e-Education | トジョウエンジン https://eedu.jp/blog 途上国のイメージを豊かにするノンストップ・デイリーマガジン Thu, 21 Nov 2019 00:52:27 +0000 ja hourly 1 https://wordpress.org/?v=5.6.15 【e-Education海外インターン募集】最高の教育を世界の果てまで届ける大学生挑戦者を募集しています!【説明会参加必須】 https://eedu.jp/blog/2019/11/05/global_intern_2019_winter/ https://eedu.jp/blog/2019/11/05/global_intern_2019_winter/#respond Tue, 05 Nov 2019 11:07:51 +0000 https://eedu.jp/blog/?p=49466 「途上国の教育課題を、若者の力で解決する」 私たち特例認定NPO法人e-Educationは、途上国の教育課題を自らの手で解決しようと挑戦する大学生によって生まれた団体です。 バングラデシュから始まった活動はアジア各国に […]

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「途上国の教育課題を、若者の力で解決する」

私たち特例認定NPO法人e-Educationは、途上国の教育課題を自らの手で解決しようと挑戦する大学生によって生まれた団体です。

バングラデシュから始まった活動はアジア各国に広がり、これまで50人を超える学生が現地でプロジェクトを立ち上げ、現地の教育環境を改善してきました。
今回は、現在活動しているフィリピン、バングラデシュ、ネパールにおいて、プロジェクトスタッフとして活動する海外インターン生の採用を行います。

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2019冬募集、開始します!

私たちe-Educationのプロジェクトでは、現地の学校や先生とのやり取りはもちろん、現地教育局や他NGO団体、様々な日系企業との連携・協働することも増えてきました。多くの人を巻き込みながらプロジェクトを展開し、最高の教育を届けるための挑戦は次なるステージに進みつつあります。

途上国の教育課題を解決したい、子どもたちの夢や想いを応援したい、持続可能な支援モデルを確立したい、そんな強い想いを持った方のご応募をお待ちしています。

興味のある方は以下の募集要項をお読み頂き、ぜひ海外インターン選考にご応募ください!

募集要項

募集概要

  • 職種: プロジェクトスタッフ
  • 募集人数: 若干名
  • 対象: 大学生、大学院生
  • 活動場所:フィリピン(カガヤンデオロ、カミギン島) 
         バングラデシュ
         ネパール    ※国内事前研修あり
  • 現地活動期間:1年間 (要相談 ※休学を原則とします)

募集職種(赴任地)

  • フィリピン: プロジェクトスタッフ(カガヤンデオロ・カミギン)
  • バングラデシュ: プロジェクトスタッフ
  • ネパール: プロジェクトスタッフ

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フィリピンプロジェクト紹介をみる »

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バングラデシュプロジェクト紹介をみる »

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ネパールプロジェクト紹介をみる »

※滞在地からプロジェクトの拡大を目指し、他地域での活動もあります。

派遣予定時期(任期:原則1年間)

原則2020年10月〜
※渡航の時期や期間は応相談とします(相談の上、2020年4月から渡航の可能性もあります)。
※渡航までの半年間は内定者として、国内での様々な活動に関わっていただきます。

現地での活動

  • 実施校での学習環境モニタリング
  • 他団体との協議や調整、成果検証サポート
  • JICA案件や企業案件のサポート(調査設計、現地教師との協議等)
  • 教師対象のカンファレンスの準備、開催サポート

得られる経験やスキル

  • 行政や企業等を巻き込み、インパクトの大きいプロジェクト展開ができる力
  • プレゼンテーションスキル
  • 相手の立場に立って物事を考える力
  • 教育局長や州知事等、行政トップと仕事をする経験
  • 教育支援モデルを確立し、全国展開させる経験
  • 社会課題に取り組む学生・社会人とのネットワーク

求める人物像

  • e-Educationの理念や活動に原体験を持って共感していること
  • 途上国の教育課題解決に対して強い想い・情熱を持っていること
  • パートナーたちと信頼関係を築くためのコミュニケーション能力がある方
  • 英語でのコミュニケーションに不安がない人(渡航開始までにTOEIC650点以上が条件となり、未達の学生は渡航前にTOEIC受講可)
  • 約束を大切にし、一つ一つ確実にやり遂げることができる方
  • 想いと責任を持って最後まで諦めないタフな方
  • 急成長中の組織の一員として常に自ら挑戦するマインドがあること

《以下の方は優遇》

  • 途上国でのボランティア経験や滞在経験のある方
  • 英語や現地語を話せる方

どういった学生におすすめか

  • 行政連携、企業連携に関心があり、成長したいと思っている人
  • 自分がやりたいことを大切にしながら、現地で必要なことに全力を注げる人
  • 途中で投げ出さない人
  • 忙しさの中から楽しさや意義を自ら見いだせる人
  • 教育を通したビジネスに関心がある人

待遇

海外インターンの挑戦をサポートするために、最大100万円規模の補助をいたします。詳細は以下の通りです。

【固定額支給】
・支度準備金:10万円
・現地生活費:毎月5万円x最大12ヶ月 *他助成機関からの活動費支給を受けられる方も対象です。

【実費支給】
・往復航空券代(1往復分)
・ビザ取得及び更新にかかる費用(手数料及び交通費実費込み)を支給
・国内研修費用(インターン合宿参加にかかる交通費および宿泊費)
・TOEIC受講料(渡航条件である650点以上の人は支給なし)
※その他現地でプロジェクトを実施する上でかかる費用(長距離交通費、教材制作費、ワークショップ開催費など)の団体負担となります。

募集期間

11月29日(金)23:59までが課題提出〆切となりますが、説明会参加が必須であり、最後の説明会が11月27日(水)となる点にご注意ください。

応募の流れ

説明会日程

インターン応募につきましては、説明会への参加が必須となっております。
以下の日程から都合のつく日時をご確認の上、説明会参加フォームよりお申し込みください。
また、遠方にお住まいで東京の説明会に参加できないという方は、東京で実施する説明会へのオンラインで出席も可とします。

説明会参加フォームへ »

日時
11月15日(金):19時〜21時
11月16日(土):14時〜16時
11月22日(金):19時〜21時
11月27日(水):19時〜21時

場所
e-Education東京オフィス (千代田区東神田1丁目2-8 赤塚ビル2階)
最寄駅:JR馬喰町駅/都営新宿線馬喰横山駅 徒歩3分

また、お問い合わせについては、件名を下記のようにご記入の上、本文をお書きいただき、recruit[at]eedu.jpまでご連絡をお願い致します。
※[at]は@に変換して下さい。

応募方法

以上の募集要項を確認いただき、ぜひ参加したいと決意して下さった方は、説明会にご参加ください。その後、具体的な選考についてご連絡をさせて頂きます。

選考プロセス

  1. 書類選考(説明会参加頂いた方へ選考書類をお送りします)
  2. 面接(書類選考通過者のみ)

応募後の流れ

上記説明会参加フォームから申し込み

説明会に参加

弊団体から書類選考課題を送付

選考課題を提出

書類選考の結果、及び面接日程のご連絡

担当者と面接(複数回)

12月下旬〜1月上旬を目処に合否通知

最後に

今回海外インターンにご応募いただく方には、新たなe-Educationの一員として、「最高の教育を世界の果てまで」という私たちのミッションに向かって、私達と共に様々な活動に挑戦して頂きたいと考えています。

今回の募集からe-Educationよりインターン生に対して現地生活費を支給できることになり、より多くの学生に海外インターンの挑戦のチャンスを届けられることを私たちとしても非常に嬉しく思います。

日本の若者のの挑戦を応援するとともに、途上国の子ども達に教育の機会を届けることを通して、彼らが夢や想いを実現することをサポートし、誇りを持って生きていくことを応援したいと思っています。

熱い意思を持った方のご応募をお待ちしております!

説明会参加フォームへ »

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バングラデシュの果てまで「最高の教育」を届けよう!【プロジェクト紹介】 https://eedu.jp/blog/2019/11/05/bangladesh_project_intro2019/ https://eedu.jp/blog/2019/11/05/bangladesh_project_intro2019/#respond Tue, 05 Nov 2019 10:56:13 +0000 https://eedu.jp/blog/?p=49471 バングラデシュは、大きな人口を抱える国であり、現在経済成長の最中にあります。一方で、都市と地方の教育の機会の格差は著しく、地方になると低価格で良質な予備校に通うことは難しくなります。 e-Educationの始まりの地で […]

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バングラデシュは、大きな人口を抱える国であり、現在経済成長の最中にあります。一方で、都市と地方の教育の機会の格差は著しく、地方になると低価格で良質な予備校に通うことは難しくなります。

e-Educationの始まりの地であるバングラデシュは来年で事業を始めてから10年。映像授業の作成、提供、受講体制の改善、先輩によるサポートなど活動は多岐に渡り、一人でも多くの生徒が自信と誇りを持って社会で生きていけるように活動をしています。

この10年の経験は確実に蓄積されており、その成果は、現地パートナーの存在や、e-Educationの修了生たちが「インターン奨学金」制度を用いて現地パートナーのもとで働きながら後輩のサポートをする体制を作るなど毎年の改善に裏付けられています。本記事ではそのようなバングラデシュの取り組みについてご紹介します。

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これまでの活動実績

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2010年より活動を開始し、現地パートナーともに首都ダッカに拠点を置きつつ、チッタゴン管区チャンドプールにて授業を提供しています。農村部の生徒に授業を提供し続けて、2018年度までに述べ23,000人以上の高校生をサポートしてきました。

昨年度から、生徒一人ひとりにタブレットを支給し、個々の理解速度に合わせて受講が可能になり、より生徒一人ひとりのニーズに応えられるようになりました。

また、3年目を迎える「インターン奨学金」制度によりe-Educationを修了した先輩たちから勉強面だけでなく精神面のサポートにも注力しています。

万全の状態で大学受験に臨める体制を整えた結果、9年連続でトップ大学のダッカ大学をはじめとする難関大学や生徒の希望する大学に進学することができています。

今後のプロジェクト計画

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2020年度にかけて、チャンドプールにおける大学受験支援を引き続き展開します。

教育環境の質的向上に向けて映像教材の改善・拡充を現地パートナーや教師と協力して行います。

タブレットの導入やインターン奨学金制度によるサポート等の教育環境改善の実績をもとに受講生の受け入れを拡大し、より多くの生徒に良質な授業を届けます。

また、大学受験の結果に加えて、生徒が勉強に打ち込んだ時間や進学先への納得度も調査し、誇りをもって社会に貢献できる人材の育成に注力します。

その他、企業連携案件等も通して一人でも多くの若者に良質な教育を届けるために現地パートナーの事業をサポートします。

インターン生が取り組む業務

  • 大学受験支援のスケジューリング、学習環境モニタリング
  • 教師対象のセミナーの準備、開催サポート
  • JICA,ADBなど開発機関案件や企業案件のサポート(機関や企業、大学関係者との協議・交渉等)

※2018年実績ベース。その他、現地パートナーのビジネス事業のサポートの可能性もあり。

得られる経験やスキル

  • 行政や企業等を巻き込み、インパクトの大きいプロジェクト展開ができる力
  • 経営者のパートナーとして組織の成長を促進させる力
  • 元中央銀行総裁や国際機関所長等、公的機関トップと仕事をする経験
  • 教育支援モデルを確立し、全国展開させる経験
  • 社会課題に取り組む学生・社会人とのネットワーク
  • 世界で勝負できるプレゼンテーションスキル

どういった学生にオススメか

  • 行政連携、企業連携に関心があり、成長したいと思っている人
  • 自分がやりたいことを大切にしながら、現地で必要なことに全力を注げる人
  • 途中で投げ出さない人
  • 忙しさの中から楽しさや意義を自ら見いだせる人
  • 教育を通したビジネスに関心がある人
  • 英語でのコミュニケーションに不安がない人

おわりに

現在、成長著しいバングラデシュの現地パートナーとの協働を通して社会への貢献を果たせることはこの上ないやりがいを感じることかと思います。

毎年新たな挑戦を続ける現地パートナーはe-Educationの大学受験支援だけでなく、ビジネスにより教育課題を乗り越える方法を常に模索しています。
そのような常に成長するプロセスの中で支援者・被支援者という垣根を超えて対等な立場で協働する彼らとの取り組みは多くの学びを得られるでしょう。

一緒にバングラデシュで挑戦できること楽しみにしております!

