伊藤 聡紀 | トジョウエンジン https://eedu.jp/blog 途上国のイメージを豊かにするノンストップ・デイリーマガジン Thu, 03 Apr 2014 17:11:35 +0000 ja hourly 1 https://wordpress.org/?v=5.6.15 社会変革モデルとストーリーを知る! 『社会起業家が世の中を変える チェンジメーカー』 https://eedu.jp/blog/2014/04/04/book-change-maker/ https://eedu.jp/blog/2014/04/04/book-change-maker/#respond Thu, 03 Apr 2014 22:30:17 +0000 https://eedu.jp/blog/?p=27086 みなさんは「社会起業家」という言葉がいつ頃から使われるようになったかご存知でしょうか? 社会企業家は一般的に社会に構造的変革(social innovation)を起こす人と定義され、渡邊奈々さんの『社会起業家が世の中を […]

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みなさんは「社会起業家」という言葉がいつ頃から使われるようになったかご存知でしょうか?

社会企業家は一般的に社会に構造的変革(social innovation)を起こす人と定義され、渡邊奈々さんの『社会起業家が世の中を変える チェンジメーカー』によると、この言葉が注目され始めたのは1990年代後半のアメリカでした。

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英語で言うソーシャル・アントレプレナー(社会起業家)は、ソーシャル「社会福祉」という従来のコンセプトと「お金を稼ぐための起業」であるアントレプレナーシップという相反する二つの組み合わせの造語です。

この新しいコンセプトは、それまでの安定を求める働き方に大きな衝撃を与えました。

きっかけは日本に漂う閉塞感

バブル崩壊後の終身雇用が幸せを保証するという就労観が崩れる中、メディアでは引きこもりや自殺といった問題が数多く取り上げられました。

物に溢れ物質的に豊かになったはずの日本なのに、なぜか無関心とあきらめを装った日本人に違和感を覚えた人物がいました。

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それがいまアショカ・ジャパン代表を務める渡邊奈々さんです。渡邊さんはそんな当時に”社会起業家”という言葉に衝撃を受けた一人で、その後数多くの社会起業へインタビューを行い、この本にまとめました。

本書には社会起業家の父とされる、アショカ財団代表のビル・ドレイトン氏を始め18人の社会起業家が紹介されています。持続的に社会を変革しようとそれぞれのモデルで奮闘する物語が、私たちに大きなインスピレーションを与えてくれることでしょう。

あとがき

私自身、大学の図書館でたまたまこの本に出会って海外留学に挑戦するきっかけにもなりました。

今の仕事に不満はないが何か足らない、就活中だけど何がしたいか分からないと言った方はチェンジメーカーという働き方を一度覗いてみるのはいかがでしょうか?

[社会起業家が世の中を変える チェンジメーカー]

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世界はこんなに違って見えていた? 少し変わった昔の世界地図5枚 https://eedu.jp/blog/2014/04/02/strange-world-maps/ https://eedu.jp/blog/2014/04/02/strange-world-maps/#respond Tue, 01 Apr 2014 23:00:39 +0000 https://eedu.jp/blog/?p=23646 The Peutinger Table, c. 350-400 CE. 今ではインターネットを通して簡単に自分がどの場所にいるのか分かる時代。 今回は、ただの地図ではなく昔使われていた、最も変わった古代地図を5つ紹介した […]

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The Peutinger Table, c. 350-400 CE.

今ではインターネットを通して簡単に自分がどの場所にいるのか分かる時代。

今回は、ただの地図ではなく昔使われていた、最も変わった古代地図を5つ紹介したいと思います。

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まず紹介するのは上にある地図。実際の23フィートの長さに切り取られたもので、スクロールされる用にデザインされたマップです。

イギリス東部からインドに至る、ローマ街道の全範囲を文書化したもの。この地図は再発見された後に、地図を公表したルネッサンス期のドイツの学者にちなんで命名されました。

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Medieval Christian “T-O” Map, c. 600 CE.

何百年もの間、7世紀にIsidore of Sevilleによってデザインされたこのバージョンの地図は、ヨーロッパでは少なくとも業界標準でした。

地図は一番上を東として、地中海、黒海、および3大陸を分ける「T」の形で形成した川から出来ています。

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Idrisi’s Circular Map of the World, c. 1165 CE.

アンダルシア出身のイスラム教徒の学者は、当時父が征服していたシチリア島に住むキリスト教徒のためにこのマップを作成しました。

大陸は傘のように見えロープのような模様は山脈を表しています。

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The English Hereford Mappamundi, c. 1300 CE

この地図の大きさは52~64インチで中世からの存続していうる世界地図のなかで最大級です。

一番上に示されて言えるようにこの時はまだ「エデンの園」インドのどこかに実在すると信じられていました。

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Fra Mauro’s Map of the World, c. 1448-1459 CE

作るために3年を要し、2921もの場所のラベルが含まれています。マップは、ポルトガル王の委託を受けて制作されました。

いかがだったでしょうか?

大陸や方角が正確に書かれている物から、使ったら迷ってしまいそうな物まで様々です。私がこの地図を使用しても、確実に目的地に辿り着けるかどうか疑問ですが、興味深い地図ばかりでした。

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100mを時速44kmで駆け抜けるウサイン・ボルトの速さの秘密とは? https://eedu.jp/blog/2014/03/02/usain-bolt/ https://eedu.jp/blog/2014/03/02/usain-bolt/#respond Sat, 01 Mar 2014 23:00:16 +0000 https://eedu.jp/blog/?p=23403 photo credit: Alexandre Moreau | Photography via photopin cc 2009年ドイツ・ベルリンで開かれた世界陸上で、ウサイン・ボルトがその紛れも無いカリスマ性を持って […]

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photo credit: Alexandre Moreau | Photography via photopin cc

2009年ドイツ・ベルリンで開かれた世界陸上で、ウサイン・ボルトがその紛れも無いカリスマ性を持ってスタジアムにいる人々を支配しました。

ではなぜ彼は他の歴代のどんなランナーよりもあれほど速く走れたのでしょうか?

