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どうもこんにちは。e-Educationミャンマー担当の佐々翔太郎です。前回は新プロジェクト『Live the Dream』を立ち上げるまでの軌跡をご紹介しました。

今回の記事では『Live the Dream』の内容についてご紹介します。

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新プロジェクト『Live the Dream』

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立ち上がった『Live the Dream』

前回はミャンマーのチン州で出会った高校生たちのやる気不足と、それを解決するために新しいプロジェクトを立ち上げるまでのストーリーについてご紹介しました。

プロジェクトを立ち上げるに当たって、僕たちがこのプロジェクトを成功させた先にどんな未来を作りたいのか、仲間たちと徹底的に話し合いました。そして決まったビジョンとミッションがこちらです。

【Vision】

  • To the society every youth can live the dream with pride of yourself(すべての若者が胸を張り、生き生きと夢に向かって頑張ることができる社会)

【Mission】

  • To provide opportunities for every youth to find dream(若者全員が夢を見つけられる機会を提供する)
  • To clear the way to the dream, mainly education(教育を軸にその夢への道を明らかにする)

ビジョンとミッションが固まることで、プロジェクトの具体的な内容が決まっていきました。この記事では『Live the Dream』を通じて、「誰に」「どんなものを」「どうやって届けるか」についてご紹介します。

誰に届けるのか

私たちが応援したいと思っているのは、ミャンマーの高校生や大学1,2年生(キャリアを決める年齢と言われる15歳〜18歳(ミャンマーは15~16歳が高校生、基本的に16歳から大学生)の生徒たちであり、特に情報が限られている地方や都市部にいるけども機会が少ない生徒たちを応援したいです。

前回の記事でもご紹介した通り、ミャンマーの地方で暮らす生徒たちには夢や目標を持つためのきっかけが少なく、そんな彼らが夢を持って胸を張って生きることができるようになることが私たちの目標です。

届けたい相手は、彼らだけではありません。最終的には、子どものキャリア決定の主導権を握るステークホルダーである親や家族、そして落第者にも最終的には届けたいと考えています。

もちろん簡単な道ではないと思いますが、良いコンテンツを生徒たちに届けていれば、その周りにいる親や家族ににも届くと信じています。

どんなものを提供していくのか

私たちが、そんな彼らに届けたいと思っているコンテンツは3種類あります。

1つ目は、カッコよく働く大人の人生にスポットライトを当てたインタビュー動画です。遠い目標ではなく、もっと身近な「先輩」だと感じてほしいという想いを込めて『Senior’s footprint』と呼んでいます。

インタビューに登場する大人たちは誰もが何かしら共通点のある「先輩」であり、親近感の沸く「先輩」と名付けることによって、「自分もあの人みたいになりたい!」と思ってもらえるようコンテンツ制作を進めています。

2つ目は仕事の概要とその仕事にたどり着くまでのサポート情報です。

その仕事はどんな仕事なのか?給料はどれくらいか?勤務時間は?男女比は?どんな資格が必要?どんな学校に行けばその職業に近づけるのか?

こういった質問に答えるべく、わかりやすく箇条書き、図を用い提供しています。格好良い大人のストーリーにただ触れるだけではなく、具体的な職業像がイメージできるよう工夫と重ねています。

最後はキャリア情報です。仕事のイメージやストーリーを持つことができた若者に対して、具体的なキャリア情報を提供しています。

どのような大学・専門学校があるか?どうやって学校・学部を選ぶのか?そもそも自分に向いてる職業とは?

