全世界 | トジョウエンジン https://eedu.jp/blog 途上国のイメージを豊かにするノンストップ・デイリーマガジン Wed, 06 Nov 2019 05:59:32 +0000 ja hourly 1 https://wordpress.org/?v=5.6.15 【e-Education海外インターン募集】最高の教育を世界の果てまで届ける大学生挑戦者を募集しています!【説明会参加必須】 https://eedu.jp/blog/2019/11/05/global_intern_2019_winter/ https://eedu.jp/blog/2019/11/05/global_intern_2019_winter/#respond Tue, 05 Nov 2019 11:07:51 +0000 https://eedu.jp/blog/?p=49466 「途上国の教育課題を、若者の力で解決する」 私たち特例認定NPO法人e-Educationは、途上国の教育課題を自らの手で解決しようと挑戦する大学生によって生まれた団体です。 バングラデシュから始まった活動はアジア各国に […]

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「途上国の教育課題を、若者の力で解決する」

私たち特例認定NPO法人e-Educationは、途上国の教育課題を自らの手で解決しようと挑戦する大学生によって生まれた団体です。

バングラデシュから始まった活動はアジア各国に広がり、これまで50人を超える学生が現地でプロジェクトを立ち上げ、現地の教育環境を改善してきました。
今回は、現在活動しているフィリピン、バングラデシュ、ネパールにおいて、プロジェクトスタッフとして活動する海外インターン生の採用を行います。

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2019冬募集、開始します!

私たちe-Educationのプロジェクトでは、現地の学校や先生とのやり取りはもちろん、現地教育局や他NGO団体、様々な日系企業との連携・協働することも増えてきました。多くの人を巻き込みながらプロジェクトを展開し、最高の教育を届けるための挑戦は次なるステージに進みつつあります。

途上国の教育課題を解決したい、子どもたちの夢や想いを応援したい、持続可能な支援モデルを確立したい、そんな強い想いを持った方のご応募をお待ちしています。

興味のある方は以下の募集要項をお読み頂き、ぜひ海外インターン選考にご応募ください!

募集要項

募集概要

  • 職種: プロジェクトスタッフ
  • 募集人数: 若干名
  • 対象: 大学生、大学院生
  • 活動場所:フィリピン(カガヤンデオロ、カミギン島) 
         バングラデシュ
         ネパール    ※国内事前研修あり
  • 現地活動期間:1年間 (要相談 ※休学を原則とします)

募集職種(赴任地)

  • フィリピン: プロジェクトスタッフ(カガヤンデオロ・カミギン)
  • バングラデシュ: プロジェクトスタッフ
  • ネパール: プロジェクトスタッフ

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フィリピンプロジェクト紹介をみる »

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バングラデシュプロジェクト紹介をみる »

スクリーンショット 2019-11-05 19.09.33 1

ネパールプロジェクト紹介をみる »

※滞在地からプロジェクトの拡大を目指し、他地域での活動もあります。

派遣予定時期(任期:原則1年間)

原則2020年10月〜
※渡航の時期や期間は応相談とします(相談の上、2020年4月から渡航の可能性もあります)。
※渡航までの半年間は内定者として、国内での様々な活動に関わっていただきます。

現地での活動

  • 実施校での学習環境モニタリング
  • 他団体との協議や調整、成果検証サポート
  • JICA案件や企業案件のサポート(調査設計、現地教師との協議等)
  • 教師対象のカンファレンスの準備、開催サポート

得られる経験やスキル

  • 行政や企業等を巻き込み、インパクトの大きいプロジェクト展開ができる力
  • プレゼンテーションスキル
  • 相手の立場に立って物事を考える力
  • 教育局長や州知事等、行政トップと仕事をする経験
  • 教育支援モデルを確立し、全国展開させる経験
  • 社会課題に取り組む学生・社会人とのネットワーク

求める人物像

  • e-Educationの理念や活動に原体験を持って共感していること
  • 途上国の教育課題解決に対して強い想い・情熱を持っていること
  • パートナーたちと信頼関係を築くためのコミュニケーション能力がある方
  • 英語でのコミュニケーションに不安がない人(渡航開始までにTOEIC650点以上が条件となり、未達の学生は渡航前にTOEIC受講可)
  • 約束を大切にし、一つ一つ確実にやり遂げることができる方
  • 想いと責任を持って最後まで諦めないタフな方
  • 急成長中の組織の一員として常に自ら挑戦するマインドがあること

《以下の方は優遇》

  • 途上国でのボランティア経験や滞在経験のある方
  • 英語や現地語を話せる方

どういった学生におすすめか

  • 行政連携、企業連携に関心があり、成長したいと思っている人
  • 自分がやりたいことを大切にしながら、現地で必要なことに全力を注げる人
  • 途中で投げ出さない人
  • 忙しさの中から楽しさや意義を自ら見いだせる人
  • 教育を通したビジネスに関心がある人

待遇

海外インターンの挑戦をサポートするために、最大100万円規模の補助をいたします。詳細は以下の通りです。

【固定額支給】
・支度準備金:10万円
・現地生活費:毎月5万円x最大12ヶ月 *他助成機関からの活動費支給を受けられる方も対象です。

【実費支給】
・往復航空券代(1往復分)
・ビザ取得及び更新にかかる費用(手数料及び交通費実費込み)を支給
・国内研修費用(インターン合宿参加にかかる交通費および宿泊費)
・TOEIC受講料(渡航条件である650点以上の人は支給なし)
※その他現地でプロジェクトを実施する上でかかる費用(長距離交通費、教材制作費、ワークショップ開催費など)の団体負担となります。

募集期間

11月29日(金)23:59までが課題提出〆切となりますが、説明会参加が必須であり、最後の説明会が11月27日(水)となる点にご注意ください。

応募の流れ

説明会日程

インターン応募につきましては、説明会への参加が必須となっております。
以下の日程から都合のつく日時をご確認の上、説明会参加フォームよりお申し込みください。
また、遠方にお住まいで東京の説明会に参加できないという方は、東京で実施する説明会へのオンラインで出席も可とします。

説明会参加フォームへ »

日時
11月15日(金):19時〜21時
11月16日(土):14時〜16時
11月22日(金):19時〜21時
11月27日(水):19時〜21時

場所
e-Education東京オフィス (千代田区東神田1丁目2-8 赤塚ビル2階)
最寄駅:JR馬喰町駅/都営新宿線馬喰横山駅 徒歩3分

また、お問い合わせについては、件名を下記のようにご記入の上、本文をお書きいただき、recruit[at]eedu.jpまでご連絡をお願い致します。
※[at]は@に変換して下さい。

応募方法

以上の募集要項を確認いただき、ぜひ参加したいと決意して下さった方は、説明会にご参加ください。その後、具体的な選考についてご連絡をさせて頂きます。

選考プロセス

  1. 書類選考(説明会参加頂いた方へ選考書類をお送りします)
  2. 面接(書類選考通過者のみ)

応募後の流れ

上記説明会参加フォームから申し込み

説明会に参加

弊団体から書類選考課題を送付

選考課題を提出

書類選考の結果、及び面接日程のご連絡

担当者と面接(複数回)

12月下旬〜1月上旬を目処に合否通知

最後に

今回海外インターンにご応募いただく方には、新たなe-Educationの一員として、「最高の教育を世界の果てまで」という私たちのミッションに向かって、私達と共に様々な活動に挑戦して頂きたいと考えています。

今回の募集からe-Educationよりインターン生に対して現地生活費を支給できることになり、より多くの学生に海外インターンの挑戦のチャンスを届けられることを私たちとしても非常に嬉しく思います。

日本の若者のの挑戦を応援するとともに、途上国の子ども達に教育の機会を届けることを通して、彼らが夢や想いを実現することをサポートし、誇りを持って生きていくことを応援したいと思っています。

熱い意思を持った方のご応募をお待ちしております!

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あれから9年。まだまだ旅を続けます。 https://eedu.jp/blog/2019/02/01/9years/ https://eedu.jp/blog/2019/02/01/9years/#respond Fri, 01 Feb 2019 11:52:34 +0000 https://eedu.jp/blog/?p=48558 今日から2月ですね。 さて、知っている人もいるかもしれませんが、e-Educationの活動開始日はちょうど9年前の、2010年2月1日です。 法人登記はまだまだ先の話で、任意団体の口座を開設をしたのも2013年。自分た […]

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9years

今日から2月ですね。

さて、知っている人もいるかもしれませんが、e-Educationの活動開始日はちょうど9年前の、2010年2月1日です。

法人登記はまだまだ先の話で、任意団体の口座を開設をしたのも2013年。自分たちが団体だったことの証明は何一つありません。

ただ、それでも2月1日にしたのは、創業者3人の出会った日だからです。当時はまだ全員大学生であり、まさかあの時に語り合った夢がここまで続くとは思いませんでした。

今日は、あの日から始まった9年間を改めて振り返ってみたいと思います。

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東進モデルで5大陸ドラゴン桜を

私たちの活動は「途上国版東進ハイスクール」や「最貧国版ドラゴン桜」などと呼ばれています。

バングラデシュを例にすると、首都ダッカにある有名予備校の先生たちの授業を撮影して、それをDVDにして農村の貧しい高校生たちに届けます。

9years 01

「バカと貧乏こそ、ダッカ大にいけ!」

こんなスローガンを掲げながら、不可能と言われていたNo.1国立大学受験に挑戦する生徒たちを全力で応援しました。そして1年目に1人の生徒がダッカ大学に合格し、現地では「奇跡の授業」と嬉しい評価をもらいました。

「今度は五大陸で、ドラゴン桜をやりましょう!」

ダッカ大学合格者が2年連続で生まれ、ようやく軌道に乗り始めてきた頃、創業者の税所が次に掲げた目標は、私の想像の遥か上をいくものでした。

大きなビジョンには、素敵な仲間が集まります。当時資金の目処は全くありませんでしが、「きっと何とかなる」という根拠のない自信で、前へ前へと進み続け、全国各地から勇気と行動力に溢れた大学生たちが続々と集まりました。

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ヨルダン、ルワンダ、フィリピン、インドネシア、ミャンマー、ガザ、ハンガリー、ベトナム、カンボジア、スリランカ、パラグアイ、ラオス、ネパール。バングラデシュも入れると14の国と地域へ活動が広がりました。

作ってきた映像教材は3000本以上。インターネットにアクセスできない貧しい中高生2万以上に映像教育を届けることができました。正直ここまで活動が広がるとは私自身も思っていなかったです。

失敗と限界。それでも前へ!前へ!!前へ!!!