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地面を踏みつける力が異常に強い

ボルトは身長196cm、体重94kgの大型選手とレース序盤から瞬発力勝負の世界でこの体格は一般的に不利と言われています。

Usain Bolt - Science of Olympic Gold-1

そのため、短距離選手の多くは身長180cm台ばかり。しかし、人よりリアクションスピードに時間がかかるボトルには、他の選手には真似出来ない加速を可能にする武器がありました。

一見すると、ボルトの速さの秘密はその体格の大きさにあると思うかもしれません。私もそれが一番の理由だと思っていました。

通常のランナーが走る際、それぞれの足が地面を踏みつける力は250kg程ですが、オリンピック選手の場合1000ポンド以上(約453.6kg)の力がわずか0.1秒の間にかかるというのです。

Usain Bolt - Science of Olympic Gold-2

実際、この中でボルトは自信の身長を活かして100メートルをわずか41回(通常45~46回n)のステップで走ることが可能になります。一歩が最大で2.75メートルにも達するらいのです。

しかし、ボルトの爆発的なスピードの秘密はこんなものではありません。生体力学で証明された彼のその秘密は通常ではあり得ない体を左右にぐねぐねと揺らしながら走るスタイル。走る際に他の選手と体の揺れ方に注目して見てください(詳細はこちらの動画)。

確かに他の選手より状態は揺れているのですが、これは「脊椎側湾症」と呼ばれるボルトの持病が関係しています。もともと生まれつき背骨がS字に曲がる病気で、体の成長とともに病気の影響が出始め、ボルトも当初は早く走れなかったと言います。

しかし、ボルトはこの特徴を活かして走る方法を模索し、その体を支える筋力を身に付けることによって、揺れと走る動きを連動させる技術を身につけました。

そして、あの大記録が生まれたのでした。

一見不利に見える特徴も、強みにして記録を出したボルト。

私たちも自分では強みだと思っていない事も、秘めた才能の可能性に気がついていないだけなのかもしれませんね。

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バレンタインを甘い思い出に変える、森永製菓の「1チョコ for 1スマイル」ーー今年は自分チョコもあり? https://eedu.jp/blog/2014/02/05/morinaga-valentines-day/ https://eedu.jp/blog/2014/02/05/morinaga-valentines-day/#comments Tue, 04 Feb 2014 23:00:14 +0000 https://eedu.jp/blog/?p=23674 みなさん、2月の風物詩バレンタインデーがいよいよ近づいてきました。ご存知の通り男子たちがソワソワするなか、女子たちがワイワイ友チョコを交換するバレンタインデー。 そんなドキドキの一日に際して、森永製菓が確実にほっこり甘く […]

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みなさん、2月の風物詩バレンタインデーがいよいよ近づいてきました。ご存知の通り男子たちがソワソワするなか、女子たちがワイワイ友チョコを交換するバレンタインデー

そんなドキドキの一日に際して、森永製菓が確実にほっこり甘くする取り組み「1チョコ for 1スマイル」を行っています。

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これは同社のCSR活動の一環として、森永チョコレートの対象商品(ダースなど)を買うと、1個につき1円カカオの国の子どもたちの募金になるというもの。

今回の対象国はガーナとエクアドルで、実施期間は1月14日~2月14日となっています。

あなたがダースを食べるとカカオの国への寄付になり、カカオ生産に追われて学校に行けない子供たちへの教育支援や生産性の向上に繋がります。

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これまでも東北地方、アジア、アフリカなど、国内外への支援プロジェクトを行ってきた森永製菓。

「1チョコ for 1スマイル」と合わせて、1クリックするだけで1円が寄付される募金という取り組みもウェブ上で行われています。

さっそくDARSを買ってみた

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いろんな種類が店頭に並んでいました。

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ミルクチョコレート味を購入!

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「うまそうやな〜!」

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「ではでは、いただきます!」

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「あま〜い♡」

森永製菓の「1チョコ for 1スマイル」では、現在700万円を超える規模の金額が集まっています。

今年のバレンタインは逆チョコの発想で、ぜひ自らチョコを買ってカカオの国の子供たちの笑顔を想像しながら甘くなるのはいかがでしょうか?

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【マニラ教育開発Vol.29】大事なフィリピン大学入試が終了! マニラでのe-Educationが一区切りした今、思う事 https://eedu.jp/blog/2013/09/04/dragon-manila-29/ https://eedu.jp/blog/2013/09/04/dragon-manila-29/#respond Wed, 04 Sep 2013 11:00:44 +0000 https://eedu.jp/blog/?p=15322 こんにちは、マニラプロジェクトマネージャーの伊藤聡紀です。現在マニラで大学受験用コンテンツを届けるため日々走り回っています。 前回の記事では、UPCAT(フィリピン大学入試)当日について書かせて頂きました。今回は、大事な […]

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こんにちは、マニラプロジェクトマネージャーの伊藤聡紀です。現在マニラで大学受験用コンテンツを届けるため日々走り回っています。

前回の記事では、UPCAT(フィリピン大学入試)当日について書かせて頂きました。今回は、大事なUPCATを終えたその後について書かせて頂きます。また、4月から始まった私のブログですが、今回がラストとなります。

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前任の秦からバトンを受け、本プロジェクトに参画してからUPCATまで走り抜いてきましたが、私自身の変化についても書かせて頂こうと思います。

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プロジェクトの集大成となるUPCATを終えて

マニラでの最大の目標であるUPCATが終わり、今後について話をするために各高校を訪れていました。何度も訪問し、話し合った結果、学校によっては他大学試験用として自主的に何回か開く事になりました。

しかし、基本的に試験対策用の授業は次回のUPCAT対策の時期まで一時休講になりました。そこには、生徒の受験志望校にバラつきがあり今後は個別対策の意味合いが強くなってしまうことや、そもそも経済的にフィリピン大学しか受験出来ない生徒がいました。

