e-Educationのビジョンは「人生に誇りを、社会には想いやりを」です。
7月、e-Educationではビジョン発信月間として、e-Educationスタッフの「人生に誇りを、社会には想いやりを」に繋がるエピソードを3週に渡って配信しています。
(前回の記事【vol1.住谷美奈の#My episode】娘へと受け継がれていく誇り〜人生に誇りを、社会には想いやりを〜)
今回はその2週目です。
vol2でご紹介するのは、e-Educationカントリーマネージャーとしてフィリピンにおける教育課題に挑んでいる高橋 真理奈(たかはし まりな)さんのエピソード。
広報担当の私、鬼澤 絵美(おにざわ えみ)によるインタビュー形式で高橋真理奈さんの人間性も併せてお届けしたいと思います。
高橋 真理奈 / カントリーマネージャー
1994年生まれ、長野県出身。日本のハーフ、フィリピン・中国のクォーター。横浜市立大学国際総合科学部を卒業後、PwCコンサルティングに入社。同社にてフィリピン出向、プロボノ活動を経て、2021年9月にe-Educationカントリーマネージャーとして参画。
鬼澤:高橋さんは芯があって、どんな事柄にも必ず自分なりの明確な答えを持っている方だと思っているのですが、色々な出来事に一つ一つ向き合い、しっかりと思考していないとそうはなれないと思っています。今日は、そんな今の高橋さんに繋がっている過去の経験も聞かせてください。
高橋:なんだか確信を突かれた気がします。
先日、母校の大学で講演をさせてもらった時も、大学の先生から「まりなは芯があって、やりたいことがぶれないよね」って言われたり、友人がくれた手紙にも「たかちゃん(高橋のあだ名)はいつも真っ直ぐでやりたいことに向かっているよね」と言われたばかりなんですけど、自分なりの答えを持っているのは、自分を認めてあげるためには自分で答えを探すほかなかったというのがあります。
というのも私の母がフィリピン人というのと、私は1歳になる前から5歳まで父の仕事の関係でマレーシアに住んでいたので、日本に戻ってきたとき日本語が全然出来なくて、日本でも外国人ってみられちゃうし、ハーフで父子家庭というダブル・マイノリティで、自分が周りの子と違うというのは感じていたんですよね。
それで、大学の推薦入試を受けるときにエッセイを書くじゃないですか、国際的な視野を身につけたいとか、お母さんのルーツも知りたいとか、自分なりの答えを見つける癖がついたのはその頃からかもしれないです。
※マレーシアに住んでいた幼少期。クリスマス、高橋さんが大好きなお父さまと撮った写真
鬼澤:そうなんですね。その後高橋さんは大学に進学されましたが、e-Educationに入職されたとき、「大学進学できたことが人生の誇りに繋がった」ってお話をしてくれてましたよね。
高橋:はい。私は長野にある田舎の公立高校に通っていたんですけど、そこでは卒業したら地元に残る子も多かったので、「何でわざわざ都会の大学行くの?」って、大学へ行くことがマイノリティでもあったんです。
でも、高校の先生が放課後の補修を他の科目の先生にお願いしてやってくれたりとか、奨学金や補助が出る学校を選んでくれたりとか、親も進学費用を貯めてくれて大学に行かせてくれて、私はそこで一生の友達に出会えたし、インターンや留学もさせてもらったから、自分に誇りを持つことが出来たし、自分がそういう風に応援してもらったからこそ、私みたいなマイノリティの子たちのために自分が価値を発揮できることってなんだろうってことを考えるようになりましたね。
鬼澤:たくさんの人の支えもあって、大学進学できて、そこで可能性が広がったんですね。
高橋:はい。一方で、不安に感じたこともあったんです。というのも、これまで言葉に出さないと選択肢も見つからないマイノリティだったのが、大学に入ったらマジョリティになったんですよね。勉強して、サークル入って、留学して、4年生になったら就活して社会に出るって、みんなと同じ道を進んでいくことに漠然とした不安を感じてしまったんです。
自分の意思や覚悟もなくそのレールに乗って社会に出ても、思ったのと違った時に辞めちゃうなと思ったし、働くということがどういう事かわからない状態で社会に出るよりも、一旦働いてみて、自分の好きな事とか得意なことを見つけたいなって思ったときに、社会的意義のある活動をしている団体や企業と繋げてくれるETIC.(エティック/社会起業家の育成支援などを行う認定NPO法人)に出会って、そこを通してストアカ(スキルシェアサービスの名称、運営はストリートアカデミー株式会社)でインターン出来ることになって。
鬼澤:ストアカでのインターンはどういう経緯だったんですか?