もちろん失敗もありました。

2014年、私が代表になったからの5年間は決して順調と言えるものではありません。何度も資金が尽きかけ、限られたリソースで社会的なインパクトを出すために、活動する国を一つ一つ減らしました。あの悔しさは一生忘れません。

集中と選択を重ね、ようやく資金の目処と事業の方向性が見えてきたところで、想定外の悲しい事件が起こりました。バングラデシュのテロ事件です。主犯が若くて優秀な若者たちだと聞き、目の前が真っ暗になりました。

「e-Educationの活動に、果たして意味はあったのか?」

自分たちの活動を心から信じられなくなった私は、バングラデシュへ移住しました。今は大学生になった元生徒たちと再会し、彼らが今も変わらず逆境に挑戦する姿を見て、e-Educationの活動は決して間違いなかったと確信を持つことができました。

当時の活動の様子はNHKのドキュメンタリー番組『明日世界が終わるとしても』で放送され、今もWEBでダイジェスト版をご覧いただくことができます。ご覧になったことのない方は、9年間分の想いがギュッと詰まった4分の動画をぜひご覧ください。

9years 03

ダイジェスト版を視聴する »

旅はまだ終わらないし、終わらせない

「10年も経てば、きっと三輪くんもビジネスに飽きるよ」

以前、尊敬する経営者からこんなアドバイスをもらったことがあります。

e-Educationは今日で9年。もしかしたらあと1年で一気に興味を失うのかもしれませんが、今の時点ではそうは思いません。

私が特別というわけもありません。もともと飽き性ですし、ここまで続いていることに自分がびっくりしているくらいです。

きっとe-Educationはビジネスではないのでしょう。あえていうなら「旅」です。財宝のように光る途上国の若者たちの可能性を探して、仲間たちと一緒に光る原石を磨き、育てていく。そんな旅です。

だから今後の計画は?と質問されても、なかなかうまく答えられません。

10年連続ダッカ大学合格者輩出など、具体的な目標はいくつかありますが、絶対に達成できる自信はありません。

それでも、信じていることがあります。それはどんな困難があっても、仲間と一緒なら越えていけること。そしてその挑戦の先に泣けるくらい笑える感動があること。

今の仕事に誇りを持っているのは、壮大なゴールを目指しているからではなく、旅の途中にある困難をみんなと一緒に越えてきたからです。

だから、旅を続けます。何回転んでも、みんなで笑って前へ前へと進んでいく挑戦を続けます。最高の仲間と、素敵な支援者みなさんと一緒に。

9年分の感謝を込めて。みんなと一緒に10年目も頑張ります!

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【e-Education海外インターン募集】最高の授業を世界の果てまで届ける大学生挑戦者を募集しています!【2018年5月25日〆切】 https://eedu.jp/blog/2018/05/01/intern_abroad_2018/ https://eedu.jp/blog/2018/05/01/intern_abroad_2018/#respond Mon, 30 Apr 2018 15:00:17 +0000 https://eedu.jp/blog/?p=46995 「途上国の教育課題を、若者の力で解決する」 私たちNPO e-Educationは、途上国の教育課題を自らの手で解決しようと挑戦する大学生によって生まれた団体です。 バングラデシュから始まった活動はアジア各国に広がり、こ […]

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応募アイキャッチ訂正

「途上国の教育課題を、若者の力で解決する」

私たちNPO e-Educationは、途上国の教育課題を自らの手で解決しようと挑戦する大学生によって生まれた団体です。

バングラデシュから始まった活動はアジア各国に広がり、これまで約40人の学生が現地でプロジェクトを立ち上げ、現地の教育環境を改善してきました。
今回は、現在活動している途上国2カ国において、プロジェクトスタッフとして活動する海外インターン生の採用を行います。

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2018夏募集、開始します!

私たちe-Educationのプロジェクトでは、現地の学校や先生とのやり取りはもちろん、現地教育局や他NGO団体、様々な日系企業との連携・協働することも増えてきました。多くの人を巻き込みながらプロジェクトを展開し、最高の教育を届けるための挑戦は次なるステージに進みつつあります。

途上国の教育課題を解決したい、子どもたちの夢や想いを応援したい、持続可能な支援モデルを確立したい、そんな強い想いを持った方のご応募をお待ちしています。

興味のある方は以下の募集要項をお読み頂き、ぜひ海外インターン選考にご応募ください!
 

募集要項

募集概要

  • 職種: プロジェクトスタッフ
  • 募集人数: 各国若干名
  • 対象: 大学生、大学院生
  • 活動場所: アジア各国のプロジェクト地 ※国内事前研修あり
  • 現地活動期間: 1年間 (要相談 ※休学を原則とします)

募集職種(赴任地)

※それぞれの滞在地から、プロジェクトの拡大を目指し他地域での活動もあります。

派遣予定時期(任期:原則1年間)

2019年4月〜
※渡航の時期や期間は応相談とします。
※渡航までの半年間は内定者として、国内での様々な活動に関わっていただきます。

現地での活動

  • 映像授業の撮影、編集、提供
  • 生徒の学習モニタリングや活用状況改善に向けた活動
  • 現地教育関係者やNGOとの連携やマネジメント業務
  • 根本的な課題の調査や他団体との連携サポート
  • 現地カウンターパートナーとの協働と運営サポート

求める人物像

  • e-Educationの理念や活動に原体験を持って共感していること
  • 途上国の教育課題解決に対して強い想い・情熱を持っていること
  • パートナーたちと信頼関係を築くための会話(英語)力がある方
  • 約束を大切にし、一つ一つ確実にやり遂げることができる方
  • 想いと責任を持って最後まで諦めないタフな方
  • 急成長中の組織の一員として常に自ら挑戦するマインドがあること

《以下の方は優遇》

  • 途上国でのボランティア経験や滞在経験のある方
  • 英語や現地語を話せる方

待遇

  • 往復航空券代(日本〜赴任地)、ビザ取得及び更新にかかる費用(手数料及び交通費実費、年間上限額15万円)を支給。
  • 現地での滞在費や給与の支給はありません。
    ※「他の助成機関などから活動費支給を受けられる方を除く。」とします。

募集期間

<エントリー受け付け期間>
5月1日(火)〜5月25日(金)23:59まで
※エントリー頂いた方に選考書類をお送りしますので、お早めのエントリーをお待ちしております。

<課題提出〆切>
6月3日(日)23:59まで
 

応募の流れ

説明会日程

インターン応募につきましては、説明会への参加が必須となっております。
以下の日程から都合のつく日時をご確認の上、説明会参加フォームよりお申し込みください。

説明会参加フォームへ »

なお、全ての日程においてオンラインでの参加が可能ですので、同様のお申し込みをお願い致します。

東京会場
5月12日(土):15時〜17時
5月15日(火):18時〜20時
5月18日(金):18時〜20時
住所:e-Education東京オフィス (東京都千代田区東神田1丁目2-8 赤塚ビル2階)
最寄駅:JR馬喰町駅/都営新宿線馬喰横山駅 徒歩3分

大阪会場
5月13日(日)15時〜17時
5月15日(火)18時〜20時
住所:e-Education大阪オフィス (大阪府大阪市淀川区十三東2−6−26 ヴィヴァーチェ2番館306号室)
最寄駅:阪急十三駅 徒歩3分

また、お問い合わせについては、件名を下記のようにご記入の上、本文をお書きいただき、info[at]eedu.jpまでご連絡をお願い致します。
※[at]は@に変換して下さい。

応募方法

以上の募集要項を確認いただき、ぜひ参加したいと決意して下さった方は、説明会にご参加ください。その後、具体的な選考についてご連絡をさせて頂きます。

選考プロセス

  1. 書類選考(エントリー頂いた方へ選考書類をお送りします)
  2. 面接(書類選考通過者のみ)

応募後の流れ

上記説明会参加フォームから申し込み

説明会に参加

インターンにエントリー

弊団体から書類選考課題を送付

選考課題を提出

書類選考の結果、及び面接日程のご連絡

担当者と面接(複数回)

7月上旬を目処に合否通知

7月下旬または8月上旬に国内(東京)にて研修

最後に

今回海外インターンにご応募いただく方には、新たなe-Educationの一員として、「最高の教育を世界の果てまで届けよう」という私たちのミッションに向かって、私達と共に様々な活動に挑戦して頂きたいと考えています。

途上国の子ども達に教育の機会を届けることを通して、彼らが夢や想いを実現することをサポートし、誇りを持って生きていくことを応援したいと思っています。

熱い意思を持った方のご応募をお待ちしております!

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「笑顔・挑戦・責任」2018年、私たちe-Educationが大切にしていきたいこと https://eedu.jp/blog/2018/02/01/newyear2018/ https://eedu.jp/blog/2018/02/01/newyear2018/#respond Thu, 01 Feb 2018 11:20:39 +0000 https://eedu.jp/blog/?p=46556 2018年も既に1ヶ月が過ぎましたが、皆さんは新年に立てた今年の目標をハッキリ覚えていますか? 私はというと、年末年始をバングラデシュで過ごし、昨年半年に渡って取材いただいたNHKドキュメンタリーが先日放送されたこともあ […]

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Newyear2018

2018年も既に1ヶ月が過ぎましたが、皆さんは新年に立てた今年の目標をハッキリ覚えていますか?

