大学のインターンに参加した高校生が1人で取り組んだ浄水器。
柔軟な発想から生まれた画期的なアイデアは、途上国を取り巻く水問題の改善に一役買いそうなのです。
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1人で向き合った課題「浄水について」
テキサス工科大学のインターンシップに参加した高校生のShea。しかし、担当教授は多忙のために向き合ってくれず、1人で課題に取り組むことになりました。
彼女が目を付けたのは、ワサビノキ。浄水作用のある安価な材料とされていましたが、これまで取り上げられることがなかった植物でした。
材料は身の回りのモノをつかって
まず彼女は、古い塩化ビニールのパイプを4つ重ねたシンプルな浄化装置を作成しました。
それぞれのパイプに入れられた粉末のワサビノクサの種、土、炭、布がフィルターの役割を果たし、通過する水の不純物を濾過するというもの。
簡素な作りにもかかわらず、大腸菌を99%取り除くなど高い性能が認められ、後に「Breakthrough Innovator Awards」を受賞するまでの発明品となったのです。
世界の人々に種明かしをしたい
“魚を釣って与えるのではなく、魚の釣り方を教える”
これはよく言われる支援の方法を例えた1つの表現です。支援者がいなくなっても魚の釣り方を教えられた人は、継続的に魚を得ることができます。
特別な素材や製造工程を必要としない彼女の発明した浄水器は身の回りのあらゆるものから作ることが可能です。今までの支援のように、開発者や製造者がモノを提供しなくても、必要とする人々が自ら作ることができる点でも画期的な発明であったことは間違いありません。
彼女はこの発明品のトリック(種、しくみ)を世界に発信したいと語っています。途上国の水問題改善の可能性を持つ浄水器、実用化に向けて進んでほしいですね。
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