また、学校側の都合もあったため、これが1年目の一つの区切りとなりました。私も9月から日本に帰国し復学するため、2年目はまた新たな現地コーディネーターを募集し、このバトンを渡したいと思っています。

前任の秦が、マニラでプロジェクトを立ち上げて始まったe-Educationマニラプロジェクトも、UPCATを終えて一つのフェーズを終えました。振り返れば、秦からバトンを引き継いだ4月から、今まで自分を信じてプロジェクトを進めてきました。

何度も上手く行かない事が続き、正直自分の進め方が本当に正しいのか、不安になる事もありました。しかし、何とかUPCATまで生徒に映像授業を届ける事が出来ました。ここまで頑張って来れたのも、多くの人に支えられたからだと常々感じています。

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多くの人たちのおかげでここまでこれた

パトリックをはじめ生徒の授業をサポートしてくたフィリピン大学の学生。学校で分からない事があれば何でもすぐに教えて下さった先生方。真剣にそれぞれの役割を果たし、いつも良い刺激をくれるe-Educationメンバー。

進んでお手伝いして下さった現地に住む日本人の方々。そして、上手くいかない時でも元気をくれる生徒達。そんな多くの人達の助けがあったからこそ、ここまで来れました。

本当にこの感謝の気持ちをどのように伝えれば良いのかわかりません。いや、感謝はしてもしきれないと思います。それほど現地ではいろんな人に助けられました。

だからこそ裏を返せば、私のなかでは納得出来ないところがいくつもあり、今回の自分の活動を振り返ってみると本当は悔しいという気持ちの方が大きいです。コンテンツ内容や授業のサポート体制、プロジェクトが持続できる仕組み作りの面など挙げれば切りがないくらい反省点があります。

このプロジェクトに参画した当初は、目標に向かって一所懸命やれば出来るという自信を持っていました。しかし、現地では予想が出来ない事が起きて、後手に回る事の連続。明らかに私の能力不足が露呈しました。

しかし、そんな状況でUPCAT後に撮った生徒の試験と本プロジェクトに対する感想が一つの救いになっています。

パルマ高校

マサイ高校

ベルモンテ高校

バララ高校

「試験対策として多いに役立った」「感謝している」「僕もe-Educationメンバーに入りたい」

生徒からこんなことを言ってもらえただけで、頑張った甲斐があったと感じられたのと同時に、映像授業の持つ力を再確認しました。

今年のUPCAT受験者数は約8万3千人。去年は約7万人の中から約1万3千人が合格を果たしました。来年の2月に試験の結果発表になりますが、そのとき一人でも多くの生徒から「合格した!」という連絡がくる事を願っています。

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1年前に志した、正直に生きるということ

プロジェクトが一段落した今、ふいに自分の中の時計を少し戻して、周りに流されてモヤモヤしていた去年の自分と今の自分を比べてみました。

明らかに変わったと実感するところは、以前よりも自分の判断を信じて行動に移せるようになったところ。何が正解なのかということを意識して、周りばかり気にしていたころは、行動に移すための自信すらありませんでした。

そんな私でしたが、この一年で自分に正直に信じて進む事で、自分のなかで少しずつ自信が持てるようになったと感じます。そして、その自信を持って行動に移すという事が、今回のプロジェクトを進める上で大いに役立ちました。

しかし、一方でその自信を「過信」に変えてしまえば、それらの行動はすべて上手くいきませんでした。

全体を通して自分一人の能力だけではすべての問題を解決する事ができなかったためです。撮影、学校との実施交渉、実施、授業のサポート、それぞれの段階で全てを一人で背負い込むとスピードも遅ければ、効果も薄いということが目に見えて分かりました。

人を信じて、巻き込むこと

そのため、プロジェクトを進めるたびに新たに学んだ事は自分以上に「人を信じる」ことの重要性でした。

当然ですが「一人では物事がなかなか進まない」ということは、逆を言えば多くの人を信じて巻き込むことができれば、(単純計算では)その分目標に対して人の数だけ倍のスピードで到達することが出来ます。

人を巻き込む事が出来なければ目指しているものの中でもインパクトや効果が出ません。大きなインパクトや効果が出なければ目標や夢というものも叶わないかもしれません。

私の夢は社会起業家として社会問題を事業性をもって解決することです。この夢も一人では到底かなえられないでしょう。

だからこそ、今後すべき事として「人を信じる」ことを掲げ、実践していこうと思います。

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留学を決意した1年前のジョブズの言葉

あなた方の時間は限られています。だから、本意でない人生を生きて時間を無駄にしないでください。ドグマにとらわれてはいけない。それは他人の考えに従って生きることと同じです。何より大事なのは、自分の心と直感に従う勇気を持つことです。あなた方の心や直感は、自分が本当は何をしたいのかもう知っているはず。ほかのことは二の次で構わないのです。

この言葉を今でも時々思い出して、自分が納得する人生を歩んでいるのか考えます。特に最近は去年途中で止める事になった就職活動を再開し、今後の自分について考えています。

でも、去年と明らかに違うことは自分の直感に従って出したビジョンを持っているという事。決断するにはいつも勇気が必要です。

去年は少しの勇気を出して海外に飛び出しました。そして、この1年で素晴らしい人たちと出会い、代え難い経験をすることが出来ました。

あれから1年、今再び決断のとき。これからも自分に正直に生きてみようと思います。

少しの勇気と直感に従いながら。

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長い間ご愛読ありがとうございました。

伊藤聡紀

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【マニラ教育開発Vol.28】フィリピンにも笑顔の桜を! 勝負の日、UPCAT合格に挑む生徒たち! https://eedu.jp/blog/2013/08/28/dragon-manila-vol-28/ https://eedu.jp/blog/2013/08/28/dragon-manila-vol-28/#respond Wed, 28 Aug 2013 03:00:37 +0000 https://eedu.jp/blog/?p=14925 こんにちは、マニラプロジェクトマネージャーの伊藤聡紀です。現在マニラで大学受験用コンテンツを届けるため日々走り回っています。 前回の記事では、UPCAT(フィリピン大学入試)直前の生徒の様子について書かせて頂きました。そ […]