私はというと、年末年始をバングラデシュで過ごし、昨年半年に渡って取材いただいたNHKドキュメンタリーが先日放送されたこともあってか、ようやく新年を迎えられた気がします。

先日放送されたドキュメンタリー番組『明日世界が終わるとしても』の感想記事を先日公開しましたが、番組を通じて昨年の活動を改めて振り返ることができ、ようやく2018年の目標を整理することができました。

この記事では、今年2018年、私たちe-Educationが大切にしていきたいことをお伝えできればと思います。

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2017年はどんな1年だった?

2018年の目標をお伝えする前に、2017年がどんな1年だったかも少しだけ紹介させてください。

2017年は、e-Educationの代表として働き方や仕事の内容にも大きな変化があった年であり、ここではあえて私に深く関連した大きな出来事を3つに絞ってご紹介します。

バングラデシュを拠点に

Newyear2018 02

昨年5月から私はバングラデシュを拠点に活動しています。詳しい経緯は、過去に書いた記事プレゼン動画をご覧いただければと思いますが、端的に言えば「もう一度原点に立ち返る」ためにバングラデシュを中心に活動することを決めました。

当然、日本で受けていた講演会などの仕事は受けられず、他の国に行く機会も少なくなりましたが、それでも仲間のおかげで事業はどんどん成長し、仲間を信じて任せる大切さを学んだ年となりました。

大絶賛された感動のプレゼンテーション「e-Education」 (ICC FUKUOKA 2017 カタパルト・グランプリ) – YouTube

ロヒンギャ難民問題

ようやく生活や仕事が落ち着いて来た2017年8月末。ロヒンギャと呼ばれる人たちがミャンマーから逃亡してくる大事件が発生しました。わずか1ヶ月の間に40万人を超える難民がバングラデシュへ流れ込み、テロ事件直後と同様の混乱が起こってしまいました。

私たちe-Educationはミャンマーでも教育支援の活動をしており、どちらの国の立場に立ち、どう関わるのか非常に悩んだのですが、e-Educationの元生徒たちを含むバングラデシュの仲間たちに感化され、まずは食糧支援の活動を始めようと決めました。

Newyear2018 08

ただ、ミャンマー側への配慮や団体のミッションとの整合性を考慮した結果、e-Educationの代表としての立場を使うべきではないと判断し、三輪個人として2度に渡ってクラウドファンディングに挑戦しました。

結果は2回とも目標金額を達成し、2万人を超える人たちに食糧支援をすることができましたが、0からプロジェクトを立ち上げる経験を久しぶりに思い出し、e-Educationの未来を考える上でも大切な時間となりました。

NHKの長期取材

Nhk20180127

そしてやはり去年一番記憶に残っているのが、NHKドキュメンタリーの取材でした。企画段階から放送日まで半年以上の時間をかけており、バングラデシュでも密着取材を受けました。

ここで一つ裏話をすると、『明日世界が終わるとしても』の取材にはシナリオというか番組のゴールが全く決められておらず、とにかく私の普段の仕事や生活に焦点を当てて下さいました。

正直に告白すると、嬉しかった反面、少し複雑な気持ちでした。私の仕事に取材いただく価値があるのか?そもそも私の仕事の価値って一体何なのか?今振り返ると、これまでの活動や今の仕事を何度も見つめ直す時間となりました。

そして最終的に「バングラデシュに戻って来て良かった」と心から思える、確かな手応えがありました。自分の仕事と徹底的に向き合う、そんな機会を作っていただいたNHKの皆様には本当に感謝しかありません。

2018年はどんな1年に?

このような紆余曲折があり、「進んだ」というより「戻って来た」という感覚に近かった2017年を終えて、2018年をどんな1年にしたいか改めて整理しました。

「笑顔・挑戦・責任」

それぞれの言葉にどんな意味を込めたのか、一つ一つご説明します。

笑顔

Newyear2018 04

「笑顔を作ることから考えよう」

昨年はロヒンギャ難民支援をふくめ、仕事でもプライベートでも新しいプロジェクトをいくつも立ち上げた年でした。

関係者も多く、関係者同士でゴールが微妙に異なる中で、私が意識したことは最後にどんな笑顔が待っているのかを想像することでした。

これは現場に戻って来たからこそ考え抜くことができたのかもしれませんが、目の前にいる人をどうやって笑顔にするのか、そのためにできることを何でもやってみる、ダメでも違うやり方でまたトライしてみる、を繰り返しました。

今考えると贅沢な時間の使い方だった気がしますが、NGOで働くものとして原点に立ち返ることができた気がしました。

「笑顔のある方へ進もう。だいたい正しいから」

これは私が大学生の時、アジアを周遊していた時に出会った言葉なのですが、今ようやく意味がわかって来た気がします。

やるべきことが仕組み化され、できることが増えてくると、どうしても計画や成果に目が向いてしまいがちなのですが、壁にぶつかった時や迷った時ほど笑顔に立ち上げるべきだと改めて思いました。

Newyear2018 03

そしてもう一つ。笑顔は連鎖します。

相手を笑顔にすると自分も笑え、自分の笑った顔を見て周りの人たちも笑顔になります。

NHKのドキュメンタリーをご覧になった方から「三輪さんの笑顔が良かった」と嬉しい感想を多くいただきましたが、それは目の前にいた人たちの笑顔のおかげであり、これからも笑顔を増やし、自分も最高に笑うことができる、そんな仕事を続けていきたいと思います。

挑戦

Newyear2018 05

「We are Challenge Maker」

これは現地の仲間たちと半年かけて一緒に作った、バングラデシュチームの新しい理念(約束)です。

Chance Maker(チャンス・メイカー)やChange Maker(チェンジ・メイカー)は耳馴染みのある言葉かと思いますが、Challenge Maker(チャレンジ・メイカー)は中々聞いたことがないのではないでしょうか。

なぜ新しい理念を作ったのか?少しだけ経緯を説明すると、バングラデシュのチームは去年のはじめ10人強しかいなかったスタッフが約1年間で25人にまで増えました。また仕事の幅も一気に広がり、一体どこに向かっているのか、私たちは何者なのか、組織の柱が必要になりました。

そこでまず、抜群のマネジメントスキルを持つAminur(アミヌル)という仲間を現地HRマネージャーに抜擢し、彼や他経営陣と一緒に一人一人の仕事内容をチェックすると同時に、事業の棚卸しや各事業の成果も見直しました。

そしてたどり着いた結論がこちら。


「チャンスは年々増えている一方、チェンジは今だに生まれにくい。しかし、その間には必ず挑戦する人たち(チャレンジャー)がいて、彼らを全力で応援したい」

急速に成長するバングラデシュにおいて、初等教育の就学率は9割を超えるなど、機会(チャンス)の不平等は徐々に減りつつあります。他方、若者の就職先不足といった新しい課題が生まれ始め、個々人の良い変化(チェンジ)が生まれにく、社会への不安は高まっているように感じます。

しかし、です。テロ事件やロヒンギャ難民問題といった暗いニュースが続く中でも、希望を諦めず、明るい未来を作りたいと頑張っている人たちがいるのもまたバングラデシュです。

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NHKドキュメンタリーに登場したシャフィやトゥシャといった大学生をはじめ、この国には難しい課題を解決しようと果敢に挑む挑戦者がたくさんおり、彼らを応援することをバングラデシュチームの新しい理念にしました。

当たり前のことな気もしますが、どんなに美しい計画があっても、それを実現するのは「人」の力であり、想定外のトラブルや壁にぶつかった時ほど、「挑戦する」力が問われます。

「世界の果てまで最高の授業を届ける」というミッションの実現のためには、どんな挑戦が必要なのか?生徒たちにとっての挑戦は?教える先生たちにとっての挑戦は?そして私たち自身にとっての挑戦は?

今年は「挑戦」についてしっかり考え抜きたいと思います。

責任

Newyear2018 07

2017年12月23日。法人化3周年を記念した感謝祭のゲストとして、これまで協働いただいてきた企業の方々をご招待しました。団体初となる試みになります。

今、私たちe-Educationはより大きな社会的インパクトを出すために、日本の教育業界を牽引する様々な会社や組織の方々と協働しています。その多くが著名な会社であり、一緒に途上国で活動できることが嬉しくてたまりません。

ただ、一方で今まで以上に強い責任を感じています。ある会社は私たちの協働をキッカケに海外展開のための新しい部署を作っていただきました。また別の会社は私たちとの協働を事業改革の中心に定め、他数カ国に展開するための準備を進めてくださっています。

他にも、現在海外インターンとして活躍している多くの大学生はトビタテ!留学JAPANという制度を利用して毎月奨学金を頂きながら活動しています。奨学金を受け取っている学生にも責任があり、受け入れ先である組織としての責任もあります。

「笑顔」や「挑戦」も非常に大事ですが、そこにどんな「責任」があるのか。仕事の時のみならず、海外における普段の生活も含め、決して忘れてはならないと心に深く刻みました。

「責任がプロ意識を育む」

これは私がマザーハウスという会社でインターンをしていた時に教わった言葉ですが、大きな責任は自分も組織も成長させる起爆剤になります。今年はこの責任の重さを大事に、社会を変えるスピードをもっともっと上げていきます。

「笑顔・挑戦・責任」を実現するために

いかがでしたしょうか?