高橋:実は、元々は、児童労働問題に関心があったので、アジアを中心に子どもの人身売買問題に取り組むNPOでインターンしたかったんです。
というのも、子どもの頃、父がユニセフに寄付してるって知って、自分に無い物じゃなくて足りない人にあげられる人になりたいなって思ってたから、搾取されるだけの児童労働問題にすごく憤りを感じていたんです。
ただ当時、そのNPOでインターンとなると飛行機代も現地滞在費も自費で、私はそのお金がなかったから、ETIC.の人に相談したんです。
そしたら、「児童労働って対象じゃなくても、高橋さんが何を大事にしてるのかっていうのがあるよね」って言ってくれて、そこで改めて考えてみると“お互いが得意なことを活かしあって誰もが可能性を開花できる世界を作っていきたいな”って思ったんです。
それを伝えたら、「国内だけどストアカの創設者がそういうビジョンを持ってるよ」って教えてくれて、それでストアカでインターンすることになりました。
鬼澤:今の高橋さんの話を聞いて、児童労働への関心やどんな世界にしたいかという想いを持った背景にはお父さまの影響が大きいんだなって感じました。でもお父さまが寄付しているって事実だけじゃなくて、世界でどういうことが起きていて、寄付がどう役立つのかという事とかも伝えていないと、なかなか、そこまでの関心と想いを持てないのではないかと思いましたが、実際どうでした?
高橋:私の父は確かに教育熱心というか、愛と平和の精神を持った人という感じです。
子どもの時、マンガやゲームに厳しい家庭だったんですけど、歴史の漫画だったら良いよって、マザーテレサとか特に女性の偉人の伝記を見せてくれていました。
だから、「こういう仕事いいな」とか「こういう人っていいな」って、自然に思っていましたね。
鬼澤:ちなみに高橋さんが1番好きな偉人は誰ですか?
高橋:西郷隆盛です。あれだけ人のことを想って、あれだけたくさんの人を大事にして、滅私奉公で、本当にできた人間だなって(笑)父が好きな偉人でもあります。
鬼澤:本当、お父さまの影響が大きいんですね。
高橋:お父さん大好きなんです(笑)
鬼澤:お父さま喜びますね(笑)ストアカでのインターン後は、アメリカのNPOでインターンされて、コンサルティング会社のPwC(PwCコンサルティング合同会社)に入られたんですよね?
※トビタテ!留学JAPANの支援制度を活用したアメリカ留学を終え帰国報告会での写真
大学4年生のころにはPwCから内定もらえたんですけど、当時、PwCは内定の後2年間待ってくれるような会社で、社会人になる前に世界一周したいですとかって人とかもいて、じゃあ私もe-Educationのインターンやろうかな〜って思って実は1度応募したことがあったんです。
そしたら当時の事務局長から連絡があって「社会人になる手前の高橋さんがインターンするほどじゃないと思う」って、勿体ないという意味でインターンを断られて、「それだけやりたいことハッキリしてるんだったらインターンじゃなくて、社会人になってまた来たら良いよ」って言ってくださって、「いつか戻ってやる」って思っていました。(笑)。だからPwCに入社してからもe-Educationの求人情報はたまに見ていましたし、8年越しでe-Educationに入れました(笑)
鬼澤:頭の片隅にずっとあったんですね。
高橋:ずっとありました。教育に関わりたかったので。
自分自身の原点にあるのは、やっぱり私が困っている時に助けてくれた学校の先生だったり、経済的に厳しかったけど夢を応援してくれて大学にも行かせてくれたお父さんで、「この子を大学に入れて良かった」って思ってくれる仕事ってなんだろうって考えると“教育”だなって思ったんです。
コネクティング ザ ドッツ(スティーブ・ジョブズ氏の有名な言葉)*じゃないけど、これまでの選択を振り返ってみても、ストアカも教育だし、アメリカでインターンしていた時も教育関係のNPOでしたし、PwCで働いていた時にプロボノとして関わっていたネパールの団体も、気付いたら全部“教育”だなって。
*コネクティング ザ ドッツ…一見バラバラに見える事柄(点)が繋がること。
鬼澤:高橋さんは教育への想いも常にあったからe-Educationに入ってくださったんですね。その時迷いはなかったのでしょうか?年収ももちろん変わると思いますし、過去にe-Educationインターンも検討していたとしても、教育系団体は他にもある中でe-Educationを選んでくれたのはなぜですか?
