「エシカルファッション」という言葉、聞いたことはありますか?
まだ馴染みのない人も多いでしょう。ただ、世界各国で確実に広まりつつある新しいファッションアイデアです。
「オシャレをしながら、社会貢献する」
このようなコンセプトのもと、オーガニックの素材にこだわったり、発展途上国から適正な価格で素材を仕入れたりと、消費者のみならず、生産者や地球にも優しいファッションが誕生しつつあります。
この記事では、そんなファッションにまつわるアイデアを35個まとめてご紹介します。
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途上国から生まれたバッグ3選
女性は一人平均10個のバッグを持っているという話をご存知でしょうか?
女性にとってバッグは必需品であり、生活の一部。そんなバッグ×社会貢献のアイデアをお伝えします。
Motherhouse(マザーハウス)
バングラデシュをはじめ、途上国から世界に通用するブランドを目指すマザーハウス。先日はネパールの草木染めという伝統技術を織り交ぜたバッグを販売し、販売店も国内外に拡大しています。
andu amet(アンドゥアメット)
日本発、”MADE IN AFRICA”のハイブランド「andu amet(アンドゥアメット)」。エチオピアを中心に活動し、高級感あるバッグを販売しています。今年に入ってからは事業戦略マネージャーを募集を実施。これからまだまだ成長していくであろう、注目のブランドです。
MTAbags
ベネズエラで作られた木製クラッチバッグ「MTAbags」。伝統的な職人の手業で一切の釘を使っていないことを理由に、最も社会的責任を果たしているバッグとして第7回ハンドバッグ・デザイナーズ・アワードで優勝した社会性の高いバッグです。
社会も良くするジュエリーブランド7選
バッグと同様、女性に取って不可欠なジュエリーやアクセサリー。指輪やネックレスは常に身に纏い、その人自身を映し出す鏡とも言われています。
そんなジュエリーに注目し、遠く離れた生産者の人たちの幸せも作ろうとしているブランドをご紹介します。
HASUNA(ハスナ)
日本初のエシカルジュエリーブランドとして、新しい挑戦を続けてきた「HASUNA」。搾取や環境破壊のないクリーンな素材にこだわり、結婚指輪やネックレスを作られています。
ピースダイヤモンド
「ダイヤモンドに関わる全ての人をハッピーに!」というコンセプトのもと、採掘現場や研磨工場で働く人たちの幸せにこだわりをもつ新たなブランドです。先日、代表の村上千恵さんへインタビューしましたので、ご存じなかった方はぜひご覧下さい!
SONGA DESIGNS
「SONGA DESIGNS」は、サラとエリーという2人のアメリカ人女性起業家が立ち上げたブランド。ルワンダ人アクセサリー職人と共同で、環境に優しく、流行に敏感なアクセサリーを製造・販売し、現在も活動地を広げています。
R ethical jewelry(アール・エシカルジュエリー)
「R ethical jewelry」は、自信と華やかさを添えるジュエリーブランド。ゴールドをはじめとした一つ一つの素材にこだわり、日本で初めて国際Fairmined認証ラベルを取得した透明性の高いブランドです。また、売り上げの一部を環境NGOへ寄付するなど、活動の幅が広いことも素敵な特徴です。
phu hiep(フーヒップ)
ベトナムの貧困や差別に対して「アクセサリー」で解決を目指す、日本発のエシカルブランド「phu hiep(フーヒップ)」。様々な種類のアクセサリーを手がけている他、売上の一部をチャリティとして、フーヒップの定住区全体へ教育支援なども行っています。
EARTHRISE(アースライズ)
最良の素材と最上の技術が織りなす、ピュアラグジュアリーなエシカルジュエリー「EARTHRISE」。パキスタンをはじめ、世界各国のコミュニティとパートナーシップを結んで宝石を仕入れています。今年、表参道にお店を開店し、勢いを増す注目のブランドです。
wakami(ワカミ)
「wakami」は、グアテマラ共和国で40年近くにも及んだ内戦による残酷な経験からグアテマラ共和国(特に農村)の生活を改善する為のプロジェクトとして開始したソーシャルブランド。ジュエリーの作成に加え、村にソーラーパネルを設置したりと、コミュニティ全体の発展を応援しています。
「あ、これ欲しい」がきっとあるブランド6選
「あれ?これってエシカルなものだったんだ」
そんな感想を持ってもらうことこそ、エシカルファッションブランドの目指す姿。これから紹介するブランドは、どれもデザインに強いこだわりを持つアイテムばかり。
「かわいい」や「キレイ」との出会いがきっとあると思います。
Raven + Lily(レイヴン アンド リリー)