インターン募集要項をみる »

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フィリピンの果てまで「最高の教育」を届けよう!【プロジェクト紹介】 https://eedu.jp/blog/2019/11/05/phillipines_project_intro2019/ https://eedu.jp/blog/2019/11/05/phillipines_project_intro2019/#respond Tue, 05 Nov 2019 10:56:03 +0000 https://eedu.jp/blog/?p=49565 フィリピンは、経済成長にともない格差が拡大しつつあり、経済的な格差を背景に学校をドロップアウトしてしまう生徒が多くいます。早期結婚、早期出産の問題もあり、貧困の再生産が起こってしまっています。 フィリピンの教育制度の中に […]

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フィリピンは、経済成長にともない格差が拡大しつつあり、経済的な格差を背景に学校をドロップアウトしてしまう生徒が多くいます。早期結婚、早期出産の問題もあり、貧困の再生産が起こってしまっています。

フィリピンの教育制度の中にはドロップアウトしてしまった生徒が通うオープンハイスクールプログラム(OHSP)というものがあり、e-Educationは現地教育局と連携してOHSPの支援に取り組んでいます。

映像授業の作成、提供、教師研修、チューター制度の導入と活動は多岐に渡り、一人でも多くの生徒が自信と誇りを持って社会で生きていけるように活動をしています。

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これまでの活動実績

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2013年より活動を開始し、カガヤン・デ・オロ市教育局、カミギン島教育局の信頼を得てパートナシップを構築しました。両教育局とともに、ドロップアウトした生徒が通うオープンハイスクールプログラム(OHSP)に対して、現地の先生方と共に映像教材を作成し、述べ1500名以上の生徒に提供してきました。

e-Educationのパイロット校での活動を 「カガヤン・デ・オロモデル」として中央教育省にも共有し、フィリピン全体へ波及させていく活動も行っています。

加えて、企業連携案件やJICA案件も展開し、より専門性の高い教育支援活動を行っています。

今後のプロジェクト計画

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2019年度にかけて、ミンダナオ島カガヤン・デ・オロ市、及びカミギン島の2箇所のパイロットプロジェクトを引き続き展開します。

カガヤン・デ・オロ市では、オープンハイスクールプログラム(OHSP)の教育環境の質的向上に向けて現地教育局や現地教師と協力して活動します。

カミギン島では、パイロット校における課題発見、モニタリング、映像授業の提供とカスタマイズ等を行います。

それらのパイロット事業に加えて、企業連携案件等も通してより多くの地域への教育支援へといかに拡大していくかを検討しながら進めます。

インターン生が取り組む業務

  • パイロット校(カガヤン、カミギン)での学習環境モニタリング、他団体との協議や調整、成果検証サポート
  • JICA案件や企業案件のサポート(調査設計、現地教師との協議等)
  • 教師対象のカンファレンスの準備、開催サポート

得られる経験やスキル

  • 行政や企業等を巻き込み、インパクトの大きいプロジェクト展開ができる力
  • プレゼンテーションスキル
  • 相手の立場に立って物事を考える力
  • 教育局長や州知事等、行政トップと仕事をする経験
  • 教育支援モデルを確立し、全国展開させる経験

どういった学生にオススメか

  • 行政連携、企業連携に関心があり、成長したいと思っている人
  • 自分がやりたいことを大切にしながら、現地で必要なことに全力を注げる人
  • 途中で投げ出さない人
  • 忙しさの中から楽しさや意義を自ら見いだせる人
  • 教育を通したビジネスに関心がある人
  • 英語でのコミュニケーションに不安がない人

途上国への熱い思いをもった方、ご応募お待ちしております!

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ネパールの果てまで「最高の教育」を届けよう!【プロジェクト紹介】 https://eedu.jp/blog/2019/11/05/nepal_project_intro2019/ https://eedu.jp/blog/2019/11/05/nepal_project_intro2019/#respond Tue, 05 Nov 2019 10:55:43 +0000 https://eedu.jp/blog/?p=49554 山岳地帯が多いネパールでは、都市部と農村部とで様々な格差があります。特に教育機会の格差は著しく、慢性的な教師不足の課題があります。結果として、中学卒業認定試験(SEE)の合格率は、都市部の中学が80%を超えるにもかかわら […]

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山岳地帯が多いネパールでは、都市部と農村部とで様々な格差があります。特に教育機会の格差は著しく、慢性的な教師不足の課題があります。結果として、中学卒業認定試験(SEE)の合格率は、都市部の中学が80%を超えるにもかかわらず、農村部の学校では約30%と、生まれ育った場所を理由に将来が制限されてしまっている現状があります。

e-Educationは、農村部の生徒が学習しやすいようにネパール語での映像授業を制作、提供し、生徒が「いつでもどこでも何度でも」学習できる環境をつくり、誰もが夢や目標に向かって前向きに努力していける社会を実現するために活動しています。

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これまでの実績

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ネパールプロジェクトは2015年から始動しています。同年4月に発生したネパール大地震の被害の大きかったカブレ郡への映像授業提供を始めました。2016年から初代インターン生を派遣し、マクワンプール郡への映像授業の提供へと拡大しました。

これまで800名の生徒へ映像授業を提供し学習支援を行ってきました。2017年よりJICA草の根技術協力事業の採択を受け、さらなるプロジェクト拡大に向けて取り組んでいます。

今後のプロジェクト計画

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本年度までのプロジェクトを通じて、パイロット校における教育課題が数学であることが判明しました。パイロット校の一つであるカブレ校では、中学卒業試験(SEE)不合格者は全て数学の点数が足りずに不合格だったことが判明し、他の地方公立校においても同様の結果となっています。

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これを踏まえ、e-Educationは数学力の向上へ更に注力します。具体的には、SEE合格に不可欠な数学の映像教材を追加作成し、カブレ郡やマクワンプール郡をはじめとした各地域におけるパイロット校における映像授業の活用モニタリング、及び他校で活用されるためのガイドラインや教員研修を行う予定です。

インターン生が取り組む業務

  • カブレ郡、マクワンプール郡のパイロット校における教師のサポート
  • 現地の学習環境改善のため施策実施やモニタリング活動計画の策定
  • 他の学校へ提供拡大するためのガイドライン作成、教育局との協議、教員研修の企画・運営
  • 現地パートナーKids of Kathmanduとの連携、及び他のNGOとの連携による活動拡大

得られる経験やスキル

  • 途上国の教育支援とは何なのかを深く考える経験
  • 農村部のリアルな生活を通して途上国の実態を深く理解できる
  • 汎用性のある教育支援モデルとは何かを考え抜き、実行に移す力
  • 現地NGOや学校の教師を巻き込み動かしているリーダーシップ
  • 行政や国際開発機関等を巻き込み、インパクトの大きいプロジェクト展開ができる力

どういった学生にオススメか

  • 行政連携、企業連携に関心があり、成長したいと思っている人
  • 自分がやりたいことを大切にしながら、現地で必要なことに全力を注げる人
  • 途中で投げ出さない人
  • 忙しさの中から楽しさや意義を自ら見いだせる人
  • 教育を通したビジネスに関心がある人
  • 英語でのコミュニケーションに不安がない人

途上国への熱い思いをもった方、ご応募お待ちしております!

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The post ネパールの果てまで「最高の教育」を届けよう!【プロジェクト紹介】 first appeared on トジョウエンジン.

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劣等感から海外で挑戦。7ヶ月で「やりきった」と思えるようになるまでの私の道のり(金井貴佳子) https://eedu.jp/blog/2019/11/04/kanai_7months/ https://eedu.jp/blog/2019/11/04/kanai_7months/#respond Mon, 04 Nov 2019 10:45:13 +0000 https://eedu.jp/blog/?p=49625 みなさん、こんにちは、e-Educationフィリピンプロジェクトインターンの金井貴佳子です。 2019年4月にフィリピンのミンダナオ島・カガヤンデオロに来て7ヶ月が経ちました。今回の記事では、1年間休学を決意して、実際 […]

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みなさん、こんにちは、e-Educationフィリピンプロジェクトインターンの金井貴佳子です。
2019年4月にフィリピンのミンダナオ島・カガヤンデオロに来て7ヶ月が経ちました。今回の記事では、1年間休学を決意して、実際に飛び込み、7ヶ月経って思ったことや感じたこと、やりがいについてお伝えしたいと思います。

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海外に飛び出した理由

私がそもそもe-Educationのインターンに応募し、1年間休学をしてインターンをしようと思ったのは、「中途半端な自分から抜け出したい」ということでした。はじめはネパール担当として採用され、当時の記事に詳しく書いてあるのですが、大学生になり上京し大学生活を過ごしているうちに、劣等感にかられるようになりました。

周りがキラキラして見えて、それに比べて自分は何も誇れるものがなく、自分に自信が持てなくなったり、やりきったと思えるものも何もなく全部中途半端な自分から抜け出したいという想いが募っていきました。

小学校の時からいつか海外で暮らしてみたいと夢見ていたこともあって、その“いつか”はきっと今だ!と思い、大学2年の6月にインターンを応募し今に至ります。渡航前に掲げたフィリピンでの1年間の私の目標は2つ。「やりきること」と「たくさん挑戦してたくさん失敗すること」。この2つの目標を達成するべく、覚悟を持って日本を飛び出したのが、今から7ヶ月前のことです。

現地に来て最初の仕事、「フィリピンフィールドスタディー’19」

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現地の学校の先生にフィールドスタディーの詳細を伝えている様子

私が、4月に来て、最初に任された仕事は「フィリピンフィールドスタディー’19」の現地側の準備でした。最初はそこまでやる気もなく、周りから「大丈夫?進んでる?」と心配されるほどでした。

