symposium_yoko_wide

「国際協力」を考えるときには、どうしても先進国から途上国へという図式を描きがち。でも、先進国・途上国という線引きをしてしまうことに少なからず疑問を抱いている方も多いのではないでしょうか。

そんな方に、途上国の実践の現場から、日本をはじめとした先進国にとっての学びを考え、新たな可能性を探るシンポジウムをご紹介します!
シンポジウム開催概要はこちら »

SPONSERD LINK

バングラデシュを拠点として住民主導のごみ処理プロジェクトを2年以上にわたっておこなってきたGCMPが主催するシンポジウム『先進国で暮らす私たちは「社会福祉の転換期」にどう立ち向かうのか ~バングラデシュの事例から考える”市民主導型”の可能性~』が、6月3日(土)に早稲田大学で開催されます。

先進国と途上国が学びあう時代を迎えて

「課題先進国」と呼ばれる日本。少子高齢化が進み、戦後に確立された社会福祉のありかたがひとつの転換点を迎えています。

対照的に途上国では、国家に十分な財源がなく、社会福祉はないがしろにされてきました。それを補完するために一部の地域では市民社会の中から「互助」の仕組みが生まれ始めています。

先進国においても市民社会の役割が見直され始めている今、途上国における「互助」のモデルは私たちにどのようなヒントを与えているのでしょうか。

市民社会の可能性を考える場としてのバングラデシュ

dhaka

バングラデシュの首都ダッカ

現在急成長を遂げるバングラデシュ。しかし国民の生活を向上させる国の政策は決してそれに追いついているとは言えません。

世界最大のNGOであるBRACや、2006年にノーベル平和賞を受賞したグラミン銀行はご存知ですか。バングラデシュではこのような組織が市民社会の力を結集して、村民の生活を向上させる役割を果たしています。

また、このトジョウエンジンを運営するNPO法人e-Educationの最初の活動地として、バングラデシュになじみのある方もいるかもしれません。

このようにバングラデシュは市民社会が非常に活発で、先進的な試みも多く、ボトムアップの活動を進めるための素養がはぐくまれてきた地域なのです。

fieldwork_gcmp

GCMPフィールドワークの様子

そのバングラデシュで、GCMP(Global Change Makers Program)は生活環境の課題解決に向けたプロジェクトを実施しています。

2015年6月に早稲田大学と株式会社ブリヂストンが実施している連携研究プロジェクトW-BRIDGEに事業採択され、バングラデシュの農村で住民主導型ごみ処理システムの導入を目指してきました。

現地パートナーの協力のもと、いかに現地の状況に適した仕組みを作り、それを現地の住民の力で運営していくかということを常に考えながらプロジェクトを構築してきました。

GCMPのプロジェクトについてもっと知りたい方はこちら »

シンポジウム開催概要はこちら »

豊富な現場経験から語る:豪華ゲストによる基調講演

今回はGCMPの経験に加えて、バングラデシュというフィールドで異なる分野における市民主導型の仕組みづくりに従事されてきたゲストスピーカー2名をお迎えし、バングラデシュの現場から”市民主導型”の可能性を考えます。

以下、基調講演で登壇されるゲストスピーカー2名をご紹介いたします。

池田洋一郎氏
「市民参加による国づくりの現場から ~元世界銀行職員からの報告~」

guest_ikeda

2001年に早稲田大学政治経済学部を卒業、財務省に入省。
2011年夏より約3年間、世界銀行に移籍。バングラデシュ現地事務所にて、政府-草の根NGO-世銀の協働を通じたプロジェクトモニタリングの仕組みを構築。その後、ワシントンの本部にて、世銀をより成果重視の機関とするための組織改革に従事。
2014年夏に財務省に戻り、引き続き途上国開発や国際金融、国際租税分野における政策立案に貢献。

山本秀樹氏
 「海を渡った“Kominkan”
~バングラデシュと日本の現場で住民参加の輪を紡ぐ~」

guest_yamamoto_wide

岡山に本部を置くNGO・AMDA(アジア医師連絡協議会)のボランティア活動に参加し、事務局長・副代表としてロヒンギャ難民、ブータン難民、ソマリア難民救援活動、阪神大震災救援活動(神戸市長田区)に参加。1998-2000年、JICA ザンビア国ルサカ市プライマリーヘルスケアプロジェクト専門家として出張。家として出張。
バングラデシュ、ザンビア国等で日本の公民館に相当するCLC(Community Learning Center) を活用したESDのモデルづくりを推進。2011年4月より帝京大学大学院公衆衛生学研究科教授。保健政策学・国際保健学を担当し、発展途上国における高齢化(Global Ageing)の研究、日本発の国際協力人材づくりに取り組んでいる。

イベント詳細

開催日時

2017年6月3日(土)
 シンポジウム 15:30~17:30 (開場 15:00)
 懇親会 18:00~20:00

開催場所

早稲田大学26号館 地下・多目的ホール
(最寄り駅 東京メトロ東西線 早稲田駅)

参加費

無料

タイムスケジュール

15:00 開場
15:30~17:30 W-BRIDGEプロジェクトシンポジウム
 第1部 基調講演
  池田洋一郎氏
  「市民参加による国づくりの現場から
    ~元世界銀行職員からの報告~」
  山本秀樹氏
  「海を渡った”Kominkan”
   ~バングラデシュと日本の現場で住民参加の輪を紡ぐ~」
 第2部 パネルディスカッション
18:00~20:00 懇親会

主催

GCMP,LLC

共催

ソーシャル&ヒューマンキャピタル研究所(WISH)
W-BRIDGE

これからの国際協力に関心のある方、バングラデシュに興味のある方、ぜひ参加してみてください。
先進国と途上国の隔たりを超えて学びあってみませんか。

シンポジウムに参加する »


途上国の教育課題を若者の力で解決する

SPONSERD LINK