カンボジア、インド、エチオピア、アフリカ、アメリカなど5ヵ国800人以上の女性職人さんの手で作られた美しい「Raven + Lily」のファッションアイテム。アクセサリーや雑貨、ドレスのひとつひとつが情熱的で洗練されています。
VEGANIE(ヴィーガニー)
インド発のエシカルライフスタイルブランド「VEGANIE」。インドの伝統工芸を活かした華やかなワンピースが目にとまりますね。他にもストールやクッションカバーなど、気になるアイテムが沢山あります。
Me to We
ケニア人女性の支援やNGO「Free the Children」の活動資金にもなる「Me to We」という社会企業。特徴としては「Maasai Mamas」の作品であるということであり、雇用を作るのはもちろん、彼らの伝統的な技が詰まったアイテムばかりです。
Symbology
インドの職人、そして現地の技術によってつくられた、ワンピースやポーチなど色合い鮮やかなフェアトレードファッションが売りの「Symbology」。代表のマリッサはTEDxRaleighにも登壇しているカリスマ経営者です。
Ishi Vest
「ベスト」にこだわったインド発のオーガニックファッション「Ishi Vest」。昨年Kickstarterでの資金調達も成長し、環境にも人にも優しいものづくりを目指して成長を続ける注目の団体です。
WarbyParker
自分のメガネを一つ買うごとに、一つを途上国へとプレゼントする仕組みで運営する海外メガネブランド「WarbyParker」。新しい「寄付」と「ブランド」のカタチづくりに挑戦し、昨年夏までに途上国へ50万個のメガネを届けた実績ある企業です。
働く女性を応援するブランド6選
「ファッションを作る女性たちも笑顔にしたい」
そんな想いを持って生産者や、途上国で働く女性達に笑顔を作り出しているファッションブランドがいくつもあります。ここでは、そのうち6つの団体をお伝えします。
Emi&Eve
銃弾×伝統織物というとってもユニークな組み合わせでプロダクトをつくるファッションブランド「Emi&Eve」。今なお続く紛争の爪痕を乗り越え、苦労に打ち勝とうとしているカンボジア人の職人たちと力を合わせて、平和のメッセージを込めたアクセサリーを作成しています。
Rags2Riches
フィリピンの経済的に貧しい女性たちへの仕事の創出に取り組む「Rags2Riches」。ゴミ山(ダンプサイト)で有名なフィリピンのパタヤスで活動を開始し、廃棄の布材からプロダクトを製作するという新しい仕事を作り、女性たちの夢や生活を応援しています。
Mekong Blue(メコンブルー)
カンボジアの読み書きのできない女性の支援、貧困解決のために生まれたブランド「Mekong Blue」。昨年は日本のNPO法人ポレポレと協力してREADYFOR?の資金調達に成功し、日本とカンボジアを繋ぐブランドブックの作成に取り組んでいます。
Indego Africa
ルワンダ女性の自立・発展・ガバナンスを推進していくファッションブランド「Indego Africa」。売り上げや寄付のすべてを女性たちの職業トレーニングに充当し、職人向けのリテラシー(識字)プログラムなども導入していることも大きな特徴です。
FairWear
大手ブランドとは異なるユニークな手法でTシャツ販売を行なう「FairWear」 。ユニークなのはデザインではなく、その販売経路。バングラデシュ最大のNGO「BRAC」と提携して、既存のネットワークを最大限に活用しながらエシカルなTシャツ販売に取り組んでいます。
Coffret Project(コフレ・プロジェクト)
Tシャツやアクセサリーではなく、「化粧品」を通じて、途上国に暮らす女性たちが自信を持って生きていけるきっかけ作りを目指している「Coffret Project」。日本で使われなくなった化粧品を回収して、途上国の女性たちへ届けてきましたが、今年からオーガニックコスメ「Lalitpur」を立ち上げ、現地に新しい雇用を作り出しています。
動物や環境に優しいファッション4選
生産者に加え、動物や環境を守りたいと想う人も少なくないでしょう。
オーガニックな素材にこだわり、地球に優しいモノ作りに挑むブランドをご紹介します。
Etrican(エトリカン)
シンガポールに拠点を置く「Etrican」。日本人とルーマニア人の二人によって設立され、「若い人が気軽におしゃれにエコを楽しむ」をコンセプトに安価な値段でオーガニックコットンアイテムを提供している。
Stella McCartney(ステラ・マッカートニー)
動物素材を使わないことをポリシーとしてアイテム作りをしている「Stella McCartney」。動物愛護の立場から、ファーやレザーを使用せずに、自然の素材中心のアイテムづくりにこだわっています。動物を守りながら、オシャレを楽しみたいという人にお勧めしたいブランドです。