自分がやりたくて生まれたプロジェクトではなかったし、5泊6日の大まかな日程こそ決まっていたけれど、割と人ごとで取り掛かっていました。とりあえず、TO DOをこなしていく。そんな始めの2ヶ月でした。しかし、ただTO DOをこなすだけで、ことが進むわけではありません。時に壁にぶつかり、職員の方に相談したり指示を仰ぐことはなんどもありました。

そこで職員の健さんから、「たかちゃんは、どう思うの?現状と問題点だけではなくて、それに対しての解決策もいくつか提案してくれる?」と言われたのです。今となっては当たり前ですが、解決策まで、それも1つだけでなく複数、インターンの私が考えるものだと思っていなかったので、最初は本当に困り果てていました。

しかし、解決策まで考えていると、不思議なこと、自分の意思とか「こうしたい!」、「こうやったらもっと面白くなるのでは!」などなど自分なりの考えが生まれてきました。そして、現地で一緒に考えてくれるe-Educationのパートナーのクリスと話しながら動いているうちに、いつの間にかどんどんフィールドスタディー(以下、FS)に対して愛着が湧いてきました。

FS期間中に訪問したいところの先生にアポを入れ、その先生方と打ち合わせをしていると、イメージの解像度がどんどん上がっていき、その想いはさらに加速していきました。

そして、7月20日、参加者の皆様と、6日間での現地の滞在がより充実したものとなるように、事前にフィリピンやカガヤンデオロについて学ぶ、「事前研修」を行いました。参加者の顔と人となりが分かって、フィリピンやe-Educationに対する想いに触れたことで、参加者の皆様が来るまで、もっといいものにしていこうと主体的に思えるようになりました。

何事も、順調だったわけでもありません。開催の2週間前くらい、訪問する学校の先生と詳細な打ち合わせをしに行って、伝えなきゃいけないことを一通り伝え、帰宅している最中のことです。

その先生から、「さっき話していた日は、祝日だったことに今気づいたわ。祝日だから生徒も誰もいないわ。他の日程に変えてもらえる?」と言われたのです。

祝日ならもっと早く教えてよ!と内心で思いつつ、何故私もフィリピンの祝日カレンダーを確認していなかったんだろうと反省もしました。理想の日程が崩れていき、もう一度考えなおさなければいけない状況になったわけです。

1つスケジュールがずれたり変更しなければいけなくなると、他の日程や他のスケジュールも調整しなければいけません。複数の学校や組織と連携して組んでいるFSだからこその難しさと、でもそれを乗り越えた時のやりがいは一層強く感じられました。

「やりきった」と思えるようになるまで

そして、FSが始まると、これまで現地で準備してきたことが実際に現実になっていきました。

何よりも、参加者の皆様が、現地の子どもたちと楽しそうにいろんな話をしたり質問している姿を見たり、現地の歓迎に応えようとお礼に「ソーラン節」を踊ろう!と提案して全力で踊ってより良い場を一緒につくってくださったり、私が事前に作成したしおりに参加者がたくさんメモをとって書き込んでくださっていたり、そういった一つひとつの光景は、これまでの全てが報われたような気がして、大変なこともあったけれど、ここまで全力でやってきてよかったなと思えた瞬間でした。

FS最終日には、参加者を2つのチームに分け、ここまでの5日間で気づいたことや感じたこと、考えたことをもとに「カガヤンデオロ市の社会的な課題」をテーマにカガヤンデオロ市役所にあるユースチームに向けて、プレゼンテーションを行う場がありました。

2つのチームとも、渾身のプレゼンを準備してくださり、英語に不慣れな参加者もいらっしゃいましたが、そんな方も一生懸命英語のスクリプトを準備して挑んでくださっている姿を見たりして、夜の振り返りミーティングの時間では、本気で6日間を過ごしてくださったことに感謝と感動で涙が溢れてきました。「やりきった!」心から自信を持ってそう言うことができました。

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最終プレゼンの様子

目の前のことをやり続けることで、いつか未来は切り開ける

私のフィリピンインターン生活も残り5ヶ月を切りました。4月に比べれば、できることが随分と増えたように感じます。

7ヶ月間過ごす中で、「なんだかちっともうまくいかないな」そう思わずにはいられない時は何度もありましたし、帰り道、歩いていれば自然と涙が出てくる時もあり、こんな頑張っているはずなのに、なんで認めてくれないんだろう、理解してもらえないんだろう、と不満がひっきり無しに出てくる時もありました。

それでも、フィリピンフィールドスタディーをはじめとした様々なプロジェクトに全力でやっていくうちに、「目の前のことを一生懸命やっていれば、いつか突破できる時が絶対に来る。」そう思えるようになりました。

今でも想定外の問題やトラブルは起こりますが、そういった出来事に対しても、ひとつひとつ逃げずに立ち向かって、乗り越えていく。それを重ねていくうちに、渡航当初、やってみたいなと思いつつ、どう始めていいかわからなかったことも、今では目の前のステップが見えるようになってきました。

その一つが今、様々な理由で週に一度しか学校に通えない人が高校課程の勉強をできるオープンシニアハイスクールプログラム(OSHSP)というクラスの支援に取り組んでいることです。

このクラスでは、「自分の夢やキャリアに対してもっと関心を持ってもらう生徒を一人でも増やしたい」そう思い、ロールモデルのビデオを届けてみたり、奨学金の情報を届けてみたりしています。

1週間に1度しか学校に来るチャンスのない彼らは、平日に通っている通常クラスの生徒に比べて得られる情報が少ないと言うのが現状です。まだまだ、ひよこサイズのプロジェクトではありますが、「夢に終わらず自己実現のために努力する人が増える社会」の一助になれるように、残りの滞在期間を全力で過ごしていきたいと思います。

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海外インターンプロジェクトについて、少しでも興味がある方は、ぜひ、説明会に足を運んでみてください!迷っていても、一歩行動してみることで、やってみたいことやなりたい自分の解像度がぐっと上がって見えてくるはずです。説明会にて、お待ちしております!

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【e-Education正職員募集】社会の変化を加速させ、組織の急成長を支える熱い仲間を募集します!【2019年11月24日〆切】 https://eedu.jp/blog/2019/11/01/recruit_staff_2019/ https://eedu.jp/blog/2019/11/01/recruit_staff_2019/#respond Thu, 31 Oct 2019 23:00:04 +0000 https://eedu.jp/blog/?p=49455 「最高の授業を世界の果てまで届ける」 私たち特例認定NPO法人 e-Educationは、このミッションの実現に向けて2010年に立ち上がり、バングラデシュをはじめとした途上国で教育支援を行ってきました。 来年で創業10 […]

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2019正職員募集

「最高の授業を世界の果てまで届ける」

私たち特例認定NPO法人 e-Educationは、このミッションの実現に向けて2010年に立ち上がり、バングラデシュをはじめとした途上国で教育支援を行ってきました。

来年で創業10年を迎え、国内・海外での事業やプロジェクトが急激に拡大してきており、そのスピードをさらに高めていくために、新たに正職員4名(グローバル事業部:事業統括1名、カントリーマネージャー2名/経営管理部:広報・ファンドレイズ担当1名)を募集することにしました。

SPONSERD LINK

募集要項

職種(採用人数)

カントリーマネージャー(2名)
事業統括責任者(1名)
広報・ファンドレイズ担当(1名)

業務概要

<カントリーマネージャー>
各国の行政・現地企業・NGOとの協働による教育支援事業の推進のほか、日系企業へのコンサルティング業務・国際機関からの業務委託等の、企画提案・実行・報告書作成を事業統括責任者と共に行っていただきます。
※フィリピン、ネパールのどちらかへ、現地駐在ベースまたは長期出張を想定しています。

<事業統括責任者>
e-Educationの海外担当職員(バングラデシュ、ミャンマー、フィリピン、ネパールで、東京からの出張ベースで活動)のマネージャーとして、指導・管理を行っていただきます。また、各国の行政・現地企業・NGOとの協働による映像教育事業の推進のほか、日系企業へのコンサルティング業務・JICA案件等の、企画提案・実行・報告書作成をカントリーマネージャーと共に行います。
※勤務地:e-Education東京オフィス

<広報・ファンドレイズ担当>
現在の広報・ファンドレイズ担当職員と共に、以下の業務を担当いただく想定です。
■WEB/オウンド メディア/SNS/プレスリリース等での情報発信(ライティング含む)
■各種イベントの企画/運営
■寄付会員管理(CRM分析業務等)
■アニュアルレポート等、団体が発行する印刷物の制作(企画・進捗管理)
■各種メディア対応
■助成金対応
※勤務地:e-Education東京オフィス

求める人物像

<共通して求めるもの>
・e-Educationの理念や活動に原体験を持って共感してていること
・途上国の教育課題解決に対して強い想い・情熱を持っていること
・パートナーと信頼関係を築くための会話(英語)力がある方
・約束を大切にし、一つ一つ確実にやり遂げることができる方
・想いと責任を持って最後まで諦めないタフな方
・成長中の組織の一員として常に挑戦するマインドがあること
・民間企業での実務経験が2年以上あり、プロフェッショナルとしての高い意識があること(プロジェクトマネジメントの経験があるとなお可)
・教育事業や国際協力等に関連する経験が2年以上ある方(途上国の貧困地域に駐在していた経験があるとなお可)

<カントリーマネージャーに求めるもの>
◆必須要件
・ビジネスレベルの英語能力
・フィリピンまたはネパールの駐在または長期出張が可能(年間4〜6回の他活動国出張および日本帰国を想定)
・途上国での活動経験

<事業統括責任者に求めるもの>
◆必須要件
・ビジネスレベルの英語能力
・途上国での活動経験
・海外出張可能(1回約2週間を年間10~15回程度)
・社会人経験10年以上
◆歓迎要件
・プロジェクトリーダー又は管理職経験・企画提案
・コンサルティング等の経験
・国際機関を含む公的機関への報告書等作成経験

<広報・ファンドレイズ担当に求めるもの>
◆必須要件
企業やNPOでの広報、ファンドレイズ、マーケティング、顧客対応、イベント企画運営、のいずれかの経験
◆歓迎要件
・WEB記事等のライティング経験
・SalesforceをはじめとしたCRMツール活用経験
・動画編集やパンフレット作製経験
・認定/准認定ファンドレイザー

待遇

【カントリーマネージャー】
給与:月給25万円~ ※固定残業代含む(経験、能力等を考慮のうえ決定)
各種社会保険完備、国内外出張に伴う交通費

【事業統括責任者】
給与:月給35万円~ ※固定残業代含む(経験、能力等を考慮のうえ決定)
各種社会保険完備、国内外出張に伴う交通費

【広報・ファンドレイズ担当】
給与:月給25万円~ ※固定残業代含む(経験、能力等を考慮のうえ決定)
各種社会保険完備、国内外出張に伴う交通費

勤務開始時期

2020年4月1日(応相談)

