昨日2019年2月1日。
2月1日はe-Educationの活動が始まった「始まりの日」です。
任意団体ですらなかったe-Educationの始まりの日は創業者の三輪、税所、マヒンが出会った日。ちょうど9年前の2月1日に3人が出会い、スタートしたe-Educationの活動は今日で10年目に突入しました。
これまでの9年間は、変わったこと、変わらなかったことがたくさんあります。
私たちの活動は「途上国版東進ハイスクール」や「最貧国版ドラゴン桜」などと呼ばれ、バングラデシュで始まりました。
首都ダッカにある有名予備校の先生たちの授業を撮影して、それをDVDにして農村の貧しい高校生たちに届け、不可能と言われていたNo.1国立大学受験に挑戦する生徒たちを全力で応援しました。
そして1年目に1人の生徒がダッカ大学に合格し、現地では「奇跡の授業」と輝かしい評価をもらいました。
2年目にもダッカ大学合格者が連続で生まれ、ようやく軌道に乗り始めた頃、さらなる躍進を目指し「5大陸ドラゴン桜」を創設者の税所を筆頭に始めます。
当時資金の目処は全くありませんでしたが、「きっと何とかなる」という根拠のない自信で、前へ前へと進み続けていました。
そしてe-Educationの活動は14カ国と地域にまで広がり、インターネットにアクセスできない貧しい中高生2万人以上に映像教育を届けることができました。
しかし、輝かしい成果だけではなく、たくさんの失敗と限界がありました。
何度も資金が尽きかけ、限られたリソースで社会的なインパクトを出すために、活動する国を一つ一つ減らす苦渋の選択に。
あの悔しさは絶対に忘れられません。
そしてようやく資金の目処と事業の方向性が見えてきたところで、バングラデシュのテロ事件が起こり、e-Educationの事業の存続の危機になりかけました。
またこのテロ事件の主犯がeーEducationが一番近くでサポートしてきた優秀な若者たちだと聞き、目の前が真っ暗に。
私たちが人生を賭けてやってきたこの活動は果たして意味があったのか?と自信を無くしかけました。
しかし、現在大学生になった元生徒たちと再会し、彼らが今も変わらず逆境に挑戦する姿を見て、e-Educationの活動は決して間違いなかったと確信を持つことができました。
以下、代表 三輪のありのままの言葉です。
この9年間はあえていうなら「旅」でした。財宝のように光る途上国の若者たちの可能性を探して、仲間たちと一緒に光る原石を磨き、育てていく。そんな旅です。
だから今後の計画は?と質問されても、なかなかうまく答えられません。
10年連続ダッカ大学合格者輩出など、具体的な目標はいくつかありますが、絶対に達成できる自信はありません。
それでも、信じていることがあります。それはどんな困難があっても、仲間と一緒なら越えていけること。そしてその挑戦の先に 泣けるくらい笑える感動があること。
今の仕事に誇りを持っているのは、壮大なゴールを目指しているからではなく、旅の途中にある困難をみんなと一緒に越えてきたからです。
だから、旅を続けます。何回転んでも、みんなで笑って前へ前へと進んでいく挑戦を続けます。最高の仲間と、素敵な支援者みなさんと一緒に。
9年分の感謝を込めて。みんなと一緒に10年目も頑張ります!
代表 三輪 開人
そして最後に、みなさんへどうかお願いがあります。昨年e-Educationは特例認定NPO法人化し、法人設立4周年を迎えました。
次なるステージ「認定NPO法人」になるために最後の条件「3000円以上の寄付者が100人以上(2年間の平均)」の達成まで【あと11人】。
よかったらこの機会に世界を変える仲間になっていただけませんか?