バングラデシュは、大きな人口を抱える国であり、現在経済成長の最中にあります。一方で、都市と地方の教育の機会の格差は著しく、地方になると低価格で良質な予備校に通うことは難しくなります。
e-Educationの始まりの地であるバングラデシュは来年で事業を始めてから10年。映像授業の作成、提供、受講体制の改善、先輩によるサポートなど活動は多岐に渡り、一人でも多くの生徒が自信と誇りを持って社会で生きていけるように活動をしています。
この10年の経験は確実に蓄積されており、その成果は、現地パートナーの存在や、e-Educationの修了生たちが「インターン奨学金」制度を用いて現地パートナーのもとで働きながら後輩のサポートをする体制を作るなど毎年の改善に裏付けられています。本記事ではそのようなバングラデシュの取り組みについてご紹介します。
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これまでの活動実績
2010年より活動を開始し、現地パートナーともに首都ダッカに拠点を置きつつ、チッタゴン管区チャンドプールにて授業を提供しています。農村部の生徒に授業を提供し続けて、2018年度までに述べ23,000人以上の高校生をサポートしてきました。
昨年度から、生徒一人ひとりにタブレットを支給し、個々の理解速度に合わせて受講が可能になり、より生徒一人ひとりのニーズに応えられるようになりました。
また、3年目を迎える「インターン奨学金」制度によりe-Educationを修了した先輩たちから勉強面だけでなく精神面のサポートにも注力しています。
万全の状態で大学受験に臨める体制を整えた結果、9年連続でトップ大学のダッカ大学をはじめとする難関大学や生徒の希望する大学に進学することができています。
今後のプロジェクト計画
2020年度にかけて、チャンドプールにおける大学受験支援を引き続き展開します。
教育環境の質的向上に向けて映像教材の改善・拡充を現地パートナーや教師と協力して行います。
タブレットの導入やインターン奨学金制度によるサポート等の教育環境改善の実績をもとに受講生の受け入れを拡大し、より多くの生徒に良質な授業を届けます。
また、大学受験の結果に加えて、生徒が勉強に打ち込んだ時間や進学先への納得度も調査し、誇りをもって社会に貢献できる人材の育成に注力します。
その他、企業連携案件等も通して一人でも多くの若者に良質な教育を届けるために現地パートナーの事業をサポートします。
インターン生が取り組む業務
- 大学受験支援のスケジューリング、学習環境モニタリング
- 教師対象のセミナーの準備、開催サポート
- JICA,ADBなど開発機関案件や企業案件のサポート(機関や企業、大学関係者との協議・交渉等)
※2018年実績ベース。その他、現地パートナーのビジネス事業のサポートの可能性もあり。
得られる経験やスキル
- 行政や企業等を巻き込み、インパクトの大きいプロジェクト展開ができる力
- 経営者のパートナーとして組織の成長を促進させる力
- 元中央銀行総裁や国際機関所長等、公的機関トップと仕事をする経験
- 教育支援モデルを確立し、全国展開させる経験
- 社会課題に取り組む学生・社会人とのネットワーク
- 世界で勝負できるプレゼンテーションスキル
どういった学生にオススメか
- 行政連携、企業連携に関心があり、成長したいと思っている人
- 自分がやりたいことを大切にしながら、現地で必要なことに全力を注げる人
- 途中で投げ出さない人
- 忙しさの中から楽しさや意義を自ら見いだせる人
- 教育を通したビジネスに関心がある人
- 英語でのコミュニケーションに不安がない人
おわりに
現在、成長著しいバングラデシュの現地パートナーとの協働を通して社会への貢献を果たせることはこの上ないやりがいを感じることかと思います。
毎年新たな挑戦を続ける現地パートナーはe-Educationの大学受験支援だけでなく、ビジネスにより教育課題を乗り越える方法を常に模索しています。
そのような常に成長するプロセスの中で支援者・被支援者という垣根を超えて対等な立場で協働する彼らとの取り組みは多くの学びを得られるでしょう。
一緒にバングラデシュで挑戦できること楽しみにしております!
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