募集期間

2019年11月1日(金) 〜 11月24日(日)23:59まで

<課題提出〆切>
11月29日(金)23:59まで
 

応募方法・お問い合わせ

以上の募集要項を確認いただき、ぜひ参加したいと決意して下さった方は、下記ボタンより申し込みフォームにてご応募ください。

 

また、お問い合わせについては、件名を下記のようにご記入の上、本文をお書きいただき、recruit[at]eedu.jpまでご連絡をお願い致します。
※[at]は@に変換して下さい。
件名:【正職員採用への応募】[お名前(フルネーム)]

選考プロセス

書類選考(応募頂いた方へ選考書類をお送りします)
面接(書類審査通過者のみ)

採用説明会

e-Educationの事業や組織についてより詳細のご説明をさせていただき、応募に際しての不安や疑問を取り除くことを目的として、応募者の方には採用説明会への参加を推奨しております。遠方にお住まいの方にはスカイプなどを利用したオンラインでの説明会を実施させていただきます。

《実施日時》
① 11月7日(木)19時〜21時
② 11月13日(水)19時~21時
③ 11月20日(水)19時〜21時
④ 11月23日(土)14時〜16時

《会場》
*4日程ともに東京オフィスにて開催。オンラインでもご参加いただけます。

東京オフィス住所:東京都千代田区東神田1丁目2-8 赤塚ビル2階
最寄駅:JR馬喰町駅/都営新宿線馬喰横山駅 徒歩3分

説明会への参加をご希望の方は、下記ボタンより応募フォームにてお申し込みください。

最後に

世界にはまだまだ様々な問題があり、学びたくても学べない子どもたちがそこにいます。道なき道を進み、1つずつ課題を解決していくしかありません。私たちe-Educationとともに挑戦を続け、一緒に最高の授業を世界の果てまで届けましょう!

熱い意思を持った方の応募をお待ちしております!


あわせてぜひご覧ください(スタッフ紹介)

e-Educationには個性豊かなスタッフがおり、一人一人が挑戦する理由を持っています。どうやってe-Educationと出会い、どんな想いを持って挑戦しているのか。それぞれの物語にぜひ触れていただけると嬉しいです。

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三輪 開人(代表理事)

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中野 秀敏(事務局長)

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古波津 大地(ミャンマー・カントリーマネージャー)

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坂井 健(フィリピン・カントリーマネージャー)

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水溜 智士(広報ファンドレイザー)

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猪瀬 絢子(バングラデシュ・カントリーマネージャー)

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もっと現地に寄り添いたい。でも家族との時間も大切にしたい。そしてたどり着いた選択肢(猪瀬絢子) https://eedu.jp/blog/2019/11/01/inose_origin/ https://eedu.jp/blog/2019/11/01/inose_origin/#respond Thu, 31 Oct 2019 22:59:56 +0000 https://eedu.jp/blog/?p=49484 こんにちは!2019年4月よりe-Educationに参画した猪瀬絢子です。 学生時代から国際協力に携わり、留学という海外経験はないものの、一般企業を経て、想いを持ち続けることで念願のNPOスタッフとして働くことになりま […]

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こんにちは!2019年4月よりe-Educationに参画した猪瀬絢子です。
学生時代から国際協力に携わり、留学という海外経験はないものの、一般企業を経て、想いを持ち続けることで念願のNPOスタッフとして働くことになりました。
今日は私がe-Educationの仲間になるまでの道のりを紹介させてください。

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バングラデシュへの想い

もともと世の中の不平等に興味関心のあった私は、世の中のリアルがどうなっているのかを知りたいという気持ちから、大学生になるとともに国際協力の世界に飛び込みました。

ゼミでは模擬国連でマクロな国際社会を体感し、友人の紹介で出会ったNGOの学生ユースチームでは草の根レベルの国際協力の世界を疑似体験することから始まりました。

そのNGOが長年バングラデシュを支援していたことから、自然とバングラデシュの話を聞く機会が増え、NGOのユースチームの活動を始めて1年足らずで、まだ見ぬ“途上国・バングラデシュ”への気持ちが膨らみました。

そうして、大学2年生になる直前の春休み、そのNGOが主催する“中高生スタディーツアー”に引率ボランティアとして参加することとなったのです。

10人の中高生と共にいざバングラデシュへ

空港に降り立った瞬間に「何この臭い!?この湿気!?」と感じたあの衝撃は今でも思い出せます。

そこからはいく先々で、まるで映画スターにでもなったかのようにバングラデシュの人たちから好奇な視線を浴び、すぐに人だかりができるという状況での10日間でした。

外国人は当時、首都のダッカでも珍しかったのでしょう、とにかく目立ったことを覚えています。

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スタディツアーで農村の民家を訪問した

今でも答えられない、あの質問

ツアーでは、車に揺られて向かった農村部でそのNGOが行う活動を見学し、裨益者(村民)の家庭も訪問させていただきました。

そこは、お世辞にも現代の日本ではもう見られない、言葉を選ばずに言えば“ほったて小屋”とも言える簡素な作りの家。

それでも外国からお客が来るから、とスナック菓子やフルーツ、彼らにとっては高級品であるスプライトジュースを用意してくださり、ありったけのおもてなしをしてくれました。

そこの家族と交流する中で、母親である女性が私に聞きました。

(女性) あなたは仕事をしていますか?
(私) 学生ですが、アルバイトをしています。
(女性) 月いくら稼いでいますか?
 ・・・(言葉に詰まる私。それでも引率のNGOスタッフが言っていいよ、と背中を押してくれたので答えました)
(私) 7万円です。
(当時の農家の月収が3千円程度と聞いていたので答えるのを躊躇したのです。)
(女性) どうしたら私たちはあなたのようになれますか?(日本が)どうやって発展し裕福な国になれたのか教えてください。
 ・・・(再び沈黙)

私はここから、うまく答えることができなくなってしまいました。

どうしてこんな恵まれた環境にいられるかなんて今まで一度も考えたことはありませんでした。

正確には、微力ながら国際協力に関わるようになって、ぼんやりと考えてはいたかもしれません。でも、ここまで状況の異なる人から直接指摘されたことは、私の中でとても大きな衝撃でした。

その家庭からの帰り道、悔しさと情けなさと、やり場のない気持ちが交錯して涙が止まらなかったのを覚えています。

たまたま日本に生まれたというだけで、これまで衣食住、何も困ることなく暮らしてきた自分。教育を受けられるのも当たり前。

戦後、たくさんの日本人の努力があって復興し、経済大国となったのは日本だけど、別に私が頑張ったからでも努力したからでもなんでもない。どうしたらいいかと聞かれても、やり方なんてわからない、そんなことが頭の中でぐるぐると回っていました。

そうした衝撃的な家庭訪問とともに私の初・途上国体験は幕を閉じました。

一般企業への就職から6年、NGOへの転職を決意

それからも国内で国際協力のボランティア活動を続けた後、大学卒業後はまずは世間一般的な経験が必要では、と考えて一般企業へ就職しました。転勤先の和歌山で、休日を利用してチャリティーコンサートやチャリティーフリーマーケット、講演会などを行ったりもしましたが、やはり自分はもっと直接国際協力に関わっていきたい、との気持ちが抑えきれなくなり、転職する決意を固めました。

現地に行ったこともほとんどなく(最初で最後のバングラデシュ・スタディツアーのみ)、留学経験もない私だけど何か考えよう、と動き出しました。

すると不思議なもので、絶対に難しいと思っていた学生時代に携わっていたNGO(社会人になってからは会員として応援していました)に空きができる、との情報を聞きつけ早速応募したところ、ご縁あってそこで働くこととなりました。

そこではフェアトレードの卸販売の営業を担当しました。国際協力と言っても国内でできる仕事も多々あり、卸営業という意味では企業様相手の仕事がメインでした。

その他、その団体が東日本大地震の復興支援も始めたことから、1年間福島県いわき市に駐在もしました。この時は、津波・地震被災者や原発避難の方々の支援に当たる一方で、震災があったことで加速した高齢化・過疎化の問題にも直面し、国内の社会問題の根深さも痛感しました。

バングラデシュ駐在の前に立ちはだかる壁

仕事を続けていく中で、今度はバングラデシュの駐在員の話が浮上しました。当時そのNGOはバングラデシュで、家事使用人として学校にも行けずに働いている少女たちの支援や、洪水・サイクロンが頻発する地域での防災活動、先住民族の子どもたちの就学支援を行なっており、関心のあるプロジェクトばかりが走っていました。即答できるほど行きたい!と思ったのですが、一つ大きな壁がありました。

それは私の両親です。

途上国=危険な地域、衛生的でない場所、という認識が強かったこともあり、一人娘がいくのをどうしても許してくれませんでした。

しかし、お手上げ状態となった私の救世主となったのは夫でした

当時結婚してまだ1年足らずではありましたが、私のやりたいことだから1年なら、と駐在へ行くことを快諾してくれた夫は、その後私の両親の説得もしてくれたのでした。そうして、両親は、快諾とはいかないまでも渋々了承してくれました。

よく、「結婚すると自由がなくなる」と言う方もいますが、私の場合は結婚したことで夫というサポーターを得ることができ、より一層キャリアが広がりました。

それから1年間、駐在中はバングラデシュの都市部・農村部双方を周り様々な経験を積むことに。現場経験のなかった私は日本から出張してくる先輩方やローカルスタッフから教えてもらうことばかりではありましたが、とても貴重な時間を過ごすことができました。

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バングラデシュ農村部の女性たちと

地方の農村部へ行けば、都市部との格差は一目瞭然なほどに明らかですし、義務教育の就学率が上がったとは言え、退学してしまう小学生も多いのが現状です。また、高校や大学を卒業できても人口増加が著しいバングラデシュは就職先を見つけるのは至難の技です。GDPなどの経済指標で見ると急成長を遂げているバングラデシュですが、その分とり残されてしまう人たちと富裕層の格差は広がるばかりです。

任期を終えた私は後ろ髪を引かれる思いで帰国しました。

それからまた国内業務についたのですが、現地で出会った優しい人々と、未だ解決の目処が立たない課題の数々が忘れられず、バングラデシュに対する想いは募る一方でした。

結婚から3年、家庭との両立も考えたい

モヤモヤした気持ちとともに日本での仕事に戻った私は、人生の迷路に入りました。

もっと現地に寄り添いたい。でも家族との時間も大切にしたい。どうしたら良いのか。

そこで出した結論は、一旦休む、でした。そう決めるまでにそれほど時間はかかりませんでした。

休むと言っても、次の道を探すための猶予期間と考えていたので、自分でバングラデシュと日本を行き来しながらどんなことが自分に何ができるか考えようと思っていました。そうして6年務めたNGOを退職しました。

それから自分でバングラデシュと日本を行き来しながら次の道を模索し始めたところ、偶然にも出張ベースで現地と関わるe-Educationの仕事と出会いました。

しばらくどこかの団体に所属することはせずにいようと考えていた私ですが、e-Educationの職員採用の募集要項を見ればみるほど仕事内容や働き方が、まさに今の私の求めていたもので、応募を決めるのにほとんど時間はかかりませんでした。

