みなさんは、ガーナと聞いて何を思い浮かべますか?
もうすぐバレンタインということで「チョコレート」を連想する方も多いのではないでしょうか。実はガーナは世界で5番目に衛生状況が悪く、150万人が飲料水にアクセスできていないとも言われているのです。
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今回はそんなガーナにおいて病気を減らし、雇用を生み出しているマサチューセッツ工科大学(MIT)の講師スーザン・マーコットさんの取り組みをご紹介します。
現地の材料で作られる浄水フィルター
約10年前にグアテマラ人が発明し、水問題を研究するスーザンさんが改良してガーナ北部に届けているのがこの浄水フィルター。
土ともみ殻など現地の材料から作られており、バクテリアなどを98%除去できるそうです。
10万人以上に安全な水を届けたい
しかしながら、問題もありました。初めはガーナの首都で作られていましたが、トラックででこぼこ道を12時間運ぶ間に壊れてしまったのです。
そこで北部ガーナに工場を設立。今では中国や南アフリカなど31ヵ国52ヵ所に工場があり、10万人以上に安全な水を届けられるようになりました。
価格は1つ6ドル。製造には10ドルかかりますが、より多くの人が使えるよう値段を抑えてあります。また、1日1ドル以下で暮らす人も多いガーナ北部では、NGOなどと協力して無料で提供しているようです。
根本的な問題解決を
ところでガーナの水汚染はどうして起きてしまうのでしょうか?
その原因の1つは屋外排泄だそうです。スーザンさんはそこにも注目しました。
よりきれいな水を届けるためにトイレを建てることにしたのです。彼女はMITでチームを結成し、ガーナのボランティアたちとともに水問題に取り組んでいます。
水問題に対し2つのアプローチをする彼女。
「解決策が他にないか考えてみる」という大切な視点も教えてくれているようですね。
[via Inhabitat & Smartplanet]
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