを英語で説明中

第一回のコンテンツは、自己紹介とレクリエーション。また、簡単に疑問に思っていることを共有して、話し合いました。

最も印象的だったのは、ネパールの生徒がみんな笑顔で「ナマステ〜」と言って自己紹介をしてくれたことでした。初めてのWeb交流でしたが、六年生、中学一年生と仙台育英IB生で和やかに終始笑顔が絶えない時間でした。

仙台育英×ネパール2

終始にぎやかなネパールの子たち

そして、交流をしている間ずっと変なことをしている子もいてとても楽しい時間でした。

最初に自己紹介をし、次に日本の俳優では誰が一番かっこいいか、可愛いかを日本側とネパール側同時に行い、見せ合いました。見事にどちらの国も同じ俳優を選んでいて、それがとても楽しかったし、好みが合って嬉しかったです。

今回の交流では違いはあまり見つけれませんでしたが、みんなで楽しみながら交流を行うことができました。

交流後にはネパールの学生が英語で感想を書いてくれました。
仙台育英×ネパールアンケート

「日本人は皆さん美しい」に仙台ではニヤニヤ。

これから後3回に渡ってWeb交流を行いますが、最初に立てた「当たり前が当たり前ではないこと」に気づくことを通して日本人の私たちも、ネパール人の彼らにも意味のある交流をしていきたいと思っています。

これからのWeb交流

仙台育英×ネパール6

笑顔いっぱいのネパールの生徒たち

日本側でも、ネパール側でも好評だった初回のWeb交流。

今回は自己紹介や軽いレクリエーションが中心でしたが、今後の3回のWeb交流では、「自分にできることは何か」を見つけるため、より深い異文化理解や交流ができるようなコンテンツを実施していきたいと思っています。

トジョウエンジンでは4回に渡るWeb交流を今後も発信していきます。
参加した生徒の声や、実施校の先生たちの声、サポートをしているe-Educationのインターン生の思いなども発信していきますのでお楽しみに!

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【プロジェクト紹介】「最高の授業」をネパールの果てまで届けよう! https://eedu.jp/blog/2018/05/01/nepal_project_introduction/ https://eedu.jp/blog/2018/05/01/nepal_project_introduction/#respond Mon, 30 Apr 2018 15:00:18 +0000 https://eedu.jp/blog/?p=47050 山岳地帯が多いネパールでは、都市部と農村部とで様々な格差があります。特に教育機会の格差は著しく、慢性的な教師不足の課題があります。結果として、高校卒業認定試験(SEE)の合格率は、都市部の高校が80%を超えるにもかかわら […]

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山岳地帯が多いネパールでは、都市部と農村部とで様々な格差があります。特に教育機会の格差は著しく、慢性的な教師不足の課題があります。結果として、高校卒業認定試験(SEE)の合格率は、都市部の高校が80%を超えるにもかかわらず、農村部の学校では約30%と、生まれ育った場所を理由に将来が制限されてしまっている現状があります。

e-Educationは、農村部の生徒が学習しやすいようにネパール語での映像授業を制作、提供し、生徒が「いつでもどこでも何度でも」学習できる環境をつくり、誰もが夢や目標に向かって前向きに努力していける社会を実現するために活動しています。

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これまでの実績

ネパールプロジェクトは2015年から始動しています。同年4月に発生したネパール大地震の被害の大きかったカブレ郡への映像授業提供を始めました。2016年から初代インターン生を派遣し、マクワンプール郡への映像授業の提供へと拡大しました。

これまで600名の生徒へ映像授業を提供し学習支援を行ってきました。2017年よりJICA草の根技術協力事業の採択を受け、さらなるプロジェクト拡大に向けて取り組んでいます。

今後のプロジェクト計画

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2019年度にかけて、カブレ郡、マクワンプール郡でのパイロット校における映像授業の活用モニタリング、及び他校で活用されるためのガイドラインや教員研修を行う予定です。加えて、現地の他のNGOとの連携によって、より多くの地域への映像授業の提供を行うことを目指します。

さらに、国全体として基礎算数力に大きな課題を抱えており、カトマンズのパイロット校では初等算数に関する活動も展開します。映像授業という手法に限定せず、小学校低学年の生徒の基礎算数力向上に向け、現地教師と共に活動を行います。

インターン生が取り組む業務

  • カブレ郡、マクワンプール郡のパイロット校における教師のサポート
  • 現地の学習環境改善のため施策実施やモニタリング活動計画の策定
  • 他の学校へ提供拡大するためのガイドライン作成、教育局との協議、教員研修の企画・運営
  • 現地パートナーKids of Kathmanduとの連携、及び他のNGOとの連携による活動拡大
  • カトマンズのパイロット校にて、教師と連携した初等算数領域での活動

得られる経験やスキル

  • 途上国の教育支援とは何なのかを深く考える経験
  • 農村部のリアルな生活を通して途上国の実態を深く理解できる
  • 汎用性のある教育支援モデルとは何かを考え抜き、実行に移す力
  • 現地NGOや学校の教師を巻き込み動かしているリーダーシップ

求める人物像

  • 現地パートナーとともにネパールの教育について本気で考えることの出来る人
  • 「支援活動」よりも「課題解決」に取り組みたい人
  • 途上国支援を通して、社会の在り方を変えたいと思っている人
  • 問題と対峙した際に「出来ない理由」に目を向けるのではなく、「どうしたら出来るようになるか」を考える姿勢を持っている人
  • 現場の小さな変化を生み出していく事に地道に取り組める人
  • 英語でのコミュニケーションがとれる人

途上国への熱い思いをもった方、ご応募お待ちしております!
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