みなさんは、インドには1,500万人もの視覚障害者の方々がいることをご存知でしょうか?
さらに、そのうち約80%は、栄養失調や太陽を直接目にしたことによる失明など、先進国では防ぐことが出来る理由なのです。
今回は、そんなインドの視覚障害者の方々へ、社会で前向きに生きていく為の技術を提供している活動を紹介します。
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インドの視覚障害者の方々へ仕事を~「Made in dark」プロジェクト~
インドには大勢の視覚障害の方々がいて、障害であるがために社会の理解不足や誤認識が生まれ、仕事に就くことが非常に困難なのが現状です。
「視覚を失うことは、自分自身を見失うこと」と視覚障害者の方々は口にします。
このような状況を改善するために、ロンドンの大学生と現地のNGOがパートナーを組み、インドの視覚障害者の方々への技術提供のプロジェクト「Made in the Dark」を立ち上げました。
プロジェクトの作業風景
このプロジェクトは、視覚障害者の子どもたちには教育を提供し、大人にはジュエリー制作の技術を教えています。ただし、インドではいくら洗練された制作技術を持っていても、視覚障害の方々は仕事に就ける可能性が低い現実がありました。
そこで、このプロジェクトのデザインチームは、視覚障害者の方々の個性を活かせる新たな技術を考え出しました。
香りでビーズの種類を判別
香りの違いによってジュエリーをデザインする
デザインチームは、ジュエリーに利用するビーズの香りが色によって異なることを発見しました。そこで、視覚障害者の方々が香りを嗅ぐことで、ビーズが何色なのかを判別出来るようにしたのです。
この方法によって、視覚障害者の方々はジュエリーをただ集めるだけではなく、ビースの色まで判別し、ジュエリーをデザイン出来るようになりました。視覚障害の方々は、生きるための技術を身につけ、生活の生業にしています。
実際にできるプロダクトはこのようにカラフルなものに
このプロジェクトは、現在もインドのNGOと協働で進められています。視覚障害者の方々は、制作物へのフィードバックをもらいながら、より良い自分なりの商品を作る為に今日も努力しています。
「障害」というものを一括りにネガティブに捉えるのではなく、「活かすべき個性」として考えた時、多くの人々の可能性が拓けるのかもしれません。
[Made in the Dark via GOOD MAGAZINE]
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