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こんにちは、マニラプロジェクトマネージャーの伊藤聡紀です。現在マニラで大学受験用コンテンツを届けるため日々走り回っています。

前回の記事では、UPCAT(フィリピン大学入試)直前の生徒の様子について書かせて頂きました。そして、今回はUPCAT本番についてお伝えします。

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UPCAT合格を信じてラストスパート

8月の1週目。これまで山あり谷ありのマニラプロジェクトでしたが、毎日実施校に駆け回り、あっという間に勝負の週を迎えていました。生徒たちも、週末には本番という事で心なしかそわそわしています。

そして、私も生徒と同じように一日一日、本番が近づくごとに緊張していました。これまで、UPCATのために生徒たちへ、週3日、放課後に授業コンテンツを届けてきました。正直なところ反省点ばかりで、生徒に対して当初自分が思い描いていたような授業を届ける事が出来たとは言えません。

しかし、本プロジェクトに共感してくれたパトリックをはじめとするUP生、とても協力的な学校の先生方、そしていつも明るくて元気をくれる生徒がいてくれたおかげでここまで来ました。そういった周りの人への感謝の気持ちも込めて、各学校のUPCAT前の最終授業で生徒を激励しました。

そして、バララ高校での激励後、何人かの生徒たちはキャンパスの雰囲気や、試験当日のテストセンターの場所確認のため、フィリピン大学に下見に行くとのことでした。

フィリピンにも願掛けや迷信がある?

私も皆から一緒に行こうと誘われ、行ってみる事に。みんなどこの高校の生徒たちも試験当日を目前に控え、UPを下見に来ている様子です。そこに来て、初めて知ったのですが、日本と同じように試験へ挑む上でいろいろと迷信があるようでした。

日本では試験前、道で滑ったり転んだりすると試験にも落ちるという事を良く言われますが、ここフィリピン大学入試でも試験前にしてはいけない事があります。

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理由は分かりませんが、フィリピン大学の象徴であるモニュメントの前で写真を撮ると試験に落ちると言われています。実際、たまたまモニュメントの近くを通りかかった時「記念にここで写真を撮ろう」と生徒に言うと、驚いた顔で「それはダメ!」と言われてしまいました。

皆さんも良く聞く、カツ丼やキットカットなど、成功や合格のために験を担ぐものが日本にもありますが、試験や勝負の結果を何かに投影するのは日本人だけではないようです。

むしろ迷信や噂というものは、日本人に負けないくらいフィリピンの人たちは好きです。生徒たちは「UPのあの学部等には昔自殺した幽霊がいる」といった話をしょっちゅうしていました。

こんな興味深い発見もありながら、私たちは試験直前の準備を済ませ、ついにUPCAT当日を迎えたのです。

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勝負の日!ハプニングを乗り越え、全員で合格へ

ついに迎えたフィリピン大学受験の日。パトリックと試験を終えた生徒を迎えようと、大学で待ち合わせする事にしました。UPCATは全国8キャンパスで朝・昼の2部制で行われます。そのため、マニラに住む多くの生徒が受けるDilimanキャンパスへ昼頃に向かう事に。

やはりフィリピンの公立で最高学府にあたるUPの受験日という事もあり、その日は大渋滞でした。キャンパスに近づけば近づくほど、渋滞は酷くなって、一向に進みません。

やっとの思いでUPに着いても、送迎の車でごった返し。いつもの広大でゆったりとしたキャンパスの雰囲気はありませんでした。ようやく生徒たちとの待ち合わせ場所に到着すると、すでに受験を終えた生徒が何人かいました。

試験最大のネックは、時間

「試験はどうだった?」と真っ先に感想を聞くと、皆難しい顔をしています。「う〜ん、時間がなくて問題を考える時間が足りなかったよ」、こんな風に何人かの感想を聞いて、共通していたのは時間の問題でした。

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授業でも時間を計りながら解く訓練をしていたので、生徒が時間内に解くことが難しいのは分かっていました。そのための対策やテクニックの実践等ももちろん行いました。それでもやはり、試験本番という場で緊張してしまったのでした。

全体的に時間が最大のネックになり、生徒を困らせていたことが明確になり、今度の大きなヒントになりました。結果的にですが、DVDの授業を観る時間と、問題を解く時間との都合で、本番と同じ量の問題を解く練習が出来ていませんでした。

試験が終わって気付く事は非常に多く、このような対策を詰め切れなかった部分で後悔が残ってしまいました。プロジェクトも荒削りで修正するべきところばかりなため、今回の反省点を絶対に次に生かして行こうと思います。

一方で、UP生のアドバイスを生かして受験本番を緊張しながらも、乗り越えた生徒がたくさんいました。睡眠、朝食、服装、受験前にすべきことなど、UP生が合格のために実践した事を参考に受験に臨んだ事で、大きな問題もなく終えられたという話を聞いて安心しました。生徒もダメだったと言いつつも、どこかやり切ったという顔をしています。

やはり、受験という一つの山場では一人一人にドラマがあって、生徒にとって忘れられない物になったと思います。そして私自身、一つのドラマと出会う事になりました。一人の女子生徒のある出来事をきっかけに、人の人生に大きく関わっているんだと強く実感する事になりました。

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受験できない?