目標を決めるまでに随分時間をかけてしまいましたが、それでも今私たちが大切にしたいこと、大切にしなければいけないことを、納得するまでしっかり整理できました。

もちろん新年の目標を掲げただけでは意味がなく、これから一人一人意識して行動することが何より重要ですが、できることなら、この目標をぜひこの記事を読んでくださった皆さんと一緒に実現していきたいと思っています。

皆さんと一緒に笑い合う。そのために真摯に挑戦している姿を伝え合う。気が緩みそうになっていたら厳しく責任を問いただし合う。

少し他力本願な気もしますが、昨年日本を離れたことで、誰かを頼りながら一緒に前に進む方法を学びました。少し不安はありましたが、みんなへの感謝の気持ちが増し、チームとしての団結感や絆は強くなったと思います。

「最高の授業を、世界の果てまで届ける」を皆さんと一緒に実現していこうと思います。

それでは改めて、2018年もどうぞよろしくお願いします。

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「GCMP」事業譲渡が、NGOのイメージを豊かにすると信じて https://eedu.jp/blog/2017/12/31/gcmp_history/ https://eedu.jp/blog/2017/12/31/gcmp_history/#respond Sun, 31 Dec 2017 09:00:00 +0000 https://eedu.jp/blog/?p=46337 皆さんこんにちは、e-Education事務局長の薄井です。今年もトジョウエンジンを応援いただき本当にありがとうございました。 私はこれまでe-Educationの活動と並行して、人材育成事業を行う「合同会社GCMP」の […]

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皆さんこんにちは、e-Education事務局長の薄井です。今年もトジョウエンジンを応援いただき本当にありがとうございました。

私はこれまでe-Educationの活動と並行して、人材育成事業を行う「合同会社GCMP」の代表を務めてきました。

12月4日発表のニュースリリースの通り、世界で活躍するチェンジメーカーの輩出を目的とした「GCMP(Global Change Makers Program)」事業をe-Educationへ譲渡し、新しい組織のもとで事業を展開してまいります。

【e-Education代表・三輪からのお知らせ】
新事業「GCMP」の開始と事業譲受に関するお知らせ

2017年最後の更新となるこの記事では、e-Educationの新事業「GCMP」の歴史とこれからの展望についてご紹介します。

SPONSERD LINK

① GCMPの歴史

①-1. 誕生(2009年)

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第1回バングラデシュフィールドワークでグラミン銀行のユヌス総裁と面会

GCMPは2009年に当時大学3年生だった友人4人で立ち上げた学生組織です。団体発足のきっかけは、バングラデシュのグラミン銀行を紹介する1冊の本でした。

マイクロファイナンス(小口金融)を通じて貧しい女性の自立を支援しているグラミン銀行の取り組みを知り、「ビジネスを通じた社会貢献」つまり「ソーシャルビジネス」という領域に、当時大学生だった私たちは強い興味を抱きました。

そして、課題先進国と言われる日本にこそ、課題解決に取り組み周囲にもプラスの影響を与えるような主体(=チェンジメーカー)が求められていると確信し、グラミン銀行グループとのパートナーシップのもと日本の学生をバングラデシュに派遣するプログラムを作ろうと決めたのです。

①-2. GCMP第1フェーズ(〜2011年)

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創業期にチームを牽引したメンバー(左から関根、三好、税所)

2009年から毎年夏と冬の計2回、1週間から3週間ほどのバングラデシュフィールドワークを開催しました。教育や健康などのテーマ別にチームを作り、エクラスプール村という首都ダッカから船で4時間ほどの距離にある農村に滞在しながら、ニーズ調査や課題分析、ソーシャルビジネスプランの検証などを行いました。

最終日にはグラミン銀行本部で、NGO職員や現地の経営者の方々へ英語でのプラン発表を行い、その実現可能性を吟味しました。

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グラミン銀行本部でのプレゼンテーション

短い滞在期間のため、即実行に移せる完成度のプランをチームとして作り上げることは困難でした。それでも第1回プログラムで教育チームのスタッフを務めた税所は、GCMPから独立して翌年e-Educationプロジェクトを創業し、また、第2回プログラムの社会人参加者である佐竹右行さんは、もやしの原料を栽培する農業プロジェクトをグラミン銀行と合弁で立ち上げるなど、バングラデシュに貢献する目に見える成果が生まれました。

構成スタッフは全員学生でありながらも意欲のあるメンバーに恵まれ、順調にプログラムを重ねていきました。団体発足からの3年間で、延べ100人を超える学生と社会人がバングラデシュへ飛び立ちました。

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GCMP第1回大同窓会の集合写真

①-3. 組織瓦解、再始動(2012年)

スタッフの加入と卒業を繰り返しながらGCMPの活動は継続していました。しかし、団体のミッションと活動内容の調和の難しさや、人手不足や金銭面での不安定さなどを常に抱えていたのも事実です。

「学生団体3年寿命説」などという言葉もありますが、これはどんな学生団体でもぶつかるであろう壁です。GCMPも2011年ごろにトラブルや不運が重なり、もう翌年は団体が続けられないという状態にまでなってしまいました。

ほぼスタッフもおらず実質的に活動が停止している状態だという話が耳に入ったとき、私はすでにGCMPの運営から離れて1年が経ち、国内の教育系企業に就職していました。

OBOGからは継続を希望する声が届き、そして何より、自分達が大切にしてきた活動や理念が「学生が始めたものなんて所詮そんなもんだ」という一言で片付けられてしまうような気がして、当時の私にはどうしてもそれが簡単には受け入れられませんでした。

ならばせめて、自分が働きながらできる範囲でプログラムの企画運営を続けていこうと決めました。自分にできることがあればと、初めて代表に就任した当時、GCMPへのコミットを続けてくれたスタッフはたったの2人だけでした。

①-4. GCMP第2フェーズ(〜2014年)

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代表就任後初のプログラムでの住民ヒアリングの様子

私が代表を務めるにあたり決めていたことがあります。それは、できることはできる範囲でやるし、できないことは無理にはやらないということです。

極論を言えば、「代表者」と「団体のウェブサイト」さえ維持すれば、「団体のミッションとブランドの消滅は避けられる」という感覚を頭の片隅に置きながら、その時々の最善手を絞り出し続けました。

まずはじめに団体を法人化し、バングラデシュのプログラムへの企業スポンサーを獲得。参加を希望する学生の金銭面のハードルを下げることに尽力しました。

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スポンサー企業での帰国報告会

しかし予期せぬ事態は続くもので、その翌年には現地の政情不安のためバングラデシュのプログラムが開催できなくなってしまいました。

そんな時も「拾う神あり」で、同世代のメンバーが活躍しているNPO法人SETとのご縁があり、バングラデシュに代わる国内のプログラムとして、陸前高田市の被災地フィールドワークを共催で実現することができました。

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津波被害のあった場所でレクチャーを受ける(第1回陸前高田フィールドワーク)

② “GCMP第3フェーズ” ひとつの役割を終えて考える「次の役割」

②-1. フィールドワークに代わる価値創出の模索

団体が発足した2009年ごろは、大学生が途上国へ渡航すること自体が非常に珍しく、そのチャンスも限られていました。そのため第1回プログラムでは16人の募集枠に100人を超える応募がありました。

しかし、類似プログラムが増加し、また途上国に関する情報も増えて渡航することのハードルが下がってきた今、短期のフィールドワークのみを続けることにどの程度価値があるかという疑問が年々大きくなりました。

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バングラデシュの農村地域でトーカイ(ゴミ回収者)へのヒアリング

そこで、これまでのフィールドワークを通してビジネスモデルが練られてきたバングラデシュの農村における環境改善プランに着目しました。そのプラン実現を目指し、GCMP初の複数年プロジェクトとして挑戦することに決めたのです。

この環境プロジェクトは、ブリヂストン社と早稲田大学が設立した連携研究プロジェクト「W-BRIDGE」の助成事業採択を受け、海外事業の優秀事例にも選出されました。他の助成も含め、2年間の協働でおよそ450万円の予算をかけ、400世帯を対象としたゴミの分別回収システムの導入と現地学校と協力しての環境教育推進を行いました。

現在は、早稲田大学政治経済学術院の野口教授の指導のもと、環境プロジェクトを通じた社会的インパクトを「人的資本」「社会関係資本」という切り口で分析し、論文として正式に対外発信していくことを計画しています。

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W-BRIDGE成果報告を兼ねたシンポジウムを早稲田大学で開催

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シンポジウム後の懇親会にて。前列左から早稲田大学・野口教授、W-BRIDGE・青木様、帝京大学・山本教授、財務省・池田先生

②-2. 成熟していく「ソーシャルセクター」に投じたい一手

GCMPの事業譲渡は、e-Education代表の三輪と2014年ごろから議論検討をしてきました。当時テレビで特集されたり書籍の出版も続いていたe-Educationも、GCMPと同じように金銭的・人員的に余裕はまったくなく、新代表の三輪がほぼ1人で必死に切り盛りしている状態でした。

応援してくださる方や参画している学生メンバーも非常に近いコミュニティーであり、経営合理化の意義が大きいことは間違いありませんでした。調べてみたところ、国内のNPO/NGOにおいて合併や買収などの事例は体系として整理されておらず、どのような形で連携ができるのかも全てが手探りでした。

私は2015年5月にe-Educationの事務局長、すなわち三輪が代表を務める組織の「一従業員」となりました。それと同時に、GCMPの活動に三輪がプロボノとして参画し研修講師を務めるなど、2つの法人がそれぞれの活動を続けながら、緩やかな連携をとっていきました。

その「準備期間」を経て、事務局機能の統合と両ブランドの相互発展、そしてそれによる社会的インパクトの最大化が見込めると判断し、今回の事業譲渡へと至りました。

③「新生GCMP」で描く未来

③-1. チェンジメーカーって何?

