6月から8月にかけて起きたバングラデシュ政府への大規模抗議活動。
デモが全国に拡大し、首相の国外逃亡、政変までに至った今を生きる、学生たちを取り巻く課題をひも解くため、バングラデシュの現地パートナーとつながるイベントを緊急企画しました。
この夏、バングラデシュで歴史的な政変が起こったことを知っていますか。
公務員採用制度に端を発した抗議活動は瞬く間に拡大し、国全体に波及。19,200人以上の人がケガをしたり1,500人以上の人が命を落とすまでに至りました。政変の影響はいくつかの地域で学校が閉鎖されるなど教育にも大きな影響を及ぼしました。
学校が閉鎖された影響は、「勉強ができなくなる」という物理的な影響だけではありません。過激になっていく抗議活動、身近な人から犠牲者が出てきてしまい、勉強が手につかなくなってしまう精神的な影響もあります。
私たちe-Educationは、政変の影響で勉強する機会を失ってしまったバングラデシュの若者200名に”希望の授業”を届けることにしました。
いつでも・どこでも・何度でも学べる映像教育と進路に関する悩みや将来の不安に関する悩みなど、勉強以外も親身になって相談に乗ってくれるメンター(ライフコーチ)のサポートを行います。
イベントでは、日本とバングラデシュを中継で繋ぎ、現地パートナーのスタッフ2名をゲストに迎えて、e-Education代表の三輪との対話のもと、「バングラデシュの政変が起きた時何を考えたのか」「政変を通して現地の教育にどのような影響があったのか」「e-Educationとしてどのように生徒と向き合っていくのか」について詳しくお伝えします。
※日本語通訳が入ります。
バングラデシュの子どもたちが直面している現実と、それでもなお学び続けたい気持ち、「学べる環境」をつくるための解決策を通じて、私たち日本人にもできることがあることや新たな視点を発見していただけたらと思います。
三輪 開人(みわ かいと)
代表
認定NPO法人e-Education 代表。早稲田大学法学部在学中に、NPO法人e-Educationの前身を設立。大学卒業後は、JICA(国際協力機構)で東南アジア・大洋州の教育案件を担当。アメリカの経済誌Forbesが選ぶアジアの若手リーダー「30 UNDER 30」選出。NHK『明日世界が終わるとしても』出演。
レミ
バングラデシュ現地パートナー
若者の暮らしに変化をもたらすため、貧しい子どもたちを支援するBacbon(e-Educationの現地パートナー団体)に2020年に参画。教育を通じて貧困の連鎖を断ち切り、子どもたちが潜在能力を最大限に発揮できるよう、社会全体の明るい未来を育むことに貢献することを志す。
ラジョン
バングラデシュ現地パートナー
e-Educationプロジェクトを通じて貧しい学生を助けるためBacBon(e-Educationの現地パートナー団体)に参画。貧しい家庭の子どもだった自身も、このプロジェクトの恩恵を受けた一人。そして今、遠隔地の学生たちにも同じ機会を与え、彼らの生活とバングラデシュの社会を向上させることを志す。
バングラデシュは、e-Educationの活動の原点でもあり、多くの生徒が教育を通して未来への希望を見出してきた場所です。
しかし今年6月、バングラデシュで公務員採用の優遇枠に対する抗議活動が発端となり、全国規模の混乱が発生。デモが拡大し、19,200人以上が負傷、1,500人以上が命を落としました。
抗議活動による混乱は、社会だけでなく学校や教育制度にも大きな影響を与えました。
政変により一部の地域では学校が休校し、大学受験のための試験制度が不安定化。
デモの被害者の多くが若者たちで、彼らは大切な学びの時間を奪われ、学業計画が崩れたことで、多くの若者が「学び続けられるのか」という不安を抱えています。
そんな中でも「自分の夢に挑戦したい」「将来のために学び続けたい」と強く願う若者たちがいます。
私たちは、その希望の灯火を消さないために、新たに2つの支援の拡充を決定しました。
1つは、毎年支援している生徒数を100人から200人に増やすこと。
もう1つは、そのうちの100人は、政変による抗議活動で精神的・肉体的な傷を負った生徒たちに割り当てることです。
e-Educationの支援プログラムの特徴は、映像授業とライフコーチの伴走サポートを組み合わせた「テクノロジー × ヒト」の支援です。
学校に通えなくても自宅で学べる映像授業により、優れた講師の授業をオンラインで提供。
さらに、進路相談や日常の悩みにも寄り添う大学生ライフコーチが、彼らを支えます。
テクノロジーと人の力を活かし、学びの場だけでなく、精神的な支えを提供し、未来に向かって踏み出す力を一緒に育んでいきます。
本イベントでは、現地の生徒たちがどのような困難に直面しているのか、支援がどのように役立っているのか、どんな変化が生まれているのかを、現地で試行錯誤しているスタッフ達の苦労を交えながらお伝えします。
「バングラデシュでの歴史的な政変に関する内容や、政変が教育にどのような影響を与えたのかを知りたい」
「国の有事において、e-Educationがどのような教育支援を行っているのかを知りたい」
「教育支援の現場で、現地の人たちが難題にどう向き合い子どもたちを支えているのか、現場の生の声を聞きたい」
「政治的な混乱や貧困という困難がありながらも、未来をあきらめない若者を応援したい」
<日時>
2024年12月26日(木)19:30~21:00(19:25~受付)
※10分程度の延長の可能性があります。
<実施方法>
Zoomを用いたオンライン開催
※お申込みいただいた方に参加用URLをお送りいたします。
<定員>
100名
※定員になりましたら締め切りますので、お早めにお申込みください。
※当日やむを得ずキャンセルされる場合は、イベント開始1時間前までにevent[at]eedu.jpにご連絡いただけますと幸いです。([at]は@に変換して下さい。)
本イベントでは、現地パートナーのリアルな声を通して、バングラデシュでどのような活動を私たちe-Educationと行っているのか、どんな苦労があるのかなどをお伝えします。
バングラデシュという遠い国の子どもたちの話ですが、「学びたい」という気持ちは、どの国でも、どの子どもたちでも同じです。
中々知り得ないバングラデシュの政変について、バングラデシュ現地の方から直接聞くことができる貴重なイベントですので、是非奮ってご参加ください!