OmniPeace (オムニピース)
2005年に、イベントプロデューサーとして活躍していたメアリー・ファナロの 「世界の貧困をこのままにしておくわけにはいかない」という情熱によって誕生した「OmniPeace」。多くのハリウッドセレブも共感しているエシカルファッションブランドです。また、収益の25%を、アメリカの著名な経済学者ジェフリー・サックスの立ち上げたNPO「Millennium Promise」へと寄付していることも特徴です。
KONDAKIS
「KONDAKIS」は、ケニアの女性たちにファッションを楽しんでもらい、人生にプラスの相乗効果を生み出してほしいと、おしゃれな衣服などを作り続けているエシカルブランド。素材にもこだわりを持ち、使えなくなったパラシュートをはじめ、ユニークなファッションに仕上がっています。
海外で人気の高いブランド5選
エシカルは世界的な潮流であり、海外で高い人気を誇るブランドがいくつも存在します。
セレブな俳優たちにも愛される、海外の人気ブランドをお伝えします。
People Tree(ピープル・ツリー)
フェアトレードの専門ブランドとして、オーガニックコットンのレディースファッション、ベビー服や生活雑貨などフェアトレードを通じて途上国支援をする「People Tree」。 全国に300ものり扱い店舗がある他、イギリスの情報誌「Ethical Consumer」で“最もエシカルな企業”TOP5にも選ばれた優良企業です。
TOMS
これまでトジョウエンジンでも何度か取り上げてきた「TOMS」。「靴を一つ買うと、同じものが途上国にもう一つ」というOne for Oneのモデルを作り上げた先駆的企業です。また、多くのコラボレーションを手がけており、俳優のベン・アフレックや女優シャーリーズ・セロンなど、名だたる著名人とのコラボも実現させています。
INHEELS(インヒールズ)
エシカル先進国イギリス・ロンドン発のエシカルファッションブランド「INHEELS」。環境的・社会的に「いいこと」がある商品を扱うブランドとして世界各地に展開しており、日本でも高い人気があります。
MAIYET(マイエット)
元ギャップのクリエーティブディレクターKristy Caylorが創設した「MAIYET」。エシカルであることに加え、デザインにこだわり抜き、一つのアイテムが数万円以上の値がしますが、それでもファンが多いアメリカで人気のファッションブランドです。
Piccalilly(ピカリリー)
赤ちゃん服や子供服を専門とするイギリス発のエシカルブランド「Piccalilly」。すべての製品にオーガニックコットンの国際認証機関から認証された原料を用いいており、子どもの肌にも優しいモノ作りに挑戦しています。
エシカルファッション専門販売サイト4選
エシカルなアイテムを買いたいけど、どこにいけば購入できるか分からないという方も多いでしょう。
そんな方々にぜひ知って頂きたい、エシカルファッション専門販売サイト。4つまとめてご紹介します。
PIECE TO PEACE
先ほど紹介した「OmniPeace」や「Raven + Lily」をはじめ、数多くのエシカルアイテムを揃えるセレクトブランドショップ「PIECE TO PEACE」。一人ひとりが抱く小さな思い(Piece)が集め、よりよい未来(Peace)を目指すオンラインストアです。
Future:Standard
新しいファッションスタイルを提案する「Future:Standard」。オーガニックな素材を用いた数多くのファッションブランドと提携し、何を買ったら良いか逆に迷ってしまうほど。その商品の多さ、ぜひご覧下さい。
Joy’nt Factory
社会貢献型商品専門店「Joy’nt Factory」。オンラインでの販売に加え、東京都の調布にお店を構え、“オシャレで身近な社会貢献”に挑む国内発のエシカルファッションショップです。
JAMMIN
チャリティー専門ファッションブランドJAMMIN。毎週1週間限定で、様々なNGO/NPOとコラボレーションして、Tシャツやトートバッグの販売をしています。毎週新たな出会いを作る新しい社会貢献の仕組み、興味のある方はぜひこちらをご覧下さい!
まとめ
いかがだったでしょうか?
おそらく知らないブランドやショップもあったでしょう。
「ファッションを通じて、社会を少しでも良くしたい」
そんな想いを持って活動するエシカルファッションブランド。あなたもぜひオシャレをしながら、小さな社会貢献を始めてみませんか?
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