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チェンジメーカーという言葉は、渡邊奈々さんや勝間和代さんなど著名な方の書籍で使われ、そのイメージも多様でした。そのためGCMPでも「チェンジメーカーの定義」を明確にしようと話し合いの場があり、2012年頃から同じ定義を使用しています。

チェンジメーカーとは、
○大小かかわらず、国内外の諸問題解決にイキイキと挑んでいる人。
○その姿が周囲の人々にワクワクを届け、新たな挑戦を波及的に生み出していく存在。

定義は、一種の「価値観」です。
情熱を注ぎ取り組む社会課題は、国内でも海外でも優劣はありませんし、そしてそのアクションの大きい小さいにも優劣はありません。

むしろ大切にしたいのは、その取り組みを良い表情でしているのか、そしてその取り組む姿勢によってどれだけの人の気持ちに変化を生み出せたのかという点なのです。

③-2. 誰もが誰かのロールモデル

だからこそ、チェンジメーカーの輩出という大きなミッションとセットで、段階を意識した取り組みを持ち合わせたいと思っています。

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長期インターンとしてフィリピンに赴任している中川(右)と現地教育局のジョジョさん(左)

新生GCMPの生命線は、単身で途上国の現場に長期で入り込み「プロフェッショナル」として活動する経験を提供する「海外長期インターンシップ」です。

これは、2010年からの継続的な活動の実績、現地パートナー、フィールドが揃っているe-Educationだからできるプログラムです。

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第1回ネパールフィールドワークの様子

一方で、いきなりその環境に挑むのは難しいという人は、「海外短期フィールドワーク」という従来のGCMPのノウハウを生かしたプログラムが選択できます。興味や志が似た仲間と繋がり、ともに途上国を経験することで、それをきっかけに次のアクションへ進んでいってもらいたいと考えています。

上記の2つのプログラムを積み重ねていくことで追求したいのが、「誰もが誰かのロールモデル」という裏テーマです。

そこで、GCMPのウェブサイトには「チェンジメーカー・インタビュー」というページを設け、更新しています。

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ラオスでのインターンを終えて、帰国後に地元群馬で地域交流の取り組みを始めた高木

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ネパールでのインターンを通じて自分のやりたいことがより具体化し、「サイエンスの楽しさを伝える」に取り組む中尾

途上国へ行く人が偉いわけでは決してありません。
こうしたインタビューを読み、刺激を受け、「自分の地元でもこんなことができそう」と挑戦してみたり、「自分でできることがあればこの人の活動を手伝いたい」とメールを送ってみたり。そんなワクワクの連鎖が生まれていき、日本中、そして世界中に大小さまざまな”Change Make”が溢れてほしいと願っています。

③-3. 境界線をじわりじわりと溶かしていく

これからの時代は、「企業とNPO」の境界が曖昧になっていくのと同様に、「インプットとアウトプット」や「先進国と途上国」、さらには「自団体と他団体」の境界も曖昧になっていくのではないかと思っています。

2018年3月のネパールフィールドワークは、京都外国語大学との連携が決まり、正式な単位認定プログラムとして実施されます。こうしたセクターを超えた取り組みは、GCMPの可能性をますます広げてくれます。

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京都外国語大学で講演やプログラムの説明会を実施

例えば今後、e-Education以外の企業インターンも取り扱う「途上国インターンプラットフォーム」も実現できるかもしれません。また、途上国の大学生が日本の社会課題の現場へ訪問するフィールドワークも「新生GCMP」なら実現が可能です。

GCMPはセクターを超える、すなわち境界を積極的に溶かしていく力を秘めています。中長期的に、何かしら明確な課題を解決するための存在というよりは、目に見えない価値を創造していくことに真摯な存在でありたいです。

④終わりに

GCMPの事業譲受後も、NPO法人e-Educationの最大のミッションは「最高の授業を世界の果てまで届ける」であり、これからも変わりません。

ただし、このブログメディア・トジョウエンジンの運営を通じて「途上国のイメージを豊かにする」を実現し、GCMPを通じて「チェンジメーカーの輩出」も追い求める、そんな欲張りな組織として、過去の自分たちを超えるための挑戦を続けていけるチームでありたいと思っています。

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株式会社と違い合併や買収の事例はほぼ無いNPO業界で、大切なのはそれぞれのビジョンやミッションです。

両団体の代表同士でビジョンやミッションの親和性の高さを確認し、複数年の計画を立てて丁寧に実現した今回の事業譲渡。ここを震源としてソーシャルセクターの新しいうねりへと育てていくためにも、これからますます貪欲に成果志向で歩みを続けていきます。

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GCMP創業メンバー(左から薄井(筆者)、米瀬、三好、税所)

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新事業「GCMP」の開始と事業譲受に関するお知らせ https://eedu.jp/blog/2017/12/04/gcmp_start/ https://eedu.jp/blog/2017/12/04/gcmp_start/#respond Mon, 04 Dec 2017 05:01:27 +0000 https://eedu.jp/blog/?p=46069 みなさん、こんににちは。e-Education代表の三輪です。本日はみなさんに大切なお知らせがあります。 私たちe-Educationは、合同会社GCMPより人材育成事業を譲受し、世界で活躍するチェンジメーカーの輩出を目 […]

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みなさん、こんににちは。e-Education代表の三輪です。本日はみなさんに大切なお知らせがあります。

私たちe-Educationは、合同会社GCMPより人材育成事業を譲受し、世界で活躍するチェンジメーカーの輩出を目的とした「GCMP(Global Change Makers Program)」事業をスタートします。

この記事では、これまでの経緯や今後の狙いについてご紹介させてください。

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バングラデシュのテロ事件で見えた壁

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私が新事業を実施する必要性を感じた大きなきっかけは、昨年バングラデシュで起こったテロ事件です。事件後、私は心の病気にかかりました。バングラデシュの若者たちがテロを起こしたあの事件が、自分たちのせいだと思ったからです。

そんなことあるはずもありません。ただ、それでも私たちはe-Educationバングラデシュの高校生たちの大学受験をずっと応援して来た数少ないNGOであり、卒業生たちがテロの主犯格であった若者たちと同じくらいの年齢だったことを思うと、いろいろ考えてしまいます。

自分たちだったら何かができたんじゃないか、バングラデシュの若者たちが抱く社会に対する不満や不安を受け止め、彼らの負の感情をプラスのパワーに変えていく手助けができたんじゃないか、何度も何度も悔やみました。

そして、映像教育支援の壁にもぶつかりました。私たちがこのまま映像教育を届けていった先に、テロ事件のない世界はあるのか。チャンスに恵まれない若者が誇りを持って生きていけるようになるのか。どんなに考えても「YES」とはっきり言うことはできませんでした。

「来年からバングラデシュを拠点に活動したい」

この壁を越えるために、私は今年の5月からバングラデシュを拠点に活動しています。

仲間たちに支えてもらいながら、私は今バングラデシュや他の活動国で何をすべきなのか考えました。そして映像教育支援の先にある可能性を発見することができました。

e-Educationの、その先へ

今年の8月末。バングラデシュで大きな事件が発生しました。ミャンマーでの争いから逃れたロヒンギャの人たちが、バングラデシュに避難してきたのです。

その数は今なお増え続けており、3ヶ月で60万人を超える人たちが難民としてバングラデシュにやってきて、今もギリギリの状態で生活しています。

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新聞の一面は1ヶ月近くロヒンギャ難民問題一色。Facebookのタイムラインにも毎日のように怒りや悲しみの投稿が溢れ、ミャンマー大使館の近くでデモを起こしている若者をニュースで見ると、涙が止まりませんでした。

「カイト、僕たちでなんとかしよう!」

涙を止めてくれたのは、バングラデシュの仲間たちでした。現地のスタッフに加えて、e-Educationの元生徒だった大学生たちが難民支援のための活動を開始しました。

今目の前にある問題を一生懸命解決しようとする仲間たちに、私は目を覚ましてもらい、彼らの活動を精一杯応援しようと決めました。映像教育支援の先にある未来が、そこにある気がしたのです。

そしてクラウドファンディングで集まった資金をもとに、今は大学生になったe-Educationの元生徒たちと一緒にロヒンギャ避難地を訪れました。

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詳細は別の記事でぜひご紹介できればと思いますが、私が見たものは間違いなく「希望」でした。どんなに大きな課題でも、今自分のできることを探し続ける元生徒たちを見て、私たちが作りたかった未来を見ることができた気がします。

「彼らのような、社会を変えていくリーダーをもっと増やしたい」

映像教育によってチャンスを切り開いた学生が、より大きな社会課題を解決するための挑戦の場を作るために、世界中の仲間と一緒に大きなソーシャルムーブメントを起こしていく流れを作るために、新事業「GCMP(Global Change Makers Program)」の実施を決めました。

「GCMP」事業化までの道のり

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「GCMP(Global Change Makers Program)」は私たちが0から作った言葉ではありません。

2009年、当時大学生だったe-Education創業者・税所篤快、事務局長・薄井大地ら4人の大学生が、「グラミン銀行グループと協働で100人の日本人大学生が課題解決に取り組む環境を創り出したい!」と立ち上げた活動であり、これまで約200名の学生や社会人がバングラデシュへやってきました。

2014年からは合同会社GCMPとして再出発を果たし、私もバングラデシュ渡航前の大学生に対して講義やワークショップを実施し、e-Educationと合同でイベントを開催するなど、これまでずっと連携を図って来ました。

そして本日。より大きな社会的インパクトを出すために、e-Educationと合同会社GCMPは一つになりました。具体的には、合同会社の事業を譲受し、e-Educationがこれまで実施して来た海外長期インターンプログラムの呼称が「GCMP(Global Change Makers Program)」となります。

日本の大学生たちが、そして世界中の若者が、社会課題の解決に挑むチェンジメーカーとなるよう、これまでに培った知見を活用しながら、事業を加速させていきます。

GCMPの新メンバーを募集しています!

早速、GCMPの募集が本日より始まっています。

フィリピン・ミャンマー・ネパール。e-Educationの活動地である3つの国で、長期インターン生として教育支援事業を推し進めていく大学生メンバーを募集しています。

詳細はぜひこちらを確認ください!

募集要項はこちら »

最後に

「これまでのe-Educationの海外長期インターンと現在募集しているGCMPで何か大きく変わることはあるのか?」

こんな質問があったとして、私からの回答は「大きな違いはありません」です。ただ、それでも小さな違いはあります。

「そもそもチェンジメーカーとは?」
「チェンジメーカーになるために必要なことは?」
「果たしてチェンジメーカーに近づけているのか?」

新しい名前が加わったことにより、こういった問いが自然と生まれ、より魅力的なプログラムになると確信しています。

途上国の教育課題に本気で向き合いたい、チェンジメーカーになりたい、そんな方はぜひともご応募ください。

新しい冒険を一緒に始めましょう!