高橋:PwCに入る前、コレとコレをやるまでは辞めないって決めていたラインがあって、それを達成したからというのもありますし、PwCでこのままファイナンスのコンサルをやっていくのか、それともソーシャルの方に行くか、30歳になる前にキャリアの方向性決めなきゃなってすごく悩んでいたんです。
PwCでクライアントの悩みを一緒に解決していくのも好きだったし。
でもPwCを続けている理由は、そのポジションにたまたま自分のスキルが合ったからで、それだと、思い通りにならなかった時に人のせいにしちゃうと思って。
その時にたまたま求人情報見ていたらe-Educationのカントリーマネージャーの募集があって、コレだって。
e-Education以外の団体も受けて選考も進んではいたんですけど、私のことよく知ってる子みんなに、「そっちは合わなそうだけど、e-Educationは、ぴったりじゃん」って言われて(笑)
※フィリピンでカントリーマネージャーとして活動中の高橋さん
鬼澤:自分がやりたいってことに対して応援してくれるだけじゃなくて、やめたほうが良いよって逆にストップをかけてくれる人って貴重な存在だなって思います。
でもそれは、高橋さんがちゃんと人の話を聞くから、素直だからなのかなとも思いましたが、こうしたいって思っている事に対してストップをかけられた時、高橋さん的にはどう感じているんでしょうか?
高橋:自分の思った通りの答えがないとか自分の考えと違ったなっていうときは、自分の伝え方がまずくて伝わっていないならもう1度伝えますし、その上で違うなら自分が見えてない視点とかリスクあるんだなって思うので、素直な部分はあるかもしれないですね。
鬼澤:各ターニングポイントで的確な助言をくれる人が周りにいるんだなというのをこれまでの話を聞いて思ったのですが、それも毎回違う人ですよね。
高橋:確かにそうですね。高校の担任の先生で私の恩師は、こういう大学行きたいって言ったら私がお金がないことを知っているから「ここの大学だったら良いと思うよ」って探してくれたし、ETIC.の方もETIC.主催のイベントのあとにご飯食べながら面談してくれたりとか、何でだろう?
鬼澤:恩師って言える存在がいるのも羨ましいです。でも、その先生も1クラスあたり何十人って生徒をみなきゃいけないから、さすがに全員に対して心を配るって物理的に難しいじゃないですか。その中で高橋さんが目に留まって、何とかしてあげたいって思うのにも、先生が気付けるアラートを高橋さんが出していないと、そもそも気付けないと思うんです。
高橋:めちゃくちゃ、しっくり来ました (笑)
そういえば、私自身は無意識にやっていたことで婚約者に言われて気付いた事なんですけど、自分が出来ない事とか、自分が助けを求めているって事を周りの人に伝えるのをためらわないんです。私からすると、やりたい事が色々あるからこそ人の助けを借りるのは当たり前くらいに思っていて、それの何が特別なのかも分からないんですけど、人によってはそう出来なくて、だから言われてみれば私から相談に行っていましたね。
鬼澤:それは生きていく上でめちゃくちゃ重要な能力だと思います。
やっぱり人は1人じゃ生きられないし、アラートを出せないとどんどん自分から孤独になっていってしまいますし。
高橋さんが周りに対してどんなことも自己開示しながら助けを求められているっていうのは、お父さまやお母さまとの関係性から育まれてきたのでしょうか?
