みなさんは「社会起業家」という言葉がいつ頃から使われるようになったかご存知でしょうか?
社会企業家は一般的に社会に構造的変革(social innovation)を起こす人と定義され、渡邊奈々さんの『社会起業家が世の中を変える チェンジメーカー』によると、この言葉が注目され始めたのは1990年代後半のアメリカでした。
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英語で言うソーシャル・アントレプレナー(社会起業家)は、ソーシャル「社会福祉」という従来のコンセプトと「お金を稼ぐための起業」であるアントレプレナーシップという相反する二つの組み合わせの造語です。
この新しいコンセプトは、それまでの安定を求める働き方に大きな衝撃を与えました。
きっかけは日本に漂う閉塞感
バブル崩壊後の終身雇用が幸せを保証するという就労観が崩れる中、メディアでは引きこもりや自殺といった問題が数多く取り上げられました。
物に溢れ物質的に豊かになったはずの日本なのに、なぜか無関心とあきらめを装った日本人に違和感を覚えた人物がいました。
それがいまアショカ・ジャパン代表を務める渡邊奈々さんです。渡邊さんはそんな当時に”社会起業家”という言葉に衝撃を受けた一人で、その後数多くの社会起業へインタビューを行い、この本にまとめました。
本書には社会起業家の父とされる、アショカ財団代表のビル・ドレイトン氏を始め18人の社会起業家が紹介されています。持続的に社会を変革しようとそれぞれのモデルで奮闘する物語が、私たちに大きなインスピレーションを与えてくれることでしょう。
あとがき
私自身、大学の図書館でたまたまこの本に出会って海外留学に挑戦するきっかけにもなりました。
今の仕事に不満はないが何か足らない、就活中だけど何がしたいか分からないと言った方はチェンジメーカーという働き方を一度覗いてみるのはいかがでしょうか?
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