ミャンマーにおける高校卒業試験の合格率は全国平均で3割程度です。
特に地方の公立校ほど合格率は低く、この問題を解決するために生徒の苦手分野に特化した映像教材を作成し、
生徒の学びと試験合格率の向上に取り組んでいます。
ISSUE
解決すべき課題
ミャンマーには「セーダン試験」と呼ばれる高校卒業試験があります。
日本のセンター試験によく似ており、成績優秀者はそのまま大学に進学することもできます。
しかし、合格率は全国平均で3割程度。7割近い高校生は、高校を卒業することができず、将来の選択肢が限られてしまっています。
ミャンマーには130以上の民族があると言われ、特に少数民族が暮らす農村地域では、先生不足に加え言語の壁が学びの質に影響し、合格率が1割を下回る高校も少なくありません。
農村地域の生徒たちへのインタビューを重ね、苦手科目を明らかにし、試験突破に向けて、生徒向けの復習テストやワークショップ開催、映像教材や教員研修実施により先生の教育力向上に取り組んできました。
国内最高峰の先生の協力を得、また少数民族が多く暮らすミャンマー北西部のチン州出身の若者たちと協力して活動してきました。
チン州の2つの学校で高校生のセーダン試験合格サポートを行ってきました。
01
これまで作成した映像授業約500本
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セーダン試験受験を支援してきた人数
1,000人以上
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合格率が改善し中退者数も減少
現地の若者たちと協力し、これまでに約500の映像授業を作成し、1,000人以上の生徒のセーダン試験受験を支援してきました。
セーダン試験の合格率が1割程度と低迷していたモデル校では、年々合格率が改善、中退者の数も減ることに寄与してくることが出来ました。
今後は個別生徒の学力向上のための映像教材、復習テストを備えた教育プラットフォームづくりに注力し、より多くの子どもたちに学びの機会を創出していく予定です。
高校卒業試験を受けました。私は16歳で4人家族です。
お母さんと妹が2人いて、お父さんはもう亡くなってしまってます。
全ての責任をお母さんが担っているので、生活はとても大変です。
でも、e-Educationのサポートで、テストを受けるのが怖くなくなりました。
復習テストを繰り返し受けていると、どの問題を準備したらいいか、少しずつ分かってきたんです。
いつも私たちのことを考えてくれて、本当にありがとうございます。
私も、「困っている誰かの力になる」、そんな姿勢の大切さを学んだので、行動していきたいです。