GCMPの詳細はこちら »

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「パパ、お仕事、だめ」ーー海外出張の多いNPO男性職員が、2歳の息子から学んだことを紹介します。 https://eedu.jp/blog/2017/10/27/learning_from_son/ https://eedu.jp/blog/2017/10/27/learning_from_son/#respond Fri, 27 Oct 2017 06:49:30 +0000 https://eedu.jp/blog/?p=45473 ネパール農村部にホームステイしたときの子どもたちとの一枚 みなさんこんにちは。e-Educationの吉川です。 以前、1歳9ヶ月の息子をネパール農村部に連れて行った経験をご紹介させて頂きました。 その後、「仕事の話のみ […]

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ネパール農村部にホームステイしたときの子どもたちとの一枚

みなさんこんにちは。e-Educationの吉川です。

以前、1歳9ヶ月の息子をネパール農村部に連れて行った経験をご紹介させて頂きました。

その後、「仕事の話のみならず、プライベートな部分も紹介してほしい」というコメントを頂いたので、今回は子育てを通して感じたことをお伝えします。

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はじめに

まず最初に、大切なお断りをしておきます。

基本的に子育てをしてくれているのは私ではなくです。これは間違いないです。明確に言っておかないと、大変なことになります。世の先輩パパさんたちには分かって頂けるのではないかと思います。

以前私は「私がどんな風に子育てをしているかと言うと・・・」と無意識に語っていたことがありました。すると妻から、「いやいや、あなたがやっているのは子育てのほんっの一部で、基本的にはただ子どもと遊んでいるだけだから!」という鋭いツッコミが入りました(すいません、と謝りました)。

子育てには見えない苦労がたくさんあるのだと思います。息子をお風呂にいれることが私の役割なんですが、それだけで「子育てをしている」と、若干ドヤ顔していた自分を恥じました。妻には感謝しかないですね。

ということでここからは、私の子育てというよりも、子どもと関わることで逆に私が学ばせてもらったことを中心にご紹介したいと思います。

子どもの成長を感じる瞬間

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秋田の畑でネギとじゃがいもを収穫

2017年も残り2ヶ月となりましたが、1月から10月までを振り返ると、私は半分以上の時間を海外で過ごしていました。さらに、東京や国内の地方出張も月に1回はありましたので、家族と一緒に過ごせる時間はあまり多くなかったかもしれません。出張から帰ると、毎回息子の成長を感じます。

成長とはどういうことなのか、息子から改めて次のことを教えてもらいました。

「できなかったことが、できるようになる」

喋れなかった言葉を喋れるようになったり、高く積み木をつめるようになったり、お箸でご飯を食べられるようになったり。子どもの成長は本当に早いです。できることが毎日どんどん増えていきます。

でも、簡単にできることが増えるというわけではありません。できるようになるまでには、きっと何回もチャレンジして、失敗して、それでも諦めずに取り組むからできるようになるのだと思います。

できないことができるようになるためのたったひとつの方法は、チャレンジして諦めないことだと改めて感じました。

息子に負けないように、私ももっともっとできることを増やして成長していきたいなと思っています。

「パパ、お仕事、だめ」

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2週間の海外出張から帰ってきた時、息子に言われた言葉です。これまで「お仕事」という言葉を理解していなかった息子が、使えるようになっていました。この時、息子の成長を喜んだと同時に、寂しい思いをさせたくないなと強く思いました。

だからこそ、生産性高く仕事に取り組み、家族との時間をしっかり大事にできる人になれるよう、日々成長していきたいと思います。

仕事が忙しい時は、家族と一緒にいるときも、どうしても仕事のことを考えてしまっていました。私は、自分がやりたい仕事を思う存分やらせてもらっています。自分で選んでやっていることです。

それにも関わらず、やりたい仕事をやらせてもらえるありがたさを忘れ、家族への感謝の気持ちを忘れてしまうのは格好悪いなと、反省しました。

これからは、息子に「パパ、お仕事楽しそうだね、僕もやりたい」と言ってもらえうように頑張ります。

多くの人に育ててもらっている

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職員の三輪と薄井とじゃれあう

子育ては、妻が一番頑張ってくれているとは思いますが、息子の成長は本当に多くの人のおかげです。丸一日誰かと遊んでもらった日には、目で見て分かるくらい成長します。人との関わりによって、人は成長するんですね。

これからも、いろんな人と関わりながら、様々なことを吸収していってほしいなと思っています。新しい世界に出会うために海外にももっと連れて行こうと思います。

そういった思いもあり、今年から一軒家に引っ越しをして家族ぐるみでのシェアハウスを始めました。これまでもいろいろな人が遊びに来てくれます。息子の遊ぼう攻撃でへとへとになると思いますが、これからも懲りずにぜひ遊びにきてください。

子どもが産まれてから変わったこと

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ネパールで出逢った子どもたち

子どもからは、いろんなことを教えてもらってばかりです。その中でも、国際協力の仕事に携わる身として、大きく変わったことがあります。

途上国で町を歩くと、裸足の子どもたちが物乞いをしたり、ゴミの中からお金になりそうなものを探したりしている子供の様子を、これまでも何度も目にしてきました。

うまく表現できないのですが、子どもを持つ親になってからは、胸が苦しくなる思いが今まで以上により一層強くなりました。

ストリートにいるあの子も、自分の息子も何も違わない子どもです。自分の息子が同じ状況に置かれていると想像すると、悲しい気持ちになり、他人事ではないとより一層強く認識するようになりました。あの子どもたちは、何も悪くない。

子どもの貧困、これからの教育、これからの社会自体のあり方に対して、当事者として向き合いたいと強く思うようになりました。この社会にある様々な問題、途上国が抱える多くの貧困や教育の問題に対して、他人事ではなく当事者として向き合う姿勢を大切にしたいと思います。

知らないことを知る

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空港で販売しているお弁当とともに

子育てもそうですし、海外に行って仕事をすることもそうです。知らないことを知ることで、たくさんのことを学ばせてもらっています。ただ、知らないことに挑戦したり、やったことがないことを始めたりすることは、ときに不安だったり怖くなったりもすると思います。

でも、一歩踏み出す勇気があれば、必ず乗り越えていけると思います。そして、諦めずに取り組むことで、いつかできるようになるのだと思います。

これからも新しいことに挑戦し、できなかったことができるようになりたいと思います。そして自分自身がそんな生き方をすることで、息子が成長していくことに少しでも貢献できたらなと思っています。

NPO男性職員の子育ての実態は、まだまだ修行中ということです。これからも息子とともに一つ一つできることを増やしていこうと思いますし、今後も先輩方から子育てアドバイスを頂けると嬉しいです。

最後までお読み頂きありがとうございました。

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【イベントレポート】「トビタテ!留学JAPAN」第3回留学成果報告会を取材してきました! https://eedu.jp/blog/2017/09/14/tobitate_event3_report/ https://eedu.jp/blog/2017/09/14/tobitate_event3_report/#comments Thu, 14 Sep 2017 07:30:53 +0000 https://eedu.jp/blog/?p=45183 「留学」と聞いて、皆さんは何をイメージしますか? 英語力を伸ばすことや、海外の大学で勉強することでしょうか? 「トビタテ!留学JAPAN」という官民協働の奨学金制度を活用して留学する学生たちは、渡航先も、期間も、留学内容 […]

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houkokukai

「留学」と聞いて、皆さんは何をイメージしますか?
英語力を伸ばすことや、海外の大学で勉強することでしょうか?

トビタテ!留学JAPAN」という官民協働の奨学金制度を活用して留学する学生たちは、渡航先も、期間も、留学内容も、すべて自分でデザインした留学を経験します。

今回は「トビタテ!留学JAPAN」を活用して世界に飛び立った、約170名のトビタテ生による第3回留学成果報告会についてレポートします!

トビタテ!留学JAPANとは?

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文部科学省による官民協働の留学支援キャンペーン「トビタテ!留学JAPAN」。返済不要の奨学金や研修を通して、学生の留学を支援する制度です。

若者の自由な海外チャレンジを支援し、グローバルな課題解決型人材を育てるために、2020年までに1万人の高校生・大学生を海外に送ることを目標としています。

トビタテ!留学JAPANには、次の6つのコースがあります。

  1. 理系、複合融合系人材コース
  2. 新興国コース
  3. 世界トップレベル等大学コース
  4. 多様性人材コース
  5. 地域人材コース
  6. 高校生コース

留学するテーマに合わせて自分にあったコースを選ぶことができます。すでに4000人以上の学生がトビタテ!留学JAPANを活用して海外に飛び立ちました。(2017年9月現在)

そして9月8日に行われた第3回留学成果報告会には、海外に留学した高校生から大学院生までの約170名が参加し、会場では多くのトビタテ生の話を聞くことができました。

今回は、主に途上国を舞台に活動したトビタテ生たちの挑戦をご紹介します!

トビタテ生たちの途上国での挑戦

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新興国コースのプレゼンテーション会場の様子

プレゼンテーション会場では、支援企業の方々やメディア関係者を含む多くの方々が、トビタテ生の活動報告を熱心に聞いていました。

第3回留学成果報告会は、前半部にプレゼンテーション、後半部にポスターセッションという構成。ここからは、7名のポスターセッションの展示作品およびプレゼンテーションの内容を紹介していきます!