そのドラマは、受験日2日目の朝から始まりました。急に電話が鳴り、出てみるとパトリックが慌てた様子で話し始めました。

「マサイ高校のウェンディーが、病気で朝の部の受験が出来なかった。だけど、なんとか午後の部で受けたいらしいから、なんとかしてあげてほしい!」と言われ、寝ぼけた声で「ぉ、おう!」と言って、UPに直ちに向かいました。

あいにくパトリックは用事があって、今すぐには迎えないとのこと。とにかく早く不安で不安でしょうがない生徒をなんとかしようという思いで向かいました。

メールでウェンディと連絡を取って、受験予定の建物の前で落ち合う事に。メールの文面からも不安さが伺えたので、何を話そうかと色々と考えていましたが、良い考えが思い浮かびませんでした。

そんな中、本人が体調が悪そうで不安な顔をして、待ち合わせ場所に現れました。「大丈夫?」「うん。」付き添いの人が誰もいなかったので、余計に不安になっていました。

しかし、彼女はどうしても受けたいと言います。私もそんな彼女の思いをかなえたいと思い、無理をしないように言って事情を説明しに受験会場にいきました。そして、係の人を見つけ、出来るだけの事をしようと事情を説明し受験させてもらえるようお願いしました。

「彼女に受験させてあげて下さい!」

「……わかった。中に入れ!」

係員の人は一瞬困った表情をしましたが、なんとか許可を得られる事ができたのです。2人ともその言葉を聞いてほっとしました。とにかく開始まで時間もないという事で、リラックスして今まで通りに受けるよう言いました。「ありがとう」と言って、受験会場に入っていく彼女を見送りました。

突然の重大な場面に出くわし、なんとか受験できる事になって安心しました。しかしながら、自分の果たす責任の大きさを感じずにはいられませんでした。生徒はもちろんのこと、この出来事は私にとっても忘れられないものとなったのでした。

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【マニラ教育開発Vol.27】フィリピン大学入試(UPCAT)直前対策で、競争心に火をつけろ! 4つの実施校で切磋琢磨する生徒たち https://eedu.jp/blog/2013/08/21/dragon-manila-vol-27/ https://eedu.jp/blog/2013/08/21/dragon-manila-vol-27/#respond Wed, 21 Aug 2013 06:30:49 +0000 https://eedu.jp/blog/?p=14602 こんにちは、マニラプロジェクトマネージャーの伊藤聡紀です。現在マニラで大学受験用コンテンツを届けるため日々走り回っています。 前回の記事では、生徒をモチベートするため、現役UP生からの応援メッセージを撮影し生徒に見せると […]

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こんにちは、マニラプロジェクトマネージャーの伊藤聡紀です。現在マニラで大学受験用コンテンツを届けるため日々走り回っています。

前回の記事では、生徒をモチベートするため、現役UP生からの応援メッセージを撮影し生徒に見せるという試みを紹介しました。そして、いよいよUPCAT(フィリピン大学入試試験)が直前に迫り、最後の追い込みをかける時期にやって来ました。今回はその様子について書かせて頂きたいと思います。

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UPCAT直前対策、4校で競う小テスト

いよいよUPCAT直前の追い込みの時期。生徒たちも本番が近づいていることを実感しているのか、少しずつソワソワしています。そんな中、最後の追い込みとして、実施校4校対抗で、小テストの点数を競争する事にしました。

いつもなら、小テストをして答え合わせと解説で終わるのですが、それだけだけでは何も合格への実感が湧かないと思っていました。というのも、UPの試験は日本のように競争倍率何倍というライバルに勝つという受験ではなく、各UPキャンパスの合格点を取った生徒が、合格点上位から志望している学部に入れるという仕組みだからです。

しかしながら、自分がどの位置に今いて、どのくらいの勉強をしなければ合格出来ないだろうという見通しが立たない状況では、生徒もモチベージョンを保てません。

日本なら模擬試験があって偏差値と大学のレベルを見ながら、ある程度合格出来るかどうかという見通しを付ける事が出来ます。しかし、こっちの生徒はそのようなツールを使った事がありませんでした。

そこでせっかくなので、4校で同時実施しているという状況を利用し、最後の追い込みとして小テスト大会を実施していきました。そして、匿名で他の学校の生徒の点数を公開したり、全体的で一番平均点の高い点数を取った学校には、賞をあげることに。

これで生徒が自分の位置を掴んでくれることを期待していました。しかし、生徒にとってはどこも同じ公立高校でなじみのある高校という事で、やはり他の学校の生徒の点数が気になるようでした。

「今回はどこの高校が一番?」「最高点は何点?」といった質問が、毎回聞こえてきます。そして、それが自分のたちの学校であると大喜び。一見全てが上手く行っているように見え、全員が主体的に勉強してくれるだろうとと思っていましたが、そうは上手く行かないものです。

点数が毎回低い生徒は、たとえ他の学校に勝っても自分の点数が他の学校の生徒と比べても低いため、受験への自信を失いつつありました。

誰かが良い点を取れば、一方で誰かが不満を持っているもの。今回のように、万人が満足出来る結果が毎回望めるわけではないため、全員をマネジメントする大変さ実感していました。しかし、UPCATまで時間もありません。どうしてもこの生徒達にも最後まで諦めてほしくありません。

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最後はチーム力で合格を目指す!

点数が悪く伸び悩む生徒に、何が必要かということを考えても、なかなか良い案が浮かびません。しかし、そのヒントは本当に未身近な場面に隠されていたのです。例えば、自分が何かに困った時どうするだろうか。そんな事を考えているとシンプルな答えが出てきました。

誰でも困ったときは、誰かに相談します。それは分からない問題に出会ったときも同じで、最終的に誰かから解き方を教えてもらいます。当たり前の事を徹底して行っただけですが、答案チェック後に友達同士で「教え合う」ための時間を多目に取るだけで、以前よりも楽しんで問題を解くようになりました。

やはり、先生から教えられよりも同じ生徒同士の方が、「なぜ」そういう風な解き方や選択肢になるのかをフランクに聞けて楽しんでいる様子。何回か時間のある先生にも協力してもらって、生徒に分からない問題を説明してもらっていたのですが、理解はするものの、聞くだけでは、また一方向の詰め込むだけになっていました。

