今回はカミギン島で行われているモバイルオープンハイスクールプログラム(MOHSP)についてと現地インターン生である堀田さくらが試行錯誤しながら課題に対して奮闘している様子を紹介します!
MOHSPとは先生自身が生徒のいる場所に行き教育の機会を提供するものです。
なぜカミギン島ではMOHSPを行っているのでしょうか。
カミギン島は山と海がある小さな島です。しかし学校は海岸近くに多く、山の近くには少ないのです。そのため学校までの距離が遠いため通えない生徒や、学校に行くバイクのガソリン代が高くて払えない生徒が出てきてしまいます。
またそのような生徒以外にも妊娠しているなど様々な理由で学校に通えない生徒がいます。さらにカミギン島はオープンハイスクールを行っている地域に比べて学校の数が少ないのです。
このような状況から生徒が学校に集まって勉強を教えるのではなく、月曜日から土曜日に生徒の都合に合わせてフレキシブルに先生が生徒のいる場所に行き勉強を教えています。
一方でMOHSPには課題もあります。
技術術家庭科を専門としているManilyn先生は不安そうに「数学を教える自信がない。それなのに質問できる人もいない」ともらしていました。
1人の先生が約30人の生徒を抱えており、さらに中学課程の8教科全てを教えているため先生の負担は大きいのです。さらにMOHSPの先生11人のうち、数学専門の教員は一人もいないという状況です。
このような課題にアプローチをするための1つの方法として、先生1人1人の教え方を向上させるということが有効だと考えています。
現在は、教え方のトレーニングを行うために、MOHSPの先生に対して、教える際にどのような教科や分野が難しいかなどのニーズ調査を行っています。これにより先生の負担を低減し、質の良い教育を目指しています。
子どもを育てながら勉強する生徒の様子
また生徒の勉強に対してのモチベーションの維持も課題の1つです。
生徒自身が将来設計において教育をそれほど重要視していない場合もあります。カミギン島という小さな島だからこそ将来の仕事と教育が結びつきにくいとも言えます。生徒の生計や将来を尊重しつつも、教育の可能性を理解してもらうことは重要です。
そのため先生が優秀な生徒に対して表彰することでモチベーションを維持しようという試みを行っています。
このように現地インターン生の堀田はより良い教育の場を提供するために試行錯誤しながらMOHSPをサポートしています。
今後ともe-Educationと堀田さくらの応援をよろしくお願いします!