こういった情報を記事形式で提供し、それ以外にキャリアに対する小ネタや仕事への適性検査も提供したいと考えています。

将来的には仕事やインターンを紹介したり、キャリアカウンセリングプラットフォームを目指したりと、やりたいことはまだまだありますが、まずは一つ一つ丁寧にコンテンツ制作を進めています。

どうやって届けるか

私たちがこだわっているのポイントは「オンライン」と「動画」です。

まず、オンラインにこだわる理由ですが、ミャンマーではものすごいスピードでインターネットやスマートフォンが普及しており、多くの若者がFacebookをはじめ自由に世界と繋がることができるようになってきているからです。

もちろん、まだ地方ではインターネットが普及しておらず、オフラインで届けた方が良い地域もあります。ただ、昨年までインターネットの届いていなかったチン州にもSkypeを中継するのに十分なネット環境が整備されるようになってきており、日本のように全土の高校生が所持するような社会も間近に迫っているように感じます。

もちろん現時点でコンテンツが届かない地域にもビデオを持っていき、生徒に見せて反応を調査する予定ですが、インターネットが普及していく未来に見据えてしっかり準備を進めていきたいと感がています。

次に、動画にこだわる理由ですが、格好良い大人のストーリーを紹介するためには、記事よりも動画の方がインパクトが大きいと思ったからです。

動画には臨場感があり、人の心を動かす力があると信じています。僕自身もテレビのドキュメンタリーや映画を見て感動しましたし、ミャンマーの若者たちの未来を変える力があると信じています。

参加型のメディアにしたい

私がこだわっている最後のポイントは「参加型」です。一方的な情報提供とならず、絶えず双方向のやりとりが生まれるようなサービスにしたいと考えています。アイデアとして、以下のような構想があります。

  1. キャリアセミナーや一般開放型のインタビュー等のイベントの開催
  2. ファンコミュニティ・同窓会(Facebookグループなどを活用)の形成
  3. 若者自身によるカッコよく働く大人へのインタビュー
  4. Facebookライブ配信を利用したリアルタイムインタビュー
  5. 『Live the Dream』内でのキャスターの育成

特に挑戦してみたいのは、若者自身によるカッコよく働く大人へのインタビューです。『Live the Dream』をよく見てくれている若者の中から数名を選抜し、取材に加えて職場見学や食事の機会を作ることで、将来のキャリアに繋がると信じています。

新しい波を起こせ!

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最高の仲間たち

文字どおり0から始まったプロジェクトですが、最高の仲間たちに恵まれ、先日ようやく動画第一弾が完成しました。こちらになります!(ミャンマー語ですが現在英語バージョンも作成検討中です)

【ေရွးဦးေျခရာ – Vol.1 ေနဦးလႈိင္】

第一弾のインタビュアーは俳優ということで、早速「この動画を見て俳優になりたくなったんだけどどうしたらいいでしょう?」などの問い合わせを頂くなど、たくさんの反響をもらっています。若者全員が胸を張り、生き生きと何かに向かって頑張ることができる社会に少しだけ近づけたような気がしました。

まだ最初の動画を公開したばかりですが、ここにたどり着くまで色んなことがありました。

「そんなの必要ない」
「ミャンマーに今必要なのは情報なんかじゃない、環境だ」
「夢とか希望とか綺麗こと言うなよ」

企業へプレゼンにいっても、学生という理由で軽くあしらわれたり、話も聞いてくれなかったり。それでも理解してくれて「一緒にやろう!」と最後に言ってくれたのはジョセフであり、スーザンであり、e-Educationの仲間や先輩たちでした。

そして今はMinとMayというボランティアの新しい仲間も共に、プロジェクトをどんどん加速させていっています。何よりターゲットである若者からの良い反応が聞けて本当に今楽しいです。最高です!

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いいコンテンツ作りに向け話し合う様子

それでもメンバーと分裂寸前まで喉が枯れるほど言い合いをしたり、今も悩みは課題は多いですが、これからも新しい波を起こせるよう頑張ります!

皆さんへのお願い

『Live the Dream』を立ち上げるに当たって、ボランティアスタッフのMinとMayはアイデアだけで何もない状態の時から無給で付いて来てくれました。

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ボランティアスタッフのMinとMay

そんな彼らに少しでも恩を返したくて、今、僕個人名義でpolcaというサイトで小規模クラウドファンディングをしています。

この記事を読んで少しでも共感いただけたら、ぜひ1口300円からの応援をよろしくお願いいたします!

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途上国の教育課題を若者の力で解決する

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