その原因には、臨時の先生と生徒の間で深い関係が構築出来ていないため、生徒が先生への質問を躊躇している事が挙げられました。しかし、友達同士なら質問しやすく教える側はよりその問題を理解することが出来、分からない生徒には「?」が消えるまで聞くように促しました。

たったこれだけで、以前よりも見違えて問題を理解しようとしてくれるようになったのです。

これまで何度も何度も、修正・トライを続けて、なんとかDVD授業を行ってきました。そして、いよいよ生徒にとって大事な大事なその日がやってくるのでした。

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【マニラ教育開発Vol.26】フィリピン大学生から応援メッセージ! チャンスメーカーの役割を全うし、高校生へ夢のバトンを繋げ https://eedu.jp/blog/2013/08/14/dragon-manila-26/ https://eedu.jp/blog/2013/08/14/dragon-manila-26/#respond Wed, 14 Aug 2013 04:00:47 +0000 https://eedu.jp/blog/?p=14230 こんにちは、マニラプロジェクトマネージャーの伊藤聡紀です。現在マニラで大学受験用コンテンツを届けるため日々走り回っています。 前回の記事では、授業後に財布をスラれたことをお伝えしました。しかし、この経験の中から周りの人の […]

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こんにちは、マニラプロジェクトマネージャーの伊藤聡紀です。現在マニラで大学受験用コンテンツを届けるため日々走り回っています。

前回の記事では、授業後に財布をスラれたことをお伝えしました。しかし、この経験の中から周りの人の温かさを知る事ができました。今回は、その後再開した授業で、生徒をモチベートするためにした事について書きたいと思います。

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フィリピン大学生からの最強アドバイス

UPCAT(フィリピン大学の入試)まで少しずつ迫り、また一つ、生徒のために映像を使って勉強支援ができないかと考えていました。

というのも、生徒にどのように勉強してるかと聞くと、ほとんどの生徒が我流で勉強してると答え、どんな勉強方法が効率が良くて合格に直結するという事を知らなかったのです。また、私自身もみんなが、どうやって勉強して合格を勝ち取ったのか興味がありました。

そこで思いついたのがUP生にインタビューし、受験生時代にどのように勉強していたかという経験談を撮影しようというもの。そうと決まれば、早速パトリックに協力してくれるUP生を紹介してもらい、撮影を始めました。

受験でのコツや一日どのくらい勉強していたかなど、カメラの前で話してもらいました。しかし、協力してくれた学生が、パトリックを含め4人と、高校生が納得するのには少ない数でした。

そこで、少し強引でしたがUPに乗り込み、道行くUP生に突撃インタビューし、撮影させてもらうことに。なんとか撮影の趣旨を分かってもらい何名かに撮影させてもらう事が出来ました。しかし、片言の英語を話す日本人に声をかけられ、明らかに困惑している様子でした。

もし私がUP生の立場でも、変な人だと思っていたはずです。そんな嫌な顔をされながらも、ゲリラ的な交渉を続けた結果、ついに十分な数の応援メッセージを撮影する事が出来ました。

その後、家で簡単な編集を終え、生徒に見せるための準備は整いました。この時は、以前のコンテンツ時の経験もあって、すぐに編集を終える事もでき、生徒の喜ぶ顔を思い浮かべながら応援メッセージを作成する事が出来ました。

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先輩の声で、次第に変わり始める生徒の態度

「今日はUP生から君たちに応援メッセージがある!」そういって授業を始めると、歓声が沸きました。

生徒達は普段UP生の話を聞く機会がありません。それもそのはず。日本のようにオープンキャンパスのようなものがなく、UPに行くのも入試の願書を出すときくらい。本当は先輩の話を聞いて具体的に試験へのイメージを描きたいのです。

しかし、普通ならその機会もなく、がむしゃらに独学するしかありません。この取り組みは我ながらに良いアイディアだと思いました。

UP生が画面の向こうから現役UP生が映ると「お〜」という声が漏れます。「皆さんこんにちは〜」と、UP生が話しだすと、みんな真剣な眼差しでメッセージを聞き、そして何人かはメモを取ります。

私はなんとかこれでやる気を出して、勉強に取り組んで欲しいという思いだけでした。これまで何度も生徒には、今が勉強するときだと言ってきましたが、なかなかインスパイアするのは難しく、中にはふざけて勉強しない子もいました。

そんな状況に私は試験への危機感がありました。そして、その危機感をこの映像で感じ取ってくれること、また自信を持つ事を伝えようと思いました。

嬉しい事にこの効果はすぐに現れ始めました。なぜなら、以前より生徒が自分に貸し出し用のDVDを持っていないかという質問や、受験に対する質問が増えたのでした。

「アキ〜、UPCAT用の問題集見せて!」「数学の貸し出し用DVD持ってない?」と、私にとっては嬉しい言葉でした。もちろん全員がこのように意欲的になったわけではありませんでしたが、少なくともそんな意欲的な友達を見て受ける影響はありました。

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チェンジメーカーではなくチャンスメーカー!

この応援メッセージの反響からやはり現地の人は現地の人が動かすのだという事に改めて気付かされました。これは決して第三者は何もできないと言っている訳ではなく、現地の声が現地に一番馴染むし、響きやすいという意味です。

そう言う意味で、私はここで、人同士や人と機会を結ぶ役目のチャンスメーカーなのだと改めて認識させられたのです。

しかしながら、私の第1回目の記事でも書かせて頂いたように、私の留学を決意したきっかけは渡邊奈々さんの「チェンジメーカー」という本でした。独創的なアイディアで世界を変えて行くチェンジメーカーに影響を受け、日本を発つ決意をしました。

しかし、前述の通り今の私の立場は間違いなくチャンスメーカー。当初、私はチェンジメーカーだからこそ世界へ大きなインパクトを与え世界を変えられると思っていました。正確に言えばそれしか知りませんでした。