これまで勤めていたNGOの駐在時は家事使用人として働いている少女が学習できるようサポートする事業に携わっていましたが、e-Educationでは今度は大学受験を目指す高校生の支援。

対象は異なるながらも、農村部に暮らし予備校へ通えるだけの経済的余裕がない生徒たちをサポートするということ、同じ教育という現場であるということから、ほとんど迷いはありませんでした。また、現地駐在ではなく出張ベースで現地と関わりながら働ける、ということも既婚者としてはとても良いスタイルでした。

バングラデシュで出会う多くの刺激

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農村部で大学進学を目指す少女たちと

こうしてe-Educationの一員となった私は、晴れてバングラデシュ担当となりました。

e-Educationのバングラデシュの現地パートナーは、急成長中の団体で優秀な方も多く、共に働く上で刺激をたくさんもらいます。

また、e-Educationが農村部で展開する教育支援の現場には家庭の経済的事情からこれまで大学進学など考えたことがなかったという少年や、家庭は貧しくないながらも宗教上や治安上の理由から都市部の塾へ通うことが叶わずにいた少女に出会いました。彼ら彼女たちは自分が今いる場所でできる最大限の努力をしながら、輝く未来を信じて大学進学を目指しています。

こうした素晴らしい人々と共に未来へ向かう仕事、これ以上の天職はないと思います。

e-Educationで働くおもしろさ

バングラデシュのパートナー団体代表の来日時にインターンやスタッフと

現地で受ける刺激もさることながら、e-Educationの魅力のもう一つはそのメンバーにあると思います。少数の職員は皆、見事にバックグランドが様々でかつ個性的。

そして特にお伝えしたいのは、現地および国内で私たちと共に働くインターンの存在です。大学生である彼ら彼女たちからもらう刺激は、仕事をより一層深みのあるものにしてくれます。時にはお姉さん的立場で接することもあれば、また別の時には、初めてバングラデシュに行った頃の純粋でまっすぐな気持ちや、就職してすぐの頃の初心を思い出させてくれる貴重な存在となっています。

e-Educationでは、バングラデシュの他にもフィリピンやネパール、ミャンマーなどで活動を展開しており、そうした意味ではここでは語り尽くせない仕事のやりがいがその国の数だけあります。そして現在私たちは、こうした職場で一緒に働いてくれる新たなに仲間を募集しています。
長くなりましたが、この投稿を読んで少しでも興味関心をお持ちいただいた方がいましたら、職員・インターン一同、ご応募心よりお待ちしています!

正職員採用の詳細を見る »

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e-Educationのスタッフ一同

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https://eedu.jp/blog/2019/11/01/inose_origin/feed/ 0
社会人のキャリアの合間に、NPOで、海外で、インターンをするということ。 https://eedu.jp/blog/2019/10/31/phlippines_shortterm_intern/ https://eedu.jp/blog/2019/10/31/phlippines_shortterm_intern/#respond Wed, 30 Oct 2019 16:35:31 +0000 https://eedu.jp/blog/?p=49592 左から、長期インターン生の山崎さん、現地教育局パートナーのアクロさん、自分、長期インターン生の金井さんです。 こんにちは、今年(2019年)の8、9月に、フィリピンでの短期インターンシップ生としてe-Educationの […]

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左から、長期インターン生の山崎さん、現地教育局パートナーのアクロさん、自分、長期インターン生の金井さんです。

こんにちは、今年(2019年)の8、9月に、フィリピンでの短期インターンシップ生としてe-Educationのお世話になりました、松本 向貴と申します。

IT系の民間企業で1年半勤務した後、文部科学省に転職して数年働き、現在はアメリカの大学院に在籍をしています。e-Educationの典型的な「学生インターン」とはだいぶ異なる形ですが、大学院の夏休みを利用して、現地の活動に参加させていただきました。

約1か月半の短い間でしたし、滞在中はフィリピン担当職員とフィリピンの方々にお世話になりっぱなしだったのですが、「社会人のキャリアの合間のインターン」という形から得られた学びはとてつもなく大きかったです。

また、これまでの経験を活かして、現地に対してほんのわずかながら貢献できたかな?と思いましたので、今回レポートをさせていただきます!

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1.インターンのきっかけ

「世界を知っている」って一体どういうことなんだろう?

アメリカでの留学生活を通じてこう感じたことが、最も根本的な理由だと思います。

もともと留学には興味があって、「アカデミックな知見を活用した教育分野の政策形成」「教育資源の配分方策」といった内容を学ぶため、スタンフォード教育大学院のInternational Education Policy Analysisというコースに進学をしました。このコースはその名のとおり、様々な国の教育制度・政策について学べるコースで、大量の文献を毎日のように読んで、自分自身も1年間で論文を書くという、なかなか「ガリ勉」なコースでした。

勉強の内容はまさに期待していたとおりのことで、「国際的に見た学力と経済成長の関係」、「生徒の健康面や家庭の経済状況が学びに与える影響」などを、アメリカに限らず、世界各国の分析から知ることができましたし、そもそもそういったリサーチはどうやって行われるべきなのか、どう指標を設定するべきなのか、といったことまで学ぶことができました。

ですので、学びの内容に不満や不足があったわけでは何らないのですが、同時に、「この(大量の)文献に書かれている世界のことを、自分はどれだけきちんとイメージできているのだろう?」という思いが、学期を進むごとに強くなってきました。

「学校」という言葉で書かれているものは、本当に、自分が日米の学校を見てイメージしている「学校」なのだろうか?

「学力」はどの国でもペーパーテストの結果のことなのか?

世界的な研究の関心はまだまだ就学率や学力にあるということは分かったけれども、では「教員の働き方」のような問題は、日本でしか発生していないのだろうか?

そして、子どもたちは何を考え、何のために学校に行っているのだろうか?

日本の中でも「学校」「子ども」は地域によって本当に多様ですから、世界のことはなおさら、論文を読むだけで分かった気になってはいけないのだろう、という気がしていました。

そして同じ頃、少しブームに遅れて、書籍「ファクトフルネス」を読み、自分が持っていた常識を揺さぶられました。

若干のネタバレで恐縮ですが、この20年で極度の貧困にある人の数は半分になり、今や世界の8割の人が何らか電気を使える状況にあると。傾向だけで見れば、明らかに世界は豊かになっているのでしょう。教育に関する指標も話は同じです。

にもかかわらず、自分の修士論文のテーマを設定する時を振り返ると、無意識に「『先進国』について調べた方が日本の参考になるかなあ…」という思いが働いていたと思います。

結果的にアメリカの政策を中心に研究を行うことにして、日本との共通点も相違点もたくさん見つかったので、学びは多かったですし、歴史的に見て、比べるなら「先進国」の方が類似点は多いのかもしれませんが、いずれにせよ、「先進国」「途上国」というくくりでは見えていないものがあるのかもしれない。

要は、「International」の名を冠した学科に留学をして、世界中から集まるクラスメイトと一緒に国際的なトピックをたくさん学んでいるけども、それだけで「世界を知っている」と本当に言えるのか?と思い始めたわけです。

アメリカの大学に居て分かるのは、その大学のことと、関わりある企業や組織のことです。クラスメイトやその友人たちは自分の視野をぐんと広げてくれる最高の存在ですが、「その大学にフィットする人たち」の集まりが「世界の縮図」とは言えません。(「アメリカの縮図」とすら言えません。留学して強く思ったのは、少なくともアメリカは「こんな教育」「こんな社会」と一般化するのが極めて難しい、何もかもが多様な国だということです。例えば交通ルールすら州によって微妙に異なります。)

それでも十分「世界を知っている」と言いうるとも思いますし、現場に行かなければ論文を読む意味がないかというと、全くそんなことはないので、自分の納得感と、好奇心が満足するかどうかだけの問題なのですが、とにかく、日本とアメリカ以外のどこか、特に「途上国」と呼ばれてきた国の教育現場に、自分は行ってみたいなと。

そんな時に、たまたまe-Education代表の三輪開人さんとスタンフォードでお会いしたことを思い出し、思い切って「無給インターンさせてもらえませんか?」とストレートにお願いしたところ、ビデオミーティングを経て最終的にご快諾をいただきました。

e-Educationのこと自体は、前から創業者の税所篤快さんの本を読んで知っていたので、日本のNPOの取組を、利害関係ない立場から体感したい、という思いもありました。

インターンが終わった今では、そんな当初の願いを100%叶えられるものだったと思っていますし、期待をはるかに超える刺激的な体験も、たくさんさせていただきました!

2.フィリピンで感じたこと、学んだこと

取り組んだことを書き並べてもあまり面白みがないと思うので、最も強く感じたことを3点だけお伝えします。

大きな格差

インターン中は主に、フィリピンで5番目に大きな街、ミンダナオ島のカガヤンデオロ(Cagayan de Oro)市で活動しました。人口約70万人と言われています。皆さんは、「フィリピンで5番目」と聞いて、どのような街を思い浮かべられるでしょうか?

到着から2日目、街を歩いていて見たのはこんな風景でした。

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道端に生きた鳥が並んでいたり…

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市場で肉や魚が所狭しと売られていたり…

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川辺に行けば野生の牛にも会えます。

いかにも東南アジア、と思われる方もいらっしゃるかもしれません。

そして、そんなエリアから10〜15分も歩けば、こんなショッピングモールに到着します。
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…とても綺麗、ですよね。中には、レストラン、服屋、フードコート、おもちゃ屋、ボウリング場、ゲームセンター、24時間営業のジムなど、なんでも詰まっています。来てすぐの頃、物価の安さ、ご飯のおいしさ、人がすし詰めになった乗り物など、色々と印象的な点はあったのですが、一番驚かされたのは、この「差」かもしれません。

さらにそこから徒歩20分ほどのエリアの写真がこちらです。
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高床式になっている家々の下に散らばっているのは、ほとんど全てゴミです。アジアっぽいとかそういう話ではありません。一軒や二軒ではなく、あたり一帯がこういった家なのです。言葉もありませんでした。

アメリカ(=いわゆる先進国)でも、高層ビル街のすぐ近くに治安の悪いエリアがあったりしますし、都市部で仕事がない人は路上での生活を強いられたりします。しかし、ここまでインフラが整っていないエリアは見たことがありません。

また、首都ないし国の経済の中心地ならば、お金がいくつかの箇所に集中するのも、ある意味では「ありがちな」現象だと思うのですが、人口100万人ない街でもこうなるのか…と、予期していなかった光景に大きな衝撃を受けました。

極度の貧困にある人は20年で半分になったという話を先ほどしましたが、きっと、大きな街では、多かれ少なかれ「置き去りにされている」人が存在しているのだと思います。

<余談1>フィリピンのMaaS(Mobility as a Service)事情

フィリピンの大きな街では、Grabというアプリでタクシーを呼び、精算は現金、クレジットカード、どちらでも行うことができます。カガヤンデオロ市では、通常のタクシーと同じように、走った時間と距離に応じて降りる際に運賃が決まりますが、マニラでは固定料金を支払うプランも選べました(アメリカのUber、Lyftと全く同じ仕組みですね)。