高橋:父のおかげかなと思います。
私の元々の性格もありますが、父とのコミュニケーションは多かったですし、心理的安全性があったと思います。
うちは父子家庭だったのですが、子どもとしては母にも会いたいじゃないですか。なので、子どもの私から両親に、お弁当の担当を曜日別にしたり、お小遣いも勉強系はお父さん、ファッション系はお母さんって、役割分担の指示を出したことがありました(笑)
鬼澤:子どもの権利をめちゃくちゃ主張できていますね(笑)それが出来るのは、すごい事ですね。
高橋:生意気ですよね(笑)でも心理的安全性があったからこそ言えた事だと思います。
鬼澤:本当そうですね。上から押さえつけるような物言いをするようなご両親だったら何も言えなくなっていたかもしれないし、言っても大丈夫って安心感があるのは素敵な関係性だと思います。
高橋:はい、本当にそこは感謝しかないですね。
父から「〜しなさい」って言われたこと全然なくて。ご飯の時間なのに他のことに夢中になっていて怒られることはありましたけど (笑)
鬼澤:それはお父さまが「〜しなさい」って言わなくても、高橋さんが自分から本を読んだり勉強していたから、言う必要がなかったのでは?
高橋:そうだといいんですけど(笑)
あと、親が絶対反対すること、心配をかけてしまうことは事後報告するタイプなんです。インターンでケニアに行ったときも、確定してから報告してました (笑)絵美さんは事前にちゃんと言うタイプですか?
鬼澤:私も事後報告タイプですね(笑)
高橋:(笑)
鬼澤:高橋さんは、相談力が優れているんだなと感じました。何に困っていて、どうして欲しいという具体的要望までちゃんと伝えられるのは素晴らしい能力だと思います。
具体的な要望まで伝えずとも勝手に察して助けてくれる人もいれば、どうして欲しいのか具体的に言ってくれないと分からない人もいるじゃないですか。
だから自分が何か壁にぶち当たって、壁を突破するには自分の力ではどうしようも出来ない場合、“何が必要か”だけじゃなくて、“必要だけど持っていない”とか、“自分には出来ない”とかって、まず自分の限界を認められていないと、必要な時に人に助けを求める事もできないですし、高橋さんは自分の“こうしたいけど出来ない”事が明確に分かっているんだなと思いました。
高橋:たぶん制約が多かったからかもしれないです。
大学生の時、受講していたゼミの仲間はみんな仲良くて、よく遊びに行っていたんですけど、当時私はバイト三昧だったので思ったように遊びに行けなくて。
そういう制約をたくさん経験していたから、“出来ない”とか“ない”なら、どうやったら出来るか、って考えて頑張っていたんだと思います。
鬼澤:自分の進みたい道があったときに、自分自身の課題解決を自然としていたってことですね。今は、高橋さんは-Educationでフィリピンの子どもたちの教育課題に挑んでますよね。
高橋:はい。私、16personalities(性格診断テスト)でも出るんですけど、基本的には貢献型で、原動力が自分にあるのか社会にあるのかだと社会の方にあって、三輪さんにも言われたんですけど「高橋さんが輝いている時って、誰かのために何かしたいって思っている時に本領発揮できるタイプだよね」って。だから基本的には貢献することが原動力になるタイプなんです。
鬼澤:貢献する人にも、色んなタイプの人がいると思うけど、高橋さんって、助けたいって思ったら真っ先に1番にダッシュしていくイメージです(笑)
高橋:全力疾走する感じですね(笑)確かに、じっとしていられないかもしれないです。やっぱり子どもたちを社会の犠牲にしちゃいけないなって。
※2022年フィリピンのオープン・ハイスクール・プログラムの再開にあたって現地パートナースタッフや生徒と撮った写真
鬼澤:e-Educationのビジョンは「人生に誇りを、社会には想いやりを」ですが、この言葉でパッと浮かぶ人や場面などはありますか?
