私たちe-Educationは、フィリピン・ミンダナオ地域において、教育を通じた「雇用創出」と「教育格差の解消」に取り組んでいます。
ミンダナオ島はフィリピンの南に位置する2番目に大きな地域で、フィリピンにおける貧困層の約40%がこのミンダナオに集中していると言われています。
プロジェクトの舞台は、ミンダナオ島の中にあるカミギン島と地方都市カガヤン・デ・オロ市の2ヵ所で行っています。それぞれの地域が抱える異なる課題に向き合いながら、「最高の教育」を届けるための活動を展開しています。
カミギン島では、日本の歴史ある教科書会社とともに日本の高校生に生きた英語を学ぶ機会を届けるオンライン英会話事業を通して、フィリピンに雇用を創るソーシャルビジネスを行っています。
フィリピン国内の大きな社会問題の一つとして、若者の雇用機会不足があります。若年層である15-24歳の失業者が全体の44.8%で仕事を得ることが出来ない若者が沢山います。
特に、カミギン島では雇用機会が限られており、この傾向はより顕著で多くの若者が就職を理由に島を離れてしまいます。
一方で日本では英語のスピーキングに課題があり、アジアの英語力ランキングでは30ヵ国中26位となっています。
そこで、今までは日本の技術を使って途上国の課題を解決する国際協力が主流でしたが、フィリピンの強みである英語力と優秀な若者の力を借りて、日本の課題解決に挑戦する「国際協力の逆転」をテーマに掲げて途上国の雇用問題と日本の英語力向上に同時に挑戦しています。
また、フィリピンは著しい経済成長にともない経済格差が拡大しつつあり、選択肢が拡大する富裕層とは対照的に、生まれた環境(貧困家庭・地域)を理由に十分な教育機会を得られない生徒が多くいます。
その結果、将来の選択肢が制限されてしまい、貧困のスパイラルから抜け出すことが困難です。
そこで、カガヤンデオロ市では、2024年度からバングラデシュのオンライン家庭教師モデルを参考に、フィリピンのトップ大学合格を目指すための無償の大学受験支援をスタートしました。
プロ教師による集団授業に加え、経済的理由でアルバイトができない学生と、学習支援を必要とする高校生をマッチングし、大学生による個別指導をも提供しています。
オンラインと対面を組み合わせたハイブリッド型の授業を通じ、より多くの生徒に質の高い教育を届け、一人でも多くの生徒の可能性を広げるために活動しています。
このようにフィリピン・ミンダナオ島を舞台に、現地の教育局と連携して、貧困層の子どもたちへの教育支援を行う「草の根事業」と、日本の歴史ある教科書会社と連携して、日本の中高生への英語教育支援と途上国の雇用創出を目指す「ソーシャルビジネス」、という<教育>と<雇用>の2つの課題に挑戦しています。
フィリピンでは2013年より活動を開始し、カガヤン・デ・オロ市教育局、カミギン島教育局の信頼を得てパートナシップを構築してきました。
現在カガヤンデオロ市では、オンラインとオフラインを組み合わせたハイブリット式大学受験支援を提供しており、大学受験支援の開始初年度である2024年度では延べ300名を超える生徒を支援できました。続々と合格の喜びの声が届いています。
また、日本のパートナー会社とJICAと共同開発した日本式数学のデジタル教科書の販売拡大を図っており、これまでに合計1,000名以上を越える生徒に利用してもらっています。
さらなる拡販に向けて、現地教育局と協力し各自治体や私立高校との議論を進めています。
カミギン島でのオンライン英会話事業では現在までに30名を超える講師が就業機会を手にしており、これまでに10,000名を超える日本の高校生にオンライン英会話サービスを提供しています。
また、これまでの英会話事業の経験を活かし、カミギン島内の公立大学と英語学習に関する連携講座を現地の大学生向けに提供しています。
2025年度も"最高の教育を届ける"を軸に両拠点で活動を更に展開します。
オンラインとオフラインのハイブリット式の大学受験支援をカガヤンデオロ市を中心に引き続き展開します。
現地パートナー企業や教育局との連携を強化しながら、受験支援の拡大を図り、逆境の中でも生徒が共に学び、挑戦できるコミュニティー作りに挑戦します。
さらに、これまでの実績と経験を活かし、有償での家庭教師派遣サービスのトライアル~正式ローンチなど、ミンダナオ島の子どもたちに質の高い教育を広げるための新規事業を企画・実践していきます。
いずれの事業でも、生徒の将来の可能性を広げることに加えて、地元で雇用を創出して経済的に困窮している優秀な大学生たちが家庭教師等として活躍できる仕組みづくりを目指します。
また、カミギン島では、"現地での雇用創出"を軸に現地パートナー企業との連携を通じ、日本の高校生が英語で世界を広げることを目指すオンライン英会話事業の拡大に向け取り組みを強化していきます。
より多くの人に英会話事業を届けるために、高校生だけではなく、社会人向けのサービスの実証・展開を推進していきます。
募集期間 | 2025年4月21日(月)〜2025年5月29日(木)18:00まで |
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職種(採用人数) | プロジェクト推進インターン(1名) |
対象 | 大学生・大学院生 |
活動国 | フィリピン(カガヤン・デ・オロ市、カミギン島) ※国内事前研修あり |
活動期間 | 1年間(2025年9月〜2026年8月) ※休学を原則とします(要相談) |
活動開始予定時期 | 2025年9月〜2026年8月 |
活動内容 |
・英語教育に関する市場調査(マーケット・現地ヒアリング等)
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得られる経験やスキル |
・行政や企業等を巻き込み、インパクトの大きいプロジェクト展開ができる力 ・関係者を巻き込みながら事業を改善/推進するリーダーシップスキル |
求める人物像 |
・e-Educationの理念や活動に原体験を持って共感していること ・途上国の社会課題解決に対して強い想い・情熱を持っていること -TOEIC 730点以上 ※あくまで参考値ですので、達していない場合でも面接でご相談ください。 ・途上国への支援だけではなく、途上国の若者の力を借りて日本の教育課題に挑戦することにも興味がある人 |
こんな方におすすめ |
・途上国でテクノロジーを活用した教育支援の立ち上げに興味のある人 |
待遇 |
・給与の支給はありません ・ビザ取得及び更新にかかる費用(手数料及び交通費実費込み)
・その他現地でプロジェクトを実施する上でかかる費用(長距離交通費、教材制作費、ワークショップ開催費など)
■一定の家計基準を満たしている方には、団体内規定により以下の支援を行います。
※他助成機関からの活動費支給を受けられる方は対象外になります。
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選考プロセス |
①応募フォーム回答 |
過去にフィリピン海外プロジェクト推進インターンとして現地で活躍してくれたインターン生のインタビュー記事をご紹介します。
▼大岡美葉さん
【インターン・インタビュー】世界に貢献できる仕事がしたい!就活を経て進路に悩んだ自分が本当に挑戦したかったこと
▼長尾美咲さん
【インターン・インタビュー】模擬国連を通じて感じた支援のあり方への疑問。ソーシャルビジネスを通じて途上国の課題解決に貢献したい!
本インターンにご応募、内定となった方には、新たなe-Educationの一員として、「最高の教育を世界の果てまで」というミッションに向かって、私たちと共に様々な活動に挑戦して頂きたいと考えています。
途上国の子どもたちに教育の機会を届けることを通して、彼らが夢や想いを実現することをサポートし、誇りを持って生きていける社会の実現に、一緒に挑みましょう。
熱い意思を持った方のご応募をお待ちしております!