①日本を代表する庭造りのエキスパートを目指して

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アルゼンチンに留学した佐藤嵐さん

佐藤さんは、サボテンと多肉植物の農家でインターンシップをしながら、南米の植物調査や視察を行いました。

留学後には大好きな植物とどのように関わっていきたいか悩みましたが、北海道のガーデンの研修生として働くという新しい一歩を踏み出しました。植物への情熱が溢れ出るプレゼンテーションがとても印象的でした。

②日本とツバルの架け橋へ

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ツバルに留学した内藤瞳さん

内藤さんは、「育児の社会化」の実例を学ぶ保育留学を経験しました。社会全体で子どもを育てる文化はどこから来るのか?という疑問をもとに、調査を行いました。

日々多くの発見と影響を与えてくれたツバルの素晴らしさを日本人に知ってほしいという思いから、将来は日ツ交流のハブとなるゲストハウスを現地で作るそうです。帰国してからも、ずっと関わりたいと思うくらい留学先の国が大好きになるなんて素敵ですね。

③人々が能力を認めいきいきと働ける社会へ

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グアテマラ・パラグアイ・メキシコに留学した望月ゆうさん

望月さんは、中南米3カ国でJICAの活動見学や現地のNGO訪問、日系企業でのインターンシップを経験しました。

そこで、草の根レベルの国際開発には持続性の面で限界があること、また、ビジネスを通じた国際開発には持続性はあるが、労働環境や雇用条件に課題があることに気付きました。

留学での気付きを生かして、将来は人々がいきいきと働けるような人事制度の仕組みを作り、大好きな中南米の発展に貢献したいそうです。

④ソーシャルビジネスでフィリピンの貧困をなくしたい

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フィリピンに留学した大野雛子さん

大野さんは、大学1年生の時に初めて訪れたフィリピンで貧困を目の当たりにしてから、持続可能なソーシャルビジネスの力で貧困をなくしたいと考えるようになりました。

留学中は、現地の若者とともにTシャツを使ったビジネスを始め、現地の若者がお金を得る仕組みを作ることに成功しました。それだけでなく、ビジネスを通して一緒にやってきたメンバーにも変化を与えることができました。

今までタバコを吸ったりお酒を飲んだりして1日を過ごしたメンバーが、学校に行って勉強するようになったり、クリエイティビティを発揮して生きがいを求めるようになったのだそうです。

「貧困とは、お金がないことではありません。選択肢がないことが本当の貧困です。」と語る大野さん。将来は、貧困層からビジネスを創り出し、彼らが人を雇用できる世界を実現したいという熱いメッセージが印象的でした。大野さんは、第3回留学成果報告会で優良賞を受賞されました。

⑤カンボジアでの新しい文化交流のカタチ

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カンボジアに留学した小牧陽輔さん

小牧さんは、カンボジア日本人材開発センターで半年間インターンシップを行いました。留学中は、JICA や外務省などの公的機関に加え、80以上の民間企業や団体を巻き込み、「Japanese Prefecture Exhibition」と題したカンボジア史上最大の日本展覧会を実現させました。

成功に終わった展覧会ですが、実は企画の準備途中に現地メンバーから「写真展はカンボジアの文化には受け入れられない」と言われたそうです。そんな時、カンボジア人は日常的にセルフィー(自撮り)をしていることに気付き、セルフィーを通じた体験型の日本展覧会をすることにつながりました。

文化の違いから生まれた困難を、現地の人に寄り添った生活をすることで乗り越え、そしてチャンスに変えるという力強いプレゼンテーションでした。

⑥大好きな絵の力でソーシャルアクションの実践者へ

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タイに留学した野澤智媛さん

子どもの貧困について研究している野澤さん。隅々まで工夫がなされている素敵なポスターが印象的ですね!

「子どもたちの可能性を狭めている複雑な要因の鍵となるのは社会的合意形成だ」と考え、山岳少数民族に関わる活動と広報に尽力するタイのNGOミラー財団でインターンシップを行いました。

タイで目の当たりにした買春や貧困の現場と、それに対する現地の人々の捉え方に衝撃を受けた野澤さん。一連の出来事を通して、現実や原因を伝えるだけでなく、意識に働きかける広報の重要性に気付いたそうです。

将来は、わかりやすく面白いと思ってもらえるような工夫を凝らした絵の力によって、社会に存在する問題に気付きと打破を促すようなソーシャルアクションの実践者を目指しています。

⑦世界の多様な教育現場での学びを日本の中高生へ

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フィリピン・タンザニア・オランダに留学した鈴木健太郎さん

教員を目指す鈴木さんは、課題が山積する日本の教育現場に求められる理想の教育モデルを探究するために3地域の教育現場をまわりました。

日本の教員志望の学生を対象にした留学プログラムの開催や、授業マニュアルの作成など、各地域で現場を巻き込みながら活動する中で、2000人を超える子どもたちと先生に出会いました。

帰国後はトビタテ!留学JAPANの仲間と共にBeyond schoolを立ち上げ、留学を経験した学生を中学・高校に派遣して、中高校生に多様な選択肢とロールモデルに出会う場を提供する活動を行っているそうです。自分自身が教育実践者となって、誰もが自分色に輝ける社会の実現を目指しています。

最優秀賞の栄冠は…?

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各学生のプレゼンテーションとポスターセッションの後には、各教室から審査員によって選ばれた代表学生によるプレゼンテーションがホールで行われました。

特に優れた発表を行った留学生が表彰され、最優秀賞と優秀賞の受賞者が選出されました。

【最優秀賞】パリから「輪島塗」を世界へ発信(桐本滉平さん)

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最優秀賞を受賞した桐本滉平さん(日本大学4年)

第3回成果報告会で最優秀賞を受賞したのは、フランスに留学した桐本滉平さん。パリで日本文化を発信する丸若屋でインターンシップを経験し、実家である輪島塗「輪島キリモト」と、フランス市場に向けた商品を開発しました。現地のニーズを調査して販売戦略を行った結果、漆器の売上を中心として最高売上記録を達成しました。

「Made in Japan」から「Made with Japan」

日本が持つ伝統技術の可能性を最大化するためには、日本の技術を海外の文化と融合させることが重要だと気付いた桐本さん。この留学は、将来日本の伝統工芸を牽引するリーダーになるための大きな一歩となりました。

【優秀賞】深層学習によって人間の共感を促進し、世界から争いをなくす(佐久間洋司さん)

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優秀賞を受賞した佐久間洋司さん(大阪大学3年)

そして優秀賞を受賞したのは、カナダとアメリカに留学した佐久間洋司さん。トロント大学で深層学習の最先端の理論を学んだ後、Panasonic Silicon Valley Labで産業界への応用の最先端を学びました。

留学を通して、自分にとって深層学習それ自体は目的にならず、その強力な手段によって実現される世界に貢献したいという思いを再認識したそうです。将来は人間の共感を促進する研究によって実現される、争いのない世界を目指したいと語りました。

まとめ

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第2回留学成果報告会に引き続き、第3回留学成果報告会でもトビタテ生たちの熱意あふれる発表を聞くことができました。ますます発展を続ける「トビタテ!留学Japan」、そして海外へ飛び立ったトビタテ生たちの成長は、日本の産業界にとって大きな財産になるのだと実感しました。

一人一人のトビタテ生が熱い思いを持って海外に飛び立ち、将来につながる多くの気付きと学びを日本に持って帰ってきていました。

トビタテ生に共通していたのが、予定していた留学計画がうまくいかない時に、自分なりの改善案や解決策を考えて新たな突破口を見出すこと、そして帰国後にすでに次のアクションにつなげていることでした。情熱を持ち、主体的に行動するトビタテ生がとても心強く感じられました。

彼らの今後の活躍がとても楽しみです!

そして現在は8期生を募集とのこと。気になった方は是非応募してみてくださいね!

募集要項を見てみる »

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我輩は猫ではありませんが、海外旅行ではネコのように過ごします(中野秀敏) https://eedu.jp/blog/2017/08/05/like_a_cat/ https://eedu.jp/blog/2017/08/05/like_a_cat/#respond Sat, 05 Aug 2017 03:02:56 +0000 https://eedu.jp/blog/?p=43661 皆さん、この夏はどう過ごしていますか? 夏の長期休暇を利用して海外旅行にこれから行かれる方、既に行った方も多いと思います。 それでは現地でどのように過ごすでしょう?私はネコのように過ごします、e-Educationの中野 […]

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皆さん、この夏はどう過ごしていますか?

夏の長期休暇を利用して海外旅行にこれから行かれる方、既に行った方も多いと思います。

それでは現地でどのように過ごすでしょう?私はネコのように過ごします、e-Educationの中野です。

私は仕事で海外に行くことは殆どありませんが、旅行としてはよく行きました。20回から30回くらいでしょうか。バックパッカースタイルで日本からの往復の飛行機だけ予約してホテルなんかは現地についてから探します。

大体1回に10日間位滞在し、主に途上国で現地の人達と触れ合うのを目的としています。そして気づきました。旅行中、私はネコのように過ごすのです。

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うろうろして、昼寝

2ねむるねこ

知らない街を一人でずっと歩き続ける海外の旅。

帰り道がわかるように時々振り返りながら。これは完全な非日常で楽しい反面、とっても疲れます。

とっても疲れるので、午前中だろうが夕方だろうが昼寝をします。都会ではホテルに帰って寝ます。道端で日陰を探して寝ることもあります。寝っぱなしです。

休みの日に自宅にいるとわかるのですが、やつら(ネコ)はずっと昼寝しています。

ちょっとずつ、断続的に食べる

ねこのごはん1

旅の楽しみにの一つが食。いろんなものを食べたいので、屋台でちょっとずつ食べます。

アル―のサモサ(インド文化圏でいう「ジャガイモのコロッケ」に似たもの)とか美味しいです。バナナやマンゴ―を買って食べるとか。皮をむいたり洗えるフルーツは雑菌の心配がなくむしろ清潔ですし、味も日本と全然違います。

すると、ずっと何かを少しずつ食べていることになるので、まとまった食事をすることは殆どありません。ちゃんとしたお店(日本人的な感覚で「ちゃんとしてる」かどうかは疑問ですが)で食べる回数は極端に少ないです。