高橋:e-Educationで働く中でだと色々あるけど、やっぱりフィリピンで出会った、StudyCo(フィリピンでのオンライン型の高校受験支援プログラム「スタディコ」)の生徒ですね。
その生徒は、スタディコに入る時も、wifi環境がなくて、必要な通信容量分を購入して、チャージして利用する“ロード”だけで参加しているからカメラはオンにできてなくて、授業の中で演習問題とかあるじゃないですか、それ当てられた時はチャットとか使って参加してくれていたんです。
でもある日から参加しなくなって、生徒に話を聞きに行ったら、実はお母さん、義理のお父さんと病気がちの弟さんと暮らしているんですけど、「お母さんは日雇いで屋台の仕事をしていて、1日200ペソ(約510円/2023年7月時点のレート)くらいしか稼ぎがなくて、弟は病気がちで薬代がかかるから、自分は1日50ペソ(約128円/2023年7月時点のレート)しかない。義理のお父さんが食べさせてくれるけど、毎日食べていくことに必死な状況だから「勉強に時間を使っていないで少しでも働いて稼いでこいって言われてる」って、でも生徒は、将来家族を養うためにも、自分の好きなことを大事にしていくためにも受験することが大事だと思っているから「受験までは頑張らせてほしい」ってお願いしていたそうなんです。
StudyCoに参加してくれていた時も、1日にもらう50ペソから交通費節約したりお昼抜いたりして参加していたって聞いて、そんなのは良くないって通信費を無償提供することになったんです。
ただ、与えられることに慣れる人間になって欲しくないし、努力への対価として得られるという成功体験を積み上げて欲しかったから、出席したら次回分のロードを提供する都度払いにして、「あなたがちゃんと頑張れば、次回通信費も無料になるっていうものだから頑張って出席してね」って言ったら、毎日参加してくれるようになったんです。
こういう風に、与えるだけじゃなくて頑張ったことを認めてあげるようなそういう仕組みを作っていくのが大事だなあと思いました。まだ受験の結果まだわからないんですけど、その生徒が勉強1番頑張っていて成績の伸びもすごいんですよ。
鬼澤:そうなんですね、結果が楽しみですね。
ただ与えるって、与える側の手間もかからないから簡単だけど、本当に大事なのは、“与えること”よりも、その子がどう在りたくて、どこまでやる気があって、それを応援する“方法”は何か?という事ですよね。そういう風に考えることこそ、まさに"想いやり”ですね
高橋:本当まさしくそれなんですよ。それこそお腹すいている子にお魚あげるんじゃなくて釣りの方法を教えるのが大事だから、頑張っている子にただあげるとかじゃなくて、頑張っていたら見ててくれるし、ちゃんと応援してもらえるんだっていう経験をあげたいですね。
高橋さんのインタビューを通して、強さとは何か、弱さとは何か、そんなことを考えていました。
強さと弱さは表裏一体で、ある場面では強さとして発揮されるも、ある場面では弱さとして出てしまうこともあります。
高橋さんは、芯があり、ぶれない強さを持った方です。
それは、ご自身でもお話されていましたがマイノリティだったから自分の声に耳を傾け、周囲に対して声をあげてきた経験が高橋さんの“芯”となり、弱さが出そうな場面でも、弱さが出るもっと前に、人に相談したり頼ったり、人の助けを借りながら様々な壁を乗り越えて来られたから、それが“強さ”となったのだと感じました。
人の強さの裏には人がいる。
高橋さんの強さの裏には、高橋さんを応援するたくさんの“人”がいました。
でもそれは、高橋さんが周りの人を信じて自分の弱さも堂々と開示しているからです。
弱さを隠さないこと、それが強さの秘訣かもしれません。
最後に、高橋さんの強さの源でもあり、高橋さんも大好きと言っていたお父さまから高橋さんへのメッセージを、そのまま掲載させていただきたいと思います。
“幼い頃からの父子家庭で、友達とは明らかに違う家庭環境下、
自分にも周囲の人にも正直で優しくなってほしい、
そんな思いを常に持ちながら、真理奈があれがしたい、これがしたいと言う事は
基本的にみんな賛同して、信じていた。
結果、素直で優しい娘になってくれたと思う。
決して恵まれた環境ではなかったけど、世界にはまだまだ劣悪な環境下の中の子どもが大勢いる。
そんな子ども達に少しでも寄り添っていってほしい!”
〜人生に誇りを、社会に想いやりを〜