e-Educationは、途上国の教育課題を自らの手で解決しようと挑戦する大学生によって生まれた団体です。毎年多くの大学生が、活動に参画してくれていましたが、昨年度は新型コロナウイルス感染拡大の影響で、インターンが海外で活動を行うことができませんでした。そんな中、オンラインでe-Educationのフィリピンの活動を支えてくれた大学生が、竹下綾音さんです。
竹下さんは日本の高校生に、フィリピン人講師による英会話の授業を届けるための活動に携わっています。これは、e-Educationがフィリピンでの教育支援を通じて感じた、学ぶことの先にある未来、憧れの職業を生み出すことの大切さから始まった事業です。
竹下さんに、インターンとしての活動についてインタビューに答えてもらいました。
本当はフィリピンに渡航し、現地で活動する予定だったので、日本国内から遠隔で事業に携わるとなったときは、「オンラインで何ができるだろう?」という不安がとても大きかったです。インターンを始めた最初は、フィリピンスタッフと良い信頼関係を築くにはどうすればいいんだろう、ととても悩んだ時期もあって、どうスタッフのことを知って、自分のことも知ってもらえるかなと試行錯誤する毎日でした。
また、英語教育や、人材育成について全く学んだことがなかった私にとって、英語を教える人を育てるということは未知の世界で、インターンを始めてからずっと考えていることの一つです。私がやった方がいいと思うトレーニングと、フィリピンスタッフがやりたいことが違っていたり、思ったようにトレーニングの成果が出なかったりと、人を育てるって本当に難しいということを痛感しました。
毎日あれどうしよう、これどうしようと、悩み、考えながら過ごす中、フィリピンスタッフからもらった言葉に救われることが沢山ありました。「あやねはもう、私たちファミリーの一員だからね」、「私たちのために頑張ってくれてありがとう、でもあまり無理しないで」という言葉をくれたスタッフがいて、あ、今まで私がやってきたこと間違ってなかったのかも、と思えた瞬間でした。
オンラインで、どこまで現地のスタッフのためになれるだろう、役に立てるのかな、と思っていましたが、全力で目の前のことに取り組むことで、何かがちょっとずつ変化していくのは、現地に行っても、オンラインでも変わらないと今は思っています。
インターンを経験して得たものは、数えきれないくらい沢山あって、多分この一つ一つが私のこれからの人生を変える、もはやもう変えているんだろうなと感じています。
目の前のプロジェクトを上手く動かすために、フィリピンのスタッフが感じている不安を少しでも減らすために、自分ができることを常に考え、それを具体的な行動に移していく。インターンの活動はこの繰り返しで、職員さんや先輩インターンの方々に助けてもらいながらではありますが、自分の行動で物事がちょっとずつちょっとずつ前に進み、改善されていくのが手に取るように分かって、私も役に立てるんだ、と感じられていることがとても嬉しいです。
「やるかやらないか、何を、どうやってみるかは自分次第」なところもe-Educationのインターンは多くて、大変だなと感じることもあります。行動することの全てが上手くいくわけでもなく、その全てが誰かの役に立つわけではありません。それでも、何もしなければ何も変わらないまま時間だけが過ぎてしまいます。自分が動くことが何か良い変化につながるかも、と感じられることが私のインターン活動へのモチベーションです。
自分のアイデアで、やってみたいことを提案することで、いろいろな立場の人を巻き込みながら、プロジェクトを進めていくのは、大変なことも沢山ありますが、楽しいことも、学びも本当に沢山あることは、インターンを経験した私が保証します!自分が今できることが明確でなくても、自身がなかったとしても、ちょっとでもやってみたいかも、と思う人はぜひ応募してほしいなと思います。