休みの日に自宅にいるとわかるのですが、やつら(ネコ)は一日に10回近くに分けて少しずつ食事をします。

見えない何かと戦う

はねるネコ

旅先の途上国では、法律がコロコロと変わります。ただしそれに皆が一気に適応するとはかぎりません。

例えば、消費税にあたるものの税率が店員によって違ったり、バイクタクシーの値段が交渉で決まったりします。短期滞在だとその辺の感覚が分からずに、現地の人からしても常識はずれな値段で押し通そうとしてしまうことがあります。

以前、インドを旅した時に三輪タクシーの運転手と言い争ったことがありました。最初は130ルピーと約束したのに、途中で300ルピーと言ったんだと言い張るのです。怒ってタクシーを降りて、別の三輪タクシーに乗ったのですが、どうやら行こうとしていた場所が130ルピーで行ける距離ではなかったことを知りました。

言葉も違えば、文化も違う。そんな環境だからこそ、見えない何かと戦うことがある。これも旅の醍醐味の一つでしょう。

休みの日に自宅にいるとわかるのですが、やつら(ネコ)は、突然興奮してダッシュ!見えない何かと戦ったりします。

自宅に戻ると

旅の終点はいつも自宅の扉。海外旅行から帰ってくると、玄関でネコ2匹がお出迎えしてくれます。

やあ、ただいま。今夜は魚をたべよう、できれば刺身で。

そんな旅路を思い出す夏の季節。今年はどこへ行きましょう。

これから旅される皆さん、ネコのように過ごす旅はいかがですか?

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国際協力の歴史を変える!私たちe-Educationが中高生×映像教育支援にこだわる理由 https://eedu.jp/blog/2017/07/07/change_the_history/ https://eedu.jp/blog/2017/07/07/change_the_history/#respond Thu, 06 Jul 2017 23:54:51 +0000 https://eedu.jp/blog/?p=44543 「君は、人類史をどう変えたい?」 これは私が社会人1年目の夏に、上司から与えられた課題です。突然の、そしてあまりに大きな質問に困惑し、しばらく考える時間をもらいました。 「人類史を変える」と言われて、ピンとくる人は少ない […]

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「君は、人類史をどう変えたい?」

これは私が社会人1年目の夏に、上司から与えられた課題です。突然の、そしてあまりに大きな質問に困惑し、しばらく考える時間をもらいました。

「人類史を変える」と言われて、ピンとくる人は少ないでしょう。そもそも歴史を変えるとはどういうことなのか?一体誰の、どんな行為が歴史を変えたんでしょうか?

結局、前職を退職するまで質問の意図すら曖昧に理解したままでしたが、今e-Educationの活動を続けている中で、質問の輪郭と、それに対する暫定的な答えを持てるようになりました。

「中高生×映像教育支援で、国際協力の歴史を変える」

今回の記事では、私たちe-Educationが中高生×映像教育支援にこだわる理由についてご紹介したいと思います。

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あこがれの職場で感じた違和感

前職JICAは、私にとってあこがれの職場でした。日本の国際協力の中核を担うJICAの名前は、学生時代に私が旅した途上国で日本の代名詞となっており、国と国をつなぐ誇りある職場でした。

中でも、2回目の人事異動で私が赴任した人間開発部という教育を専門にした部署は、私が夢見た職場そのものであり、20代前半でありながら、途上国の教育省トップクラスの議論できる、本当にやりがいある場でした。

ただ、そんなあこがれの職場でも違和感を覚えたことが2つほどありました。

1つは組織構造について。JICAのウェブサイトに書かれている通り、JICAの教育担当部署は「基礎教育」「職業技術教育・訓練」「高等教育」に分かれていますが、「中等教育」を専門に扱う部署がありませんでした。

JICA web

教育 | 事業・プロジェクト – JICA

もっと踏み込んで調べてみると、中等教育分野における事業が少ないことが見えてきます。たとえば、高校生に対する教育支援の案件は、私が調べた限り1〜2件程度しか見つかりませんでした。

しかし、当然と言えば当然の話でもあります。もし私が途上国の教育大臣であったら、初等教育から順番にレベルを上げていく”ボトムアップ”のやり方か、国のトップを育てるために高等教育から改善していく”トップダウン”のやり方、このどちらかをきっと選ぶと思います。

でも、そうしたら一体誰が中等教育の課題を解決していくのでしょう?これこそが、あこがれの職場で感じた違和感の1つであり、国際協力のジレンマと呼ぶことにしました。

国際協力のジレンマ

2つ目の違和感、もう一つの国際協力のジレンマは「映像教育支援」にまつわる話です。

私はJICAに入る前からe-Educationの創業メンバーとして活動していたこともあり、社内勉強会をはじめとしたいくつかの場で、e-Educationの取り組みについて紹介する場を頂きました。

「このe-Educationの取り組み、映像教材を活用した教育支援が、JICAの活動の柱になることはないんでしょうか?」

思い切って上司や先輩職員に、こんな質問をぶつけてみたところ、「正直、厳しいと思う」という答えが返ってきました。

理由は大きく2つ。一つは、これまでJICAが築き上げてきた教育支援のモデルをすぐに変えることはできないということ。確かに、教員育成や学校運営改善は、国連や世界銀行など開発機関で働く人たちからも高い評価を受けており、日本にしかできない教育支援であるという理由は、納得のいくものでした。

もう一つの理由は、映像教育を活用した教育支援の成功モデルが不足していること。国際協力は国と国をつなぐ重要な事業であり、基本的には失敗が許されないものです。そんなリスクを発注側の先進国も、受注側の途上国も、受けることはおそらくないだろう。この理由も納得がいきました。

ただ、納得のいく理由があっても、違和感が消えるわけではありません。

「だとしたら、誰がこの分野で新しい歴史を作っていくんだろう?」

JICAのような公的開発機関では着手しにくく、民間企業でも事業化が難しい。課題の大きさも解決策の有効性もわからない。そんな領域で新しい“流れ”を作るのことができるのは、第三セクターと呼ばれるNGO/NPOではないか?

違和感を感じるたびに、e-Educationの事業の必要性を感じるようになりました。

「まだ早い」から始まる歴史への挑戦

「中等教育支援は“まだ早い”。初等教育において、もっと解決しなければならない課題が山ほどある」

「映像教育支援は“まだ早い”。パソコンが一台もないような学校で、どうやって映像教育支援をするんだ」

e-Educationの活動をはじめてから今まで、定期的にこのような問いをもらってきました。どちらも的確なコメントですが、どちらの言葉にもやはり違和感を覚えます。

「“まだ早い”が、“今”になったとき、一体誰が道を作るんだろう。その時のための準備を、一体誰がするんだろう」

「まだ」という以上、遅かれ早かれ「今」になる時はやってきます。例えばバングラデシュでは、初等教育の就学率は95%を超え、学校には400万台のPCを導入するという教育政策が動き出し、村の学校にも新品のパソコンやプロジェクターが置かれ始めています。

もちろん初等教育分野にもインフラ環境にも課題は残っていますが、確実に課題は小さくなりつつあり、同時に新しい課題が生まれ始めています。

中等教育分野ではどのような支援が必要なのか?パソコンやプロジェクターを学校でどう活用したらいいのか?

そんなテーマをもっと世に広めるために、私たちe-Educationは2015年9月に「第一回デジタル教育国際会議」というイベントをバングラデシュで開催しました。

ゲストスピーカーとして、教育大臣・ダッカ大学(日本でいう東京大学)学長、中央銀行総裁、など国の教育の未来を担うリーダーが一堂に集まり、新しい教育のカタチについて皆で考え合う場となりました。

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私たちのような小さく若い組織が、国の中枢にいる人たちと真っ向から議論することができたのは、「まだ早い」と言われる分野に対して目をそらさず、歴史の針を進めるための挑戦をしてきたからだ。そう感じました。

歴史の針をあと10年早く進めるために

国際協力の分野には、大きく分けて2つの歴史が存在します。一つは協力をおこなう先進国側から見た歴史、そしてもう一つは協力を受ける途上国側から見た歴史です。

ここで一つ質問です。どちらの歴史の方が変化が激しく、スピードが早いでしょうか?

答えは、協力を受ける途上国側です。バングラデシュやフィリピンの貧しい村の子どもたちがFacebookで遊んでいる。こんな光景は、国際協力をおこなう先進国自身の歴史にも存在しなかったシーンでしょう。「まだ早い」なんて言葉が届く前に、インターネットは貧しい村でも日常の一部になりました。

このスピードに、果たして協力を行う側に立つ私たちはついていけているのか?e-Educationの活動を進めながら、歴史の針が思った以上に早く進んでいることを、ヒシヒシと感じるようになりました。

「“まだ早い”を疑い、10年先の国際協力を先取りする」

国際協力の歴史を変える、私たちなりの方法。それは「まだ早い」という言葉をヒントに、協力を受ける途上国側のスピードを一緒に感じ取りながら、未来の課題を先取って解決していくことです。

中高生に対する映像教育支援は、その第一歩です。「まだ早い」ために失敗することもあるでしょう。ただ、私たちの失敗は、必ずやってくる未来の礎になると確信しており、私たちはこの分野でもっと突き抜けていきます。

歴史に挑む仲間を探しています

私たちの挑戦は、おそらく歴史に名前が残るようなものではありません。

途上国であっても、中学生や高校生が当たり前に学校に行くようになり、インターネットを活用して最高の授業にどこからでもアクセスできる。そんな未来は、きっとやってきます。

ただ、そんな未来は「まだ早い」と言われており、私たちはそんな未来を今に近づけるために、歴史の針を早めるために挑戦しています。見過ごされがちな未来の課題と、まだここにない未来の解決策を、少しでも早く途上国の歴史の1ページに刻み込んでいきます。

そのためには仲間が必要であり、私たちe-Educationは今、共に歴史へ挑む仲間を探しています。少しでも関心のある方は、ぜひ募集内容をチェックしてみてください!

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