タクシーの初乗り運賃は40ペソ(約80円)。サービスはアメリカと同等のものが提供されている一方、賃金や物価は安いまま…といういびつさも、フィリピンの発展の仕方を象徴しているのかもしれません。
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「教育」への情熱と課題

そうした「置き去りにされている人々」―アメリカではMarginalized Groupsという言葉をよく耳にします―が、単に本人の努力不足によって置き去りになっているのなら、話は簡単です。しかし、少なくとも自分が会った人たちに関して、全くそんなことはない、と、滞在中のあらゆる場面で思わされました。

インターンの最初の仕事は、日本の方がこういったエリアの家庭などを訪問するツアーの補佐でした。いわゆるフィールドスタディツアーですね。家庭訪問だけでなく、市内の小中学校やゴミ集積場を訪ねたり、青年団体との意見交換をしたりと、盛りだくさんの行程でした。おおまかな日程は現地入りした際すでに決まっていたため、私の仕事は、スケジュールの最終チェックから始まり、当日、タイムマネジメント、意見交換用の資料の作成、日英の翻訳などでした。

そうした運営業務をしつつ、各行程では、参加者の方々とほとんど同様に、現地の方とたくさん交流させていただきました。例えば、家庭訪問などでは、実際に家の中に入れてもらって、20分ほどお話をさせていただきました。平日の中学校訪問では、試験をやっている教室の中に堂々と入らせてもらって、テスト中の生徒に「その問題難しい?」「将来の夢は?」など気軽に質問をさせていただいたり、先生には進級率などの指標の推移について色々と教えていただいたり。

土日は、「オープンハイスクールプログラム(OHSP)」と呼ばれる、早期妊娠や仕事、障害など様々な事情で平日学校に行けない子のための教育課程を、3つの中学校で見学させていただきました。(少々長いですが、スタディツアーの様子はこちらの動画をご覧いただけると分かりやすいかと思います!)

また、8月下旬には、日本企業による教材導入事業の現状確認などのため、これまた公私4つの学校に行く機会がありましたし、9月には、カガヤンデオロ市から半日かけて着くカミギン島という島で、先生が家庭や近隣へ訪問をする「モバイルオープンハイスクールプログラム(MOHSP)」という授業などに同行させていただきました(MOHSPの目的や対象は、OHSPとおおむね同じです。大きな違いは、先生が生徒の家などに行く形である点だけです)。

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MOHSPの先生、生徒、e-Educationインターン生、そしてその周りで遊ぶ子どもたち。「学ぶ」という行為は、こんなにもゆったりとしたものになり得るんだなあ、と思いながら、一緒に時間を過ごしました。

その全ての行程で一貫して感じたのは、
・生徒は学びたがっているし、
・保護者は子どもに学んでほしいと思っているし、
・先生は渾身の情熱をこめて教育をしている
ということでした。

「平日はマッサージ師の仕事をしながら、休憩中に宿題を解いて勉強しています。日曜は、ボートを30分漕いで学校に来ています」 日曜日に訪問したOHSPでの生徒の言葉です。

カミギン島のMOHSPで訪問した生徒は、妊娠9か月ですが、「出産後はすぐ高校に行って、将来は教師になりたい」と言っていました。

また、先ほどゴミだらけの写真を紹介した地域では、子どもたち、先生、保護者から、歌って踊って、それはもう熱烈な歓迎を受けて、顔も知らない人のために、こんなにも全員が全力になれるのであれば、きっとこの子たちにできないことは何もない、という気にさせられました。本当に、これほどバイタリティとホスピタリティに溢れた空間は久しぶりでした。

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そして、先生方もとにかく情熱的でした。OHSPは、それを修了すれば「中卒」になる、オフィシャルに認められた教育課程なのですが、カガヤンデオロ市では専任の教員が配置されていないので、先生方は平日も授業をやって、かつ、土曜または日曜にOHSPの生徒に教えに来ています。

現地教育局パートナーのアクロさんによれば、はじめこのプログラムを導入するときは、「月曜から金曜まで山のような問題に対処しなければならないのに、なぜ土日にまた問題を持ってこようとするんだ」と多くの関係者から言われたそうですし、今でも同じような声はあるそうです。

しかし、それでもなお「生徒を助けたい」と思って、休日に有志で教えに来ている先生は、全員、とてもエネルギッシュでした。本来、1クラスは25人程度に収めないといけないらしいのですが、あるクラスでは、50人くらいの生徒がいたかと思います。

それくらい需要がある制度であるにもかかわらず、人手は常に不足している状況です。先生方は、そういった状況にも音を上げることなく、一人ひとりの学びをサポートしています。こればかりは、言葉でいくら表現しても伝えきれる気がしないのですが、先生は常に、その環境でのベストを尽くしている、と心から感じました。

ある学校では、「平日の課程と同じ内容を学ぶ」ことが生徒のモチベーション維持のために重要なようで、それを全科目でいかに徹底できるか心を砕いていましたし、別の学校では、問題演習の時間をきちんと確保できるよう、カリキュラムを工夫していました。

そもそも平日より少ない授業日数でいろいろな単元をカバーしなければなりませんし、突発的に休まなければならないような生徒も多いでしょうから、スケジュール管理と教材の準備だけでも大変だと思うのですが、それらに加えて、各学校、生徒の個別の事情に応じた指導がなされていたのを覚えています。

一方、こうした先生方の情熱に大きく感銘を受けると同時に―日本の教育の事情にお詳しい方ならもうお気づきかと思うのですが―「教員の働き方」「教育のためのリソース」のような話は、悲しいことに、ここフィリピンでも既に顕在化してきているのだな、とも感じました。

フィリピンでも、先生は忙しいです。上述のようにOHSPは先生の献身的な取組によって支えられていますし、朝7時に学校が始まるところもあるなど、平日も大変です。また、もともと予定していた教員研修の開催直前になって、同日のスポーツ大会の運営補助に先生が駆り出されることになり、研修への参加者が大幅に減ってしまった…ということもありました。

また、「数年前に施行されたカリキュラムの教科書の草稿がやっとできて、いま政府で検定をしている。それまでは子どもに配れるものはない」「印刷費が足りないから、古いカリキュラムに則した問題集を今でも使っている」といった話も聞きました。

しかも、スポーツ大会の運営補助のような話は、先生を多忙にするだけでなく、そもそも「授業」という、生徒の学習のために貴重な時間的資源を奪ってしまっています。多くの学校で、やるべき単元が全部網羅できていない、という調査もあるようです。

さらに、OHSPの生徒の話を伺っていると、「学校がある」ことと「学校に行ける」ことの間には、大きなギャップがあることを感じさせられます。

フィールドスタディツアー中、あるグループインタビューでは、「大学に行くためにはお金がかかる」ということは半ばもう分かっていたので、「お金以外で困っていることはあるか」という質問をしました。

返ってきた答えは「通学が大変だ」という話だったのですが、よくよく聞くと、「平日毎日学校に通うための交通費がないから、OHSPに通っている」と。「お金以外」という限定を付けて質問しても、結局、問題はお金の面に帰着しているわけです。

加えて、OHSPの存在を誰から聞いたか尋ねると、「親戚」という答えだったりします。できてから数年の制度なので、いま働いている子どもも、雇用者も保護者も、存在を知らない恐れは十分にあると思います。知らない学校に行くことはできません。

カガヤンデオロ市のことを悪く言いたくはないのですが、こういった状況では、「どこに生まれても平等に教育の機会がある」と言い切れません。たまたま学校の近くに居て交通費がかからないとか、OHSPの存在を知っている人が周りに誰もいない中で働き続けているとか、そんな事情が教育段階を決めてしまうのであれば、本人の努力不足でいい仕事に就けていない、とは口が裂けても言えないな…ということをまざまざと感じさせられました。

他にも、学習インフラ(机のスペースが30×30㎝くらいしかないなど…)や、より細かいシステム面のことなど、仕事柄感じた点は多々ありますが、それを書き始めると長くなりすぎるので割愛します。とにかく、生徒も先生も情熱があり、そして、情熱だけでは解決できない構造的問題がはびこっている、というのが、滞在中を通じての感想です。

フィリピンへの「貢献」

ここまで、ある意味では「誰でも書ける」ことを書いてきました。途上国で貧富の差を激しく感じた、現地の関係者の情熱に触れた、教育の充実が求められる。自分の拙い表現力もあって、「色んな海外体験記に書いてあることと同じではないか」と我ながら感じてしまう部分もあります。

しかし、社会人として数年キャリアを積んだこの時期にインターンをすることには、普通の海外体験とはまた異なる独自の価値があったと思っています。それは、現地に対して「貢献」できたという実感があることです。

この1か月半、最も感情が揺れ動いたのは、上述のような生徒・先生方の情熱に触れた時ですが、最も充実感を感じたのは、①フィリピンの先生方へのプレゼンテーションをさせていただいた時と、②OHSP、MOHSPに通う生徒へのリサーチづくりに携わらせていただいた時でした。

①プレゼンテーション
現地教育局パートナーのアクロさんから「なんでもいいので、教育局と先生たちに、日本の教育についてしゃべって」と言われたのは、8月、割と来てすぐだったと思います。発表は9月上旬でした。

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数十人の先生、教育局職員の方の前で40分程度発表しました。

「なんでも」というのは一番難しいもので、日本の教育の全てを自分一人で話すことなど到底できませんし、小学校が6年あって…教科は国語算数理科社会…という話だけをしても、「ふーん」で終わりそうな気がします。

近年の政策の話は、これまでの取組とその目的が共有されていないと、新しさや意義が伝わりません。教育目的が違えば、アクティビティや指導法を紹介しても役に立ちません。

色々考えて、自分が留学で学んだトピックこそ、どの国の人でもある程度興味が持てるのではないか?という結論に達しました。冒頭書いたとおり、「国際的に見た学力と経済成長の関係」、「生徒の健康面や家庭の経済状況が学びに与える影響」などですね。

ということで、アイスブレイク的なトピックの後に紹介したのは、以下のようなグラフです。
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※出典:Hanushek, E. A., & Woessmann, L. (2016). Knowledge capital, growth, and the East Asian miracle. Science, 351(6271), 344-345.