しかしながら、今一度考えると双方ともチェンジのための手段・方法でしかないと考えるようになりました。なぜなら、ゴールは同じで、ただその問題解決へのアプローチの仕方が違うだけだから。

今、フィリピンで私はどちらにもまだまだなれてはいませんが、できるだけシンプルなアイディアで公立高校生をUPに合格させることができればと思います。

そして、この後その目標のためにもう一つ新しい取り組みをする事になるのでした。

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【マニラ教育開発Vol.25】順調な毎日に、突如襲った不運! 現実の厳しさから気付く人々の温かさ https://eedu.jp/blog/2013/08/07/dragon-manila-25/ https://eedu.jp/blog/2013/08/07/dragon-manila-25/#respond Wed, 07 Aug 2013 03:00:34 +0000 https://eedu.jp/blog/?p=13097 こんにちは、マニラプロジェクトマネージャーの伊藤聡紀です。現在マニラで、大学受験用コンテンツを届けるため日々走り回っています。 前回の記事では、生徒達のモチベーションを上げるために、UP(フィリピン大学)生チューターを派 […]

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こんにちは、マニラプロジェクトマネージャーの伊藤聡紀です。現在マニラで、大学受験用コンテンツを届けるため日々走り回っています。

前回の記事では、生徒達のモチベーションを上げるために、UP(フィリピン大学)生チューターを派遣したことについて書きました。今回は、そんな毎日が授業に終われる毎日の中で遭遇した事件について書きたいと思います。

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バスの降車時、盗難に遭ったことに気付く

ある日の午後のこと。僕は、カバンの中を見つめ、一人絶望していました。

1校目の授業が終わり、次の高校に向かおうと、いつものようにジープニー(小型バス)に乗り込みました。そして、お金を払おうとカバンから財布を取り出そうとした瞬間、自分が事件に遭っていたことに気付かされました。

今までカバンの閉め忘れなんて一度もした事がない。それなのに、その日はチャックが大きく開いて中身が丸見えでした。

「まさか!」

サーッと血の気が引くのを感じつつ、中身を確認すると嫌な予感は的中していました。周りの人から危ないから気をつけて、と何度も言われていたのに財布をスラれてしまったのです。

望みは、ほぼゼロということは分かっていました。しかし、最後に財布を出したジープニー乗り場の前の露店に急いで行き、財布を知らないか訪ねました。しかし、店のおばさんは同情した顔で「ごめん知らないわ」と申し訳なさそうに一言。

いつもお金は財布にしか入れていなかったため、スリにあった時の所持金は0でした。

幸い少しのお金を予備として家に置いていましたが、カードも財布に入れていたので、お金を引き出せなくなってしまったのです。その時は授業を予定していた学校にも滞在先に帰る運賃もなく、無一文でジープニー乗り場で立ち尽くしていました。

しばらくすると、人生で初めてお金を盗まれたという絶望感が薄れ、自分の不注意さに対する苛立ちと盗んだ人に対する怒りが込み上げてきました。

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見知らぬ人の優しさに支えられて

盗難に遭った場所は、家からジープニーで30分はかかる場所。歩けば確実に1時間以上はかかります。しかし、早く家に帰って、カード会社に連絡しなければ二次災害になりかねない。

すぐに向かうはずだった学校に連絡を取り、その日は行けないという事を伝え、焦る気持ちを抑えながら歩いて帰ろうと決意しました。そんな嫌な汗をかきながら、もう一度露店の前を通りかかると、さっきのおばさんが「財布は見つかった?」と心配してくれている様子。

見つからず歩いて帰るところだと言うと、おばさんが「これ使いなよ」と、なんとジープニー代8ペソを渡してくれました。財布を盗られて絶望や怒りの感情の中、不意に人に温かくされて一瞬戸惑いもありました。しかし、何よりその一言に救われました。

親切な行為に感謝して、すぐに家に帰る事ができました。そして。カードを止めて、ひとまず財布以外の盗難を防ぐ事ができたのです。その後すぐに警察に行って事情を説明し捜索してもらう事になりましたが、ほとんど希望が無いということで、とにかく事件報告書を発行してもらって帰路につきました。

すぐに家族と連絡を取り、送金してくれる事になりました。しかし、私にとって、これがフィリピン滞在で初めて、金銭的な問題に直面したこと。この日以来、この状況から立ち直るまで、不安は続くことになったのです。

実は、このとき盗まれたタイミングが悪く、あと5日ほどで滞在用のビザが切れるというときでした。今回2度目のビザ延長。しかし、当然延長のためのお金はどこにもありません。

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不安と惨めになるも、家族や国内外メンバーの励まし

この時の私は異国の地でお金を失い、不安と共にどんどん惨めな気持ちになっていました。しかし、そんな危機的状況を救ってくれたのは、またもや人の優しさでした。

家でビザの話をして困っているという話をしていると、大家さんがその話を聞いてビザ代なら貸してあげるよと言って、この窮地を救ってくれました。さらにその晩、節約のため夕飯をバナナで済まそうとしていると、同居人の韓国人デイビッドが部屋に入ってきて言いました。

「あき、今から家の人全員で外食するから一緒に行こう!食べて、今回の事は忘れよう!」

次の日には、プロジェクトパートナーのパトリックも同じ事を言って自分の事を励ましてくれました。

今回の一件で家族、e-Educationのメンバー、フィリピンの友人など、様々な人達に助けられ、この状況を乗り切る事ができました。そして、幸いにもプロジェクトに大きな支障をきたすことも無く、進める事が出来ています。

しかし、本当にお金が無いという状況を人生で初めて経験して、自分の今までの甘さを痛いほど実感させられたのです。

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本気で生きるということ

突然ですが、皆さんは「生きる」ということに今、全力を出していますか?おそらく、迷うことなく「Yes」と言える人は、少ないと思います。なぜなら生きていること、またこれから生きて行くことが当たり前のこと過ぎて、日常で考えるきっかけが無いからだと思います。

私自信も、今回の経験をするまでは考えたこともありませんでした。しかし、こんなにも一人では、何も出来ないと痛感したのは初めて。「生きる」という事に対して、こんなに真剣に考えさせられた事が無かったように思います。

実際、誰かに助けてもらわなければ、この国に滞在することも、食べる事も出来ませんでした。正直、自分が存在するという事に、大きな危機感を感じずにはいられない経験でした。

“Be serious(本気になれ!)”

