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photo credit: Roel Wijnants via photopin cc

ノルウェー・ノーベル委員会は10月11日、2013年のノーベル平和賞をシリアの化学兵器の廃棄を監視する国際機関「OPCW」に授与すると発表しました。

知らなかった人もいれば、名前を知っている人、シリア問題に関心のある方は詳しく知っていたかもしれません。今回は、そのOPCWがどのようなインパクトを与えているのかについてのインフォグラフィックを紹介します。

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化学兵器廃棄を監視する国際機関「OPCW」

1997年の設置以降、世界的な化学兵器の全面禁止及び不拡散のために多大な貢献をしてきた機関「OPCW」。シリアでの化学兵器使用問題への対応においては、国連と協力し、化学兵器の完全な廃棄に向けた国際的な取り組みをリードしてきたことが評価されています。

本部はオランダ・ハーグ市にあり、職員数は総勢約490名で、そのうち約140名が査察官とのこと。ちなみに、2013年10月現在、5名の日本人が勤務しています。

化学兵器禁止条約に基づき、190ヵ国が加盟

化学兵器禁止条約に基づき化学兵器の廃棄に向けて、現在190ヵ国が加盟。北朝鮮・エジプト・南スーダン・アンゴラなどの国は加盟していません(地図内ピンクの国)。ミャンマーとイスラエルに関しては、化学兵器禁止条約に署名はしているものの加盟はしていない状態です(地図内イエローの国)。

2011年11月30日時点で、世界中に備蓄されているの化学兵器のうち71%を排除し、化学兵器の生産関連施設のすべてを破壊・閉鎖しています。

そんなOPCWは、現在、査察対象としているシリアの化学兵器関連施設が計23ヵ所であるとした上で、着々と化学兵器の製造設備を稼働不能にする作業を実施しているところです。引き続き、シリアでの査察が完了できるかどうか注目していきましょう。

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[RIA Novosti]


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