左のグラフは、「教育を受けた年数」と経済成長率、右のグラフは「国際学力調査のスコア」と経済成長率の相関を取ったグラフです。(生の数字ではなく、「他の条件が同じなら」という仮定を置いた値です。)1960~2010年までのデータを使っているので、最新とは言えないのですが、ここから読み取れるのは、
・教育年数が増えたからといって、国全体の経済成長率が伸びるわけではない。
・テストスコアと経済成長率は強く相関する。

ということです(なぜそう読み取れるのか…ということに興味が湧いた方は、ぜひ原典をお読みください!論文はWeb上に公開されています)。

むろん、テストスコアがいいから経済成長したのか、逆なのかは、議論の余地がありますが、経済成長が全ての原因なのであれば、教育年数もテストスコアも、同じような相関図になりそうなものです。論文の著者の一人Hanushekはスタンフォードの教授なのですが、彼は、テストスコアが経済成長を牽引している、と主張しています。

この図を用いたのは、フィリピンがかなり目立つからで、教育年数は増えているのにテストスコアが伸びておらず(=クオリティを引き上げられておらず)、アジア諸国(赤色)の中で、唯一経済の伸びが悪い国になっています。

先生方が教える内容が変わるわけではないので、こんな話はあまり興味がないかもなあと恐れていたのですが、プレゼン後、一人の先生がわざわざ話しかけてくださり、「テストスコアのグラフが興味深かった、クオリティが重要ということが分かった」とコメントしてくださいました。

卒業してもらうだけでも大変であるとしても、学力の向上を引き続き目指していくことが大事…というメッセージを届けることができたのかなと思っています。

また、健康面が生徒の学力に影響するというのは、直観的にもわかりやすい話ですが、中国の農村部で、視力の悪い子にランダムにメガネを配ったところ、中退率が半減したという調査があります。

そんな論文を紹介しつつ、「生徒の視力を把握していますか」という質問をしたところ、手を挙げたのは1人だけでした。そんな話につなげて、日本では健康診断が毎年あって…健康や物理的な学習環境は大事で…公立小中学校で空調を設置する予算を最近確保して…というお話をさせていただきました。

空調をすぐ先生が設置するのは無理ですが、いずれにせよ、「教えても学力が伸びない=教え方が悪い」と結論づける前に、健康、環境面など複合的な要素を考慮に入れるべき…ということが、その場の校長先生などに伝わっていれば幸いです。

そして、先生の熱意によって教育現場が支えられていることに感動したと同時に、行き過ぎると、教員の長時間労働という問題を引き起こすこと(OECDの調査でも既に指摘されています…)や、何でも先生がやるのではなく、家庭・学校・地域の協働が大事で、例えば日本では、多様な形で学校と地域が連携しており、公立学校では、地域とコミュニケーションを取るための組織の設置が努力義務化されている…といった話をしました。(ちなみに、学校・地域連携は、文部科学省による英語のパンフレットにも載っています。)

こうしたコンセプトを端的に表したものとして、プレゼンの最後に、スタンフォード教育大学院の学長の

You need to make a change with people, not to people.

という言葉を紹介したのですが、終了後のアンケートでも、この言葉を引いてコメントをくださる方がいて、少なくとも趣旨は伝わったかな?と思いました。

長々と書きましたが、要は、「日本の制度面の知識なんて面白くないだろうな」「大学でも制度面を中心に学んでいるしな」とはじめ思っていたのですが、いざ話してみると、思った以上に、そういった視点からの話も歓迎してもらえたし、日々の業務や教育活動にとって身近な話題を、少し変わった角度から提供できたのかな、という気がしています。プレゼンの資料は、後でほしいとアクロさんからも言ってもらえて、人生のこの時期にフィリピンに来てよかったな、と感じました。

②リサーチの企画立案
もう1つ「よそ者」であることが役に立ったなと思うのは、OHSP、MOHSPに通う生徒へのリサーチの企画立案です。正確なデータは、支援の対象、ニーズ、今後の取組などを決めていくためになくてはならないものですが、定量的な分析に使うための調査を設計するのは、意外と難しいです。

また、生徒へのアンケートを伴うものは、後から「あれも知りたい、これも知りたい」と言って追加するわけにはいかないので、内容を精査しておく必要があります。

ちょうど、OHSP・MOHSPとも、今後の支援活動の方向性を考えるために、まず現状把握をしっかりしようとしている時期でした。質問項目を現地スタッフと一緒に考えていたのですが、これは、留学で論文執筆を通じて学んだことが、そのまま役に立ちました。

何をなぜ知りたくて、結果何になるのか?という基本的な枠組みをセットするところから、どんな仮説を持っているのか、それを検証するためには選択式と記述式どちらがいいのか、複数選択と単一選択ではどちらが分析の目的に合うか…など、現場のリサーチ方法に付加価値を提供する役割が果たせたと思っています。

NPOでは…とまで一般化できるのか自分の知識では自信がありませんが、少なくともe-Educationでは、職員の方々は皆それなりに多忙です。4か国それぞれ文化も慣習も異なる場所で多様なプロジェクトを同時並行で運営しなければなりませんし、日本側で、ファンドレイジング、広報、中長期計画の作成などやることも多いと伺っています。慣習的にインターン生ひとりに裁量も多く与えられています。

そんな中で、どんな業界にせよ、そこそこ職歴のある人間が入っていって、知っていることや素朴な感想を伝えることには、小さいけれども意味があったと思っています。それは自分の能力がどうとかではなく、そこそこ職歴ある「よそ者」であれば発揮できる、ある種お手軽なバリューなのかもしれません(もちろん、その小さな貢献は、長期間にわたって、たくさんの方が汗を流してきたからこそあるのですが)。

<余談2>異文化交流で貢献(?)

フィールドスタディツアー中はどの学校でも本当に歓迎してもらい、お返しに参加者有志でソーラン節を踊りました!めちゃめちゃ久しぶりでしたが、勢いでやりきりました。音楽とダンスを通じた文化交流ができて、プレゼンやリサーチの企画立案の次に充実感がありました!
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3.「社会人」×「インターン」

思い返すと、民間企業から文部科学省に転職するときも、1か月ほど自由な期間があったので、ロサンゼルスに語学留学をしてとても刺激的な日々を過ごし、「いつか今度は学位を取りに留学しよう」と決意をしました。

今回のインターンでは、自分の将来の道が決まるようなことはありませんでしたが、自分が今までやってきたことが、何かしら他のフィールドでも役に立ちうるというのは、大きな発見であり、喜び、達成感、自信など、色々なポジティブな感情を抱くことができました。

また1年間アメリカで勉強をしたり、公務員として仕事を続けていくにあたって、大きなモチベーションの1つになるだろうと思っています(公務員からNPO・民間に転身、という道を選ぶ方もそれなりにいらっしゃいますが、自分は転職するつもりはなく、まず留学の成果をきちんと政府に還元したいと思います。)。

「社会人の学び直し」「リカレント教育」という言葉が使われ出して久しいですが、リカレント教育の舞台は、大学に限定されていません。社会人として数年を過ごし、有形無形のスキルを身に着けてから、短期で別の組織に飛び込むというのは、大きな気づきと学びのある「リカレント教育」の一形態になり得るのではないかと思います。

ちなみに、フィールドスタディツアーでは、理系の研究職からIT関係に転身された方が同じグループにいらっしゃいましたが、その方の分析的な視点や資料作成のスキルもまた、ツアーの最終プレゼンをまとめるために、なくてはならないものでした。もしその方が1か月以上カガヤンデオロ市にいらしたら、いったいどんなバリューが生まれただろう…と、想像しただけでワクワクします。

もちろん、たとえ転職休職がしやすい業界にいてもなお、まとまった期間別の組織で過ごすというのは、そんなに簡単ではないと思います。自分自身、そもそも留学中の夏休みという特殊な時期があるからこそできたことですし、航空券から宿泊費交通費まで、滞在中は全部自腹です。

物価が安い国のためなんとかなっていますが、出費がかさむライフステージにいらっしゃる方にとっては、厳しい面もあるかと思います。ですが、1年2年仕事を離れることは難しくても、1か月前後ならなんとかなる…転職の合間なら有休消化で時間がとれる…といった方がもしいらっしゃるのであれば、「社会人」×「インターン」は、ご自身と受け入れる団体がWin-Winになり得る、大きなポテンシャルを秘めた取組だと思います!!業種・職種を問わず、思いもかけないところで、社会人としてのスキルは生きるはずだと、私の個人的な体験からは思います。

まとめると、自分にとって、e-Educationのインターンは、「世界を知りたい」という当初の素朴な願いを叶えてくれるもので、学校教育の現場もそれ以外の現場も、「この目で見てきた」としっかり言える経験ができました。かつ、「自分の職歴学歴を通じて現地に小さな貢献をする」という、社会人ならではの刺激的な体験でもあったと思っています。貴重な機会をいただいたことに感謝して、この学びを、留学2年目の勉強、そしてその後の仕事に活かしていきたいと思います!長文にお付き合いいただきありがとうございました!

※この記事には、所属する・していた組織の見解を代表する内容はございません。Picture1

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3ヵ国を巡りながら社会課題解決に挑む~LAMP第二期募集開始!~ https://eedu.jp/blog/2019/09/29/lamp_2nd_batch_now_open/ https://eedu.jp/blog/2019/09/29/lamp_2nd_batch_now_open/#respond Sun, 29 Sep 2019 08:14:27 +0000 https://eedu.jp/blog/?p=49385 「問われる情報との付き合い方」、世界で巻き起こる課題にどう対処するか 私たちNPO e-Educationは、途上国の教育課題を解決すべく、バングラデシュ、ミャンマー、フィリピン、ネパールで活動を行っている団体です。 こ […]

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LAMP二期募集

「問われる情報との付き合い方」、世界で巻き起こる課題にどう対処するか

私たちNPO e-Educationは、途上国の教育課題を解決すべく、バングラデシュ、ミャンマー、フィリピン、ネパールで活動を行っている団体です。

これまで各国で教育支援を行ってきた私たちですが、2017年、大好きな活動国であるバングラデシュ、ミャンマー両国をまたいで国際問題に発展したロヒンギャ難民問題が、大きな課題として目の前に立ちはだかりました。

70万人以上の人びとが家を失い、家族を失い、ミャンマーからバングラデシュへ難民として逃れるという異常事態。
高まる両国の緊張感。

そんな中、「若者が絶望ではなく、希望溢れる未来へ」向かってほしい。

そんな願いを込めて、LAMPは始動しました。
LAMPの始まり経緯に関してはこちらの記事も参照ください。

今回は、そんなLAMP第一期の取り組み、そして第二期募集についてお知らせします!