これは、私が生徒にいつも言っていることです。

本気にならなければ、難しい試験には合格出来ない。それと同時に、この言葉は自分自信に向けて言っていたのではないかと思います。

本気にならなければ道は切り開けない。本気でなければ生きていけない。私は、日本では味わえないようなこの貪欲さを学ぶことができました。

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【マニラ教育開発Vol.24】試練の受験勉強とモチベーション維持のはざまで! 受験生の思いをフィリピン大学入試(UPCAT)合格につなぐ https://eedu.jp/blog/2013/07/31/dragon-manila-24/ https://eedu.jp/blog/2013/07/31/dragon-manila-24/#respond Wed, 31 Jul 2013 03:00:50 +0000 https://eedu.jp/blog/?p=13077 こんにちは、マニラプロジェクトマネージャーの伊藤聡紀です。現在マニラで大学受験用コンテンツを届けるため日々走り回っています。 前回の記事では、設備やコミュニケーション面などでハプニングが起きつつも、映像授業を開始できたこ […]

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こんにちは、マニラプロジェクトマネージャーの伊藤聡紀です。現在マニラで大学受験用コンテンツを届けるため日々走り回っています。

前回の記事では、設備やコミュニケーション面などでハプニングが起きつつも、映像授業を開始できたことについてお伝えしました。今回はその後の授業風景について書きたいと思います。

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モチベーション維持のために次の一手を!

様々なハプニングを乗り越えながらも、授業の出だしは大きな問題も無く、最初の1週間を順調に進める事ができました。生徒のコンテンツに対する反応も上々で、一見すると問題なかったです。

しかし、2週目以降のこと。自分の中で何か違和感を感じずにはいられなかったのです。実際の授業を見ていると、初めの頃より少しずつ生徒の顔が退屈そうになっていました。

クラスの雰囲気も、2ヶ月後にUPCAT(フィリピン大学入試)を控えているようには思えず、次第に出席率も悪くなり始めたのです。早くもUPCAT合格という目標の前に大きな試練が立ちはだかりいました。

どうしても映像授業は、一方的なコンテンツになりがち。普段から大勢でインタラクティブに授業を受けている生徒には、我慢強く机に向かい続ける事が苦手でした。

もちろん他のプロジェクトでも同様の課題があったため、ある程度予想はしていました。しかしながら、思いの外早く生徒が飽きてしまい正直焦りを隠せませんでした。

とにかく何か良い案がないか、学校との実施交渉の段階から手伝ってくれていた現役UP生のパトリックに相談することに。2人で生徒がなぜモチベーションを保つ事ができないのか話し合いました。

その中で考えられる理由は、以下の3点でした。

  1. UP合格という目標をイメージすることが難しいのでは?
  2. 物理の授業は最終学年でようやく習い始めるため理解するのが少し難しい。
  3. 個人での勉強に慣れていない。

そして、この3点から生徒達のモチベーションを保つためにいくつか対策を打ちました。

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UP生チューター派遣し、イメージを抱いてもらう

まず①と②の問題を解決するためにパトリックを中心に、現役UP生を高校に派遣しようという事になりました。

①の「UP合格という目標をイメージすることが難しい」に関して、自分たちが目指している大学がどういうところなのか、またどういう勉強をすれば合格出来るのかなど大学生から学べる事は多いはずです。

生徒は高校がUP近くに位置しているため、UPキャンパスに何度か行った事があります。しかし、実際にUP生と話したりする機会が無いということで、日本で言うオープンキャンスの先輩対談ような感覚で楽しんでもらえるのではないかという思いがありました。

また②の「物理の授業は最終学年でようやく習い始めるため理解するのが少し難しい」に関しては、撮影段階から物理慣れしていない生徒用に撮影したつもりでした。しかしながら、予想以上に生徒にとっては難しいとのことで、そのサポートが必要だと感じていました。

運良くパトリックは教育学部の生徒であり、将来教師になりたい生徒が集まる団体に所属しているという事で、物理に精通した友達もいるためお願いしてするとなんとか協力してくれる事になりました。

そして最後の③の「個人での勉強に慣れていない」という問題には、シンプルに小テストを実施して集団で勉強できる機会を毎時間取る事にしました。それもUPCAT用のテキストを使って生徒に受験を意識してもらう事に。

なんとかこれで生徒も自信を持って受験勉強に励んでくれる事を期待していましたが、いざやってみると効果は予想以上に大きかったです。実際に現役UP生という事をパトリックが生徒に伝えると「おおっ!」という声が漏れました。

彼らの登場後は生徒の目の色も明らかに変わったのです。分からないところがあればすぐに質問したり、生徒同士で教え合うという良い流れが出来上がって行きました。

何より現地の大学生は、受験への不安や勉強の大変さ理解している分、生徒の心を上手くつかんでクラスをマネジメントしてくれます。

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またUPCAT用のテキストによる小テストも、「難しいよ」と言いながらもテストを楽しみにしている様子。「次は図形やりたい!」「サイエンスが良い!」など生徒からの要望も日が立つごとに増えだしました。

一言で言えば、今回の作戦は成功です!

コンテンツや授業を反省し、試行錯誤する

ただ授業を始めてみてコンテンツ内容やDVD授業の弱点など反省することが多くありました。その後も授業が進めば進むほど、改善の余地が見つかりそれに対してトライアンドエラーを繰り返して行くという事になります。

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しかし、そんな毎日が授業に大忙しのなか予想だにしないことが起こり、失意のどん底に落ちてしまうのでした。

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