SPONSERD LINK

LAMP一期の取り組み

日本プログラム

LAMP一期は今年2019年2月、日本プログラムから始まりました。
《Learn、Act、Make》をコンセプトに、バングラデシュ、ミャンマー、そして日本からの若き参加者15名は3つのチームに分かれそれぞれ社会起業家からの課題に挑み、解決策を考え抜きました。
最終日には各チームが社会起業家に対してプレゼン、多様なメンバー、そして若者「だからこそ」の視点で起業家の人たちを驚かす提案が出来るまでになっていたのです。

LAMP日本

ミャンマープログラム

4月、ミャンマーでは名著『FACTFULNESS(ファクトフルネス)』の日本語版翻訳者でもある上杉周作さんを講師とし、世界を見る時の「思い込み」を乗り越え、データをもとに世界を正しく見る方法を学ぶ大切さを学びました。
地方の村を訪問、現地NGOや生活する人たちへのヒアリングを通じ、「現場」にとことん向き合う中で課題の本質の理解に努めました。

LAMPミャンマー

バングラデシュプログラム

8月、最後のバングラデシュプログラムでは”Be the Change(あなた自身が変化たれ)”をスローガンに、これまで見てきた社会課題に加え、自分自身の人生に、仲間の人生にどう向き合うのか、に注力をしたプログラムを実施しました。
「自分の人生についてここまで深く振返ったことは初めてでした。自分自身のこれから取り組むべき事も明確に見えてきました」
そう答える参加者たち。プログラムを通じて、自らの心のLAMP(灯)を見つけることで、また一歩、前へ歩み始めたのです。

LAMPバングラデシュ

LAMP二期募集に応募する»

募集概要

  • 募集人数:
      日本、バングラデシュ、ミャンマー各国5名程度
  • 対象:
      ~30歳以下
      以下全てのプログラムに参加できる方
  • 渡航スケジュール(予定):
      日本プログラム 2019年12月2週目
      ミャンマープログラム 2020年2月5週目
      バングラデシュプログラム 2020年4月5週目
      ※各国1週間程度
      ※状況に応じスケジュールが変更になる可能性あり
  • 参加費:
      航空券・滞在費、その他プログラム参加にかかる諸経費は無料

プログラム中の主な活動

  • 各国の社会起業家が直面する課題に対し、街・村へ繰り出し調査を実施、解決策を模索する
  • 3ヵ国混合チームで課題解決策のプレゼンテーション
  • 各国の有識者(大学教授、政府関係者、元中央銀行総裁など)と社会課題に対しての対話
  • 社会課題を見てきたうえで、自分自身、チームメイトとの対話セッション(ライフカーブ、ライフミッションなど)

イメージする参加者像

  • 世界で起こっている課題を、色んなバックグラウンド持った仲間と多様な視点を通して考えたい方
  • 自分自身の感じている課題意識を、実践を通して検証したい方
  • パートナーたちと信頼関係を築くための会話(英語)力がある方
  • 自分自身の成長と、仲間の成長を共につくっていきたい想いのある方

募集期間

<選考課題提出期間>
2019年9月29日(日)~2019年10月27日(日)23:59まで
※募集締め切り時間を過ぎてのご応募は選考の対象となりませんので、ご注意ください

選考課題提出後に、通過者の方には面接選考へ進んでいただきます。
結果は順次ご案内し、11月10日(日)までには全選考プロセスが完了予定です。

応募方法

以上の募集要項を確認いただき、ぜひ参加したいと決意して下さった方は、下記の応募フォームにご記入ください。
具体的な選考内容に関してはフォームよりご確認ください。

ご応募は、こちらの応募フォームからお願いします。

LAMP二期募集に応募する»

また、お問い合わせについては、件名を下記のようにご記入の上、本文をお書きいただき、info[at]eedu.jpまでご連絡をお願い致します。
※[at]は@に変換して下さい。

件名:【LAMP応募に関して】[お名前(フルネーム)]

選考プロセス

  1. 一次選考(応募フォーム内の質問事項へお答えください)
  2. 二次選考:オンライン面接(書類審査通過者のみ)

応募後の流れ

上記応募フォームから応募(~10月27日)

一次選考の結果、及び面接日程のご連絡(順次)

担当者と面接(10月下旬~順次)

11月10日以降順次面接結果のご連絡

LAMP一期生、報告会の様子

9月29日(日)、東京にてLAMP第一期に参加した日本メンバー5名によるLAMP参加報告会が開催されました。
こちらの様子はe-EducationのFacebook Live配信のアーカイブでもご視聴頂けますので、ご関心のある方はぜひご覧ください。

9月29日(日)LAMP第一期報告会動画
※参加者の報告は47分ごろから始まります

終わりに

LAMP一期の開催を通じて、様々な社会課題の解決に挑む方々、課題に直面する当事者の方たちの対話を通じ、参加者が自国で認識している情報と、当事者から聞く情報の「違い」を感じることで、「何が真実なのか」を探求する機会を設けました。
あるバングラデシュ人の参加者は「正直、何が本当なのかわからない。ミャンマーに来ることも、怖かった。でも、ここに来て、対話を通じて、ぼくが見えていなかった世界を知ることが出来た。ミャンマーの仲間と、一緒に出来ることはまだまだたくさんある。ぼくは、彼らと一緒に平和をつくりたいんだ」、そう語ってくれました。

“BE YOUR OWN LAMP”

社会を取り巻く環境を、現場へ足を運びながら自分には何が出来るのか、実践を通じて考える。
あなたが踏み出そうとしている一歩は、自分自身の道しるべとなり、課題に埋もれてしまっただれかの声の灯となるかもしれません。

興味を持っていただいた方はぜひその想いを応募フォームにぶつけて頂けたら嬉しいです。
たくさんの方からの応募、スタッフ一同心よりお待ちしております!

一緒にLAMPを

LAMP二期募集に応募する»

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【振り返り!】フィールドスタディ事後研修 https://eedu.jp/blog/2019/09/18/philippines_fieldstudy_after_2019/ https://eedu.jp/blog/2019/09/18/philippines_fieldstudy_after_2019/#respond Tue, 17 Sep 2019 23:19:45 +0000 https://eedu.jp/blog/?p=49342 現地スタッフもオンラインで こんにちは、特例認定NPO法人e-Educationの鈴木です。 8月31(土)に「フィリピンフィールドスタディ’19 事後研修」が行われました。 約一週間のフィールドスタディを終えて、参加者 […]

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現地スタッフもオンラインで

現地スタッフもオンラインで

こんにちは、特例認定NPO法人e-Educationの鈴木です。
8月31(土)に「フィリピンフィールドスタディ’19 事後研修」が行われました。
約一週間のフィールドスタディを終えて、参加者が今何を感じているのか、学びや気付きをシェアしました。
この記事では、当日の様子を参加者でもある私がご報告させて頂きます。

事後研修の流れ

  1. 現地スタッフ・クリスからの動画を視聴
  2. 感動したこと、印象に残ったことを共有
  3. will・can・must、3つの価値観を再確認
  4. これから日本でできるアクションを考える

クリスからの動画&カガヤンデオロのその後

まずは、フィールドスタディ最終日にフィリピン・カガヤンデオロ現地スタッフのクリスからプレゼントしてもらった、動画の完成版を全員で視聴しました。
(クリスはフィールドスタディ期間中の忙しい合間を縫って、素材となる動画を撮影し、編集まで行なってくれていました!)
カガヤンデオロで過ごした濃密な記憶が、全員に想起されることとなりました。

動画はまるで一本の映画のようでした

スタッフの坂井から、フィールドスタディ最終日にオロユース(18〜30才のカガヤンデオロの若者によって構成される市直轄の議会)に提案したプレゼンテーションの進捗報告もありました。
Aグループの提案が、引き続き条例改正の検討に繋がっているのは前回の記事でも紹介させていただいた通りです。

一方、Bグループの「カガヤンデオロの子どもたちのモデルケースとなるような大人を取り上げた映像授業」という提案も、オープンハイスクール(さまざまな事情から平日の学校に通えない生徒のための週末教室)の校長先生や、これから導入が検討されている学校の校長先生など100人規模で集まるカンファレンスでシェアされることが決まったとのことでした!

これから実現に向けて、取材対象となる人の選定や、オロユース側とe-Education側の役割分担など、より具体的なことが話し合われるそうです。

まだフィールドスタディから1ヶ月も経たないうちに、各所に良い効果が現れていて、嬉しい限りです。

感動したことや、印象に残ったことを共有し、効果を実感

続いて参加者とスタッフ含め、今回のフィールドスタディを通じて「感動したこと」「印象に残ったこと」「学んだこと」「e-Educationやフィリピン教育局へ伝えたいこと」のシェアを行いました。
参加者からいただいた、

「フィールドスタディが来年、再来年とずっと続くイベントになってほしい」
「今は高校生だけど、大学生になったら海外インターンに応募したい」
「最終日のプレゼンテーションに向け、全員が一丸となった瞬間は感動した」

という言葉が、とても嬉しく、今も心に残っています。

紙芝居を用意して発表してくださった方も

紙芝居を用意して発表してくださった方も

参加者だけでなくスタッフからも

「他の生徒のロールモデルになろうと頑張っている生徒を見て、気持ちを新たにした」
「参加者が国際協力に関わる原体験づくりに貢献できたのが嬉しい」
「普段の業務からは気付けなかった学びがあり、視野が大きく広がった」

という感想が上がってきて、フィールドスタディの恩恵を受けたのは参加者だけでなく、スタッフ、ひいてはe-Educationのフィリピン事業が一歩前に進んだ印象がありました。

will・can・must、3つの価値観で自己内省

日本に帰国した私たちに、今どんな変化が起きているのかを内省するため「will・can・mustの3つの円」を使って、価値観の洗い出しを行いました。

  • will…情熱を持って取り組める、好きなこと
  • can…世界一になれる、得意なこと
  • must…経済的原動力なる、人のためになること

スタッフの事例紹介

スタッフの事例紹介

「マイノリティにある人を知ることや、新しい世界を知ることが好き」
「物事を追及したり、自分の中で気付きを得たりするのが好き」

というように、短い時間の中で、それぞれ今の価値観をアウトプットして、発表しました。
参加者の中には、「以前は途上国の子どもたちのことを可哀想とばかり思っていたけど、今回のフィールドスタディを通じて、ポジティブな見方もできるようになってきた」と仰ってくださる方もいました。

私たちが日本でできるアクション

フィールドスタディ後の取り組みと、3つの円で再確認した価値観を掛け合わせて発表しました。
たとえば、

  • 学校に戻ったら、現地で見たこと聞いたことを発信して、募金を集めたい
  • 世界中の子どもの遊びを勉強して、日本の子どもたちに伝えていきたい
  • 半年以内に、特技を生かしたチャリティイベントを主催したい
  • SNSでe-Educationの投稿を見かけたら、必ずシェアしたい

といった具体的なアクションが次々に挙げられました。

フィールドスタディはこれで全行程が終了となりますが、大事なのはむしろこれから、むしろスタートです。
参加者とスタッフ、その場にいた全員がそれぞれの場所で、それぞれができるアクションをしていけると確信した事後研修でした。

最後になりますが、e-Educationでは、毎月寄付(マンスリーサポーター)だけでなくこれらの具体的なアクションへ、主体的に参加してくださるボランティアさんを「アンバサダー」と呼んでいます。
アンバサダーミーティングは毎月定期的に行われていて、チャリティバーベキューやバースデードネーション(誕生日に友人から寄付を募ること)など、これまでに30回近いプロジェクトが、アンバサダーの方達によって企画・実行されています。

この記事を読んで下さっているあなたも、もしご興味があれば、e-Education事務局までご連絡ください!
e-EducationのFacebookやTwitterアカウントでは、アンバサダー情報以外にも、現地の活動の様子・現地の子どもたちの声など、様々な情報を随時更新しています。
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